MLB全30球団紹介!フィラデルフィア・フィリーズ編

MLB

こんにちは、Chanです。

当ブログでは、よりMLBを楽しむために全30チームを紹介しています。

シーズンは開幕しましたが、引き続きチーム紹介を行います。

今年からMLBを見始めたという方も、そうでない方も是非MLBの各チームについて知っておいてください。

チーム紹介も各リーグ、各地区残り1チームずつとなりました。

今回はナショナル・リーグ東地区のフィラデルフィア・フィリーズをご紹介します。

是非最後までお付き合いください。

フィラデルフィア・フィリーズとは

球団概要

  • 創設: 1883年 (創設時はフィラデルフィア・クエーカーズ)
  • 本拠地: ペンシルベニア州・フィラデルフィア
  • ホーム球場: シチズンズ・バンク・パーク
  • 所属リーグ: ナショナル・リーグ(National League)
  • 地区: ナ・リーグ東地区(NL EAST )
  • 略称: PHI
  • チーム名の由来: フィラデルフィア市民の愛称、フィリーから。
  • オーナー: フィリーズ・リミテッド・パートナーシップ
  • 監督: ロブ・トムソン
  • ワールドシリーズ優勝 2回 (1980年、2008年)
  • リーグ優勝 8回 (1915年、1950年、1980年、1983年、1993年、2008年、2009年、2022年)
  • 地区優勝 12回(1976年、1977年、1978年、1980年、1983年、1993年、2007年、2008年、2009年、2010年、2011年、2024年)
  • ワイルドカード獲得 2回(2022年、2023年)

球団の歴史

フィラデルフィア・フィリーズは1883年に創設されたMLB最古の同一都市・同一名称の球団です。
フィラデルフィアはスポーツ熱が高く、熱狂的ファンが多いことでも知られています。

創設と低迷期

フィリーズは「フィラデルフィア・クエーカーズ」としてナショナルリーグに加盟。

1889年に現在のチーム名、フィリーズに改称します。

チームは20世紀に入ると1915年にリーグ優勝を達成。

その後は長い低迷が続き、1950年に2度目のリーグ優勝を果たすも、ワールドシリーズでヤンキースに敗退します。

1970〜80年代の黄金期

1976年からチームはプレーオフの常連となります。

1980年にはダラス・グリーン監督のもと、マイク・シュミットやスティーブ・カールトンなどのスター選手の活躍によりリーグ優勝を果たすと、

ワールドシリーズでは球団創設12年目で初のシリーズ進出となったカンザスシティ・ロイヤルズと対戦。

4勝2敗でロイヤルズを破り、初のワールドシリーズ制覇を達成します。

その後、83年、93年にもワールドシリーズに進出しますが、いずれも敗退。

2000年代後半の第二次黄金期

チームは2007年から2011年にかけて5年連続の地区優勝を達成します。

2008年にはライアン・ハワード、チェイス・アトリー、ジミー・ロリンズ、コール・ハメルズらを擁してリーグ優勝達成。

ワールドシリーズでは球団創設11年目にして初のワールドシリーズに進出したタンパベイ・レイズと対戦。

4勝1敗でレイズを下し、2度目のワールドシリーズ制覇を達成します。

翌2009年にも2年連続でワールドシリーズに進出するもニューヨーク・ヤンキースに敗れます。

2020年代のチーム状況

2012年以降、プレーオフから遠ざかっていたフィリーズですが、

19年にメッツからFAとなったザック・ウィーラー、ナショナルズからFAとなったブライス・ハーパーを獲得すると、2022年にはニック・カスティヤノス、カイル・シュワーバー、トレイ・ターナーらを獲得。

ワイルドカードからプレーオフに進出するとカージナルス、地区優勝のブレーブスを下し、

初のワイルドカードチーム同士のNLCSとなった、パドレスとのシリーズを制し、ワールドシリーズ進出を果たします。

23年にもワイルドカード、24年は地区優勝とFAで獲得した選手に加えてアーロン・ノラ、アレク・ボーム、ブライソン・ストットなどのドラフト組の成長により地区優勝、

リーグ優勝争い筆頭となり、ブレーブス、メッツと激しい争いを繰り広げています。

過去の主な所属選手

  • マイク・シュミット(3B)

