こんにちは!Chanです。
近年、MLBの試合を見る方が増えたのではないでしょうか。
中継で野球観戦をしていたり、成績を見ていると英語の略語表記や見慣れない・聞き慣れない用語や指標が多く、どんな意味があるのか、何を表す指標なのかと疑問に思った方も多いと思います。
そこで今回は基本の野球用語・成績から指標まで一覧化し、解説してみました。
野球観戦のお供に、より野球を掘り下げて楽しみたいと言う方は是非最後までご覧ください。
基本用語・指標 打者編
G: Games | 出場試合数 | |
PA: Plate appearances | 打席数 | |
AB: At bats | 打数 : | 打席数から四球・死球・犠打・犠飛・打撃妨害・走塁妨害を除いたもの |
R: Runs scored | 得点 | |
H: Hits | 安打 | |
2B: Doubles | 二塁打 | |
3B: Triples | 三塁打 | |
HR: Home runs | 本塁打 | |
RBI: Runs batted in | 打点 | |
BB: Bases on ball / walk | 四球 | |
IBB: Intentional bases on ball | 故意四球(敬遠) | |
SB: Stolen bases | 盗塁 | |
CS: Caught stealing | 盗塁死 | |
OBP: On-base percentage | 出塁率 | (安打数+四球数+死球数)÷(打数+四球数+死球数+犠打) |
SLG: Slugging average | 長打率 | (1×短打+2×2塁打+3×3塁打+4×本塁打)÷打数 |
OPS:On-base percentage+Slugging percentage | – | 出塁率+長打率 打者の得点貢献を評価する指標 |
TB: Total bases | 塁打 | 打者が安打によって獲得した塁の数 単打:1ベース、2塁打:2ベース、3塁打:3ベース、4塁打:ホームラン |
XBH: Extra-base hit | 長打 | 2塁打、3塁打、ホームランと言った長打を指す |
HBP:Hit by pitch | 死球 | 日本ではデッドボールというが和製英語である |
SAC: Sacrifice hit | 犠打/送りバント | |
SF: Sacrifice fly | 犠飛/犠牲フライ |
基本用語・指標 投手編
G: Games | 試合数 | |
GS: Games started | 先発試合数 | |
CG: Complete games | 完投試合数 | |
SHO: Shutouts | 完封試合数 | |
IP: Innings pitched | 投球回数/イニング数 | |
H: Hits | 被安打 | |
Runs: Runs | 失点 | |
ER: Earned runs | 自責点 | |
HR: Home runs | 被本塁打 | |
HB: Hits batsmen | 与死球 | |
BB: Bases on ball/ Walks | 与四球 | |
SO: Strikeouts | 奪三振 | |
W: Wins | 勝利数 | |
L: Losses | 敗戦数 | |
ERA: Earned run average | 防御率 | (自責点×9)÷投球回数 |
以上が投打の基本用語です。英語表記なので一見わかりにくものもありますが、基本的に日本の野球中継でも見られる用語が多いと思います。
意外と知られていないのが、長打率はシングルヒットでも上がると言うことです。表を見ていただくとわかる通り、計算式にシングルヒットも含まれています。どちらかと言うと塁打率と言った方がしっくり来そうですね。
また、現在MLBでは打率より出塁率や長打率の高さが評価されます。
これには野球の試合に勝つためには相手チームより1点でも多く得点をとって、試合を終える必要があると言う前提があります。
つまり打者では得点を多く生み出すことに貢献できる選手を評価する必要があります。
打率はヒットの割合でしかないので、打率が高い選手でも得点貢献が高い選手かどうかを測ることはできません。
そこで打者の得点貢献度の高さを測る指標がいくつか作られました。
細かい説明は割愛しますが、長打と出塁率は得点との相関関係が高いため、長打率と出塁率を掛け合わせた指標を作って、打者の得点貢献を評価するOPSが作られました。
実際に長打が多いバッターはOPSが高くなる傾向にあります。
OPSは最近日本の野球中継でも見られるようになったので、基本用語・指標にカテゴリーしました。
ここからは打者・投手・野手別に指標の一覧と解説をして行きます。
打者指標
BB % | 四球率 | 四球÷打席数 打者の打席に占める四球の割合を見る指標 |
KK % | 三振率 | 三振÷打席数 三振の多寡を指標 |
BB/K | 四球と三振の割合から打者の選球眼を示す指標 | |
IOS: Isolated power | 長打率ー打率 打者の長打力を評価する指標 | |
wOBA | 打者の得点貢献度を評価するために利用される指標の一つ 現在の打撃指標で最も利用されている | |
OPS+ | OPSをリーグ平均と球場補正で調整したもの 平均を100として上回っているか、下回っているか評価する | |
BABIP: Batting average on balls in play | (安打ー本塁打)÷(打数ー三振ー本塁打+犠飛) ホームランを除くヒットがグラウンド内に飛んだ割合 | |
wRC+: weighted Runs create plus | wOBAを基に打者の得点貢献度を表したwRCに球場補正をかけたもの リーグの平均的な打者を100とする wRC+が150であれば平均的な打者より1.5倍多く得点貢献をしていることになる | |
LD%: Line drive percentage | 打球がライナーになった割合(本塁打を含む) | |
GB%: Ground ball percentage | 打球がゴロになった割合 | |
FB%: Fly ball percentage | 打球がフライになった割合(本塁打含む) | |
GB/FB | ゴロフライ比 | |
HardH %: Hard hit percentage | 95マイル(約152.8キロ)を超える打球速度の割合 | |
barrel%: barrel percentage | 打球のうち、バレルