MLB全30球団紹介!アトランタ・ブレーブス編

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こんにちは、Chanです。

当ブログでは、MLB初心者の方向けにMLBの全30チームを紹介しています。

いよいよアメリカ本土での開幕まであと一週間を切りました。

今回はナショナル・リーグ東地区のアトランタ・ブレーブスをご紹介します。

ブレーブスは1871年に創設された、MLB最古の球団の一つです。

本記事では、ブレーブスの球団概要や歴史、過去の主なレジェンド選手や日本人所属選手、2024年シーズンの成績、主な選手の紹介、トッププロスペクトを紹介していきます。

MLBを見始めたばかりの方も、長年のファンの方も、ぜひ最後までお付き合いください。

アトランタ・ブレーブスとは

生成AIによる画像を生成しています

球団概要

  • 創設: 1871年 (ボストン・レッドストッキングスが起源)
  • 本拠地: ジョージア州・ガンバーランド
  • ホーム球場: トゥルーイスト・パーク
  • 所属リーグ: ナショナル・リーグ(National League)
  • 地区: ナ・リーグ東地区(EL EAST)
  • 略称: ATL
  • チーム名の由来: 1912年にオーナーのジェームズ・ガフニーがネイティブ・アメリカンに由来する「Braves(勇勇者)」を採用したことが始まりであり、その後の移転を経ても継続して使われています。
  • オーナー: アトランタ・ブレーブス・ホールディングス
  • ワールドシリーズ優勝: 4回 (1914年、1957年、1995年、2021年)
  • リーグ優勝: 18回 (1877年、1878年、1883年、1891年、1892年、1893年、1897年、1898年、1914年、1948年、1957年、1958年、1991年、1992年、1995年、1996年、1999年、2021年)
  • 地区優勝: 22回 (1969年、1982年、1991年~1993年、1995年~2005年、2013年、2018年~2023年)
  • ワイルドカード: 3回 (2010年、2012年、2024年)

アトランタ・ブレーブスの歴史

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生成AIによる画像を使用しています

アトランタ・ブレーブス(Atlanta Braves)は、MLBのナショナル・リーグ東地区に所属する球団で、MLBで最も長い歴史を持つ球団の一つです。その歴史は19世紀まで遡ります。

球団創設とボストン・レッドストッキング時代

球団の起源は、1871年 ナショナル・アソシエーションに参加したボストン・レッドストッキングスまで遡ります。

1876年、ナショナル・リーグが創設され、ボストン・レッドキャップスとして参加します。ナ・リーグ発足時から現存しているチームはブレーブスとカブスのみです。

1883年、ボストン・ビーンズイーターズに改称し、19世紀後半にはリーグを代表する強豪チームに。

1912年、ボストン・ブレーブスに改称。1914年には「ミラクル・ブレーブス」としてリーグ最下位から奇跡的な優勝を果たし、ワールドシリーズ制覇を達成。

1936年~1940年、ボストン・ビーズに改称しましたが、1941年に再びボストン・ブレーブスに戻ります。

1952年、観客動員の低迷により、本拠地移転が決定します。

ミルウォーキー・ブレーブス時代

1953年、本拠地をウィスコンシン州ミルウォーキーに移し、ミルウォーキー・ブレーブスに改称。

1957年、ハンク・アーロンやエディ・マシューズの活躍でワールドシリーズを制覇。

翌1958年、2年連続でワールドシリーズ進出するも、ヤンキースに敗れます。

1965年、球団経営の問題から、アトランタへの移転が決定します。

アトランタ・ブレーブスの誕生から現在まで

1966年、本拠地をジョージア州アトランタに移し、現在のチーム名、アトランタ・ブレーブスに改称します。

1974年にはハンク・アーロンがベーブ・ルースの通算本塁打記録(714本)を更新し、通算755本塁打を記録。

1990年代~2000年代初頭にかけてチームは「黄金時代」を迎えます。1991年~2005年の間、15年連続で地区優勝(1994年はストライキのため中止)。

1995年にはグレッグ・マダックス、トム・グラビン、ジョン・スモルツの強力投手陣を擁し、ワールドシリーズでクリーブランド・インディアンスを破って優勝。

チームは2017年にアトランタから同ジョージア州のガンバーランドのサントラスト・パーク(2020年からトゥルーイスト・パーク)に本拠地を移転。

前記事で紹介したロサンゼルス・エンゼルス同様、冠している都市名を拠点としていないチームとなりました。

ブレーブスは地区優勝を繰り返すも、ワールドシリーズ優勝になかなか届きませんでしたが、2021年にヒューストン・アストロズを破り、26年ぶりに悲願のワールドシリーズ制覇を達成しています。

過去の主な名選手

  • ハンク・アーロン(OF)

長きにわたり、通算本塁打数トップに立っていた伝説のスラッガー。1957年のワールドシリーズ制覇に貢献。

1957年ナ・リーグMVP受賞

オールスター選出21回

通算3,771安打(歴代3位)

