こんにちは、Chanです。
当ブログでは、MLB初心者の方向けにMLBの全30チームを紹介しています。
いよいよ現地時間27日の開幕戦までカウントダウンに入りました。
今回はアメリカン・リーグ東地区のボストン・レッドソックスをご紹介します。
是非最後までお付き合いください。
ボストン・レッドソックスとは

球団概要
- 創設: 1901年 (ボストン・アメリカンズとして創設)
- 本拠地: マサチューセッツ州ボストン
- ホーム球場: フェンウェイ・パーク
- 所属リーグ: アメリカン・リーグ(American League)
- 地区: ア・リーグ東地区(AL EAST)
- 略称: BOS
- チーム名の由来: かつてボストンに本拠地を置いていたMLB最古のチームであり、アトランタ・ブレーブスの起源でもあるボストン・レッドストッキングスが由来。「Stockings(ストッキングス)」という単語は当時の新聞記事などで省略され、「Sox」と表記されることが増えていました。そのため、新しいチーム名には「Red Sox」という短縮形が採用されました。
- オーナー: ジョン・ヘンリー
- 監督: アレックス・コーラ
- ワールドシリーズ優勝: 9回(1903, 1912, 1915, 1916, 1918, 2004, 2007, 2013, 2018)
- リーグ優勝: 14回 (1903, 1912, 1915, 1916, 1918, 1946, 1967, 1975, 1986, 2004, 2007, 2013, 2018)
- 地区優勝: 10回 (1975, 1986, 1988, 1990, 1995, 2007, 2013, 2016, 2017, 2018)
- ワイルドカード: 8回 (1998, 1999, 2003, 2004, 2005, 2008, 2009, 2021)
球団の歴史
ボストン・レッドソックスは、1901年のアメリカン・リーグ創設とともに誕生し、長い歴史と伝統を誇る球団です。創設初期は強豪チームとして君臨しました。その後は「バンビーノの呪い」と呼ばれるワールドシリーズで長い間優勝できない期間が続きましたが、21世紀に入りワールドシリーズ制覇を果たしています。
創設期と黄金時代
1901年、アメリカン・リーグの創設に伴い、ボストン・アメリカンズとして発足。
球団創設から3年目の1903年、初のワールドシリーズでピッツバーグ・パイレーツを破り、初優勝。
1908年、ボストン・レッドソックスに改称。
1912年、本拠地フェンウェイ・パークが開場し、チームはワールドシリーズ制覇。
1915年~1918年にはベーブ・ルースを擁し、1915年、1916年、1918年にワールドシリーズ制覇。創設から20年経たずに5度のワールド制覇を達成し、一躍強豪チームに躍り出ます。
しかし1918年のワールドシリーズ制覇を最後に2004年まで86年にもわたりワールドシリーズで優勝できない期間が続きます。
バンビーノの呪い (1919年〜2003年)
1919年、当時の球団オーナーのハリー・フレイジーが資金繰りのためにベーブ・ルースをニューヨーク・ヤンキースに売却。これを機に、レッドソックスは長期低迷し、ヤンキースは黄金時代を迎えます。
ベーブ・ルース放出後のレッドソックスの長期低迷は「バンビーノの呪い」と呼ばれ長く語り継がれることになります。
1920年~1930年代、レッドソックスの成績は低迷し、ヤンキースとの対戦成績も大きく負け越す時期が続きます。
1946年、テッド・ウィリアムズを中心に28年ぶりのリーグ優勝を果たすも、ワールドシリーズでセントルイス・カージナルスに敗退。
1967年、カール・ヤストレムスキーの活躍で「インポッシブル・ドリーム(奇跡の夢)」と呼ばれる快進撃を見せ、リーグ優勝。しかしワールドシリーズで再びカージナルスに敗れてしまいます。
1975年にもワールドシリーズに進出し、シンシナティ・レッズと激闘を繰り広げますが、またしても敗退します。
1986年のメッツとのワールドシリーズ第6戦ではファースト、ビル・バックナーのエラーにより逆転負けを喫する悪夢のような出来事が起こり「バンビーノの呪い」の象徴的な出来事の一つとなりました。
1990年代~2000年代前半、プレーオフ進出に手は届くものの、ワールドシリーズ制覇には届かず、ライバル・ヤンキースに苦しめられます。
86年ぶりのワールドシリーズ制覇〜現在
