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この記事では先週MLBであったニュースをまとめてお伝えします。MLBで起こった出来事、ニュースをまとめて知りたいという方は是非最後までお読みください。

現地時間8月28日、大谷翔平ボブルヘッドデーに愛犬「デコピン」が始球式を務めました。その4時間前には球場の外でボブルヘッドを手にするために、2万人もの観客が並んでいました。ボブルヘッドを手にした観客達はデコピンの始球式を大いに楽しむと、試合では1回裏に大谷の42号先頭打者ホームランが飛び出した。

大谷は3回裏に41盗塁目を決めると5回裏には42盗塁目も決め、史上2人目の「42-42」を達成し、球場に詰めかけた5万人を超える観客を大いに湧かせました。

MLB.com Juan Toribio reportより

史上初の「43-43」達成

現地8月30日、ダイヤモンドバックスとの首位攻防4連戦の初戦、大谷は2回表にデッドボールで出塁。手術をした右肘へのデッドボールにヒヤリとさせられたが、直後に43個目となる盗塁を決め、デッドボールの影響は感じさせなかった。

その後、8回に回ってきた打席で43本目のホームランを放ち、史上初の「43-43」を達成した。翌日の試合では先頭打者ホームランとなる44号を放ち、昨シーズンの本塁打数に並んだ。前人未踏の「50-50」に更なる期待がかかる。

現地8月31日、本拠地でのロイヤルズ戦に先発登板した菊池は7回を投げて101球、被安打5、与四球0、12奪三振、1失点と圧巻の投球を見せた。

菊池はアストロズ移籍後、自身3連勝となり、6試合に先発して投球回数は35イニング、3勝0敗、防御率2.57、47奪三振、被打率.178、Whip0.94と抜群のパフォーマンスを見せている。MLB.comが選出する「今年のトレード・デッドラインにおける最高の補強」で3位に選ばれている。

菊池は今シーズン限りでFAとなる為、トレードが決まった際にアストロズのプロスペクト選手3人とのトレードに「釣り合っていないトレードだ」などとSNSでのコメントが見られたが、実力で「トレードは成功だった」と示した形となっている。

MLB.jpより

現地8月26日に行われたブルージェイズ対レッドソックス戦は6月26日に2回途中で雨天の為、再試合となった一戦だ。この試合にトレードでブルージェイズからレッドソックスに移籍したダニー・ジャンセンが両チームの選手として試合に出場するというMLB史上初の珍事が起きた。

NPBでは雨天の場合、試合が成立する5回以前に試合が中止となると、ノーゲームとなり、予備日に再試合が初回から行われるが、MLBの場合はサスペンデッド(一時中断)扱いとなる為、後日、継続試合となる。

6月26日での試合、2回表ブルージェイズの攻撃。1アウト、一塁で打席にはジャンセン。カウント0-1の場面で雨足が強まり、1時間48分の中断後、試合はサスペンデッドとなった。試合再開は8月26日のレッドソックスの本拠地、フェンウェイ・パークでのダブルヘッダー第1試合となった。

2回表、1死一塁から再開された試合は、打席に入るのは移籍したジャンセンに代わって代打、バーショ。この時、キャッチャーとしてマスクをかぶっていたのはジャンセンだった。中断前の試合に出場してマスクをかぶっていたリース・マグワイアはメジャー40人枠から外れていた為、7月にトレードで加入したジャンセンが代わってキャッチャーを務めていた。

自身の打席で代打が送られ、さらにその打席で対戦相手としてマスクを被るという「両チームの選手として同じ試合に出場」のMLB史上初の珍事はこうして起こった。

ちなみに試合が2ストライクで再開され、代打が三振となった場合はジャンセンに三振が記録される為、「捕手ジャンセンがリードし、打者ジャンセンを三振に抑える」ことになっていた。

試合は4-1でブルージェイズが勝利し、最後の打者となったのもジャンセンだった。ジャンセンは試合後に「奇妙なことだ。自分自身が歴史を作るなんて状況を状況を想像さえもしたことがなかった。」とコメントを残している。

MLB.jpより

2024年のレギュラーシーズン残り4週間となり、地区優勝争いやワイルドカード争いが白熱しているが、個人タイトルの行方も注目が集まる。ア・リーグではジャッジがホームランと打点で現在2冠。ナ・リーグは大谷がホームランでトップ、打点と盗塁は2位につけている。投手部門ではア・リーグではスクーバル、ナ・リーグではセールが防御率・勝利数・奪三振の三冠を獲る勢いだ。では投打の各部門トップ3をご紹介します。

★ア・リーグ打撃部門

○打率

  1. ウィットJr.(カンザスシティ・ロイヤルズ).338
  2. ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース).326
  3. ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ).324

現在、打率トップはジャッジとMVP争いをしているロイヤルズのウィットJr.が.338と依然ハイアベレージもマーク。3位のゲレーロJr.が.324とジャッジに迫る。

