皆さん、こんにちは!Chanです。
今回は12月4週目にあった主なFA移籍やトレード情報についてまとめました。
興味のある方は是非最後までご覧ください。
主なFA移籍
※選手名の横の表記はポジション SP: 先発投手、RP:リリーフ投手、RF:ライト、LF:レフト、OF:外野、2B:セカンド、1B:ファースト
※AAV: Average annual value(平均年俸)選手の契約総額からボーナスを引いた額を契約年数で割ったもの。
- ショーン・マネイア(SP)
チーム | 年数 | 総額 | AAV | オプション等 |
ニューヨーク・メッツ | 3 | 7500万ドル | 2500万ドル | 2325万ドルが後払い |
- ジョク・ピーダーソン(DH)
チーム | 年数 | 総額 | AAV | オプション等 |
テキサス・レンジャーズ | 2 | 3700万ドル | 1850万ドル | 2026年シーズン終了後プレイヤーオプション |
- ウォーカー・ビューラー(SP)
チーム | 年数 | 総額 | AAV | オプション等 |
ボストン・レッドソックス | 1 | 2105万ドル | 2105万ドル | インセンティブ:250万ドル |
- アンドリュー・マカッチェン(DH )
チーム | 年数 | 総額 | AAV | オプション等 |
ピッツバーグ・パイレーツ | 1 | 500万ドル | 500万ドル |
- エロイー・ヒメネス(DH)
チーム | 年数 | 総額 | AAV | オプション等 |
タンパベイ・レイズ | 1 | 200万ドル | 200万ドル | インセンティブ:200万ドル マイナー契約 |
- ショーン・アームストロング(RP)
チーム | 年数 | 総額 | AAV | オプション等 |
テキサス・レンジャーズ | 1 | 125万ドル | 125万ドル |
- グレイバー・トーレス(2B)
チーム | 年数 | 総額 | AAV | オプション等 |
デトロイト・タイガース | 1 | 1500万ドル | 1500万ドル |
- テオスカー・ヘルナンデス(LF)
チーム | 年数 | 総額 | AAV | オプション等 |
ロサンジェルス・ドジャース | 3 | 6600万ドル | 2200万ドル | 4年目のクラブオプション:1500万ドル 2300万ドルが後払い |
- コービン・バーンズ(SP)
チーム | 年数 | 総額 | AAV | オプション等 |
アリゾナ・ダイヤモンドバックス | 6 | 2億1000万ドル | 3500万ドル | 2026年終了後オプトアウト 26年シーズンまでトレード拒否権(全チーム) 2027-2030シーズン、トレード拒否権(全チーム) 後払いあり |
先週の主なFA移籍情報です。
先発投手ではコービン・バーンズ、ショーン・マネイアとウォーカー・ビューラーの契約が決まりました。
コービー・バーンズはダイヤモンドバックスへ
今オフのFA投手最大の目玉、コービン・バーンズがアリゾナ・ダイヤモンドバックスと6年2億1000万ドルで契約に合意したと発表がありました。
バーンズの契約は2億4500万ドル規模になると予想されていましたが、ここまで獲得候補に名前が挙がることがなかったダイヤモンドバックスとの契約に至りました。
バーンズ契約の背景には居住地がアリゾナ州にあること、3歳未満の子供が3人おり、家族との時間が多く取れる自宅に近いチームを選んだ、アリゾナ州の所得税が比較的安価なことなどが挙げられています。
ダイヤモンドバックスはバーンズの獲得により先発ローテーションが強化されました。今シーズンの先発投手陣は怪我に泣かされることも多く、今シーズン低調に終わったエドゥワード・ロドリゲスやジョーダン・モンゴメリが期待される働きができるとナ・リーグ西地区でも脅威的な存在になりそうです。
ショーン・マネイアはメッツと再契約
マネイアがメッツと3年7500万ドルで契約に合意。2350万ドルが後払いとなっています。
メッツは今オフ、来季の先発候補としてフランキー・モンタス、クレイ・ホームズ、グリフィン・キャニングを獲得していましたが、マネイアとの再契約が実現したことで、メッツの残るターゲットは先日面談した佐々木朗希と見られます。
ウォーカー・ビューラーはレッドソックスへ
ウォーカー・ビューラーがレッドソックスと1年2105万ドルで契約合意しました。
ビューラーは2度目のトミー・ジョン手術から復帰となった今シーズンは16先発で75.1イニングを投げ防御率5.38、FIP5.54と奮いませんでしたが、ポストシーズンではワールドシリーズ5戦の9回にリリーフとして登板した試合を含めて4登板、3先発で防御率3.60、FIP2.77と復調が見られていました。
ドジャースはFAとなったビューラーにQOを提示せず、再契約もあるかと思っていましたがレッドソックスへの移籍が決まりました。
レッドソックスがビューラーに提示した額が2105万ドルですが、この金額は24年のQO額と同額ですので、ビューラーにQOを提示しなかったドジャースに対する当て付けの様にも見えますが、皆さんはどう思いますか?
