MLB全30球団紹介!ワシントン・ナショナルズ編

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こんにちは、Chanです。

近年、多くの日本人メジャーリーガーの活躍により、MLBを見る方も増えています。

「MLBに贔屓チームを持ちたい。」

「MLBは30チームもあるし、調べるのは大変。」そう思っている方も多いのではないでしょうか。

私は2001年から20年以上のMLBファン歴があります。

当ブログではMLBに興味を持ち始めた初心者の方から、すでにMLBファンの方にまでMLBの全30球団を紹介しています。

今回はナショナル・リーグ東地区から、ワシントン・ナショナルズをご紹介します。

本記事ではナショナルズの球団概要から歴史、過去の名選手や日本人選手、2024年シーズンの成績、注目のプロスペクトまで網羅的に解説します。

この記事を読んでMLBのチームにさらに興味を持っていただけると幸いです。

ワシントン・ナショナルズとは

生成AIによる画像を使用しています

ナショナルズの球団概要

  • 創設: 1969年(モントリオール・エクスポズとして創設)
  • 本拠地: ワシントンD.C.
  • ホーム球場: ナショナルズ・パーク
  • 所属リーグ: ナショナル・リーグ(National League)
  • 地区: ナ・リーグ東地区(NL EAST)
  • オーナー: マーク・ラーナー
  • 監督: デーブ・マルティネス
  • チーム名の由来: 19世紀に存在した「ナショナル・ベースボール・クラブ」より
  • ワールドシリーズ優勝1回(2019年)
  • リーグ優勝1回(2019年)
  • 地区優勝5回(1981年、2012年、2014年、2016年、2017年)
  • ワイルドカード1回(2019年)

参考: Wikipedia

ナショナルズの歴史

image for team history
生成AIによる画像を使用しています

モントリオール・エクスポズ時代(1969年〜2004年)

1969年のMLBエクスパンションに伴ってカナダ・ケベック州モントリオールにカナダ初のMLB球団「モントリオール・エクスポズ」として創設されました。

創設からしばらくは低迷が続き、プレーオフ進出にはほど遠い状態でした。1977年には、後に名選手となるアンドレ・ドーソンがデビューしますが、チーム成績は振るいませんでした。

1979年からチームは急成長し、ゲーリー・カーター、アンドレ・ドーソン、ティム・レインズなどのスター選手を擁して1981年に球団史上初のプレーオフ進出を果たしました。しかし、ナショナル・リーグチャンピオンシップ(NLCS)でロサンゼルス・ドジャースに敗退し、ワールドシリーズ進出は叶わず。

1994年シーズンではMLB全体1位の成績(74勝40敗)だったにもかかわらず、MLBストライキによってシーズンが打ち切られ、プレーオフ進出もなりませんでした。

ストライキ後、エクスポズは経営難に陥り、スター選手を次々と放出。観客動員も減少し、球団の存続が危ぶまれるようになりました。

2002年にはMLBが球団を管理する形となり、2004年シーズン終了後、チームはワシントンD.C.への移転を決定。

ワシントン・ナショナルズ誕生(2005年〜現在)

2005年、チームは「ワシントン・ナショナルズ」改名し、ワシントンD.C.に移転

1960年代に消滅したワシントン・セネターズ以来、ワシントンにMLBチームが復活しました。

しかし、移転後もチームは低迷し、2005年から2010年までの間で、5度の地区最下位を記録。

しかし、この低迷により2009年にドラフト全体1位指名「アマチュア最高投手」と言われたスティーブン・ストラスバーグ、2010年にはブライス・ハーパーの2大スター獲得に成功しました。

さらに、アンソニー・レンドン、ジオ・ゴンザレスらも加わり、チームは徐々に強くなっていきました。

2012年、ナショナルズとなってから、初の地区優勝を果たし、ポストシーズンに進出。

この年から2019年までの8年間で5回の地区優勝を果たすなど、強豪チームへと成長します。

しかし、プレーオフでは勝てず、ことごとくディビジョンシリーズ(NLDS)で敗退となりました。

奇跡の2019年シーズン

2019年、ブライス・ハーパーがFAでフィリーズに移籍し、チーム力低下が懸念されましたが、前年に19歳で鮮烈なMLBデビューを果たしたフアン・ソトがさらに好成績を記録します。