2004年のALCSリーグ優勝決定戦では宿敵ヤンキースと対戦。ヤンキースに3連敗を喫し大手をかけられてしまいますが、この状況からの4連勝で逆転優勝。ALCS3連敗からの4連勝は史上初となりました。
ワールドシリーズではセントルイス・カージナルスを4連勝で下し、86年ぶりに悲願の優勝を達成。
ポストシーズン8連勝はMLB史上初の快挙となり、バンビーノの呪いは解かれることになりました。
すると2007年、ALCSでインディアンスに1勝3敗と王手をかけられてから3連勝で逆転優勝を果たすと、ワールドシリーズではコロラド・ロッキーズを4連勝で下し、ワールドシリーズ制覇。
2013年、ボストン・マラソン爆破事件の影響を受けながらも、「ボストン・ストロング」を合言葉にワールドシリーズ優勝。
2018年には108勝を記録し、ポストシーズンでも圧倒的な強さを見せ、ロサンゼルス・ドジャースを破り9回目のワールドシリーズ制覇を達成。
21世紀に入ってからのレッドソックスはバンビーノの呪いから解き放たれ、4度のワールドシリーズ制覇と再び創設初期の頃の輝きを取り戻しています。
過去の主な所属選手
- テッド・ウィリアムズ(LF)
1941年、打率.406達成。
通算打率.344、521本塁打、1,839打点。
2度の三冠王(1942年、1947年)。
6度の首位打者、4度の本塁打王。
オールスター選出19回。
1966年、殿堂入り。
- カール・ヤストレムスキー
(LF/1B)
1967年にア・リーグ三冠王(.326、44本塁打、121打点)。
7度のゴールドグラブ賞受賞。
オールスター選出18回。
通算3,419安打、452本塁打、1,844打点。
- ウェイド・ボッグス
(3B)
5度の首位打者(1983–1988)。
レッドソックス時代の通算打率.338、2,098安打。
8年連続200安打以上(1983–1989)。
オールスター選出12回。
2005年殿堂入り。
- デービッド・オルティーズ
(DH/1B)
2004年のワールドシリーズ優勝に貢献。
2007年、2013年にもワールドシリーズ制覇を達成。
2013年はワールドシリーズMVP。
通算541本塁打、1,768打点。2022年殿堂入り。
- ペトロ・マルティネス(RHP)
2度のサイ・ヤング賞(1999年、2000年)。
1999年に23勝4敗、防御率2.07、313奪三振を記録。
2004年のワールドシリーズ制覇に貢献。
レッドソックスでの通算防御率2.52、1,683奪三振。
2015年殿堂入り。
過去に所属した日本人選手
レッドソソックスには現在まで日本人選手が10人在籍していました。
- 大家友和(1999-2001年)
- 野茂英雄(2001年)
- 岡島秀樹(2007-2011年)
- 松坂大輔(2007-2012年)
- 斎藤隆(2009年)
- 田澤純一(2009年、2011-2016年)
- 上原浩治(2013-2016年)
- 澤村拓一(2021-2022年)
- 吉田正尚(2023年-)
- 上沢直之(2024年)
2024年シーズンの成績

チーム戦績
勝利 | 敗戦 | 勝率 | 順位 | 最終戦績 |
81 | 81 | .500 | 地区3位 | 地区3位 |
打撃成績
試合数 | 得点 | 平均得点 | HR | 盗塁 | 打率 | 出塁率 | 長打率 | OPS |
162 | 751 | 4.64 | 194 | 144 | .252 | .319 | .423 | .741 |
投手成績
イニング数 | 平均失点 | 防御率 | 四球 | 失点 | 自責点 |
1452.2 | 4.61 | 4.04 | 461 | 747 | 652 |
MLB再激戦区のア・リーグ東地区でヤンキースとオリオールズの二強に食らいつき、中盤までは奮闘しましたが、後半早速し勝率5割でシーズンを終えています。
チームの打撃成績を見てみると、どの項目もMLB平均を上回っていました。
先発陣もMLB上位か中位を記録しています。一方ブルペン陣はBB/9以外でほぼMLB全体で下位の成績となっています。
主な選手の紹介

野手
※太字選手は新加入 成績は2024年シーズン
ポジション | 名前(年齢) | 打席 | 試合 | 打率 | HR | OPS | rWAR |
C | コナー・ウォン(28) | 右 | 126 | .280 | 13 | .758 | 1.5 |
1B | トリストン・カサス(25) | 左 | 63 | .241 | 13 | .800 | 0.6 |