通算548本塁打。

3度のナ・リーグMVP(1980、1981、1986年)。

ゴールドグラブ賞10回。

オールスター出場12回。

フィリーズの1980年ワールドシリーズ初優勝に大きく貢献。

1995年、殿堂入り。

  • スティーブ・カールトン(LHP)

フィリーズ在籍時に3度のサイ・ヤング賞受賞。

フィリーズ在籍時に通算241勝。

通算奪三振4136。

  • ロビン・ロバーツ(RHP)

7年連続20勝以上(1950〜1955年)。

フィリーズ在籍時、通算234勝。

1976年殿堂入り。

  •  チェイス・アトリー(2B)

2008年ワールドシリーズ優勝メンバー。

5年連続30本塁打・100打点超え(2005〜2009年)。

オールスター選出6回。

  • ジミー・ロリンズ(SS)

2007年ナ・リーグMVP。

2008年ワールドシリーズ制覇の立役者。

フィリーズ史上最多安打記録保持者(2,306安打)

  • ライアン・ハワード(1B)

2006年ナ・リーグMVP(58本塁打、149打点)。

2005年ナ・リーグ ルーキー・オブ・ザ・イヤー。

通算382本塁打、1,194打点。

過去に所属した日本人選手

フィリーズには現在まで日本人選手が2人在籍していました。

  • 井口資仁(2007-2008年)
  • 田口壮(2008年)
  • 青柳晃洋(2025年-)

2024年シーズンの成績

チーム戦績

勝利敗戦勝率順位最終戦績
9567.586地区1位ALDS敗退

打撃成績

試合数得点平均得点HR盗塁打率出塁率長打率OPS
1627844.84198148.257.325.425.750

投手成績

イニング数平均失点防御率四球失点自責点
1442.24.143.85444671617

2024年シーズンのフィリーズは開幕から投打が噛み合い、ナ・リーグ東地区首位を快走し、

ドジャースに次ぐ勝率.586で東地区を制しました。

チームの打撃成績は全般的にMLB上位クラスで、ほとんどが全体5以内でした。

投手成績も先発ローテーションが非常に優秀で、ほぼ上位クラスの成績を残しています。

主な選手の紹介

フィリー・ファナティック フィリーズの人気マスコット。よく似ている広島東洋カープのスライリーはファナティックの片割れ。

野手

太字選手は新加入 成績は2024年シーズン

ポジション名前(年齢)打席試合打率HROPSrWAR
CJ・T・リアルミュート(34)99.26614.7513.0
1Bブライス・ハーパー(31)145.28530.8984.8
2Bブライソン・ストット(27)148.24511.6712.5
SSトレイ・ターナー(31)121.29521.8073.0
3Bアレク・ボーム (28)143.28015.7793.0
LFマックス・ケプラー(32)105.2538.6821.0
CFブランドン・マーシュ(27)135.24916.7473.1
RFニック・カスティヤノス(33)162.25423.7420.8
DHカイル・シュワーバー(32)150.24838.8513.5
Cラファエル・マーシェン(26)17.2943.8940.7
内野エドマンド・ソーサ(29)90.2577.7342.3
UTコディ・クレメンス(28)43.2195.7060.3
OFジョナ・ロハス(24)120.2433.6010.7

