こんにちは、Chanです。
近年、多くの日本人メジャーリーガーの活躍によりMLBを観る方が増えていると思います。
当ブログでは、MLB初心者の方向けにMLBの全30チームを紹介しています。
MLBを見始めたけど、色々なチームのことを知りたい!と言う方。MLBに贔屓チームを作りたい方。是非記事を読んでいただきその一助になれば幸いです。
今回はナショナル・リーグ西地区からコロラド・ロッキーズをご紹介します!
コロラド・ロッキーズとは

球団概要
- 創設: 1993年
- 本拠地: コロラド州デンバー
- ホーム球場: クアーズ・フィールド
- 所属リーグ: ナショナル・リーグ(National League)
- 地区: ナ・リーグ西地区(NL WEST)
- チーム名の由来: ロッキー山脈から
- オーナー: マンフォート・ブラザーズ
- ワールドシリーズ優勝0回
- リーグ優勝1回(2007年)
- 地区優勝0回
- ワイルドカード5回(1995年、2007年、2009年、2017年、2018年)
参考: Wikipedia
球団の歴史
創設
コロラド・ロッキーズは、1993年にMLBのエクスパンションチームとして誕生しました。デンバー市を本拠地とする初のMLB球団であり、フロリダ・マーリンズ(現:マイアミ・マーリンズ)と共にリーグに参入。
初年度の監督はドン・ベイラーで、ホームスタジアムは当初マイル・ハイ・スタジアムを使用していました。
初年度の成績は67勝95敗と振るいませんでしたが、シーズン観客動員数は400万人を超え、新球団としての人気の高さを示しました。
初のポストシーズン進出(1995年)
1995年、ロッキーズは新たに完成したクアーズ・フィールドを本拠地とし、ワイルドカードで球団初のポストシーズン進出を果たしました。
この年はダンテ・ビシェット、アンドレス・ガララーガ、ラリー・ウォーカー、ビニー・カスティーヤら強打者が揃った「ブレーク・ストリート・ボンバーズ(Blake Street Bombers)」の活躍が光り、強力打線で知られるチームとなりました。
しかし、ディビジョンシリーズ(NLDS)ではアトランタ・ブレーブスに敗退。
低迷期と再建(1996年〜2007年)
1995年以降、ロッキーズは打線は強いが投手力が課題という状況が続きました。クアーズ・フィールドの高地環境により、打球が飛びやすく防御率が高くなりがちで、安定した投手陣を確立するのが困難でした。
1997年、ラリー・ウォーカーがナ・リーグMVPを受賞。
1999年。トッド・ヘルトンがデビューし、球団史上最高の打者へと成長。
2000年代前半:チームは低迷し、再建期に突入。
「ロックトーバー」 奇跡の2007年シーズン
2007年、ロッキーズは9月後半から驚異の21勝1敗という勢いでポストシーズン進出を決めました。この快進撃は「ロックトーバー(Rocktober)」と呼ばれ、球団史に残る出来事となりました。
ポストシーズンでは、NLDSでフィラデルフィア・フィリーズを3連勝でスイープ。
NLCSでは、アリゾナ・ダイヤモンドバックスを4連勝でスイープし、球団史上初のナ・リーグ優勝(NLチャンピオン)
しかし、ワールドシリーズではボストン・レッドソックスに0勝4敗で敗退。それでも、この年のロッキーズはファンにとって忘れられないシーズンとなりました。
2010年代〜現在
2010年代前半になるとのトロイ・トゥロウィツキー、カルロス・ゴンザレス(通称:カーゴ)らの活躍がありましたが、プレーオフ進出はならず。
2017年・2018年にらノーラン・アレナド、チャーリー・ブラックモンらの活躍でワイルドカードで2年連続ポストシーズン進出(2018年はNLDS敗退)
2021年。球団の顔だったノーラン・アレナドをセントルイス・カージナルスにトレードし、ファンの間で大きな議論を呼びました。
2022年には主力のトレバー・ストーリーも放出し、チームは完全な再建期に入りました。
ヒッターズパーク、クアーズフィールド
ロッキーズの本拠地、クアーズ・フィールドは標高1,600mに位置していて、気圧の関係から打球が飛びやすいと言われています。
異なる環境下でプレーする選手同士を比較する目的で使用されるパークファクターと言う指標があります。
100を平均値として、数値が高くなるほど打者有利、低くなるほど投手有利に作用していることになります。
2022-2024年にかけてのクアーズ・フィールドのパークファクターは112と全30球場で一番高い数値を記録しています。
パークファクターの各項目で見てみると、得点が125、出塁率110、ヒット116、シングル115はいずれもトップで、最も数値が高いのがスリーベースで198と、平均的な球場と比べて1.98倍も記録されやすいことになります。
2番目に高いカウフマン・スタジアムとチェイス・フィールドの値が168ですので、傑出度がよく分かるかと思います。
ただ、HRパークファクターを見てみると109。全球場中8番目となっており、HRの出やすさは標高が原因ではないとの報告もありますが、いずれにせよ、打者有利で投手不利な球場なのはお分かりいただけたかと思います。