2B | クリスチャン・キャンベル(22) | 右 | 115(MiLB) | .330 | 20 | .997 | – |
SS | トレバー・ストーリー( 32) | 右 | 26 | .255 | 2 | .733 | 0.7 |
3B | アレックス・ブレグマン( 31) | 右 | 145 | .260 | 26 | .768 | 4.1 |
LF | ジャレン・デュラン( 28) | 左 | 160 | .285 | 21 | .834 | 8.7 |
CF | セダン・ラファエラ(24) | 右 | 152 | .246 | 15 | .664 | 2.8 |
RF | ウィリヤー・アブレイユ(25 ) | 左 | 132 | .253 | 15 | .781 | 3.4 |
DH | ラファエル・デバース( 28) | 左 | 138 | .272 | 28 | .871 | 3.7 |
C/1B | カルロス・ナーバエズ(26) | 右 | 6 | .231 | 0 | .564 | 0.1 |
UT | ロニー・ゴンザレス(28) | 右 | 89 | .266 | 6 | .723 | 0.9 |
UT | ディビッド・ハミルトン( 27) | 左 | 48 | .248 | 8 | .697 | 2.6 |
DH | 吉田正尚( 31) | 左 | 108 | .280 | 10 | .765 | 1.4 |
内野は強打のキャッチャー、コナー・ウォン。ファーストには24年シーズン63試合の出場にとどまりましたが、持ち前の選球眼と長打力でOPS.800を記録したカサス。
そしてセカンドにはチームNo.2プロスペクトのクリスチャン・キャンベルが開幕戦のロスター入り。
ショートにはスプリングトレーニングで絶好調、今季こそは怪我なく稼働率を上げたいトレバー・ストーリー。
サードには今オフ、3年1億2,000万ドルで契約したアレックス・ブレグマンが入ります。
レフトには昨シーズン本格ブレイクを果たした、ジャレン・デュラン。
センターにはショート・セカンドもこなしユーティリティ選手のラファエラ。
ライトにウィリヤー・アブレイユ。
サードのポジション争いついての論争がありましたが、結局DHで落ち着いたラファエル・デバースのラインナップとなります。
吉田正尚は肩の手術を受け開幕戦は故障者リスト入りして迎えることになります。
投手
※太字選手は新加入 成績は2024年シーズン
役割 | 名前(年齢) | 投 | 試合 | イニング | 奪三振 | 防御率 | rWAR |
SP1 | ギャレット・クロシェ( 25) | 左 | 32 | 146.0 | 209 | 3.58 | 4.1 |
SP2 | タナー・ハウク(28 ) | 右 | 30 | 178.2 | 154 | 3.12 | 3.5 |
SP3 | ウォーカー・ビューラー( 30) | 右 | 16 | 75.1 | 64 | 5.38 | -1.2 |
SP4 | リチャード・フィッツ(25) | 右 | 4 | 20.2 | 9 | 1.74 | 0.6 |
SP5 | ショーン・ニューカム(31) | 左 | 7 | 10.0 | 7 | 6.30 | -0.1 |
CL | アロルディス・チャップマン( 37) | 左 | 68 | 61.2 | 98 | 3.79 | 0.4 |
SU | リアム・ヘンドリクス(36) | 右 | 登板なし | ||||
SU | ジャスティン・スレイティン(27) | 右 | 44 | 55.1 | 58 | 2.93 | 0.9 |
RP | ギャレット・ウィトロック(28) | 右 | 4 | 18.1 | 17 | 1.96 | 0.8 |
RP | グレッグ・ワイザート(30) | 右 | 62 | 63.1 | 58 | 3.13 | 0.6 |
SP | ブライアン・ベイヨ(25 ) | 右 | 30 | 162.1 | 153 | 4.49 | 1.4 |
SP | ルーカス・ジオリト(30) | 右 | 登板なし |
先発陣は昨年ホワイトソックスで先発に転向し大ブレイクしたギャレット・クロシェをプロスペクト2人を放出して獲得。
クロシェは146イニングで209奪三振を奪う支配力を見せています。
2番手には昨年オールスターにも選ばれ、本格的なブレイクを果たした、タナー・ハウクです。
