先週1週間のメジャーリーグのホットなニュースを筆者の独断と偏見で4つピックアップしました。1週間のメジャーリーグ の話題と現在の個人タイトル争いの状況が分かりますので、最後までご覧ください。
目次
エンゼルス、ベン・ジョイスが105.5マイル(169.8km/h)を記録
現地時間8月3日のエンゼルス対ドジャースの9回表のマウンドに4番手として登板したベン・ジョイスが105.5マイルを(169.8km)を記録した。
9回表2アウトランナー無し、打者トミー・エドマンへの3球目に105.5マイルを記録。エドマンから三振を奪った。
ジョイスが記録した105.5マイルは今シーズンの投球の最速記録で、2010年9月にチャップマンが記録した105.8マイル(170.2km/h)と2016年7月に記録した105.7マイル(170.1km/h)に次ぐ3番目の記録となった。
ジョイスはテネシー大学時代の2022年にも大学史上最速となる105.5マイルを記録しており、2度目の105.5マイルとなった。
継投でのノーヒッター達成!今永は7回7奪三振
現地時間9月4日、カブスの今永が先発登板。7回を被安打0、無失点、7奪三振の好投。今永をリリーフした2人の投手も被安打0を記録し、継投でのノーヒット・ノーランを達成した。
今永は6回に2つのエラーでランナー2人を背負い、この日最大のピンチを背負ったが、2アウトで対戦したクルーズから6個目の三振を奪いピンチを切り抜けた。今永は7回は相手打線を三者凡退に封じ、95球でマウンドを後にした。
今永の後を受けたリリーバー2人もノーヒッターを継続し、カブスの本拠地「リグリー・フィールド」では1972年以来のノーヒット・ノーラン達成となった。
ダルビッシュ復帰登板!2.2イニングで4奪三振
大谷翔平 史上初の「45-45」達成!
現地時間9月6日の対ガーディアンズ戦。この日も1番DHでの出場となった大谷翔平は、2点を追う6回の裏、一死走者なし、カウント1ー0からの2球目を振り抜くとセンターバックスクリーン横に飛び込む45号ホームランを放った。
既に盗塁は46個を記録している為、「45-45」達成となった。残り試合は21試合。「50-50」達成に期待は膨らむ。
なお、現地8日の同カード、第3戦の第3打席で46号を放ち「46-46」と記録を伸ばした。
ビエントスがサヨナラ2ランでメッツ8連勝!白熱のワイルドカード争い
現地時間9月6日、シティー・フィールドで行われたメッツ対レッズ戦にてメッツのマーク・ビエントスがサヨナラ2ランホームランを放って勝利。メッツは8連勝となりに同地区のライバル、ブレーブスと並んでワイルドカード3枠目につけている。
メッツは1回の裏、3番ビエントスの2ランホームランで2点を先制。4回表にデ・ラ・クルーズの2ランで同点に追いつかれるが、6回裏にイグレシアスとマルティネスのタイムリーで2点を勝ち越す。しかし、7回表にフリードルの2ランで再び同点とされる。その後、両チーム勝ち越せないまま延長戦に突入。10回裏、無死二塁からビエントスがこの日2本目となるサヨナラ2ランを放ち、メッツは連勝を8まで伸ばした。メッツは翌日のシリーズ第2戦にも勝利し、9連勝とした。
ビエントスは直近7試合で打率.385、ホームラン3本、OPS.1.179と好調メッツを牽引している。
MLB個人成績
★ア・リーグ打撃部門
○打率
- ウィットJr.(カンザスシティ・ロイヤルズ).336
- ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース).321
- ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ).324
現在、打率トップはウィットJr.がハイアベレージをマーク!ゲレーロJr.がここ数試合不調のジャッジを抜いて2位に浮上。
○ホームラン
- ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)51本
- サンタンデール(ボリティモア・オリオールズ)39本
- ソト(ニューヨーク・ヤンキース)38本
ジャッジは直近7試合ホームランなしでペースダウン。しかし、2位以下で猛追してくる打者もいない為、ダントツのトップとなっている。
