9月第4週のメジャーリーグニュース3選 

MLB

今回は9月4週目にあったメジャーリーグの出来事から3つピックアップしました。

メジャーリーグでは現地時間9月30日でレギュラーシーズンの全日程を終了。

現地9月25日・26日にアトランタ、トゥリスト・フィールドで開催予定だったブレーブス対メッツ戦がハリケーンによる悪天候の為、延期となり、9月30日にダブルヘッダーが組まれました。

このダブルヘッダーの結果次第で、最後までナ・リーグのポストシーズン進出の可能性が残されていたブレーブス、メッツ、ダイヤモンドバックスの中から、2チームがポストシーズン進出することとなっていました。

ダブルヘッダー、第一試合はメッツが8-7で勝利すると、第二試合はブレーブスが3-0で勝利。

この結果によりワイルドカード2位はブレーブス、同3位はメッツとなり、それぞれがポストシーズン進出を決め、昨年のナ・リーグ覇者、ダイヤモンドバックスのポストシーズン進出はなりませんでした。

ポストシーズン進出チームも全て出揃い、現地10月1日からワイルドカードシリーズがスタートします。

日本人選手、初の2000奪三振達成

現地時間9月22日、ペトコ・パークで行われたホワイトソックス対パドレス戦にて、パドレスのダルビッシュ有投手が日本人選手初のMLB通算2000奪三振を達成した。

3回表、ホワイトソックスの攻撃。2アウトランナー2塁、打者ルイス・ロバートJr.に投じた4球目のスライダーで見逃し三振を奪い、MLBキャリア12年目、通算281試合目での達成となる。

ダルビッシュは6回1/3イニングを投げ、被安打3、2失点、9奪三振の好投を見せた。

パドレスは1点ビハインドで迎えた8回裏にアラエズのタイムリーツーベースで追いつくと、プロファーの犠牲フライで勝ち越し、タティスJr.のソロホームランで3点をあげて逆転し、そのままパドレスが4-2で勝利した。

日米通算203勝達成

現地時間27日のチェイス・フィールドで行われた対ダイヤモンドバックス戦に先発したダルビッシュは5回1/3イニングを投げ、被安打3、3失点、4奪三振でシーズン7勝目を挙げた。

この勝利で日米通算203勝目となり、日本人選手として日米通算勝利数単独トップとなった。

ダルビッシュ有 通算成績 282試合 防御率3.58 1706イニング 2007奪三振

現地時間27日にコメリカ・パークで行われたホワイトソックス戦に勝利したタイガースが2014年以来、10年ぶりのポストシーズン進出を決めた。

タイガースはトレード・デッドラインではジャック・フラハティを放出するなど「売り手」に回り、8月上旬時点で勝率5割を下回っており、ポストシーズン進出の可能性は0.2パーセントとされていた。