アンソニー・レンドンも打率.319、ホームラン44本、打点126、OPS.1010、rWAR7.1を記録し、キャリアハイのシーズンを送ります。

先発投手陣はスティーブン・ストラスバーグが209イニングを投げ、防御率3.32、リーグ最多の18勝を挙げ、251奪三振、rWAR5.1の活躍を見せると、FAでパトリック・コービンを加えて、マックス・シャーザー、アニバル・サンチェスらが大活躍します。

2019年シーズン、ナショナルズは5月終了時点では勝率5割を切っていましたが、6月から破竹の勢いで勝ち続け、毎月勝率.600以上をマークし、最終的に93勝69敗で地区2位となり、ワイルドカードを獲得します。

逆境を跳ね返す!驚異的なポストシーズンの勝ち上がり

当時、1試合のみのワイルドカードではミルウォーキー・ブルワーズと対戦。

8回裏、2リードを許している状態から逆転に成功し、4-3で勝利。NLDSへ進出します。

NLDSではシーズンMVPを獲得することになるベリンジャーを擁して、シーズン106勝を挙げたロサンゼルス・ドジャースと対戦。

最終第5戦までもつれたシリーズは、3-1とドジャースのリードで迎えた8回表、この回からカーショウがマウンドに上がると、レンドン、ソトの連続ホームランでナショナルズが3-3の同点に追いつきます。

試合はそのまま延長に突入すると、ナショナルズは回跨ぎのケリーを攻め、ケンドリックの満塁ホームランで7-3と勝ち越しに成功。

10回裏のドジャースの攻撃を抑えて勝利し、リーグチャンピオンシップシリーズ(NLCS)進出を果たします。

NLCSでは東地区優勝のブレーブスを破って勝ち上がってきたカージナルスをスウィープで下し、球団史上初のリーグ優勝を達成します

悲願のワールドシリーズ優勝

ワールドシリーズではジャスティン・バーランダー、ゲリット・コールという2019年のサイ・ヤング投票1, 2位のダブルエースを擁し、黄金期を迎えていたヒューストン・アストロズと対戦。下馬評ではアストロズ圧倒的有利の予想でした。

アストロズのホームで迎えた1, 2戦はアウェーのナショナルズが2連勝を飾ります。

ホームのナショナルズ・パークに戻ったナショナルズですが、アストロズが逆襲に出て、3連勝。シリーズ王手をかけます。

再びアストロズのホームに戻った第6戦。

後がなくなったナショナルズはストラスバーグが9回途中まで5安打2失点の熱投を見せると、打線はバーランダーから2本のホームランで3点を奪います。試合はレンドンが2ランホームランと2点タイムリーツーベースを含む5打点の活躍で、7-2とアストロズを下し、逆王手をかけ、運命の第7戦を迎えます。

シャーザーとグレインキーの先発となった最終戦はアストロズが2点を先取します。

グレキンキーに手も足も出なかったナショナルズは0-2とリードされた7回表、レンドンのソロホームランで1点を返すと、ソトが四球を選び、グレインキーをマウンドから降ろします。

続くケンドリックが2ランホームランを放ち、逆転に成功。ナショナルズは8回と9回にも追加点を挙げ、アストロズを突き放し、9回裏のアストロズの攻撃を抑え、歓喜の瞬間が訪れます。

7戦全てアウェイチームが勝利という史上初の展開の末、ナショナルズが球団創設51年目にして、初のワールドシリーズ制覇を達成しました。

2019年のナショナルズはシーズン序盤こそ躓いたものの、中盤以降の快進撃でワイルドカードを獲得。

ポストシーズンでは終盤からの逆転劇や2度、相手チームに王手をかけられる崖っぷちの展開から勝利を掴む、粘り強い戦いが印象的なチームでした。

低迷と再建(2020年〜現在)

ワールドシリーズ制覇後、FAとなったストラスバーグと7年の長期契約を結びましたが、レンドンはエンゼルスへ移籍。

2021年にはトレイ・ターナーとシャーザーをドジャースへトレードで放出。

主力選手の移籍やチームの再建を進める中で成績は低迷。2022年には若きスター、フアン・ソトをパドレスへトレード放出し、完全な再建モードに入りました。

2019年のナショナルズの快進撃を支えたストラスバーグはチームとの再契約後、度重なる故障や手術により稼働することがほぼなくなり、2023年には重度の神経障害のため野球選手としての復帰を断念し、2024年4月に正式に現役引退が発表されました。

