今年もメジャーリーグで大活躍の大谷選手が達成間近の記録があります。「40-40」です。「40-40」とは40本塁打、40盗塁以上を同時に達成する事で、過去に達成者は5人だけです。大谷選手が達成すれば歴代6人目の達成者となります。
目次
- 過去の40-40の達成者
- 過去の達成者の達成試合数
- 過去の40-40達成者はそのシーズンのMVPを受賞できたのか?
1.過去の40-40達成者
過去の40-40達成者は5人です。達成が古い順に挙げていきます。
- 1988年 ホセ・カンセコ(オークランドアスレチックス) 42本塁打、40盗塁
- 1996年 バリー・ボンズ(サンフランシスコ・ジャイアンツ) 42本塁打、40盗塁
- 1998年 アレックス・ロドリゲス(シアトル・マリナーズ) 42本塁打、46盗塁
- 2006年 アルフォンソ・ソリアーノ(ワシントン・ナショナルズ) 46本塁打、41盗塁
- 2023年 ロナルド・アクーニャ・ジュニア(アトランタ・ブレーブス) 41本塁打、73盗塁
ビッグネームばかりですね。バリー・ボンズやAロッドも過去に達成したことがあります。記憶に新しいアクーニャ・ジュニアの73盗塁は衝撃的でした。
2.過去の達成者の達成試合数
- ホセ・カンセコ 151/162
- バリー・ボンズ 158/162
- アレックス・ロドリゲス 153/162
- アルフォンソ・ソリアーノ 147/162
- ロナルド・アクーニャ・ジュニア 152/162
※分子は達成時の出場試合数
最速はアルフォンソ・ソリアーノの出場147試合目での達成です。大谷選手は日本時間8月23日現在で125試合に出場していますので、日本時間24日のレイズ戦で達成すると126試合目での史上最速の達成となります。
3.過去の40-40達成者はそのシーズンのMVPを受賞できたのか?
過去5人の達成者のうち、シーズンMVPを受賞したのは1988年のカンセコと2023年のアクーニャ・ジュニアのみです。バリー・ボンズとAロッドはMVPを複数回受賞していますが、40-40達成したシーズンでは受賞していませんので、40-40を達成したからと言ってMVP受賞が有力という訳ではなさそうです。
しかし、大谷選手はまだチームの試合数を37試合残していますので、史上初の50-50にも期待がかかります。近年ではMVPの受賞にwarと言う指標が重視されますが、大谷選手はFanGraphsのwarでは 6.0と、ナ・リーグではメッツのフランシスコ・リンドーアの6.2に次ぐ2位となっていますので、50-50達成となればMVP争いが更に加熱しそうです。
まとめ
- 過去の40-40達成者は5人で、大谷選手が達成すれば歴代6人目の快挙。
- 過去の40-40達成者の中で最速の達成試合数はソリアーノの出場147試合目。大谷選手の最速達成記録更新に期待がかかる。
- 過去の40-40達成者の中でそのシーズンのMVP受賞者はカンセコとアクーニャ・ジュニアのみ。
大谷選手の史上最速での40-40達成と、更に前人未到の50-50達成に期待したいですね。