Fangraphs

タイガースは8月1日からポストシーズン進出を決めた9月27日の間、34勝17敗、勝率.667とア・リーグトップの勝利数で奇跡のポストシーズン進出を決めた。

タイガースはワイルドカード3位でシーズンを終了。現地10月2日からミニッツメイド・パークでア・リーグ西地区王者、アストロズと対戦する。

タイガースの快進撃がどこまで続くのか。

現地26日、オークランド・コロシアムで行われた対レンジャーズ戦がアスレチックスの2024年シーズンのホーム最終戦となった。

1968年、アスレチックスはカンザスシティより現在のカリフォルニア州オークランドへ移転。

その間、ワイルドカード4回、地区優勝17回、リーグ優勝6回、ワールドシリーズ優勝4回を達成している。

本拠地のオークランド・コロシアムは老朽化が進み、設備の改修も行われない中、チケット料金の値上げや周辺地域の治安悪化により観客動員数は伸び悩んだ。

これらの事情により2010年ごろからいくつかの移転計画が立てられたが全て中止。

その後、オークランドに新球場建設計画がなされるも、オークランド市との交渉が打ち切りになり、ラスベガスに新球場建設要地を買収した。

しかし、新球場完成は2028年が予定されており、2025年から2027年シーズンはサクラメントの3Aチームの球場で試合を行うこととなる。

アスレチックスのホームでの最終戦は先制、追加点を効果的にあげたアスレチックスがレンジャーズの追撃をかわして3-2で勝利。

本拠地オークランド・コロシアム最終戦を白星で飾った。

・東部地区

  1. ニューヨーク・ヤンキース 94勝 68敗 勝率.580  プレーオフ第1シード
  2. ボルティモア・オリオールズ 91勝 71敗 勝率.562 ゲーム差3
  3. ボストン・レッドソックス 81勝 81敗 勝率.500 ゲーム差13
  4. タンパベイ・レイズ 80勝 82敗 勝率.494ゲーム差14
  5. トロント・ブルージェイズ 74勝 88敗 勝率.457  ゲーム差20

・中部地区

  1. クリーブランド・ガーディアンズ 92勝 69敗 勝率.571 プレーオフ第2シード
  2. デトロイト・タイガース 86勝 76敗 勝率.531 ゲーム差6.5
  3. カンザスシティ・ロイヤルズ 86勝 76敗 勝率.531 ゲーム差6.5
  4. ミネソタ・ツインズ 82勝 80敗 勝率.506 ゲーム差10.5
  5. シカゴ・ホワイトソックス 41勝 121敗 勝率.253 ゲーム差51.5

・西部地区

  1. ヒューストン・アストロズ 88勝 73敗 勝率.547 プレーオフ第3シード
  2. シアトル・マリナーズ 85勝 77敗 勝率.525 ゲーム差3.5
  3. テキサス・レンジャーズ 78勝 84敗 勝率.481 ゲーム差10.5
  4. オークランド・アスレッチクス 69勝 93敗 勝率.426 ゲーム差19.5
  5. ロサンゼルス・エンゼルス 63勝 99敗 勝率.389 ゲーム差25.5

・ワイルドカード順位

  1. ボルティモア・オリオールズ 91勝 71敗 勝率.562 プレーオフ第4シード
  2. カンザスシティ・ロイヤルズ 86勝 76敗 勝率.532 プレーオフ第5シード
  3. デトロイト・タイガース 86勝 76敗 勝率.531  プレーオフ第6シード

・東部地区

  1. フィラデルフィア・フィリーズ 95勝 67敗 勝率.586  プレーオフ第2シード
  2. アトランタ・ブレーブス 89勝 73敗 勝率.549 ゲーム差6
  3. ニューヨーク・メッツ 89勝 73敗 勝率.548 ゲーム差6
  4. ワシントン・ナショナルズ 71勝 91敗 勝率.438 ゲーム差24
  5. マイアミ・マーリンズ 62勝 100敗 勝率.383 ゲーム差33

・中部地区

  1. ミルウォーキー・ブルワーズ 93勝 69敗 勝率.574 プレーオフ第3シード
  2. シカゴ・カブス 83勝 79敗 勝率.512 ゲーム差10
  3. セントルイス・カージナルス 83勝 79敗 勝率.512 ゲーム差10
  4. シンシナティ・レッズ 77勝 85敗 勝率.475 ゲーム差16
  5. ピッツバーグ・パイレーツ 76勝 87敗 勝率.469 ゲーム差17

・西部地区

  1. ロサンゼルス・ドジャース 98勝 64敗 勝率.605 プレーオフ第1シード 
  2. サンディエゴ・パドレス 93勝 69敗 勝率.574 ゲーム差5
  3. アリゾナ・ダイヤモンドバックス 89勝 73敗 勝率.549 ゲーム差9
  4. サンフランシスコ・ジャイアンツ 80勝 82敗 勝率.494 ゲーム差18
  5. コロラド・ロッキーズ 61勝 101敗 勝率.377 ゲーム差37

・ワイルドカード順位

  1. サンディエゴ・パドレス 94勝 69敗 勝率.574 プレーオフ第4シード
  2. アトランタ・ブレーブス 89勝 73敗 勝率.549 プレーオフ第5シード
  3. ニューヨーク・メッツ 89勝 73敗 勝率.549 プレーオフ第6シード

