こんにちは、Chanです。
当ブログでは、2025年シーズンMLBをより楽しむために全30チームを紹介しています。
いよいよ現地時間27日、ニューヨーク・ヤンキース対ミルウォーキー・ブルワーズ戦を皮切りにアメリカ本土でのMLB開幕戦がスタートしました。
開幕までに30球団の紹介が終わりませんでしたが、引き続き球団紹介は継続していきますので、よろしくお願いします。
今回はナショナル・リーグ中地区のセントルイス・カージナルスをご紹介します。
是非最後までお付き合いください。
セントルイス・カージナルスとは

球団概要
- 創設: 1882年 (セントルイス・ブラウンズとして創設)
- 本拠地: ミズーリ州セントルイス
- ホーム球場: ブッシュ・スタジアム
- 所属リーグ: ナショナル・リーグ(National League)
- 地区: ナ・リーグ中地区(NL MIDDLE )
- 略称: STL
- チーム名の由来: アメリカ中西部に生息するNorthern Cardinal 「ショウジョウコウカンチョウ」という赤い鳥から。1899年にチームカラーを赤 (カージナル・レッド)に変更。翌1900年にチーム名をカージナルスに改称。
- オーナー: ウィリアム・デウィットJr.
- 監督: オリバー・マーモル
- ワールドシリーズ優勝: 11回(1926, 1931, 1934, 1942, 1944, 1946, 1964, 1967, 1982, 2006, 2011)
- リーグ優勝: 19回 (1926, 1928, 1930, 1931, 1934, 1942, 1943, 1944, 1946, 1964, 1967, 1968, 1982, 1985, 1987, 2004, 2006, 2011, 2013)
- 地区優勝: 15回 (1982, 1985, 1987, 1996, 2000, 2002, 2004, 2005, 2006, 2009, 2013, 2014, 2015, 2019, 2022)
- ワイルドカード: 5回 (2001, 2011, 2012, 2021, 2022)
球団の歴史
セントルイス・カージナルスはナ・リーグで最多となる11回のワールドシリーズ制覇を誇る名門チームです。1882年に創設されて以来、140年以上の歴史を持ち、幾多のスター選手を輩出しながら、数々の栄光と伝説を築いてきました。
創設期 セントルイス・ブラウンズ時代
1882年、アメリカン・アソシエーションというリーグの1球団としてセントルイス・ブラウンズ(St. Louis Browns)が誕生。
1892年、ナショナル・リーグに加入。
1899年、チーム名をセントルイス・パーフェクトス(St. Louis Perfectos)に改称。
1900年、「セントルイス・カージナルス(St. Louis Cardinals)」に改称。
この時期は成績が振るわず、長く低迷が続いていました。
黄金時代の幕開け
1926年、ヤンキースを4勝3敗で初のワールドシリーズ制覇達成。
スタン・ミュージアルやディジー・ディーンらの活躍で、1931年・1934年にもワールドシリーズ優勝。
チームはガスハウス・ギャング(Gashouse Gang)と呼ばれるほど個性的で荒々しいプレースタイルを確立。
1940年代に入ると1942年、1944年、1946年の3回のワールドシリーズ制覇。
この時期にはスタン・ミュージアルが台頭し、カージナルスの象徴的な存在となります。
低迷と復活 80年代の黄金期
1950年代になると成績が低迷し、優勝から遠ざかります。
しかし60年代に入ると1964年、1967年にワールドシリーズ制覇。
1968年もワールドシリーズに進出するも、デトロイト・タイガースに敗れます。
ボブ・ギブソン(1968年に防御率1.12を記録)やルー・ブロック(盗塁王)が活躍。
1982年、オジー・スミスやキース・ヘルナンデスを擁し、ブルワーズを破ってワールドシリーズ優勝。
1985年・1987年とワールドシリーズ進出も惜しくも敗退。ホワイトリー・ヘルツォグ監督のスモールボール戦略が特徴的で、スピードと守備を重視した野球を展開します。
21世紀に入ると、2004年に18年ぶりのリーグ優勝を果たし、ワールドシリーズ進出。
アルバート・プホルス、ジム・エドモンズ、スコット・ローレンらが活躍します。
2006年、再びワールドシリーズ進出を果たすと、デトロイト・タイガースを破り、24年ぶり10回目のワールドシリーズ制覇を達成。