ハウクはサイドスローから変化の大きいスウィーパーやシンカー、スプリットを投げ込み、右のクリス・セールとも呼ばれていました。
ハウクはポテンシャルの高さはデビュー当時から認められていたものの制球力に課題がありましたが、今季は与四球率が6.5%と良化。三振を多く取るタイプのピッチャーではありませんが、MLBでもトップクラスのゴロ率でゴロアウトの山を築いています。
3番手にはドジャースからFAとなったビューラーを単年契約で獲得。ビューラーは24年トミージョン手術からの復帰シーズンとなりましたが、レギュラーシーズンは本来の姿には程遠い内容でしたが、ポストシーズンに復活し本来の輝きを取り戻しました。
今季は健康的にシーズンを送れればオールスタークラスの活躍が期待できます。
投手陣の中での期待の有望株として、昨年デビューしたリチャード・フィッツに注目です。フィッツは高いアームアングルから平均94.5マイルと球速自体はさほど早くはないですが、ホップする4シームを軸にスライダー、スウィーパー、スプリットを投げ分けます。
先発投手に怪我人が多い中、ローテーションの穴を埋め存在感を示したいところです。
課題のブルペン陣では、37歳を迎えてもいまだに衰え知らずで耐久性のあるアロルディス・チャップマンを獲得し、クローザーに起用します。
またホワイトソックスからセットアッパーとしてリアム・ヘンドリクスを獲得。闘病生活から今季は復帰のシーズンとなります。
プロスペクト
レッドソックスにはプロスペクトランキング100位以内に入る選手が4人います。
名前(ポジション) | 年齢 | プロスペクトランク順位 |
ローマン・アンソニー(OF) | 20 | 2 |
クリスチャン・キャンベル(2B/SS/OF) | 22 | 7 |
マーセロ・メイヤー(SS) | 22 | 12 |
フランクリン・エリアス(SS/2B) | 19 | 75 |
- ローマン・アンソニー
Who’s excited to see Roman Anthony hit at Fenway? ✋ pic.twitter.com/ZvR4YOoS10
— MLB (@MLB) January 25, 2025
22年ドラフト2巡目指名。
2024年はマイナーリーグ119試合で打率.291、HR18本、OPS.849、wRC+149とポテンシャルを見せつけました。パワー面の評価が最も高く、メジャーでも30HR以上を期待されます。四球率も14.6%と選球眼もあります。
- クリスチャン・キャンベル
Boston, meet Kristian Campbell 📈
— MLB Pipeline (@MLBPipeline) March 24, 2025
MLB's No. 7 prospect reportedly has made the #RedSox Opening Day roster: https://t.co/JoayvLUOkx pic.twitter.com/kRafaTZ4wR
23年のドラフト4巡目指名。
決して高い指名順位ではなかったものの各階層でコンタクト能力の高さを示し着実にステップアップ。24年はA+、AA、AAAを順調に駆け上がり、打率.330、出塁率.439、OPS.997、wRC+180を記録し、コンタクト能力に加えてパワーポテンシャルの高さも示し、トッププロスペクト入り。開幕ロスター入りも決定。
ランキング引用:MLB.com Prospect Rankings2025
成績引用:Baseball Reference, FanGraphs
まとめ
ボストン・レッドソックスは1901年のア・リーグ創設とともに誕生。
本拠地フェンウェイ・パークは1912年に開場した現在のMLBのホーム球場としては最古の球場です。
オフにはギャレット・クロシェをトレードで獲得。ウォーカー・ビューラー、今季はトミージョン手術によるリハビリで全休となるパトリック・サンドバルと投手を補強。
野手ではFAの目玉の1人、アレックス・ブレグマンを争奪戦の末獲得。
レッドソックスはMLBでも有数のプロスペクトを要しており、今季以降は優勝争いに加われる戦力が揃いつつあります。
最後までお付き合いいただきありがとうございます。
この記事が参考になれば幸いです。
チーム・選手成績参考:FanGraphs, Baseball Reference

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