★ア・リーグ打撃部門

○打率

  1. ウィットJr.(カンザスシティ・ロイヤルズ).332
  2. ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ).323
  3. ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース).322

○ホームラン

  1. ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)58本
  2. サンタンデール(ボリティモア・オリオールズ)44本
  3. ソト(ニューヨーク・ヤンキース)41本

○打点

  1. ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)144打点
  2. ラミレス(クリーブランド・ガーディアンズ)118打点
  3. ルッカー(オークランド・アスレチックス)112打点

○盗塁

  1. カバイェロ(タンパベイ・レイズ)44盗塁
  2. ラミレス(クリーブランド・ガーディアンズ)41盗塁
  3. チザム(ニューヨーク・ヤンキース)40盗塁

ウィットJr.が初の首位打者獲得。

ジャッジはホームランと打点で二冠達成。

★ナ・リーグ打撃部門

○打率

  1. アラエズ(サンディエゴ・パドレス).314
  2. 大谷(ロサンゼルス・ドジャース).310
  3. オズーナ(アトランタ・ブレーブス).302

○ホームラン

  1. 大谷(ロサンゼルス・ドジャース)54本
  2. オズーナ(アトランタ・ブレーブス)39本
  3. シュワーバー(フィラデルフィア・フィリーズ)38本

○打点

  1. 大谷(ロサンゼルス・ドジャース)130打点
  2. アダメス(ミルウォーキー・ブルワーズ)112打点
  3. マチャド(サンディエゴ・パドレス)105打点

○盗塁

  1. デ・ラ・クルーズ(シンシナティ・レッズ)67盗塁
  2. 大谷(ロサンゼルス・ドジャース)59盗塁
  3. タラング(ミルウォーキー・ブルワーズ)50盗塁

アラエズが3年連続の首位打者獲得。

大谷はホームランと打点で二冠獲得。

★ア・リーグ投手部門

○防御率

  1. スクーバル(デトロイド・タイガース)2.39
  2. ブランコ(ヒューストン・アストロズ)2.80
  3. バルデス(ヒューストン・アストロズ)2.91

○勝利数

  1. スクーバル(デトロイド・タイガース)18勝
  2. ベリオス(トロント・ブルージェイズ)16勝
  3. ルーゴ(カンザスシティ・ロイヤルズ)16勝
  4. ロドン(ニューヨーク・ヤンキース)16勝

○奪三振

  1. スクーバル(デトロイト・タイガース)228
  2. レイガンズ(カンザスシティ・ロイヤルズ)223
  3. ギルバート(シアトル・マリナーズ)220

スクーバルが防御率・勝利数・奪三振の三冠達成。サイヤング賞も有力候補です。

★ナ・リーグ投手部門

○防御率

  1. セール(アトランタ・ブレーブス)2.38
  2. ウィーラー(フィラデルフィア・フィリーズ)2.57
  3. 今永(シカゴ・カブス)2.91

○勝利数

  1. セール(アトランタ・ブレーブス)18勝
  2. ウィーラー(フィラデルフィア・フィリーズ)16勝
  3. 今永(シカゴ・カブス)15勝

○奪三振

  1. セール(アトランタ・ブレーブス)225
  2. シース(サンディエゴ・パドレス)224
  3. ウィーラー(フィラデルフィア・フィリーズ)224

ナ・リーグもセールが防御率・勝利数・奪三振で三冠達成。セールは初のサイヤング賞獲得なるか。

またカブスの今永は防御率・勝利数でともにナ・リーグ3位となりました。

ア・リーグのワイルドカード争いでは中地区からタイガースとともにロイヤルズのポストシーズン進出が決定。

ロイヤルズは昨年の56勝106敗から大躍進のシーズンとなりました。

昨シーズン、ア・リーグ中地区は地区優勝のツインズ以外は勝率5割を切っていましたが、今シーズンは地区優勝のガーディアンズ、ロイヤルズ、タイガースと3チームがポストシーズンを決めています。

本日よりポストシーズンが始まり、いよいよ2024年のメジャーリーグも大詰めを迎えています。

今年はどのチームがポストシーズンを勝ち上がるのか、見ものですね。

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