これを踏まえて打撃成績や投手成績を見るのも野球の面白さの一つです。
ちなみにwRC +はパークファクターが考慮されているので、ロッキーズの打者はOPSが700台後半でもwRC +が100に満たない選手が多くなっています。
過去の主な所属選手
- トッド・ヘルトン(1B)
ロッキーズ一筋16年のフランチャイズ・プレイヤー。主な獲得タイトルは首位打者1回、打点王1回、シルバースラッガー賞4回、ゴールドグラブ賞3回、ハンク・アーロン賞1回でオールスター選手5回。背番号「17」はロッキーズの選手として初の永久欠番。
2024年にはアメリカ野球殿堂入り。
- ラリー・ウォーカー(OF)
1997年にカナダ出身者として史上初のMVP受賞。史上最高のカナディアンと呼ばれる。背番号「33」はロッキーズの永久欠番。
2009年にはカナダ野球殿堂入り、2020年にアメリカ野球殿堂入り。
- トロイ・トゥロイツキー(SS)
好守の大型ショートストップです。ロッキーズに10年間在籍し、オールスター出場5回、ゴールドグラブ2回、シルバースラッガー賞2回獲得しています。
- ノーラン・アレナド(3B)
ロッキーズ在籍8年で8年連続のゴールドグラブ受賞。オールスター出場5回、シルバースラッガー賞4回、ホームラン王3回、打点王2回の攻守の強打者です。ロッキーズ現時点で最後のプレーオフ進出時の主力メンバーの1人です。
過去に所属した日本人選手
ロッキーズには過去3人の日本人選手が所属していました。松井稼頭央は奇跡の2007年シーズンの主力メンバーとしてチームのワールドシリーズ進出に貢献しました。
- 吉井理人(2000年)
登板 | 勝利 | 敗戦 | イニング | 三振 | 防御率 |
29 | 6 | 15 | 167.1 | 88 | 5.86 |
- マック鈴木(2001年)
試合 | 勝利 | 敗戦 | イニング | 三振 | 防御率 |
3 | 0 | 2 | 6.1 | 5 | 15.63 |
- 松井稼頭央(2006-2007年)
試合 | 打席 | 打率 | ホームラン | 打点 | 盗塁 |
136 | 579 | .300 | 6 | 56 | 40 |
2024年シーズンの成績

チーム戦績
勝利 | 敗戦 | 勝率 | 順位 | 最終戦績 |
61 | 101 | .377 | 地区5位 | 地区5位 |
打撃成績
試合数 | 得点 | 平均得点 | HR | 盗塁 | 打率 | 出塁率 | 長打率 | OPS |
162 | 682 | 4.21 | 179 | 85 | .242 | .304 | .400 | .704 |
投手成績
イニング数 | 平均失点 | 防御率 | 四球 | 失点 | 自責点 |
1426.2 | 5.73 | 5.47 | 563 | 929 | 867 |
野手成績
名前(ポジション) | 年齢 | 試合 | 打席 | HR | 盗塁 | 打率 | OPS | wRC+ | rWAR |
ジェイコブ・スターリングス(C) | 34 | 82 | 281 | 9 | 0 | 263 | .810 | 114 | 1.8 |
マイケル・ トーリア(1B) | 25 | 116 | 458 | 25 | 10 | .218 | .767 | 98 | 2.2 |
ブレンダン・ロジャーズ(2B) | 27 | 135 | 539 | 13 | 1 | .267 | .721 | 88 | 1.1 |
エズキエル・トーバー(SS) | 22 | 157 | 695 | 26 | 6 | .269 | .763 | 95 | 3.8 |
ライアン・マクマーン(3B) | 29 | 153 | 645 | 20 | 4 | .242 | .722 | 89 | 2.5 |
ブレントン・ドイル(CF) | 26 | 149 | 603 | 23 | 30 | .260 | .764 | 97 | 4.0 |
ノーラン・ジョーンズ(LF) | 26 | 79 | 297 | 3 | 5 | .227 | .641 | 70 | -0.7 |
ジェイク・ケイブ(RF) | 31 | 123 | 346 | 7 | 5 | .251 | .686 | 75 | -0.7 |
チャーリー・ブラックモン(DH) | 37 | 124 | 499 | 12 | 6 | .256 | .741 | 94 | 0.6 |
イリアス・ディアズ(C) | 33 | 84 | 327 | 5 | 0 | .270 | .693 | 80 | 1.2 |
エロリース・モンテロ(1B) | 25 | 67 | 247 | 4 | 0 | .205 | .571 | 48 | -1.7 |
ハンター・グッドマン(UT) | 24 | 70 | 224 | 13 | 1 | .190 | .645 | 61 | -0.8 |
攻撃陣は球場の恩恵は多少はありますが、成績は悪くありません。
