皆さん、こんにちは!Chanです。
今回は1月2週にあった主なFA移籍やトレード情報についてまとめました。
2週目はレジェンド投手のジャスティン・バーランダーのジャイアンツ移籍や、ラックスのトレードなど動きが多く見られました。
興味のある方は是非最後までご覧ください。
主なFA移籍
※選手名の横の表記はポジション SP: 先発投手、RP:リリーフ投手、RF:ライト、CF:センター、LF:レフト、OF:外野、2B:セカンド、1B:ファースト、SS:ショート、3B:サード、IF:内野手、C:キャッチャー
※AAV: Average annual value(平均年俸)選手の契約総額からボーナスを引いた額を契約年数で割ったもの。
- マイケル・ロレンゼン(SP)
チーム | 年数 | 総額 | AAV | オプション等 |
カンザスシティ・ロイヤルズ | 1 | 700万ドル | 700万ドル | インセンティブ:100万ドル 2026年相互オプション バイアウト150万ドル |
- クリス・マーティン(RP)
チーム | 年数 | 総額 | AAV | オプション等 |
テキサス・レンジャーズ | 1 | 500万ドル | 500万ドル |
- ジャスティン・バーランダー(RP)
チーム | 年数 | 総額 | AAV | オプション等 |
サンフランシスコ・ジャイアンツ | 1 | 1500万ドル | 1500万ドル |
- アーメド・ロサリオ(SS )
チーム | 年数 | 総額 | AAV | オプション等 |
ワシントン・ナショナルズ | 1 | 200万ドル | 200万ドル |
- マーティン・ペレス(SP)
チーム | 年数 | 総額 | AAV | オプション等 |
シカゴ・ホワイトソックス | 1 | 500万ドル | 500万ドル | 2026年相互オプション バイアウト150万ドル |
- タイロ・エストラーダ(2B)
チーム | 年数 | 総額 | AAV | オプション等 |
コロラド・ロッキーズ | 1 | 325万ドル | 325万ドル | 2026年相互オプション バイアウト750万ドル |
- ケーレブ・ファーガソン(RP)
チーム | 年数 | 総額 | AAV | オプション等 |
ピッツバーグ・パイレーツ | 1 | 300万ドル | 300万ドル |
- ジェフ・ホフマン(RP)
チーム | 年数 | 総額 | AAV | オプション等 |
トロント・ブルージェイズ | 3 | 3300万ドル | 1100万ドル | インセンティブ 60,70,80,90投球回達成毎に50万ドル |
- コリン・レイ(SP)
チーム | 年数 | 総額 | AAV | オプション等 |
シカゴ・カブス | 1 | 500万ドル | 500万ドル | 2026年クラブオプション |
- ホルヘ・ロペス(RP)
チーム | 年数 | 総額 | AAV | オプション等 |
ワシントン・ナショナルズ | 1 | 300万ドル | 300万ドル | 2026年クラブオプション |
契約用語やオプションついて知りたい方はMLBの契約用語と契約に重要なオプションの意味をご覧ください。
先週の主なFA移籍情報です。
ベテラン、ジャスティン・バーランダーがジャイアンツと1年契約、ジェフ・ホフマンはブルージェイズと3年契約を結びました。
ジャスティン・バーランダー、ジャイアンツと契約合意
ジャスティン・バーランダーがサンフランシスコ・ジャイアンツと1年契約で合意しました。
バーランダーはキャリア19年、2月で42歳を迎える大ベテラン。サイ・ヤング賞3回、ア・リーグMVP1回のレジェンド投手です。
2024年シーズンは怪我に苦しみ、キャリアワーストとなるrWAR-0.3を記録。
4シームの平均球速は2022年に95マイルありましたが、2024年は93.5マイルと球速が落ちており、K%18.7と三振も減っていました。
しかし、Hard-Hit%32.5は上位8%に入り、打たれた打球の質から算出されるxERAは3.78と乖離があり、実際の数値ほど内容は悪くはなかったとも見れます。
バーランダー本人も怪我からの復帰を急いでしまったとコメントをしていましたので、25年シーズンは万全の状態で迎え、あと84に迫った通算3500奪三振の大記録を打ち立てて欲しいものです。
ジェフ・ホフマンは3年契約でブルージェイズへ
ジェフ・ホフマンが3年3300万ドルでブルージェイズと契約合意しました。
ホフマンは2023-2024シーズンはK%33超えの奪三振能力の高さを誇る剛腕リリーフとしてフィリーズで活躍。
2023年はrWAR1.9、2024年はrWAR2.0を記録しています。
実はホフマンはブルージェイズへは出戻りとなります。
ホフマンは2014年のドラフトでブルージェイズから9番目に指名され、2015年のプロスペクトランキングでは全体87位にランキクインする有望株でした。
その後、ロッキーズ、レッズ、フィリーズと渡り、屈指の剛腕クローザーとなって古巣へ復帰となりました。
ホフマンの契約には60イニングから10イニングごとに出来高が発生するインセンティブがついており、90イニング以上も設定されています。
リリーフのみで70イニング以上を投げるというのは少し難しいので、来季は先発での起用もあるのか注目です。
契約延長
- ブレント・ルッカー(DH)
チーム | 年数 | 総額 | AAV | オプション等 |
