メジャーリーグニュース 9月第3週

MLB

今回は9月3週目にあったメジャーリーグのニュースから大谷翔平選手の「50-50」についてピックアップします。

またレギュラーシーズンも残すところ2カードとなり、ナ・リーグ中地区ではミルウォーキー・ブルワーズが一番乗りで地区優勝を果たし、地区連覇となりました。

ア・リーグはニューヨーク・ヤンキース、クリーブランド・ガーディアンズ。

ナ・リーグはロサンゼルス・ドジャース、フィラデルフィア・フィリーズがそれぞれポストシーズン進出を決めています。

また個人成績・タイトル争いも大詰めを迎えています。

本記事では大谷翔平が達成した大記録を振り返ると共に、大詰めを迎えたレギュラーシーズンの行方を見ていきますので、最後まで是非お付き合いください。

現地時間9月19日、ローンデポパークで行われたマーリンズ対ドジャース戦にて、ドジャース大谷翔平が史上初の「50-50」を達成した。

この試合前までに「48-49」としていた大谷は第1打席でライトへの2ベースを放つと、バッター、スミスの打席で三塁への盗塁を決め、先に50盗塁を達成した。

2回表、ノーアウト1塁・2塁で迎えた第2打席。初球をライト前へタイムリーヒットを放つと、大谷はすかさず51盗塁目を決めた。

第3打席は3回表、2アウト1塁・3塁で回ってくると左中間への2点タイムリー2ベースを放った。

6回表、ランナー2塁で迎えた第4打席、カウント1ストライクからの低めのスライダーを振り抜くと、打球はライトスタンド二階席へ飛び込む49号ホームランとなり、「50-50」に大手をかけた。

ドジャースは追加点を重ね、7回裏、2アウトランナー3塁となり、その4球目。アウトローへのナックルカーブを逆方向へ弾き返すと、打球はレフトスタンドへ吸い込まれる、2打席連続となる第50号ホームランとなった。

MLB史上初となる「50-50」達成の瞬間である。

大谷は8月23日に劇的なサヨナラグランドスラムで「40-40」を達成。わずか一ヶ月足らずでの快挙となった。

なお、この時点で大谷の打点は117となり、2005年にヤンキース松井秀喜が記録した116を上回り、日本人選手のMLBでの最多打点記録となった。

大谷の勢いは留まることを知らず、9回表に第6打席が回ってくると、点差がついていた為登板していた2塁手のブルハンの投じた3球目を豪快に振り抜き、再びライトスタンド二階席へ飛び込む3打席連続となる51号ホームランを放ち、一気に「51-51」と記録を伸ばした。

この試合、大谷は6打数6安打3本塁打10打点2盗塁をマークし、打ちに打ちまくっての「50-50」クラブ創設となった。

大谷がこの試合で達成した記録一覧

なお、この試合で大谷は「50-50」以外にも4つの記録を打ち立てている。

  • 日本人選手最多打点記録更新 2005年に記録した松井秀喜の116打点を更新
  • ドジャースのチームホームラン記録更新 2001年に記録したショーン・グリーンの49本を更新
  • ドジャース選手の1試合最多打点記録更新 2006年9月28日に記録したジェームズ・ロニーの9打点を更新
  • 1試合での3ホームラン・2盗塁は史上初

大谷の快挙にXで反応したスポーツ界のレジェンド・スーパースター達

大谷の歴史的快挙にスポーツ界のレジェンドやスーパースター達もXでツイートしている。

X

NBAのレジェンド、レブロン・ジェームズのツイート

「この男は非現実的だ‼︎‼︎すごすぎる」

X

NFLのスーパースター、パトリック・マホームズのツイート

「ヤバすぎる!!!」

X

女子テニス界のレジェンド、ビリー・ジーン・キングのツイート

「ドジャースの大谷翔平がMLBの歴史を作ったことをお祝い申し上げます」

そして1988年に「40-40」クラブを創設したホセ・カンセンコもツイート

X

「1988年、私は40-40クラブを作った。35年度、大谷翔平が50-50クラブを作った。彼に賛辞を送る」

・東部地区

  1. ニューヨーク・ヤンキース 92勝 64敗 勝率.590  ポストシーズン進出決定
  2. ボルティモア・オリオールズ 86勝 70敗 勝率.551 ゲーム差
  3. ボストン・レッドソックス 78勝 78敗 勝率.500 ゲーム差14
  4. タンパベイ・レイズ 78勝 78敗 勝率.500 ゲーム差14
  5. トロント・ブルージェイズ 73勝 83敗 勝率.468  ゲーム差19

