MLB全30球団紹介!クリーブランド・ガーディアンズ編

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画像は生成AIを使用していますので、実在の人物とは異なります

こんにちは、Chanです。

シーズン開幕から1ヶ月が経過しましたが、引き続きチーム紹介を行いますので、今年からMLBを見始めたという方も、そうでない方も是非MLBの各チームについて知っておいてください。

チーム紹介も残りわずかになってきました。

今回はアメリカン・リーグ中地区最後のチーム、クリーブランド・ガーディアンズをご紹介します。

是非最後までお付き合いください。

クリーブランド・ガーディアンズとは

※画像は生成AIを使用していますので、実物とは異なります

球団概要

  • 創設: 1901年 (創設時はクリーブランド・ブルーバーズ)
  • 本拠地: オハイオ州クリーブランド
  • ホーム球場: プログレッシブ・フィールド
  • 所属リーグ: アメリカン・リーグ(American League)
  • 地区: ア・リーグ中地区( AL MIDDLE )
  • 略称: CLE
  • チーム名の由来: クリーブランドにあるホープ・メモリアル橋に設置されたトラフィック・ガーディアン像(交通の守神)より
  • オーナー: ラリー・ドーラン、ポール・ドーラン
  • 監督: スティーブン・ボート
  • ワールドシリーズ優勝 2回(1920, 1948)
  • リーグ優勝 6回 (1920, 1948, 1954, 1995, 1997, 2016)
  • 地区優勝 12回(1995, 1996, 1997, 1998, 1999, 2001, 2007, 2016, 2017, 2018, 2022, 2024)
  • ワイルドカード獲得 1回(2013, 2020)

球団の歴史

1901年のアメリカン・リーグ発足時にクリーブランド・ブルーバーズとして誕生。その後はブロンコス、ナップス、インディアンスと名称を変えながら2022に現在のガーディアンズとなりました。

クリーブランド・インディアンス時代の2度のワールドシリーズ制覇

1919年、シーズン途中にチームの中心選手だったスピーカーがプレイングマネージャーに就任すると、翌1920年にはチームは首位を快走し、初のリーグ優勝を飾ります。

ワールドシリーズではブルックリン・ロビンス(現ロサンゼルス・ドジャース)を破り、初のワールドシリーズ制覇を達成。

1920年以降はベーブ・ルースを獲得したヤンキースの台頭によりインディアンスは優勝から遠ざかり、1930年代になると優勝争いに絡むことができなくなります。

戦後の1947年、ジャッキー・ロビンソンのメジャーデビューに続き、ラリー・トビーが2人目のアフリカ系・アメリカ人としてメジャーデビューすると、1948年にはニグロリーグで活躍していたサチェル・ペイジが42歳にして史上最高齢新人投手としてメジャーデビュー。

この時期のインディアンスには多くのアフリカ系アメリカ人が活躍していました。1948年のシーズンはレッドソックスと同率首位となり、ワンゲームプレーオフの末、レッドソックスを破り、2度目のリーグ優勝を達成します。

ワールドシリーズではボストン・ブレーブス(現アトランタ・ブレーブス)を4勝2敗で下し、2度目のワールドチャンピオンに輝きました。

長期低迷

1954年、インディアンスはシーズン111勝を挙げ、勝率.721という圧倒的な成績を残して3度目のリーグ優勝を達成します。迎えたワールドシリーズではニューヨーク・ジャイアンツ(現サンフランシスコ・ジャイアンツ)に4連敗で敗れると、以降40年余りに渡ってワールドシリーズ進出は叶わなくなります。

インディアンスは1960年代以降低迷し、1993年まで33年間で3位以上になったのは1回のみという状況になります。

1989年には低迷期のインディアンスを舞台にした映画「メジャーリーグ」が大ヒットし、二作目と三作目には石橋貴明が「タカ・タナカ」として出演。この映画出演により、現在でも石橋氏は現役メジャーリーガーから写真やサインを求められるほど有名人です。

1990年代後半の復活から現在まで

1994年に3地区制が導入され、インディアンスはア・リーグ中地区に移動。ジェイコブス・フィールド(現プログレッシブ・フィールド)に本拠地を移転。

1995年は開幕から首位を快走し、シーズン100勝で地区優勝を飾ります。ア・リーグ・ディビジョンシリーズ(ALDS)ではレッドソックスを3連勝で下し、続くア・リーグチャンピオンシップ(ALCS)ではマリナーズを下し、42年ぶりのリーグ優勝を達成します。