2011年のワールドシリーズでは逆転劇を演じながらテキサス・レンジャーズを破り、11回目のワールドシリーズ優勝。デビッド・フリースの第6戦の延長サヨナラ本塁打はこのシリーズの名シーンの一つです。
2013年にもワールドシリーズ進出しましたが、ボストン・レッドソックスに敗れます。
2015年以降も地区優勝を続けますが、ポストシーズンでの敗退が増えてしまいます。2019年にはNLCS進出も、勢いに乗るワシントン・ナショナルズの前に敗退。
2022年には11年ぶりにアルバート・プホルスがチームに復帰し、同年限りでの引退も表明。
プホルスは8月以降に猛チャージを始め、9月23日に通算700本塁打を達成。最終的に24HR、OPS.895をマークし、最後の最後で往年の輝きを取り戻し引退します。
過去の主な所属選手
- スタン・ミュージアル(OF/1B)
通算 3,630安打(NL歴代2位)。
通算 475本塁打、1,951打点。
MVP 3回(1943, 1946, 1948)
ワールドシリーズ優勝 3回(1942, 1944, 1946)。
オールスター出場 24回。
安打製造機としてカージナルス史上最も偉大な選手とされ、背番号「6」は永久欠番。
- ボブ・ギブソン(RHP)
通算 251勝174敗、防御率2.91、3,117奪三振。
1968年に防御率1.12を記録(MLB歴代4位)
サイ・ヤング賞 2回(1968, 1970)。
MVP 1回(1968年)。
ゴールドグラブ賞 9回。
ワールドシリーズ優勝 2回・MVP受賞(1964, 1967)
- ルー・ブロック(OF)
通算 3,023安打、938盗塁。
ナ・リーグ盗塁王 8回。
ワールドシリーズ優勝 2回(1964, 1967)。
歴代最多となるワールドシリーズ通算 14盗塁。
オールスター出場 6回。
リードオフマンとして長年カージナルスの攻撃陣を牽引。
- オジー・スミス(SS)
ゴールドグラブ賞 13回(ショート歴代最多)。
オールスター出場 15回。
ワールドシリーズ優勝 1回(1982)。
通算 2,460安打、580盗塁。
ウィザード(魔法使い)と呼ばれるほどの守備力で有名。その華麗な守備は当時のカージナルスのスモールボール戦略に不可欠な存在。
- アルバート・プホルス(1B/DH)
通算 703本塁打(MLB歴代4位)、3,384安打、2,218打点。
MVP 3回(2005, 2008, 2009)。
ナ・リーグ新人王(2001)。
ワールドシリーズ優勝 2回(2006, 2011)。
ゴールドグラブ賞 2回。
オールスター出場 11回。
2000年代のMLB最強打者として活躍。ザ・マシーンの異名を持ち、カージナルス黄金期を支えた。
過去に所属した日本人選手
カージナルスに過去在籍した日本人選手は1人です。
- 田口壮(2002-2007年)
2006年のメッツとのNLCS第2戦では2025年に殿堂入りした当時全盛期のビリー・ワグナーから決勝HRを放ち、第4戦では代打でバントを成功させその後逆転のホームを踏むなど存在感を見せ、チームのワールドシリーズ制覇に貢献しました。
2024年シーズンの成績

チーム戦績
勝利 | 敗戦 | 勝率 | 順位 | 最終戦績 |
83 | 79 | .512 | 地区2位 | 地区2位 |
打撃成績
試合数 | 得点 | 平均得点 | HR | 盗塁 | 打率 | 出塁率 | 長打率 | OPS |
162 | 672 | 4.15 | 165 | 91 | .248 | .312 | .392 | .703 |
投手成績
イニング数 | 平均失点 | 防御率 | 四球 | 失点 | 自責点 |
1444.0 | 4.44 | 4.04 | 454 | 719 | 648 |
前年の地区最下位から勝率5割をなんとか上回り地区2位となりました。
打撃成績を見てみるとチーム打率こそMLB平均を上回っていたものの、得点数・HR数はリーグ下位と、得点力不足に悩まされることになりました。
先発陣の防御率は全体20位。BB/9は全体9位と上位でしたが、K/9・H/9はそれぞれ25位・23位と全体下位でした。
一方リリーフ陣の防御率はリーグ平均を上回る7位、BB/9・HR/9も上位に入っており、四球でランナーを溜め込んだり、HRによる失点は少なめに抑えることができていました。
主な選手の紹介

野手
※太字選手は新加入 成績は2024年シーズン