もう1人のナショナルズのワールドシリーズ制覇の立役者、コービンは2020年以降、イニング数は投げるものの著しく成績を落としています。

現在のナショナルズは有望な若手選手を育成しながら、再び強豪チームへの道を模索しています。

過去に所属した主な名選手

エクスポズ時代

  • ゲーリー・カーター(C)

オールスター11回出場の攻守に優れたキャッチャー。2003年にアメリカ野球殿堂入り。

  • アンドレ・ドーソン(OF)

5ツールプレイヤー。史上4人しかいない、400本塁打・300盗塁の達成者。2010年にアメリカ野球殿堂入り。

  • ティム・レインズ(OF)

エクスポズのスピードスター。1981年から84年まで4年連続の盗塁王。2013年、カナダ野球殿堂入り。2017年、アメリカ野球殿堂入り。

  • ブラディミール・ゲレーロ(OF)

30-30を複数回達成する俊足強打のバッター。2017年にカナダ野球殿堂入り。2018年にドミニカ共和国出身の野手初のアメリカ野球殿堂入り。

兄のウィルトン、甥のガブリエル、息子のゲレーロJr.もメジャーリーガーと言う驚異の家系。

ナショナルズ黄金期の主要メンバー

  • スティーブン・ストラスバーグ(SP)

豪速球と落差の大きいカーブが武器。オールスター出場3回、2019年ワールドシリーズMVP。2024年に現役引退。

  • マックス・シャーザー(SP)

ナショナルズ在籍時に2度のサイ・ヤング賞受賞、7度のオールスター出場。2015年に2度のノーヒッター達成とナショナルズの黄金期を象徴するエース。

  • ブライス・ハーパー(OF)

2012年、19歳でMLBデビューし、ルーキー・オブ・ザ・イヤー受賞。2015年のナ・リーグMVP。ナショナルズ在籍中、6度のオールスター選出。不文律を嫌い、感情を全面に出すスタイル。カリスマ性を持つスーパースター。

  • フアン・ソト(OF)

19歳でデビューし、2020年に首位打者。21年にシルバースラッガー賞受賞。選球眼と長打力を兼ね備えた天才打者。

  • アンソニー・レンドン(3B)

2019年に打点王とシルバースラッガー賞を受賞。勝負強いクラッチヒッターで、チーム史上初のワールドシリーズ制覇に大きく貢献。

  • ライアン・ジマーマン(1B, 3B)

ナショナルズ史上初のドラフト1位指名選手。ナショナルズ一筋16年のMr.ナショナルズ。2009年にゴールドグラブ受賞。2度のシルバースラッガー賞受賞。背番号11は「ナショナルズ」の選手として初の永久欠番。

過去に所属した日本人選手

ナショナルズには過去4人の日本人選手が所属していました。そのうち3人は前身のエクスポズに所属。大家友和はエクスポズとナショナルズの両方に所属しています。

オフに小笠原慎之介が加入しましたが、ワシントン・ナショナルズが直接獲得した日本人選手としては小笠原が初となります。

  • 伊良部秀樹(2001〜2002年)
登板勝利敗戦イニング三振防御率
142771.1606.69
  • 吉井理人(2001〜2002年)
登板勝利敗戦イニング三振防御率
73816244.11374.42
  • 大家友和(2001〜2005年)
登板勝利敗戦イニング三振防御率
10131341070.03224.26
  • 小笠原慎之介(2025年〜)