○打点
- ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)125打点
- ラミレス(クリーブランド・ガーディアンズ)106打点
- ネイラー(クリーブランド・ガーディアンズ)100打点
打点部門はジャッジが125打点とトップだが直近7試合で2打点と失速気味。
○盗塁
- カバイェロ(タンパベイ・レイズ)39盗塁
- ラミレス(クリーブランド・ガーディアンズ)35盗塁
- チザム(ニューヨーク・ヤンキース)34盗塁
ラミレスが35盗塁と史上7人目の「40-40」を目指す。ヤンキースのチザムが34盗塁で3位に浮上。
★ナ・リーグ打撃部門
○打率
- アラエズ(サンディエゴ・パドレス).315
- オズーナ(アトランタ・ブレーブス).306
- ターナー(フィラデルフィア・フィリーズ).296
打率トップのアラエズは直近7試合で.419と絶好調。オズーナも.306で3割をキープ。
○ホームラン
- 大谷(ロサンゼルス・ドジャース)46本
- オズーナ(アトランタ・ブレーブス)37本
- アロンソ(ニューヨーク・メッツ)31本
トップの大谷はア・リーグのホームランキングを獲得した昨シーズンに並ぶ46本に到達。2位オズーナは37本で足踏みしている為、9本差と差を広げました。
○打点
- アダメス(ミルウォーキー・ブルワーズ)101打点
- 大谷(ロサンゼルス・ドジャース)101打点
- オズーナ(アトランタ・ブレーブス)98打点
アダメスと大谷が101打点で打点トップ。
○盗塁
- デ・ラ・クルーズ(シンシナティ・レッズ)62盗塁
- 大谷(ロサンゼルス・ドジャース)46盗塁
- タラング(ミルウォーキー・ブルワーズ)41盗塁
1位デ・ラ・クルーズ、2位大谷、3位タラングは変わらず。
★ア・リーグ投手部門
○防御率
- スクーバル(デトロイド・タイガース)2.53
- ブランコ(ヒューストン・アストロズ)2.99
- バルデス(ヒューストン・アストロズ)2.97
スクーバルに続きバルデスとブランコが防御率2点台に突入。
○勝利数
- スクーバル(デトロイド・タイガース)16勝
- ベリオス(トロント・ブルージェイズ)15勝
- ルーゴ(カンザスシティ・ロイヤルズ)15勝
スクーバルが16勝でトップ。ベリオス、ルーゴが15勝で並ぶ。
○奪三振
- スクーバル(デトロイト・タイガース)208
- レイガンズ(カンザスシティ・ロイヤルズ)204
- クローシェ(シカゴ・ホワイトソックス)191
スクーバルが208奪三振と記録を伸ばし、2位レイガンズも204奪三振と追い上げる。
★ナ・リーグ投手部門
○防御率
- セール(アトランタ・ブレーブス)2.38
- ウィーラー(フィラデルフィア・フィリーズ)2.59
- フラハティ(ロサンゼルス・ドジャース)2.86
セールが2.38と防御率を更に良化。フラハティが防御率2点台に乗せ、3位に浮上。
○勝利数
- セール(アトランタ・ブレーブス)16勝
- ウィーラー(フィラデルフィア・フィリーズ)14勝
- シース(サンディエゴ・パドレス)12勝
セールが16勝、ウィーラーが14勝と先週から勝利を1ずつ積み上げている。
○奪三振
- シース(サンディエゴ・パドレス)205
- セール(アトランタ・ブレーブス)213
- ウィーラー(フィラデルフィア・フィリーズ)190
セールが213奪三振で投手部門3冠に躍り出た。
まとめ
いかがだったでしょうか。個人的にはジョイスの105.5マイルが衝撃的でした。昨年のルーキーイヤーは8割4シーム、2割スライダーという組み立てでしたが、今年は4シームが45%、シンカー35%、スライダー15%、チェンジアップ3%と変化球のバリエーションが増え、ピッチングの幅が広がり、4シームの平均球速も1マイルアップしており、成績も良化し素晴らしいシーズンを送っています。まだ23歳と若いので、メジャー屈指のクローザーとなるか成長が楽しみですね。
参考 Baseball Savant
今週もまた素晴らしいニュースや激化する地区優勝・ワイルドカード争いに期待したいですね!
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