ポジション | 名前(年齢) | 打席 | 試合 | 打率 | HR | OPS | rWAR |
C | イバン・ヘレーラ(24) | 右 | 72 | .301 | 5 | .800 | 1.7 |
1B | ウィルソン・コントレラス(32) | 右 | 84 | .262 | 15 | .848 | 3.0 |
2B | ブレンダン・ドノバン(28) | 左 | 153 | .278 | 14 | .759 | 2.6 |
SS | メイシン・ウィン(23) | 右 | 124 | .228 | 2 | .570 | 0.7 |
3B | ノーラン・アレナド( 33) | 右 | 145 | .260 | 26 | .768 | 4.1 |
LF | ラーズ・ヌートバー( 27) | 左 | 109 | .244 | 12 | .758 | 1.5 |
CF | ビクター・スコットII(24) | 左 | 53 | .179 | 2 | .502 | -0.5 |
RF | ジョーダン・ウォーカー(22) | 右 | 51 | .201 | 5 | .619 | -0.9 |
DH | アレク・バールソン(26) | 左 | 152 | .269 | 21 | .735 | 1.2 |
C | ペドロ・パヘズ(26) | 右 | 68 | .238 | 7 | .657 | 0.8 |
1B | ルーケン・ベイカー(28) | 右 | 21 | .175 | 2 | .686 | -0.2 |
INF | ノーラン・ゴーマン( 24) | 左 | 107 | .203 | 19 | .671 | 0.3 |
OF | マイケル・シアニ(25) | 左 | 124 | .228 | 2 | .570 | 0.7 |
オフに唯一FA選手の獲得がありませんでしたので、昨年と同じメンバーで戦うこととなります。
オールスター出場3回のキャッチャー ウィルソン・コントレラスは今季からファーストにコンバートされます。2020年の短縮シーズンを除くと毎年2桁HRを打っており、通算OPS.814をマークしている強打のキャッチャーですが、コンバートにより打撃成績が上向くか注目です。
コントレラスに代わりキャッチャーを務めるのが24歳のイバン・ヘレーラです。
ヘレーラはリーグ平均を上回るバットスピードでHard-Hit率を伸ばし、ゴロ率も下がりラインドライブの打球割合も増えてきて、なおかつ広角に打つこともできます。
キャッチャーとしてはブロッキングやフレーミングは平均以上ですが、盗塁阻止が平均を下回っています。
しかしながらコントレラスに続く強打のキャッチャーとしてレギュラーに定着できるとチームとしては心強い存在です。
オフに再三トレードの噂が上がったノーラン・アレナドは今季もカージナルスで4年目のシーズンを迎えることになります。
アレナドは昨シーズンのホームラン数が16本に終わり、Hard-Hit%もリーグ下位となっていて打球があがらなくなってきています。打撃は衰えが見られていますが、守備の方はOAA 10、DRS 6と広い守備範囲は健在です。
ロスターのメンバーはコントレラスとアレナド以外は皆20代とまだ若く、まだブレイクが期待できる選手が多くいますので、アレナドやゴーマンの成績が少しでも上向けば、攻撃陣もかなり面白そうです。
投手
※太字選手は新加入 成績は2024年シーズン
役割 | 名前(年齢) | 投 | 試合 | イニング | 奪三振 | 防御率 | rWAR |
SP1 | ソニー・グレイ(35) | 右 | 28 | 166.1 | 203 | 3.84 | 1.8 |
SP2 | エリック・フェディ(32) | 右 | 10 | 55.2 | 46 | 3.72 | 1.0 |
SP3 | アンドレ・パランテ( 26) | 右 | 29 | 121.1 | 94 | 3.78 | 1.7 |
SP4 | マイルス・マイコラス(36) | 右 | 32 | 171.2 | 122 | 5.35 | -0.3 |
SP5 | マシュー・リバートリー(25) | 左 | 60 | 86.0 | 76 | 4.40 | 0.3 |
CL | ライアン・ヘルズリー( 30) | 右 | 65 | 66.1 | 79 | 2.04 | 2.9 |
SU | ライアン・フェルナンデス(26) | 右 | 62 | 66.2 | 71 | 3.51 | 1.0 |