いずれにせよ、来シーズンはビューラーにとって本格的に復活を目指すシーズンとなりますので、来季のパフォーマンスに注目です。
テオスカー・ヘルナンデスはドジャースと再契約
テオスカー・ヘルナンデスがドジャースと3年6600万ドルで契約に合意しました。
契約には4年目のクラブオプション1500万ドルが付加されていて、2300万ドルは後払いになります。
テオスカー・ヘルナンデスはドジャース残留が最優先と語っており、達成された形になりました。
来季のドジャースはベッツがショートに再コンバートされますので、外野の布陣がライトにテオスカー、サンターにエドマン、レフトにコンフォートと予想されています。
さらに外野にはパヘズ、アウトマン、テイラーが控えており、来季傘下のマイナーから昇格が予想されるラッシングもいますので、層の厚さが伺えます。
FA制度について知りたい方や今オフシーズン注目のFA選手に関する記事はMLBのFA制度の仕組みと2024-2025年のFA選手ランキングをどうぞ。
主なトレード情報
- ボストン・レッドソックス⇔シカゴ・ホワイトソックス
チーム | トレード内容 |
レッドソックス | IN: Yhoiker Fajardo (P) |
ホワイトソックス | IN: ケム・ブーザー(RP) |
- フィラデルフィア・フィリーズ⇔マイアミ・マーリンズ
チーム | トレード内容 |
フィリーズ | IN: ヘスス・ルザード(SP) |
マーリンズ | IN: スターリン・カバ(SS) エマリオン・ボイド(OF) |
- テキサス・レンジャーズ⇔ワシントン・ナショナルズ
チーム | トレード内容 |
レンジャーズ | IN:ロベルト・ガルシア(RP) |
ナショナルズ | IN:ナサニエル・ロー(1B) |
ボストン・レッドソックス⇔・ミネソタ・ツインズ
チーム | トレード内容 |
レッドソックス | IN:ジョバニ・モラン(RP) |
ツインズ | IN:ミッキー・ギャスパー(1B) |
ルザードがフィリーズへ
フィリーズとマーリンズの同地区同士でトレード成立です。
フィリーズはマーリンズから左の先発投手、ヘスス・ルザードを獲得。マーリンズはフィリーズから2023年のチームプロスペクトランキング12位のエマリオン・ボイドと同23位のスターリン・カバを獲得。
ルザードは4シームのキャリア平均球速96.2マイルの豪腕左腕で、2023年には32先発で178.2イニングで208奪三振、防御率3.58、FIP3.55、rWAR4.0を記録していました。
2024年は12先発で66.2イニングを投げ、防御率5.00、FIP4.26と奮わずK%は自己ワーストの21.2%で前年の28.1%から下降。
生命線である4シームのwhiff%、K%共に前年を下回り被打率.280、被長打率.484は共に前年より5分以上悪化しています。
逆にチェンジアップの指標は若干良化しており、本来は支配力のあるピッチャーなので、復活すれば、ザック・ウィーラー、アーロン・ノラ、クリストファー・サンチェス、レンジャー・スアレスの強力な先発ローテーションが更に強化されることになります。
ナサニエル・ローはナショナルズへ
ナショナルズはレンジャーズからファーストのナサニエル・ローを獲得。
ローは2019年からのキャリア6年でホームラン89本、打率.272、出塁率.356、wOBA.344、wRC+122、rWAR11.5を記録しており、高いレベルで安定感があります。
守備も2023年以降はDRS、OAA共にプラスを記録。
2024年のナショナルズのファーストはジョーイ・ギャロ、ジョーイ・メネセス、フアン・イェペズの3人でfWAR0.4ですので、ローの加入によりデプスが強化されます。
まとめ
主なFA移籍
- ショーン・マネイア→ニューヨーク・メッツ
- ジョク・ピーダーソン→テキサス・レンジャーズ
- ウォーカー・ビューラー→ボストン・レッドソックス
- アンドリュー・マカッチェン→ピッツバーグ・パイレーツ
- エロイー・ヒメネス→タンパベイ・レイズ
- ショーン・アームストロング→テキサス・レンジェーズ
- グレイバー・トーレス→デトロイト・タイガース
- テオスカー・ヘルナンデス→ロサンジェルス・ドジャース
- コービン・バーンズ→アリゾナ・ダイヤモンドバックス
主なトレード
- Yhoiker Fajardo⇔ケム・ブーザー
- ヘスス・ルザード⇔スターリン・カバ、エマリオン・ボイド
- ロベルト・ガルシア⇔ラサニエル・ロー
- ジョバニ・モラン⇔ミッキー・ギャスパー
クリスマス後に数件の大型契約があったFA史上ですが、ジャック・フラハティ、アンソニー・サンタンデール、アレックス・ブレグマン、ピート・アロンゾあたりの去就が決まっておりません。
テオスカー・ヘルナンデスの契約が決まり、サンタンデールの契約もそろそろ決まるかと見られます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
選手の契約情報の参考:Spotrac
各スタッツの参考: FanGraphs, Baseball Reference, Baseball Savant
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