ワールドシリーズでは前回のワールドシリーズと同じブレーブスと対戦するも2勝4敗で敗れ、3度目のワールドシリーズ制覇とはなりませんでしたが、チームの復活を印象付けるシーズンとなりました。

以降インディアンスは1999年まで地区5連覇を達成します。

2016年、地区優勝を果たすと、プレーオフを勝ち上がり、19年ぶり6度目のリーグ優勝を達成します。

ワールドシリーズはワールドチャンピオンから最も遠ざかっていたシカゴ・カブスと2番目に遠ざかっていたインディアンスのカードとなり、先にインディアンスが3勝1敗とワールドシリーズ制覇に大手をかけますが、そこから3連敗を喫し敗退してしまいます。

カブスの優勝により、インディアンスがワールドシリーズ制覇から最も遠ざかっているチームとなりました。

2021年のオフにはガーディアンズへチーム名が変更され、2022年シーズンからはクリーブランド・ガーディアンズとしてシーズンを戦っています。

過去の主な所属選手

  • ボブ・フェラー(RHP)

インディアンス一筋のフランチャイズプレーヤー。

通算266勝。

ノーヒッター3回達成(史上初の開幕戦でのノーヒッターを達成)。

オールスター選手8回。

1962年殿堂入り。

  • ラリー・ドビー(OF)

ア・リーグ初のアフリカ系アメリカン人選手。

オールスター選出7回。

1998年に殿堂入り。

背番号「4」は永久欠番。

  • ナップ・ラジョイ(2B)

1901年に打率.421を記録。

クリーブランド在籍中の通算打率.339のヒットメーカー。

チーム名、クリーブランド・ナップスの由来になるほどのスーパースター選手。

1937年殿堂入り。

  •  ジム・トーミ(1B/DH)

球団最多記録の通算337本塁打(チーム在籍時)。

5回のオールスター選出のうち、3回がインディアンス在籍時。

2018年殿堂入り。

  • オマー・ビスケル(SS)

インディアンス在籍時に8度のゴールドグラブ受賞。

3回のオールスター出場のうち2回がインディアンス時代。

鉄壁の守備とリーダーシップを発揮し90年代の黄金期を支える。

過去に所属した日本人選手

ガーディアンズには現在まで日本人選手が5人在籍していました。(5人全員がインディアンス時代)

  • 多田野数人(2004-2005年)
  • 小林雅英(2008-2009年)
  • 大家友和(2009年)
  • 福留孝介(2011年)
  • 村田透(2015年)

ガーディアンズの59FIFTYキャップです!

ガーディアンズの47 Brandのキャップです!

2024年シーズンの成績

チーム戦績

勝利敗戦勝率順位最終戦績
9269.571地区1位ALCS敗退

打撃成績

試合数得点平均得点HR盗塁打率出塁率長打率OPS
1617084.4185148.238.307.395.703

投手成績

イニング数平均失点防御率四球失点自責点
1428.03.863.61492621572

2024年は92勝を挙げて混戦のア・リーグ中地区を制覇。

チームの打撃成績を見ていくと、得点数・1試合あたりの平均得点数・HRはMLB平均程度。

盗塁数は全体6位でしたが、四球数が23位と少なく三振も全体4位の少なさでした。

投手成績は1試合あたりの平均失点数は全体3位、チーム防御率も全体4位となっています。ガーディアンズは特にブルペン陣が素晴らしいシーズンを送りました。

主な選手の紹介

※画像は生成AIを使用していますので、実物とは異なります

野手

太字選手は新加入 成績は2024年シーズン

ポジション名前(年齢)打席試合打率HROPSrWAR
Cボー・ネイラー(25)123.20113.6140.7
1Bカルロス・サンタナ(39)150.23823.7492.5
2Bガブリエル・エリアス(25)53.2223.608-0.4
SSブライアン・ロキオ(26)143.2068.6141.9
3Bホセ・ラミレス (32)158.27939.8726.8
LFスティーブン・クワン(27)122.29214.7934.0
CFアンヘル・マルティネス(23)43.2323.6350.1
RFノーラン・ジョーンズ(27)79.2273.641-0.7
DHカイル・マンザード(24)53.2345.7030.0
Cオースティン・ヘッジーズ(32)66.1522.422-0.6
INFウィル・ウィルソン(26)8.1880.503-0.1
UTダニエル・シュネーマン(28)73.2185.6710.7
OF/1Bジャンケンジー・ノエル(23)67.21813.7741.0