○ホームラン

  1. ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)51本
  2. サンタンデール(ボリティモア・オリオールズ)39本
  3. ソト(ニューヨーク・ヤンキース)37本

ジャッジが以前独走状態。自身の62本を更新し2年ぶりのホームランキングに期待がかかる。

○打点

  1. ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)124打点
  2. ラミレス(クリーブランド・ガーディアンズ)105打点
  3. ネイラー(クリーブランド・ガーディアンズ)100打点

打点部門はジャッジが124打点でトップ。2位がラミレス、3位にネイラーとガーディアンズの2人がランクイン。

○盗塁

  1. カバイェロ(タンパベイ・レイズ)37盗塁
  2. ラミレス(クリーブランド・ガーディアンズ)34盗塁
  3. ガルシア(カンザスシティ・ロイヤルズ)33盗塁

トップはレイズのカバイェロ、2位に34盗塁のラミレス。ラミレスはホームランも34本放っている為、「30-30」達成。

★ナ・リーグ打撃部門

○打率

  1. アラエズ(サンディエゴ・パドレス).310
  2. オズーナ(アトランタ・ブレーブス).306
  3. ターナー(フィラデルフィア・フィリーズ).299

打率トップは昨年のナ・リーグ首位打者のアラエズで.310までアベレージを上げてきました。ナ・リーグでは打率3割を超えているのはアラエズとオズーナの2人だけです。

○ホームラン

  1. 大谷(ロサンゼルス・ドジャース)44本
  2. オズーナ(アトランタ・ブレーブス)37本
  3. アロンソ(ニューヨーク・メッツ)30本

トップの大谷はア・リーグのホームランキングを獲得した昨シーズンに並ぶ44本、2位オズーナは37本で足踏みしている為、7本差となりました。

○打点

  1. アダメス(ミルウォーキー・ブルワーズ)99打点
  2. 大谷(ロサンゼルス・ドジャース)98打点
  3. オズーナ(アトランタ・ブレーブス)98打点

アダメスが現在トップの99打点、98打点で大谷とオズナが追う展開。

○盗塁

  1. デ・ラ・クルーズ(シンシナティ・レッズ)61盗塁
  2. 大谷(ロサンゼルス・ドジャース)46盗塁
  3. タラング(ミルウォーキー・ブルワーズ)40盗塁

 1位デ・ラ・クルーズは現在61盗塁。2位大谷が46盗塁まで伸ばし、50盗塁まであと4盗塁となりました。

★ア・リーグ投手部門

○防御率

  1. スクーバル(デトロイド・タイガース)2.51
  2. ブランコ(ヒューストン・アストロズ)3.03
  3. バルデス(ヒューストン・アストロズ)3.11

スクーバルがア・リーグで唯一の防御率2点台。ブランコ、バルデスのアストロズの2人が2位、3位にランクイン。

○勝利数

  1. スクーバル(デトロイド・タイガース)16勝
  2. ベリオス(トロント・ブルージェイズ)14勝
  3. ルーゴ(カンザスシティ・ロイヤルズ)14勝

勝利数でもスクーバルが16勝でトップ。ベリオス、ルーゴ、ロドンが14勝で並んでいる。

○奪三振

  1. スクーバル(デトロイト・タイガース)201
  2. レイガンズ(カンザスシティ・ロイヤルズ)197
  3. クローシェ(シカゴ・ホワイトソックス)188

201奪三振のスクーバルがトップで投手部門三冠。圧巻のパフォーマンスを見せる。2位にレイガンズ、3位にクローシェが続く。

★ナ・リーグ投手部門

○防御率

  1. セール(アトランタ・ブレーブス)2.58
  2. ウィーラー(フィラデルフィア・フィリーズ)2.63
  3. グリーン(シンシナティ・レッズ)2.83

○勝利数

  1. セール(アトランタ・ブレーブス)15勝
  2. ウィーラー(フィラデルフィア・フィリーズ)13勝
  3. シース(サンディエゴ・パドレス)12勝

セールが15勝で勝利数でもトップ。13勝のウィーラーが勝利数でも2位。

○奪三振

  1. シース(サンディエゴ・パドレス)201
  2. セール(アトランタ・ブレーブス)197
  3. ウィーラー(フィラデルフィア・フィリーズ)183

トップは200奪三振超えのシース。2位にセール、3位ウィーラーと続く。セールは奪三振でもトップに立ち、投手部門三冠を獲得出来るか。ウィーラーも三部門ともにトップ3にランクインと高い安定感を見せる。

8月最終週も様々な出来事があったMLB。レギュラーシーズンも残すところ4週間となりましたが、地区優勝争い・ワイルドカード争い、そして個人タイトルの行方にも注目が集まります。またジャッジのア・リーグホームラン記録の更新や大谷の「50-50」など、新記録や史上初の記録の達成にも期待がかかり、ますます目が離せません。

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