・中部地区

  1. クリーブランド・ガーディアンズ 90勝 66敗 勝率.577 ポストシーズン進出決定
  2. デトロイト・タイガース 82勝 74敗 勝率.526 ゲーム差8.5
  3. カンザスシティ・ロイヤルズ 82勝 74敗 勝率.526 ゲーム差7.5
  4. ミネソタ・ツインズ 81勝 75敗 勝率.519 ゲーム差8.5
  5. シカゴ・ホワイトソックス 36勝 120敗 勝率.231 ゲーム差53.5

・西部地区

  1. ヒューストン・アストロズ 85勝 71敗 勝率.545
  2. シアトル・マリナーズ 80勝 76敗 勝率.513 ゲーム差5
  3. テキサス・レンジャーズ 74勝 82敗 勝率.474 ゲーム差11
  4. オークランド・アスレッチクス 67勝 89敗 勝率.429 ゲーム差18
  5. ロサンゼルス・エンゼルス 63勝 93敗 勝率.404 ゲーム差22

・ワイルドカード順位

  1. ボルティモア・オリオールズ 86勝 70敗 勝率.551 ワイルドカードゲーム差+4
  2. デトロイト・タイガース 82勝 74敗 勝率.526 ワイルドカードゲーム差0
  3. カンザスシティ・ロイヤルズ 82勝 74敗 勝率.526 ワイルドカードゲーム差0
  4. ミネソタ・ツインズ 81勝 75敗 勝率.519 ワイルドカードゲーム差1
  5. シアトル・マリナーズ 80勝 76敗 勝率.513 ワイルドカードゲーム差2
  6. ボストン・レッドソックス 78勝 78敗 勝率.500 ワイルドカードゲーム差4
  7. タンパベイ・レイズ 78勝 78敗 勝率.500 ワイルドカードゲーム差4

・東部地区

  1. フィラデルフィア・フィリーズ 92勝 64敗 勝率.590  ポストシーズン進出決定
  2. ニューヨーク・メッツ 87勝 69敗 勝率.558 ゲーム差5
  3. アトランタ・ブレーブス 85勝 71敗 勝率.545 ゲーム差7
  4. ワシントン・ナショナルズ 69勝 87敗 勝率.442 ゲーム差23
  5. マイアミ・マーリンズ 57勝 99敗 勝率.365 ゲーム差35

・中部地区

  1. ミルウォーキー・ブルワーズ 89勝 67敗 勝率.571 地区優勝
  2. シカゴ・カブス 80勝 76敗 勝率.513 ゲーム差9
  3. セントルイス・カージナルス 79勝 77敗 勝率.506 ゲーム差10
  4. シンシナティ・レッズ 76勝 81敗 勝率.484 ゲーム差13.5
  5. ピッツバーグ・パイレーツ 73勝 83敗 勝率.468 ゲーム差16

・西部地区

  1. ロサンゼルス・ドジャース 93勝 63敗 勝率.596 ポストシーズン進出決定 
  2. サンディエゴ・パドレス 90勝 66敗 勝率.577 ゲーム差3
  3. アリゾナ・ダイヤモンドバックス 87勝 69敗 勝率.558 ゲーム差6
  4. サンフランシスコ・ジャイアンツ 77勝 79敗 勝率.494 ゲーム差16
  5. コロラド・ロッキーズ 60勝 96敗 勝率.385 ゲーム差33

・ワイルドカード順位

  1. サンディエゴ・パドレス 90勝 66敗 勝率.577 ワイルドカードゲーム差+3
  2. アリゾナ・ダイヤモンドバックス 87勝 69敗 勝率.557 ワイルドカードゲーム差0
  3. ニューヨーク・メッツ 87勝 69敗 勝率.558 ワイルドカードゲーム差0
  4. アトランタ・ブレーブス 85勝 71敗 勝率.545 ワイルドカードゲーム差2

★ア・リーグ打撃部門

○打率

  1. ウィットJr.(カンザスシティ・ロイヤルズ).334
  2. ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ).327
  3. ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース).323

○ホームラン

  1. ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)55本
  2. サンタンデール(ボリティモア・オリオールズ)43本
  3. ソト(ニューヨーク・ヤンキース)40本

○打点

  1. ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)138打点
  2. ラミレス(クリーブランド・ガーディアンズ)112打点
  3. ルッカー(オークランド・アスレチックス)110打点

○盗塁

  1. カバイェロ(タンパベイ・レイズ)44盗塁
  2. ラミレス(クリーブランド・ガーディアンズ)40盗塁
  3. チザム(ニューヨーク・ヤンキース)38盗塁

