皆さん、こんにちは!Chanです。
連日FAやトレードで選手の移籍情報が飛び込んでくるオフシーズンのMLBですが、やっと一塁手の選手の移籍がありました。
今回は12月3週目にあった主なFA移籍やトレード情報についてまとめましたので、興味のある方は是非最後までご覧ください。
主なFA移籍
※選手名の横の表記はポジション SP: 先発投手、RP:リリーフ投手、RF:ライト、3B:サード、1B:ファースト
※AAV: Average annual value(平均年俸)選手の契約総額からボーナスを引いた額を契約年数で割ったもの。
- 菅野智之(SP)
チーム | 年数 | 総額 | AAV | オプション等 |
ボルティモア・オリオールズ | 1 | 1300万ドル | 1300万ドル | オールスター:5万ドル サイヤング賞1位:10万ドル 2位:7万5千ドル 3位5万ドル ゴールド・グラブ:5万ドル WS MVP: 10万ドル LCS MVP: 5万ドル |
- ブライス・ウィルソン(RP)
チーム | 年数 | 総額 | AAV | オプション等 |
シカゴ・ホワイトソックス | 1 | 105万ドル | 105万ドル |
- グリフィン・キャニング(SP)
チーム | 年数 | 総額 | AAV | オプション等 |
ニューヨーク・メッツ | 1 | 425万ドル | 425万ドル | インセンティブ: 100万ドル |
- マックス・ケプラー(RF)
チーム | 年数 | 総額 | AAV | オプション等 |
フィラデルフィア・フィリーズ | 1 | 1000万ドル | 1000万ドル |
- マイケル・サロカ(SP)
チーム | 年数 | 総額 | AAV | オプション等 |
ワシントン・ナショナルズ | 1 | 900万ドル | 900万ドル |
- ジオ・アーシェラ(3B)
チーム | 年数 | 総額 | AAV | オプション等 |
アスレチックス | 1 | 215万ドル | 215万ドル | インセンティブ:400万ドル |
- クリスチャン・ウォーカー(1B)
チーム | 年数 | 総額 | AAV | オプション等 |
ヒューストン・アストロズ | 3 | 6000万ドル | 2000万ドル |
- ジョシュ・ウォーカー(RP)
チーム | 年数 | 総額 | AAV | オプション等 |
トロント・ブルージェイズ | 1 | 760万ドル | 760万ドル | マイナー: 180万ドル |
- マット・ボーマン(RP)
チーム | 年数 | 総額 | AAV | オプション等 |
ボルティモア・オリオールズ | 1 | 740万ドル | 740万ドル |
- パトリック・サンドバル(SP)
チーム | 年数 | 総額 | AAV | オプション等 |
ボストン・レッドソックス | 3 | 1825万ドル | 912万5千ドル |
- ポール・ゴールドシュミット(1B)
チーム | 年数 | 総額 | AAV | オプション等 |
ニューヨーク・ヤンキース | 1 | 1250万ドル | 1250万ドル |
- カルロス・サンタナ(1B)
チーム | 年数 | 総額 | AAV | オプション等 |
クリーブランド・ガーディアンズ | 1 | 1200万ドル | 1200万ドル |
先週の主なFA移籍情報です。
ここまでファーストの選手の動きがあまりなかったFA市場ですが、クリスチャン・ウォーカーがアストロズと3年6000万ドルで契約合意しました。アストロズは2022年以降の3年間でファーストのfWARが-2.0、fWAR0.1と、課題となっていました。
ここに3年間でfWAR10.8、rWAR11.4を積み上げたクリスチャン・ウォーカーを加えることで課題のファーストが強化されます。ウォーカーは来季で34歳と年齢が高めですが、この3年契約の間に引き続き高いレベルで安定感のあるパフォーマンスが継続できるのか注目です。
また、現地21日にヤンキースがポール・ゴールドシュミットと1年1250万ドルで契約に合意したと発表がありました。ヤンキースはアレックス・リゾがFAとなり来季のファーストの補強候補としてウォーカーやアロンゾ獲得の話題が度々上がっていましたが、ゴールド・シュミットとの1年契約で落着しました。
ファーストには今シーズン、デビューを果たした25歳のベン・ライスも控えていますので、来季のヤンキースのファーストはゴールドシュミット、ルメイユのベテランコンビに若手のライスがメインとなる見込みです。
また読売ジャイアンツから国際FAとなっていた菅野智之はボルティモア・オリオールズと1年1300万ドルで契約合意しました。
契約にはインセンティブがついており、それぞれの条件を達成すると年俸にボーナスがは加算されます。
ボーナスの内容はオールスター:5万ドル、サイヤング賞1位:10万ドル、2位:7万5千ドル、3位5万ドル、ゴールド・グラブ:5万ドル、WS MVP: 10万ドル、LCS MVP: 5万ドル。
現在、先発投手の市場が高騰しているので、菅野は2年3200万ドル、もしくは単年でシーズン終了後にクラブオプションがつくかと予想していましたが、来シーズンで36歳を迎えることと、海外リーグからの移籍ということもあり、この契約内容に落ち着いたとみられます。