通算2,297打点(歴代1位)

通算755本塁打(歴代2位)

1999年にMLBが「ハンク・アーロン賞」を創設。

  • グレッグ・マダックス(RHP)

「精密機械」と称される抜群の制球力を誇る右腕。90年代のブレーブス黄金期を支えた。100球未満で完封することを「マダックス」と呼ぶが、彼が13回達成していることから由来している。

サイ・ヤング賞4回

ゴールドグラブ賞18回

オールスター選出8回

2014年殿堂入り

  • チッパー・ジョーンズ(3B/1B)

ブレーブス一筋19年のフランチャイズプレイヤー。1995年のワールドシリーズ制覇の中心メンバー。

1999年ナ・リーグMVP受賞

オールスター選出8回

通算468本塁打・1,623打点

2018年殿堂入り

  • トム・グラビン(LHP)

マダックスともにブレーブスの強力投手陣を形成。

サイ・ヤング賞2回

1995年ワールドシリーズMVP

通算244勝

オールスター選出10回

2014年殿堂入り

  • ジョン・スモルツ(RHP)

マダックス、スモルツらとともに90年代のブレーブス黄金期を支えた。

1996年サイ・ヤング賞受賞

オールスター選出8回

過去に所属した日本人選手

ブレーブスに過去在籍した日本人選手は2人です。

  • 川上憲伸(2009-2010年)
  • 斎藤隆(2010年)

ブレーブスの2024年シーズンの成績

チーム戦績

勝利敗戦勝率順位最終戦績
8973.549地区2位ワイルドカード・シリーズ敗退

2024年は投打ともに、主力選手を怪我による長期離脱で欠く、苦しいシーズンとなりましたが、ワイルド・カードを獲得し、プレーオフ進出を決めました。

打撃成績

試合数得点平均得点HR盗塁打率出塁率長打率OPS
1627044.3521369.243.309.415.724

打撃成績は得点・打率・OPSでリーグ平均を若干上回っており、HR数は全体で4位でした。

野手陣はロナルド・アクーニャJr.が左膝前十字靭帯断裂で5月下旬でシーズン終了となり、オースティン・ライリーは右手首の骨折で8月18日にシーズン終了。オジー・アルビーズも左手首骨折で約8週間離脱。ショーン・マーフィーはシーズン開幕戦で腹斜筋の負傷により約1ヶ月離脱しています。

投手成績

イニング数平均失点防御率四球失点自責点
1433.13.753.49449607559

先発陣の成績は防御率が全体3位。K/9とHR/9はMLBトップでした。

エースのスペンサー・ストライダーは4月6日に右肘尺側即副靭帯損傷が判明し、4月13日にインターナル・ブレース手術を受けてシーズン終了となりました。

ブルペン陣は防御率3位・WHIP6位で、BB/9、K/9はMLB2位の好成績を残しています。

主な選手の紹介と2024年シーズンの成績

野手成績

太字選手は新加入 成績は2024年シーズン

ポジション名前(年齢)打席試合打率HROPSrWAR
Cドレイク・ボルドウィン(24)124(マイナー).27616.793
1Bマット・オルソン(31)162.24729.7903.8
2Bオジー・アルビーズ(28)99.25110.7071.6
SSオーランド・アルシア(30)157.21817.6250.5
3Bオースティン・ライリー(28)110.25619.7832.9
LFジュリクソン・プロファー(32)158.28024.8393.6
CFマイケル・ハリスII(24)110.26416.7223.2
RFジェレッド・ケレニック(25)131.23115.6790.4
DHマーセル・オズーナ(34)162.30239.9254.3
OFロナルド・アクーニャJr.(27)49.2504.7160.0
Cショーン・マーフィー(30)72.19310.6361.3
INFニック・アレン(26)41.1751.4630.2
OFブライアン・デラクルーズ(28)149.23321.654-1.4
UTエリー・ホワイト(30)35.2821.7690.3

昨シーズンは故障者が続出した野手陣ですが、今季もショーン・マーフィーがスプリングトレーニング中に投球を受け、左肋骨を骨折。復帰は順調にリハビリが進んで、4月中旬になる見込みです。

今シーズン、キャッチャーで開幕ロスター入りしたのはブレーブスのNo.1プロスペクトのドレイク・ボルドウィンです。

上記のボルドウィンの成績はAAとAAAを合わせた成績ですが、AAAでは72試合でOPS.891をマークする攻撃型のキャッチャーです。

マーフィーが復帰するまで期待のルーキーがどこまで穴を埋められるか注目です。

昨年、左膝の手術を受けたロナルド・アクーニャJr.は現在バッティング練習とランニングなどでリハビリを行っており、5月中旬ごろまでの復帰が予定されています。

アクーニャの復帰はチームにとっても待望されますが、2021年にも右膝前十字靭帯断裂の既往歴があり、年来的にまだ若いとは言え、以前のようなパフォーマンスが戻るのか若干の不安は残ります。