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昨年はあとホームラン1本で40-40達成だったが161試合でシーズン終了となって大記録を逃したホセ・ラミレス。2022年のデビューから3年連続でゴールドグラブ受賞と攻守でチームを牽引するスティーブン・クワン。2020年以来5年ぶりの復帰となったカルロス・サンタナが攻撃の中心となります。

昨シーズン途中に加入し、ALDSではタイガースのスクーバルから勝ち越しの満塁ホームランを放つ活躍を見せたレイン・トーマスは手首の骨挫傷で10日間の故障者リスト入り。またユーティリティプレイヤーのデイビッド・フライは昨年10月に肘の手術を受けているため早くても復帰は終盤となる見込みです。

攻撃力に課題のあるガーディアンズとしてはこの2人の離脱は痛手です。

投手

太字選手は新加入 成績は2024年シーズン

役割名前(年齢)試合イニング奪三振防御率rWAR
SP1ギャビン・ウィリアムズ(25)1676.0794.86-0.1
SP2タナー・バイビー(26)31173.21873.472.7
SP3ルイス・オーティズ(26)37135.21073.323.1
SP4ベン・ライブリー(33)736.1253.720.4
SP5ローガン・アレン(26)631.1224.020.1
CLエマニエル・クラセ(27)7474.1660.614.4
SUハンター・ガッディス(27)

7874.2661.572.6
SUケイド・スミス(26)7475.11031.912.4
RPティム・ヘリン(28)7565.2681.921.7
RPマット・フェスタ(32)1924245.70-0.8
RPジョーイ・カンティーロ(25)938.2444.89-0.1

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先発陣は23年に新人王投票2位となったバイビーが24年も31試合に先発し、173回を投げ防御率3.47とエースの活躍を見せました。バイビーに続くのは同じく3年目で飛躍に期待したいギャビン・ウィリアムズ。

パイレーツからトレードで加入したルイス・オーティズが3番手。4番手にはベテランのライブリーが続きます。

昨年4月にトミージョン手術を受けたシェーン・ビーバーと同じく昨年6月にトミージョン手術を受け、今季オリオールズから加入したジョン・ミーンズも復帰時期は未定となっています。

先発陣に対してガーディアンズのブルペン陣は強力で、昨シーズンは70試合以上に登板して防御率1点代が4人いました。

中でも守護神のエマニエル・クラセは驚異の防御率0.61。平均99マイルを超えるカッターが投球の70%近くを占め、ゴロを量産。残りの約30%は平均90マイルの高速スライダーを投げ、シンカーを約2%程度投げます。

クラセは昨季、その圧倒的なパフォーマンスでクローザーながらサイヤング投票3位となりました。

現在26年までの5年契約中で、今季は4.9万ドルとかなり格安の契約となっており、さらに27年・28年はクラブオプションがありますので、ガーディアンズは肉体的に全盛期のクラセを安く保有できることになります。

プロスペクト

ガーディアンズには4人のプロスペクトランキングトップ100入りした選手がいます。

名前(ポジション)年齢プロスペクトランク順位
トラビス・バザーナ(2B)227
チェイス・デローター(OF)2331
ジェイソン・チョーリオ(OF)1954
アンヘル・ヘナオ(INF)2056
  • トラビス・バザーナ

24年ドラフト全体1位指名。オーストラリア人の野球選手として初の全体1位指名となりました。

24年はA +でwRC +126をマークし、四球率13.9%と選球眼も優れています。

バットコントロールに秀でたアベレージ型でHRを量産するタイプではないですが、スピードも評価されていて、将来はセンターでの起用も考えられます。

ランキング引用:MLB.com Prospect Rankings2025

成績引用:Baseball Reference, FanGraphs

まとめ

ガーディアンズは1901年のア・リーグ創設と共に誕生した歴史のあるチームです。

チームは20世紀前半に2度のワールドシリーズ制覇を達成するも20世紀後半は長期低迷。

90年代に復活を果たし、2021年に長年のチーム名だったインディアンスからガーディアンズにチーム名を変更。

小規模マーケットのチームながら投手の育成に重点を置くチーム戦略でア・リーグ中地区で安定したチーム力を維持しています。

昨年は長い再建期を経て、10年ぶりにプレーオフに進出した若手の台頭が著しいタイガースや、同じく久しぶりのプレーオフ進出となったロイヤルズが力をつけてきており、ア・リーグ中地区の勢力図にも変化が見られそうですので是非注目してみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事が参考になれば幸いです。

チーム・選手成績参考:FanGraphs, Baseball Reference

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