中心選手はセンターのブレントン・ドイル、まだ22歳ながら内野の中心選手となったエズキエル・トーバー、25歳のファースト、マイケル・トーリア、サードのライアン・マクマーンです。
球場の特性を活かすためか、積極的にスイングする選手が多く全体的に三振率が高い選手が多いのが特徴です。
なお、24 年シーズンをもってロッキーズ一筋14年のフランチャイズプレイヤー、チャーリー・ブラックモンが現役を引退しています。
成績を見るともう1、2年現役でプレーできそうですが、野球選手としての生活に終止符を打ちました。
投手成績
名前(役割) | 年齢 | 登板 | 投球回 | 勝 | 敗戦 | 奪三振 | WHIP | 防御率 | FIP | rWAR |
オースティン・ガンバー(SP) | 30 | 30 | 165.0 | 5 | 12 | 116 | 1.309 | 4.75 | 4.83 | 2.1 |
ライアン・フェルトナー(SP) | 27 | 30 | 162.1 | 3 | 10 | 138 | 1.337 | 4.49 | 4.16 | 1.1 |
キャル・クアントリル(SP) | 29 | 29 | 148.1 | 8 | 11 | 110 | 1.517 | 4.98 | 5.32 | 1.6 |
カイル・フリーランド(SP) | 31 | 21 | 113.1 | 5 | 8 | 85 | 1.412 | 5.24 | 4.90 | 0.0 |
ダコタ・ハドソン(SP) | 29 | 18 | 89.0 | 2 | 12 | 49 | 1.674 | 6.17 | 5.53 | -0.9 |
タイ・ブラーク(SP) | 33 | 20 | 71.1 | 3 | 8 | 36 | 1.696 | 6.94 | 6.26 | -0.8 |
名前(役割) | 年齢 | 登板 | イニング | 勝 | 敗 | セーブ | 奪三振 | 防御率 | FIP | WHIP | rWAR |
タイラー・キンリー(CL) | 33 | 67 | 64.0 | 6 | 1 | 12 | 72 | 6.19 | 4.79 | 1.469 | -0.3 |
ビクター・ボドニック(RP) | 24 | 64 | 73.2 | 5 | 4 | 9 | 65 | 4.28 | 4.18 | 1.480 | 0.8 |
ジャスティン・ローレンス(RP) | 29 | 56 | 59.2 | 4 | 4 | 2 | 45 | 6.49 | 5.63 | 1.777 | -1.7 |
ジャレン・ビークス(RP) | 30 | 45 | 49.1 | 6 | 4 | 9 | 38 | 4.74 | 4.36 | 1.358 | 0.2 |
ニック・ミアーズ(RP) | 27 | 41 | 45.1 | 1 | 4 | 0 | 57 | 5.56 | 2.61 | 1.500 | -0.1 |
一方、先発・リリーフともに防御率・WHIP・K/9・H/9が全体最下位、HR/9は29位と苦しみました。
先発はガンバーとフェルトナーが規定投球回を投げていますが、プレーオフを見据えると先発でオールスタークラスが1人、イニングイーターがもう1人欲しいところです。
アレナドのトレード対価で獲得したクアントリルは今オフでノンテンダーFAとなり、マーリンズに移籍しています。
2025シーズンに向けて

今季の予想ラインナップ
ポジション | 名前 | 年齢 | 打席 |
センター | ブレントン・ドイル | 26 | 右 |
サード | ライアン・マクマーン | 30 | 左 |
ショート | エズキエル・トーバー | 23 | 右 |
DH | クリス・ブライアント | 33 | 右 |
セカンド | トリオ・エストラーダ | 29 | 右 |
ファースト | マイケル・トーリア | 26 | 両 |
レフト | ノーラン・ジョーンズ | 26 | 左 |
ライト | ジョーダン・バック | 23 | 右 |
キャッチャー | ジェイコブ・スターリングス | 35 | 右 |
ベンチメンバー
ポジション | 名前 | 年齢 | 打席 |
ユーティリティ | ハンター・グッドマン | 25 | 右 |
内野 | カイル・ファーマー | 34 | 右 |
外野 | ショーン・ブシャード | 28 | 右 |
外野 | サム・ヒルヤード | 31 | 左 |
先発ローテーション
役割 | 名前 | 年齢 | 投 |
先発1 | ヘルマン・マルケス | 30 | 右 |
先発2 | ライアン・フェルトナー | 28 | 右 |
先発3 | カイル・フリーランド | 31 | 左 |
先発4 | アントニオ・センザテラ | 30 | 右 |
先発5 | ブラッドリー・ブラロック | 24 | 右 |
役割 | 名前 | 年齢 | 投 |
クローザー | タイラー・キンリー | 34 | 右 |
セットアッパー | セス・ハーバーソン | 25 | 右 |
セットアッパー | ルイス・ペラルタ | 24 | 左 |