ナショナルズの2024年シーズンの成績

チーム戦績

勝利敗戦勝率順位最終戦績
7191.438地区4位地区4位

勝率5割を大きく割り、地区4位となりました。

打撃成績

試合数得点平均得点HR盗塁打率出塁率長打率OPS
1626604.07135223.243.309.375.684

チーム打率は15位とちょうど中間です。

HR数29位、OPS・得点が25位となっていて、長打力に課題がありますが、盗塁数223はMLBトップです。

投手成績

イニング数平均失点防御率HR失点自責点
14344.724.30168764685

失点は全体で7番目に多い23位、防御率は全体で8番目に多い22位と投手力が課題です。

野手成績

名前(ポジション)年齢試合打席HR盗塁打率OPSwRC+rWAR
キーバート・ルイーズ(C)25127485133.229.61971
0.6
ジョーイ・ギャロ(CF)3076260103.161.613760.3
ルイス・ガルシアJr.(2B)241405281822.282.7621112.2
CJ・エイブラムス(SS)231386022031.246.747107
3.4
トレイ・リプスカム(3B)246121111.200.50045
-0.1
ジェームズ・ウッド(LF)2179336914.264.7811201.1
ジェイコブ・ヤング(CF)24150521333.256.648852.8
レーン・トーマス(RF)2877341828.253.7381070.5
ジェシー・ウィンカー(DH)301013791114.257.7931251.9
ディラン・クルーズ(RF)2231132312.218.641800.6
フアン・イェペズ(1B)266224962.283.7641130.6
ホセ・ティナ(3B)234116436.274.668870.3

ショートのCJ・エイブラムスは2023年にブレイクした有望株の1人。

2024年はホームラン20本、31盗塁を記録。初のオールスターにも選出されています。

エイブラムスはシーズン終盤の9月21日に外出禁止時間にカジノにいたため、懲罰としてマイナーに降格させられてしまいました。

2024年にデビューした、プロスペクトランキング14位のジェームズ・ウッドは206cmの長身で、そのサイズから左のジャッジとも言われており、平均92.8マイルの打球スピードとMLB上位のスプリントスピードを誇るナショナルズの次世代のスター候補です。

投手成績

先発投手

名前(役割)年齢登板投球回敗戦奪三振WHIP防御率FIPrWAR
ジェイク・アービン(SP)2733187.210141561.1994.414.411.9
パトリック・コービン(SP)3432174.26131391.5004.413.61-0.9
マッケンジー・ゴア(SP)2532166.110121811.4193.903.530.8
ミッチェル・パーカー(SP)2429151.07101331.3054.293.850.6
DJ・ハーツ(SP)231988.2491061.2634.163.710.7
トレバー・ウィリアムズ(SP)321366.261591.0352.032.792.6

ブルペン投手

名前(役割)年齢登板イニングセーブ奪三振防御率FIPWHIPrWAR
カイル・フィネガン(CL)326563.23838653.684.251.3350.9
デレク・ロウ(RP)337590.0741762.603.321.1781.9
ジェイコブ・バーンズ(RP)346366.0830554.364.381.3180.1
ロバート・ガルシア(RP)287259.2360754.222.381.190-0.2
ディラン・フローロ(RP)335152.1330402.062.631.0511.6

ローテーション投手のうち4人が150イニング以上を投げています。

2019年の優勝を経験しているコービンは、離脱することなく174.2イニングを投げ、8年連続の規定投球回を達成しました。

また先発陣にマッケンジー・ゴア、ミッチェル・パーカー、DJハーツと25歳以下の左腕投手が3人もおり、今シーズンはさらなる飛躍が期待されています。

32歳のトレバー・ウィリアムズは春先絶好調でしたが怪我で60日間の故障者リストに入りし、6月から8月の間、長期離脱しましたが、rWAR2.6を記録しています。

2025年シーズンに向けて

予想ラインナップ

スタメン

ポジション名前年齢打席
ショートCJ・エイブラムス24
ライトディラン・クルーズ22
レフトジェームズ・ウッド22
ファーストナサニエル・ロウ29
DHジョシュ・ベル32
2Bルイス・ガルシアJr.24
キャッチャーキーバート・ルイーズ26
サードホセ・ティナ23
センタージェイコブ・ヤング25

ベンチメンバー

ポジション名前年齢打席
キャッチャーライリー・アダムス28
ファーストフアン・イェペズ27
ユーティリティアーメド・ロサリオ29
外野アレックス・コール30

注目は2024年シーズン、メジャーに定着したジェームズ・ウッドです。今季はウッドが3番に入る予想となっています。

Fangraphsの予想ではホームラン21本、78打点、80得点、18盗塁、OPS.800が予想されており、本格的なブレイクが期待されます。

もう1人の注目は2025年のプロスペクトランキング4位にランキングされたディラン・クルーズです。

クルーズはルイジアナ州立大学出身の22歳で、大学ではポール・スキーンズと同級生でした。

2023年のドラフトでスキーンズが全体1番目、クルーズが2番目に指名されています。

クルーズは走攻守にハイレベルな選手です。2024年はメジャーレベルの4シームに対してもプラスのバリューを残しており、2025年シーズンのブレイクが期待されます。

外野はライトにクルーズ、センターにジェイコブ・ヤング、レフトにウッドと、若いタレント揃いの布陣となります。

オフにレンジャーズからナサニエル・ロウ、ダイヤモンドバックスからジョシュ・ベルを獲得しましたので、上位打線の打撃は平均以上が期待できそうです。

先発投手

役割名前年齢
先発1マッケンジー・ゴア25
先発2ジェイク・アービン28
先発3ミッチェル・パーカー25
先発4トレバー・ウィリアムズ32
先発5マイケル・ソロカ27
先発6DJ ・ハーツ24