SU | ジョジョ・ロメロ(28) | 左 | 65 | 59.0 | 51 | 3.36 | 0.9 |
RP | フィル・メイトン(32) | 右 | 71 | 64.0 | 60 | 3.66 | 0.9 |
RP | ジョン・キング(30) | 左 | 56 | 60.0 | 38 | 2.85 | 0.8 |
RP | クリス・ロイクロフト(27) | 右 | 27 | 34.1 | 33 | 4.19 | 0.0 |
RP | スティーブン・マッツ(33) | 左 | 12 | 44.1 | 33 | 5.08 | -0.2 |
投手陣もメッツからFAで獲得したフィル・メイトン以外はメンバーがほとんど変わりません。
先発陣はエースのソニー・グレイが3年契約の2年目となりますが、今季は2,500万ドル、来季が3,500ドルという契約となっており、チームの状況次第ではトレードされることもありそうです。
昨年はKBOからMLBに復帰し、ホワイトソックスから移籍してきたフェディは速いボールを投げ込み、三振を多く奪うようなピッチャーではありませんが、安定感のある投球を見せます。
続く3番手のパランテはMLBでもトップクラスのゴロピッチャーで安定してアウトを積み重ねます。
続くマイルス・マイコラスはイニングこそ消化できますが、成績が落ちてきています。年齢的なことを考えるとそろそろ厳しいでしょうか。
一方ブルペンは優秀なピッチャーが揃っていて中でもクローザーのライアン・ヘルズリーはリーグ屈指の豪腕クローザーです。
ヘルズリーは高いアームアングルから平均99.6マイルで平均2500回転を超える高回転数の4シームとスライダーを軸に高い奪三振率を誇ります。また投球割合の6%ほどですがカーブも投げます。
ヘルズリーは今オフでFAとなるので、チーム状況によってはトレードの可能性が高いです。
プロスペクト
にはプロスペクトランキング100位以内に入る選手が4人います。
名前(ポジション) | 年齢 | プロスペクトランク順位 |
JJ・ウェザーホルト(SS) | 22 | 23 |
クイン・マシューズ(LHP) | 22 | 45 |
フランクリン・エリアス(SS/2B) | 19 | 76 |
- クイン・マシューズ
After leading the Minors with 202 K's in 2024, Quinn Mathews is ready to compete for a spot in the #STLCards' rotation.
— MLB Pipeline (@MLBPipeline) January 19, 2025
MLB's No. 77 prospect is even more motivated after last year's Triple-A wakeup call: https://t.co/yoM64R1EqI pic.twitter.com/oDzJ4BeDUg
2023年ドラフト4巡目指名。
低いリリースポイントから平均94マイルの4シーム、スライダー、チェンジアップを主体にシンカーとカッターで組み立てる左腕。24年シーズンはAからのスタートから順調にステップアップしAAAに到達。高い奪三振率を誇ります。
スプリングトレーニングでは2試合6イニングを9奪三振無失点に抑えました。マシューズがローテーション3,4番手に入れるようになると先発ローテーションも底上げされそうです。
ランキング引用:MLB.com Prospect Rankings2025
成績引用:Baseball Reference, FanGraphs
まとめ
セントルイス・カージナルスは1882年に創設されワールドシーリーズ優勝11回を誇るMLB屈指の名門チームです。
最後のリーグ優勝から10年以上遠ざかっており、そろそろ名門復活と行きたいところですが、今季はブリッジイヤーのような位置づけとなりそうです、
しかしながら、野手は若い選手やネクストブレイク候補もおり、先発が整備されれば優勝も狙えるチームとなりそうです。
今季のチーム事情によっては今オフFAとなるライアン・ヘルズリーがトレードされる可能性もありますので、去就にも注目です。
最後までお付き合いいただきありがとうございます。
この記事が参考になれば幸いです。
チーム・選手成績参考:FanGraphs, Baseball Reference

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