リリーフ | ビクター・ボドニック | 25 | 右 |
リリーフ | スコット・アレクサンダー | 35 | 左 |
リリーフ | ジェイク・バード | 29 | 右 |
リリーフ | ジミー・ハーゲット | 31 | 右 |
予想ラインナップ・ベンチメンバー・先発ローテーションの引用:FanGraphs
今季の攻撃陣
FanGraphsの予想スタメンを見てみるとドイル、マクマーン、トーバーと続く上位打線はなかなかのものです。
問題は続く4番のクリス・ブライアントですが、2022年に7年1億8,200万ドルでロッキーズと大型契約を結びましたが、ロッキーズとの契約初期の3年間で怪我にも悩まされ、出場はわずか159試合。rWARは-1.3と期待に応えることができていません。
今季は体への負担を減らすためにDHでの出場が増えそうですが、出場試合数を増やし、汚名返上となるか、残りの契約期間はまだ4年残されています。
また23年シーズン、ルーキーオブザイヤー投票4位となったノーラン・ジョーンズは昨季は腰の怪我に悩まされ、成績を落としましたが、今季健康な状態で23年のようなパフォーマンスが発揮できると、上位から下位まで面白い打線となりそうです。
今季の投手陣
特に顔ぶれは変わりませんが、ヘルマン・マルケスやアントニオ・センザテラが故障から復帰します。
カイル・フリーランドが2022年シーズン程度(31先発、174.2イニング)投げられると、ある程度試合が作れる回数は増えそうです。
プロスペクト
ロッキーズにはプロスペクトランキング100位以内に入る選手が2人いますので、ご紹介します。
名前(ポジション) | 年齢 | プロスペクトランク順位 |
チェイス・ドーランダー(RHP) | 23 | 25 |
チャーリー・コンドン(OF/3B) | 21 | 29 |
- チェイス・ドーランダー
With the ninth overall pick, the #Rockies select RHP Chase Dollander! pic.twitter.com/EqTuUITn48
— Colorado Rockies (@Rockies) July 10, 2023
23年のドラフト全体9位指名。
24年はA +とAAで23先発、118イニングを投げ169奪三振。K% 33.9%を記録。防御率も2.59と素晴らしい投球を披露しました。
平均96マイルの4シームとスライダーを軸に、カーブ、チェンジアアップを織り交ぜ打者を翻弄します。
将来はロッキーズの待望のエースピッチャーとなりそうです。
- チャーリー・コンドン
With the 3rd pick in the 2024 Draft, the @Rockies select @BaseballUGA OF Charlie Condon, No. 2 on the Top 250 Draft Prospects list.
— MLB Draft (@MLBDraft) July 14, 2024
Watch LIVE: https://t.co/eLMJAXDe7Z pic.twitter.com/SuZXYGCIdJ
24年ドラフト全体3位指名。
24年はジョージア大で60試合、304打席で37HR、84得点、打率.433、長打率1.009と圧倒的な成績を残すも、A +では25試合、109打席で打率.180、wOBA.248でK%31.0%とアプローチに苦しみました。
今季はアプローチを改善し持ち味を見せられるか成長に期待です。
ランキング引用:MLB.com Prospect Rankings2025
成績引用:Baseball Reference, FanGraphs
まとめ
コロラド・ロッキーズはMLBエクスパンションで1993年に創設された新しいチームの一つです。
球団創設の93年は400万人を超える観客動員数を記録し、2001年までは観客動員数が300万人を超えるトップクラスの人気球団でした。
95年に開設されたクアーズ・フィールドは打者有利のヒッターズパークで、ロッキーズの打者が主要タイトルを多く受賞しています。
現在、ロサンジェルス・ドジャースを筆頭にサンディエゴ・パドレス、アリゾナ・ダイヤモンドバックス、サンフランシスコ・ジャイアンツと今オフもFAの有力選手を獲得しているチームが数多く、ハイレベルとなっているナ・リーグ西地区においてロッキーズは他チームと戦力差がついてしまっている状況と言えます。
野手はかなり粒揃いですが、現状の投手陣で打ち勝つためにはさらに強力な打線を作り上げる必要があります。
何とか他のチームに食らい付いて、希望を見せて欲しいところですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今回の記事が参考になれば、幸いです。
チーム・選手成績参考:FanGraphs, Baseball Reference

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