【MLB】佐々木朗希はドジャースに決定!1月3週目のFA・トレード移籍情報

MLB

皆さん、こんにちは!Chanです。

ポスティングシステムによるFA移籍を目指していた佐々木朗希はドジャースとの契約が発表されました。
さらに現地19日、リリーフ投手の注目選手、タナー・スコットとドジャースが契約合意したとの発表もありました。

今回は佐々木朗希を含め、1月3週にあった主なFA移籍やトレード情報についてまとめましたので、興味のある方は是非最後までご覧ください。

主なFA移籍

※選手名の横の表記はポジション SP: 先発投手、RP:リリーフ投手、RF:ライト、CF:センター、LF:レフト、OF:外野、2B:セカンド、1B:ファースト、SS:ショート、3B:サード、IF:内野手、C:キャッチャー

※AAV: Average annual value(平均年俸)選手の契約総額からボーナスを引いた額を契約年数で割ったもの。

  • ドノバン・ソラーノ(2B)
チーム
年数総額AAVオプション等
シアトル・マリナーズ
1
350万ドル350万ドル
インセンティブ:100万ドル
  • ジェシー・ウィンカー(LF)
チーム
年数総額AAVオプション等
ニューヨーク・メッツ1
750万ドル750万ドルインセンティブ:100万ドル
  • AJ・ミンター(RP)
チーム
年数総額AAVオプション等
ニューヨーク・メッツ2
2200万ドル1100万ドル
  • エルビン・ロドリゲス(SP)
チーム
年数総額AAVオプション等
ミルウォーキー・ブルワーズ1
  • ホセ・ルクラーク(RP)
チーム
年数総額AAVオプション等
アスレチックス1
1000万ドル1000万ドル
  • 藤浪晋太郎(RP)
チーム
年数総額AAVオプション等
シアトル・マリナーズ1
335万ドル335万ドル登板数に応じたインセンティブあり
  • 佐々木朗希(SP)
チーム
年数総額AAVオプション等
ロサンジェルス・ドジャース1
650万ドル650万ドル
  • 青柳晃洋(SP)
チーム
年数総額AAVオプション等
フィラデルフィア・フィリーズ
  • タナー・スコット(RP)
チーム
年数総額AAVオプション等
ロサンジェルス・ドジャース4
7200万ドル1800万ドル後払い2100万ドル

契約用語やオプションついて知りたい方はMLBの契約用語と契約に重要なオプションの意味をご覧ください。

先週の主なFA移籍情報です。

佐々木朗希はドジャースと契約合意

ポスティングシステムを利用してメジャーを目指していた佐々木朗希は650万ドルでロサンゼルス・ドジャースと契約合意しました。

ボーナスプールチーム
$6,261,600ブルージェイズ、パドレス
$5,146,200ドジャース

佐々木獲得の最終候補となったドジャース・パドレス・ブルージェイズの中では25年のインターナショナルFAのボーナスプールの額が1番少ないドジャースでしたが、マイナーリーガー2人をレッズとフィリーズにトレードで放出し、ボーナスプールを捻出しました。

ボーナスプールやインターナショナルFAについては【2025年インターナショナルFA市場解禁】佐々木朗希も対象!インターナショナルFAとは?で解説していますので、ご覧ください。

「MLB.com」によると、ポスティング制度を利用してマイナー契約を結んだ場合の譲渡金は「契約金の25%」となります。

ドジャースと650万ドルで契約した佐々木の譲渡金は162万5000ドルとなり、約2億5000万円が千葉ロッテに支払われることになります。

登板イニング奪三振防御率WHIPK/9
693015414.25242.020.88311.4
佐々木朗希のNPB通算成績

改めてNPBでのキャリア通算成績を見てみますと414.2イニングで524奪三振、K/9は11.4と支配的なピッチングをしていました。

24年シーズンは23年と比べて4シームの平均球速が低下し、その理由が分からず悩んでいたようで、面談を行ったMLBの各球団に4シームの球速低下の原因と解決策について、「宿題」として課していたとの報道があり、球団選びに際して投手育成を重視していたようです。

パドレスは佐々木に対してドジャースを上回る1000万ドルの契約金を提示していたとの情報もあり、佐々木獲得への本気度が伺えます。

またブルージェイズもガーディアンズからマイルズ・ストローとボーナスプール200万ドルをトレードで獲得し、佐々木獲得へ望みを繋いでいましたが、数時間後、佐々木のSNSからドジャースとマイナー契約を結んだとポストされました。

今季のドジャースはブレイク・スネルを加え、先発ローテーションがスネル、山本、グラスナウ、大谷、ゴンソリンに佐々木を加えた豪華先発陣となります。

佐々木がメジャーの舞台でどんなパフォーマンスを見せてくれるのか楽しみですね。

藤浪晋太郎はマリナーズとマイナー契約

藤浪晋太郎はマリナーズとマイナー契約を結び、今春のスプリングトレーニング招待選手となりました。

昨シーズン、メジャー登板はなく、メッツのマイナーで一年を過ごしていました。

24年、マイナーではK%27.5と高い奪三振能力は健在でしたが、BB%20.6と制球に苦しみました。

また被打率は.129ですが、防御率5.94、FIP4.83としており、四球で出した走者をかなりホームへ生還させてしまっていたようです。

しかしながら、投球全体の約62%を占める4シームの平均球速は97.3マイルと球速も出ています。

さらに投球全体の20%を占めているカッターもプラスを記録しているので、この2球種主体の投球だとさらに内容もよくなりそうですね。

マリナーズの先発陣はかなり強力なため、割って入るのは難しいと思いますが、スプリングトレーニングで結果を残して、開幕ロスター入りを目指したいところです。

青柳晃洋はフィリーズとマイナー契約

契約期限間近の現地18日、ポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指していた青柳晃洋がフィリーズとマイナー契約を締結したと発表がありました。