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上位打線の破壊力はMLBでも屈指。

出塁率も三振率も長打率も高いロマン砲のシュワーバーが今季も1番に入り、

ターナー、ハーパー、ボーム、カスティヤノスと続くラインナップが基本で、

オフにツインズからマックス・ケプラーを1年1,000万ドルで獲得。

ケプラーはレフトの守備につき、ラインナップでは4番か5番に入ることもあります。

下位打線も常にMLBのNo.1キャッチャーで名前の挙がるリアルミュートから、

ストット、マーシュと続き、下位打線も切れ目なく非常に強力です。

主力選手たちの年齢が上がってきていますが、まだ30代前半の選手が多いため、

急激な衰えはないかと思いますので、あと1,2年は強力打線を維持できるのではないでしょうか。

投手

太字選手は新加入 成績は2024年シーズン

役割名前(年齢)試合イニング奪三振防御率rWAR
SP1ザック・ウィーラー(34)32200.02242.576.1
SP2タイワン・ウォーカー(32)1983.2587.10-1.6
SP3ヘスス・ルザード(27)1266.2585.000.8
SP4アーロン・ノラ(31)33199.11973.573.7
SP5クリストファー・サンチェス(28)31181.21533.323.4
CLホセ・アルバラード(29)6661.2634.090.3
SUマット・ストラム(33)

6662.2791.872.5
SUオリオン・カーケリング(24)6463.0742.291.6
RPジョーダン・ロマノ(32)1513.2136.59-0.3
RPホセ・ルイーズ(30)5251.0523.710.5
RPカルロス・ヘルナンデス(28)2730.0273.300.2

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フィリーズの先発ローテーションはMlBでも屈指です。

フィリーズ移籍後、2度のサイ・ヤング投票2位となり絶対的エースとなったザック・ウィーラーを筆頭に24年シーズン前にフィリーズと再契約をしたアーロン・ノラ。

昨年ブレイクしたクリストファー・サンチェスの活躍によりレンジャー・スアレスと続く先発4枚目までが非常に強力なローテーションとなりました。

オフに有望株2人とのトレードでマーリンズからヘスス・ルザードを獲得。

ルザードは怪我が多くシーズンをフル稼働できたのは23年のみですが、健康にシーズンを送れれば支配的な投球が期待できます。

もう1人の先発左腕、レンジャー・スアレスはスプリングトレーニング中に背中の張りを訴え、開幕を故障者リスト入りして迎えています。

復帰まで3週間程度とされていますので、4月下旬か5月上旬の復帰が見込まれます。

今季のクローザーにはホセ・アルバラードが入ります。

アルバラードは調子にムラがあり安定感に欠けますが、ハマった時は手がつけられない投球をします。

セットアッパーにはフィリーズ3年目のベテラン、ストラムと昨年リリーフでブレイクしたカーケリングが7回、8回を任されます。

その他のリリーフは、昨年は肘の手術後の不振に悩まさせれ本来の投球ができず、

ブルージェイズをノンテンダーとなったジョーダン・ロマノと1年850万ドルで契約しています。

プロスペクト

フィリーズにはプロスペクトランキング100位以内に入る選手が4人います。

名前(ポジション)年齢プロスペクトランク順位
アンドリュー・ペインター(RHP)227
エイデン・ミラー(SS)2026
ジャスティン・クロフォード(OF)2161
エドゥアルド・タイト(C)2262
  • アンドリュー・ペインター

21年1巡目、全体13位指名。

トミージョン手術により23年・24年を全休。22年はAからAAで22先発、103.2イニングを投げ155奪三振、防御率1.56をマーク。

奪三振率38.7%と支配的な投球を見せながら、与四球率6.2%と制球も申し分なしです。

特に速球の評価が高く、術後の球速も戻ってきているようです。

将来のエース候補として十分なポテンシャルを秘めています。

ランキング引用:MLB.com Prospect Rankings2025

成績引用:Baseball Reference, FanGraphs

まとめ

フィラデルフィア・フィリーズは1883年に創設。同一都市・同一名称のチームとしてはMLB最古のチームです。

2019年ごろからFAで獲得してきた選手達の活躍とドラフト組や若手の成長でチームは正にリーグ優勝コンテンダーとなっています。

ナ・リーグ東地区はフィリーズ、ブレーブス、ニュメッツの三つ巴の様相を呈していて激戦地区となっています。

最後までお付き合いいただきありがとうございます。

この記事が参考になれば幸いです。

チーム・選手成績参考:FanGraphs, Baseball Reference

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