ブルペン投手

役割名前年齢
クローザーホルヘ・ロペス32
セットアッパーデレク・ロウ29
セットアッパーホセ・A・フェレーラ24
リリーフエドゥアルド・サラザー26
リリーフザック・ブルジクシー25
リリーフエバン・レイファート25
リリーフ小笠原慎之介27

先発は左腕トリオのゴア、パーカー、ハーツ。年々成長を見せているアービン、再契約をしたトレバー・ウィリアムズ、ブレーブスから獲得したソロカと先発を6枚揃えました。

ここに小笠原が割って入ることができるのか、スプリングトレーニングから高いパフォーマンスを見せられるのかが重要になってきます。

当面はロングリリーフとしての起用となりそうですが、結果を残して先発起用されることを期待します。

ブルペンには、ノンテンダーとなったカイル・フィネガンに変わり、昨シーズン、メッツやカブスでプレーしていたホルヘ・ロペスを獲得し、クローザーとして起用される見込みです。

予想ラインナップ・ベンチメンバー・先発ローテーションの引用:FanGraphs

ナショナルズのプロスペクト

ナショナルズにはMLB Pipelineのプロスペクトランキング100位以内に入る選手が3人います。

名前(ポジション)年齢プロスペクトランク順位
ディラン・クルーズ(OF)224
トラビス・シコーラ(RHP)2070
ハーリン・スザーナ(RHP)2079
  • ディラン・クルーズ

2023年ドラフト全体2位指名の5ツールプレイヤー

2024年にメジャーデビューを果たすと、平均を上回る44.7%のHard-hit%を記録し、今シーズンのブレイクが期待されます。

メジャーでは変化球に苦しみ、特にスライダーに対してはWhiff %が42.9%、三振率44.4%とアプローチに苦しみました。

今季は変化球に対するアプローチの改善と弾道が上がるようになれば、好成績を収められそうです。

守備ではセンターでOAA 1、DRS 1、ライトでOAA 1、DRS 3とそれぞれプラスを記録し、肩の強さも上位を記録しています。

スプリントスピードはトップクラスで、メジャーでも12盗塁(成功率80%)を記録しています。

守備・走塁は既に高いレベルにいますので、打撃のパフォーマンスが向上すれば、2025年のルーキー・オブ・ザ。イヤー有力候補の1人となるでしょう。

ランキング引用:MLB.com Prospect Rankings2025

成績引用:Baseball Reference, FanGraphs

まとめ

ワシントン ・ナショナルズは1969年にカナダ初のMLBチーム、モントリオール・エクスポズとして創設されました。

2025年シーズうからはナショナルズとして獲得した初めての日本人選手、小笠原慎之介が所属しています。

エクスポズ時代はリーグ優勝が果たせないまま、ナショナルズとなり2019年にワイルドカードから勝ち上がり、初のリーグ優勝とワールドシリーズ制覇を達成します。

その劇的な勝ち上がり方からファンの印象に強く残るシーズンとなりました。

2020年以降は優勝に貢献した主力選手の放出や引退もあり、再建期に入っていますが、先発の若手左腕トリオや、25歳以下の才能溢れる外野陣など、今後再びコンテンダーとなっていくための土台が作られています。

現在ナショナルズにはマックス・シャーザーとパトリック・コービンの後払い契約が2026年まで残っています。

この契約が終了すれば大型補強に乗り出すこともできますので、補強が成功すれば数年以内にナショナルズが優勝を目指して戦えるチームになるかもしれません。

再建期から再び強豪チームを目指すナショナルズに注目してみてはいかがでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございました。

今回の記事が参考になれば幸いです。

チーム・選手成績参考:FanGraphs, Baseball Reference

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