★ナ・リーグ打撃部門

○打率

  1. アラエズ(サンディエゴ・パドレス).318
  2. オズーナ(アトランタ・ブレーブス).309
  3. 大谷(ロサンゼルス・ドジャース).301

○ホームラン

  1. 大谷(ロサンゼルス・ドジャース)53本
  2. オズーナ(アトランタ・ブレーブス)38本
  3. シュワーバー(フィラデルフィア・フィリーズ)36本

○打点

  1. 大谷(ロサンゼルス・ドジャース)123打点
  2. アダメス(ミルウォーキー・ブルワーズ)110打点
  3. マチャド(サンディエゴ・パドレス)104打点

○盗塁

  1. デ・ラ・クルーズ(シンシナティ・レッズ)65盗塁
  2. 大谷(ロサンゼルス・ドジャース)55盗塁
  3. タラング(ミルウォーキー・ブルワーズ)46盗塁

★ア・リーグ投手部門

○防御率

  1. スクーバル(デトロイド・タイガース)2.48
  2. バルデス(ヒューストン・アストロズ)2.85
  3. ブランコ(ヒューストン・アストロズ)2.88

○勝利数

  1. スクーバル(デトロイド・タイガース)17勝
  2. ベリオス(トロント・ブルージェイズ)16勝
  3. ルーゴ(カンザスシティ・ロイヤルズ)16勝

○奪三振

  1. スクーバル(デトロイト・タイガース)221
  2. レイガンズ(カンザスシティ・ロイヤルズ)217
  3. ギルバート(シアトル・マリナーズ)207

★ナ・リーグ投手部門

○防御率

  1. セール(アトランタ・ブレーブス)2.38
  2. ウィーラー(フィラデルフィア・フィリーズ)2.56
  3. 今永(シカゴ・カブス)2.91

○勝利数

  1. セール(アトランタ・ブレーブス)18勝
  2. ウィーラー(フィラデルフィア・フィリーズ)16勝
  3. 今永(シカゴ・カブス)15勝

○奪三振

  1. セール(アトランタ・ブレーブス)225
  2. シース(サンディエゴ・パドレス)220
  3. ウィーラー(フィラデルフィア・フィリーズ)213

大谷翔平選手、6打数6安打3ホームラン10打点2盗塁でMLB史上初の「50-50」を達成。

更に4つの記録も打ち立てました。

  • 日本人選手最多打点記録更新 2005年に記録した松井秀喜の116打点を更新
  • ドジャースのチームホームラン記録更新 2001年に記録したショーン・グリーンの49本を更新
  • ドジャース選手の1試合最多打点記録更新 2006年9月28日に記録したジェームズ・ロニーの9打点を更新
  • 1試合での3ホームラン・2盗塁は史上初

また、現地時間9月22日に行われたロッキーズ戦で5打数4安打1ホームラン1打点2盗塁を記録し「53-55」としています。

残り試合は6試合となりましたが、どこまで記録を伸ばすのでしょうか。

個人的には期待を込めて、アジア人最多ホームラン記録更新の57本とイチローが2001年に記録した56盗塁を更新する57盗塁をマークし「57-57」を予想しています。

そして大谷選手が所属するドジャースは1日休養日をはさんで、現地時間24日からレギュラーシーズンでの本拠地最終カードとなる2位パドレスとの直接対決3連戦が待っています。

現在両チームのゲーム差は3です。

ドジャースが2勝1敗と勝ち越すと、ドジャースの3年連続の地区優勝が決まります。

一方のパドレスはドジャースをスイープ(同一カード全勝)するとドジャースに追いつきます。

ダルビッシュ有投手は今日のホワイトソックス戦に先発登板しましたので、ドジャース戦での登板はなさそうですが、同地区ライバル同士の天王山から目が離せませんね。

また、ワイルドカード争いですがア・リーグではオリオールズ、ロイヤルズ、ツインズと揃って負けが先行している間に、タイガースが直近10試合を7勝3敗としたことで、ロイヤルズと並んでワイルドカード2位に躍り出ました。

ワイルドカード2位のタイガース、ロイヤルズから5位マリナーズまで2ゲーム差の中に4チームがひしめき合っていますので、ア・リーグのワイルドカード争いは最後までもつれそうです。

また、ナ・リーグのワイルドカード争いも、メッツが直近10試合で7勝3敗としており、ワイルドカード2位のダイヤモンドバックスに並びました。

メッツは次のカードから敵地アトランタで2ゲーム差で追うブレーブスと直接対決3連戦があります。

またダイヤモンドバックスはジャインツとの3連戦を挟んで、レギュラーシーズン最終カードは現在ワイルドカード1位のパドレスとホームで直接対決3連戦が控えており、こちらも最後までもつれる可能性があります。

メジャーリーグはレギュラーシーズンも残すところ後2カードとなり、現地時間29日で2024年のレギュラーシーズン全カードが終了となり、地区優勝チーム・ワイルドカードチームが出揃い、ポストシーズンに突入します。

コメント

タイトルとURLをコピーしました