菅野にとってはかねてより希望していたメジャー挑戦の夢がかなったことになります。オリオールズでは先発3番手か4番手を任されることになると予想されますが、夢のメジャーのマウンドでどのような投球を見せるのか楽しみですね。
FA制度について知りたい方や今オフシーズン注目のFA選手に関する記事はMLBのFA制度の仕組みと2024-2025年のFA選手ランキングをどうぞ。
主なトレード情報
- ニューヨーク・ヤンキース⇔シカゴ・カブス
チーム | トレード内容 |
ヤンキース | IN: コディ・ベリンジャー(CF) 500万ドル |
カブス | IN: コディ・ポティート(SP) |
- ロサンジェルス・エンジェルス⇔アトランタ・ブレーブス
チーム | トレード内容 |
エンジェルス | IN: ミッチ・フェリス(P) |
ブレーブス | IN: デービス・ダニエル(SP) |
- ニューヨーク・ヤンキース⇔・シンシナティ・レッズ
チーム | トレード内容 |
ヤンキース | IN:フェルナンド・クルーズ(RP) アレックス・ジャクソン(C) |
レッズ | IN:ホセ・トレビーノ(C) |
クリーブランド・ガーディアンズ⇔・アリゾナ・ダイヤモンドバックス
チーム | トレード内容 |
ガーディアンズ | IN:スレイド・セコーニ ドラフト戦力均衡ラウンドB 72順目 |
ダイヤモンドバックス | IN:ジョシュ・ネイラー(1B) |
かねてより、トレードの噂のあったベリンジャーでしたが、カブスがトレードでカイル・タッカーを獲得し、トレード話が再燃しました。
そして、現地17日にヤンキースのスターター、コディ・ポティートとベリンジャー、500万ドルのパッケージでのトレードが成立しました。
ヤンキースは2025年のベリンンジャーの年俸2750万ドルのうち、2500万ドルを負担、カブスが残りの250万ドルを負担することになり、カブスはサラリーダンプに成功しました。
一方のヤンキースはソトの再契約が失敗に終わったことで、FA選手の先発の目玉の1人、マックス・フリードを獲得。
またブルワーズとのトレードでデビン・ウィリアムズを獲得するなど、積極的に補強に動いていました。
ベリンンジャーの獲得により、センターはベリンンジャーが守り、ジャッジはライトに戻ることができます。
ベリンジャーはドジャースでデビューし2017年に39本塁打、OPS.933、fWAR4.0をマークし新人王を獲得。
2019年には47本塁打、OPS.1035、rWAR9.0をマークしナ・リーグMVPを獲得していました。
その後、2021年・2022年に不調に陥り、ドジャースをノンテンダーとなり、2023年にカブスと契約しました。
そして2023年シーズンは26本塁打、OPS.881、rWAR4.4をマークし、見事にバウンスバックを果たしました。
2024年シーズンはやや成績が低迷したものの、rWAR3.7をマーク。オプトアウトは行使しませんでしたが、ヤンキースへトレードとなり、父のクレイ・ベリンジャー氏と同じピンストライプのユニフォームに袖を倒すことになります。
近年、成績の浮き沈みが激しいベリンジャーですが、ヤンキース移籍後どのようなパフォーマンスを見せるのか注目です。
またベリンジャーとゴールドシュミットの加入によりヤンキースはベリンジャー、スタントン、ジャッジ、ゴールドシュミットのMVPカルテットが結成されることになります。
まとめ
主なFA移籍
- 菅野智之→ボルティモア・オリオールズ
- ブライス・ウィルソン→シカゴ・ホワイトソックス
- グリフィン・キャニング→ニューヨーク・メッツ
- マックス・ケプラー→フィラデルフィア・フィリーズ
- マイケル・サロカ→ワシントン・ナショナルズ
- ジオ・アーシェラ→アスレチックス
- クリスチャン・ウォーカー→ヒューストン・アストロズ
- ジョシュ・ウォーカー→トロント・ブルージェイズ
- マット・ボーマン→ボルティモア・オリオールズ
- パトリック・サンドバル→ボストン・レッドソックス
- ポール・ゴールドシュミット→ニューヨーク・ヤンキース
- カルロス・サンタナ→クリーブランド・ガーディアンズ
主なトレード
- コディ・ベリンジャー⇔コディ・ポティート
- ミッチ・フェリス⇔デービス・ダニエル
- フェルナンド・クルーズ、アレックス・ジャクソン⇔ホセ・トレビーノ
- スレイド・セコーニ⇔ジョシュ・ネイラー
まだ移籍先が決まっていない主なFA選手が投手だとコービー・バーンズ、ジャック・フラハティ、ウォーカー・ビューラー、ショーン・マネイア。
外野手はアンソニー・サンタンデール、テオスカー・ヘルナンデス。
サードのアレックス・ブレグマン、ファーストのピート・アロンゾ。
クリスマス休暇も近いので、移籍やトレードも少し落ち着いてくるかもしれませんが、まだまだ去就が決まっていない選手も多いので、毎日移籍情報から目が離せません。
皆さんのFA選手の移籍先予想を是非コメント欄で教えてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
選手の契約情報の参考:Spotrac
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