青柳はスプリングトレーニングの招待選手として来月から始まるスプリングトレーニングに参加予定です。

フィリーズには過去、井口資仁と田口壮が在籍していましたので、これでチーム史上3人目の日本人選手ということになります。

タナー・スコット、ドジャースと4年契約で合意

FAの注目リリーバーの1人、タナー・スコットがドジャースと4年7200万ドルで契約合意しました。

タナー・スコットは移籍先としてカブスを希望していたとの情報がありますが、カブス側が4年契約に乗り気ではなかったとみられ、ドジャースとの契約に至りました。

タナー・スコットは平均97マイルの4シームと88.5マイルのスライダーの2球種のみの投球で、BB%は12と少し高めですが、K%は28.6%と高い支配力を持った左の豪腕リリーバーです。

ゴロ率は52%と高く、許したHard-hit%は27.5%とトップクラスの少なさです。

今オフのドジャースは先発にブレイク・スネルと佐々木朗希を獲得。

野手はマイケル・コンフォートとキム・ヘソンを獲得していました。

そしてトミー・エドマンの契約延長と、テオスカー・ヘルナンデス、ブレイク・トライネンとの再契約。

ここにリリーバーとしてタナー・スコットを獲得し、ワールドシリーズ連覇へ盤石の補強を行っています。

主なトレード情報

  • シアトル・マリナーズ⇔シカゴ・カブス
チームトレード内容
マリナーズIN: マイルス・マストロブオーニ(LF)
カブスIN: 金銭
  • マイアミ・マーリンズ⇔サンフランシスコ・ジャイアンツ
チームトレード内容
マーリンズIN: ウィリアム・ケンプナー(RP)
ジャイアンツIN: ボーナスプール
  • ボストン・レッドソックス⇔サンフランシスコ・ジャイアンツ
チームトレード内容
レッドソックスIN:ブレイク・サボル(C)
ジャイアンツIN:ボーナスプール
  • ニューヨーク・ヤンキース⇔シカゴ・カブス
チームトレード内容
ヤンキースIN:マイケル・エリアス(RP)
カブスIN:金銭
  • ピッズバーグ・パイレーツ⇔トロント・ブルージェイズ
チームトレード内容
パイレーツIN:ブレット・デガース(RP)
トロント・ブルージェイズIN:金銭
  • シアトル・マリナーズ⇔ボルティモア・オリオールズ
チームトレード内容
マリナーズIN:ブレイク・ハント(C)
オリオールズIN:金銭
  • トロント・ブルージェイズ⇔クリーブランド・ガーディアンズ
チームトレード内容
ブルージェイズIN:マイルズ・ストロー(CF)
ガーディアンズIN:金銭+ボーナスプール
  • フィラデルフィア・フィリーズ⇔ロサンジェルス・ドジャース
チームトレード内容
フィリーズIN:デイラン・キャンベル(OF)
ドジャースIN:ボーナスプール
  • シンシナティ・レッズ⇔ロサンジェルス・ドジャース
チームトレード内容
レッズIN:アーナルド・ランティグア(OF)
ドジャースIN:ボーナスプール
  • ボストン・レッドソックス⇔ピッツバーグ・パイレーツ
チームトレード内容
レッドソックスIN:マット・マクシェーン(P)
パイレーツIN:チェイス・シュガート(RP)

まとめ

主なFA移籍

  • ドノバン・ソラーノ(2B)⇨シアトル・マリナーズ
  • ジェシー・ウィンカー(LF)⇨ニューヨーク・メッツ
  • AJ・ミンター(RP)⇨ニューヨーク・メッツ
  • エルビン・ロドリゲス(SP)⇨ミルウォーキー・ブルワーズ
  • ホセ・ルクラーク(RP)⇨アスレチックス
  • 藤浪晋太郎(RP)⇨シアトル・マリナーズ
  • 佐々木朗希(SP)⇨ロサンジェルス・ドジャース
  • 青柳晃洋(SP)⇨フィラデルフィア・フィリーズ
  • タナー・スコット(RP)⇨ロサンジェルス・ドジャース

主なトレード

  • マイケル・マストロブオーニ⇔金銭
  • ウィリアム・ケンプナー⇔ボーナス・プール
  • ブレイク・サボル⇔ボーナス・プール
  • マイケル・エリアス⇔金銭
  • ブレット・デガース⇔金銭
  • ブレイク・ハント⇔金銭
  • マイルズ・ストロー・ボーナスプール⇔金銭
  • ディラン・キャンベル⇔ボーナスプール
  • アーナルド・ランティグア⇔ボーナスプール
  • マット・マクシェーン⇔チェイス・シュガート

ドジャースの補強は佐々木朗希で終了かと思われましたが、タナー・スコットも獲得。

さらにこの記事を公開しようとしてたところ、カービー・イェーツを獲得したとの情報が飛び込んできました。

ワールドシリーズを制覇したチームがそのオフにここまでの大補強を行うというのはなかなかないと思います。

MLBファンとしては他のチームにもう少し分散して欲しかったという思いもありますが、ドジャースのワールドシリーズ連覇への本気度が伺えますね。

メッツはジェシー・ウィンカーと再契約を結びましたが、これによりピート・アロンゾとの再契約はなくなったとの報道もあります。

スプリングトレーニングまであと1ヶ月余りとなりましたので、アロンゾとしては早く契約を決めたいところだと思いますが、どうなるでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございました。

選手の契約情報の参考:Spotrac

各スタッツの参考: FanGraphs, Baseball Reference, Baseball Savant

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