アスレチックス | 5 | 6000万ドル | 1200万ドル | 2030年べスティングオプション 2029年500打席達成or 2028〜2029年で900打席達成or 2027-2029 MVP投票トップ10に2回、2025-2029 MVP投票1〜5位200万ドル、6〜10位100万ドル |
- ドリュー・ラスマッセン(SP)
チーム | 年数 | 総額 | AAV | オプション等 |
タンパベイ・レイズ | 2 | 850万ドル | 425万ドル | 2027年クラブオプション バイアウト50万ドル |
ブレント・ルッカー、5年6000万ドルで契約延長
ブレント・ルッカーは5年6000万ドルでアスレチックスと契約延長しました。
ルッカーは2024年シーズン、打率.293、ホームラン39本、OPS.927、wRC+164、rWAR5.6をマークし、リーグを代表するスラッガーとなりました。
ルッカーは2016年にミネソタ・ツインズから全体35位で指名を受けます。その後、2020年に25歳でメジャーデビューを果たしますが、結果を残せず、パドレス、ロイヤルズと渡り歩き23年にアスレチックスで137試合に出場しホームラン30本を放ち、ブレイクを果たしました。
そんな遅咲きの苦労人であるルッカーが、活躍が評価され5年6000万ドルで契約延長を勝ち取りました。
来季も豪快なバッティングに期待です。
主なトレード情報
- ロサンジェルス・ドジャース⇔シンシナティ・レッズ
チーム | トレード内容 |
ドジャース | IN: マイク・シロタ (OF) コンペティティブ・バランス・ドラフト指名権 ラウンドA 37位 |
レッズ | IN: ギャビン・ラックス(2B) |
- アリゾナ・ダイヤモンドバックス⇔ヒューストン・アストロズ
チーム | トレード内容 |
ダイヤモンド・バックス | IN: グレイ・ケッセンジャー(SS) |
アストロズ | IN: マシュー・リンスキー(P) |
- シンシナティ・レッズ⇔テキサス・レンジャーズ
チーム | トレード内容 |
レッズ | IN:オーウェン・ホワイト(RP) |
レンジャーズ | IN:金銭 |
- ロサンジェルス・ドジャース⇔ミネソタ・ツインズ
チーム | トレード内容 |
ドジャース | IN:ホセ・バスケス(P) |
ツインズ | IN:ディエゴ・カルタヤ(C) |
- シカゴ・カブス⇔テキサス・レンジャーズ
チーム | トレード内容 |
カブス | IN:マット・フェスタ(RP) |
レンジャーズ | IN:金銭 |
ギャビン・ラックス、レッズへ
先週、ドジャースからキム・ヘソンとの契約発表がありました。
同じポジションのラックスはセカンドの第一候補とされていましたが、現地1月6日にラックスのレッズへのトレードが発表されました。
ラックスは2020年のチームトッププロスペクトでしたが、2023年のスプリングトレーニングで右膝の前十字靭帯断裂の怪我を負い、シーズンは全休となりました。
怪我からの復活がかかる2024年シーズンでしたが、本職のショートは難しく、ベッツがショートに入っていたこともあり、セカンドをメインに守りました。
打撃は前半こそ苦しんだものの、オールスターブレイク以降は打率.304、出塁率.390、長打率.508、OPS.898、wOBA.387、wRC+152と復調しドジャースのポストシーズン進出を支えた1人と言えるでしょう。
レッズではセカンドにマクレーンがいますので、セカンドのバックアップとDH、サード、ファーストと複数のポジョンに就くことが予想されています。
レッズはファースト、サード、DHが課題のポジションです。ラックスの加入により攻撃面に少し厚みが出そうです。
一方、ドジャースが獲得したマイク・シロタは2021年にドジャースがドラフト全体492位で指名しましたが、ノースイースタン大学へ進学。
その後、2024年のドラフト3巡目でレッズから指名されていましたが、ドジャースはこのトレードで4年越しでマイク・シロタ獲得となりました。
将来は確実性の高い中距離ヒッターのセンターとして期待されます。
まとめ
主なFA移籍
- マイケル・ロレンゼン→カンザスシティ・ロイヤルズ
- クリス・マーティン→テキサス・レンジャーズ
- ジャスティン・バーランダー→サンフランシスコ・ジャイアンツ
- アーメド・ロサリオ→ワシントン・ナショナルズ
- マーティン・ペレス→シカゴ・ホワイトソックス
- タイロ・エストラーダ→コロラド・ロッキーズ
- ケーレブ・ファーガソン→ピッズバーグ・パイレーツ
- ジェフ・ホフマン→トロント・ブルージェイズ
- コリン・レイ→シカゴ・カブス
- ホルヘ・ロペス→ワシントン・ナショナルズ
契約延長
- ブレント・ルッカー
- ドリュー・ラスムッセン
主なトレード
- マイク・シロタ、コンペティティブ・バランス・ドラフト指名権⇔ギャビン・ラックス
- グレイ・ケッセンジャー⇔マシュー・リンスキー
- オーウェン・ホワイト⇔金銭
- ホセ・バスケス⇔ディエゴ・カルタヤ
- マット・フェスタ⇔金銭
まだ去就の決まっていないピート・アロンゾがメッツにオプトアウト付きの3年程度の短期契約で逆オファーをしているとの報道があります。
またサンタンデールやフラハティも短期契約にオープンという情報もありますので、引き続き動向に注目です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
選手の契約情報の参考:Spotrac
各スタッツの参考: FanGraphs, Baseball Reference, Baseball Savant
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