しかし怪我人が戻り、万全の状態であればMLBトップクラスの攻撃力を誇る打線ですので、マーフィー、アクーニャが復帰し健康的にシーズンを送れることが期待されます。

投手成績

太字選手は新加入 成績は2024年シーズン

役割名前(年齢)試合イニング奪三振防御率rWAR
SP1クリス・セール(36)29177.22252.386.2
SP2レイナルド・ロペス(31)26135.21481.995.1
SP3スペンサー・シュワレンバック(24)21123.21273.352.7
SP4グラント・ホームズ(29)2668.1703.561.1
SP5AJ スミス=ショウバー(22)14.140.000.3
CLライセル・イグレシアス(35)6669.1681.952.9
SUピアース・ジョンソン(33)

5856.1673.670.7
SUアーロン・バマー(31)5655.1693.580.6
RPディラン・リー(30)5259.2762.111.3
RPヘクター・ネリス(35)6259.1644.10-0.2
SPスペンサー・ストライダー(26)29.0127.00-0.1

先発ローテーション

レッドソックスから移籍したクリス・セールが防御率・勝利数・奪三振でリーグトップの投手三冠を達成し、見事にバウンスバック。キャリア初のサイ・ヤング賞を受賞しています

また2番手のレイナルド・ロペスはホワイトソックス時代の2019年以来の先発再転向でブレイク。

135.2イニングと長いイニングは投げられませんでしたが、148奪三振で防御率1.96をマークしました。

投球割合は4シーム55.2%、スライダー29.4%、カーブ11.6%、チェンジアップ3.8%となっていて、4シームが大幅なプラス評価で、スライダーで多くの空振りを奪っています。

5月にメジャーデビューを果たし、ローテーションを守ったシュワレンバックは21登板で123.2イニングを投げ、防御率3.35を記録。

シュワレンバックは4シーム、スライダー、カッター、カーブ、スプリット、シンカーと多彩な球種を絶妙な割合で組み立て、どの球種もプラス評価。

打者にボール球を振らせた割合であるchase %はMLB上位4%に入り、四球率も4.6%とトップクラスの制球力を見せました。今季も安定した投球が期待されます。

昨年4月にインターナル・ブレーズ手術を受けたスペンサー・ストライダーはスプリングトレーニングの試合で既に調整登板をしていますが、チームはストライダーを開幕ローテーションには加えず、4月末以降の復帰となる見込みです。

ストライダーがローテーションに加わるとブレーブスのローテーションはかなり強力になります。

先発5番手はチームNo.3プロスペクトのAJ・スミス=ショウバーがつとめる見込みです。

スミス=ショウバーは高めのアームアングルから平均95マイルを超える4シームを主体にチェンジアップとカーブ、スライダーのコンビネーションで投球を組み立てます。

四球率11%と制球に不安はありますが、シーズン通して100イニング、防御率4点台前半程度は期待できそうです。

スプリングトレーニングでは5試合4先発で防御率3.94をマークしています。

ブルペン投手

ブルペン陣にはベテラン右腕のヘクター・ネリスが新加入。アーロン・バマーとピアース・ジョンソンの左右のセットアッパーから守護神 ライセル・イグレシアスに繋ぎます。

イグレシアスは24年シーズン、66試合に登板して防御率1.95をマーク。

奪三振率は若干落ちましたが、四球率とchase %はMLBトップクラス。

投球割合は4シームとチェンジアップがそれぞれ約31%、スライダー21%、シンカー18%となっていて、全ての球種がプラス評価。全ての球種で被打率が1割台となっています。

イグレシアスは今シーズンで35歳になり、シーズン終了後にFAとなりますが、今シーズンも良いパフォーマンスを継続できれば、オフの FA市場では、複数年契約の提示がありそうです。

ブレーブスのトッププロスペクト

ブレーブスにはMLB Pipelineのプロスペクトランキング100位以内に入る選手が2人います。

名前(ポジション)年齢プロスペクトランク順位
ドレイク・ボルドウィン(C)2462
キャム・キャミニティ( HP)1988
  • ドレイク・ボルドウィン

2022年ドラフト3巡目指名の強打のキャッチャー。

24年はAAAで72試合に出場し、打率.298、HR12本、OPS.891、wRC+135をマーク。四球率15.6%、三振率16.2%とゾーン管理も優秀で、打撃面では申し分のないポテンシャルを秘めています。

ランキング引用:MLB.com Prospect Rankings2025

成績引用:Baseball Reference, FanGraphs

まとめ

アトランタ・ブレーブスは1871年にボストン・レッドストキングスとして創設。

MLB最古の歴史をもつチームの一つです。

チームはMLB屈指の強力打線を誇り、2023年に「40-70」を達成したロナルド・アクーニャJr.が左膝の手術から復帰予定。投手陣もスペンサー・ストライダーが肘の手術から復帰予定です。

ブレーブスはナ・リーグ東地区王者に返り咲くことができるのでしょうか。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

この記事が参考になれば幸いです。

チーム・選手成績参考:FanGraphs, Baseball Reference

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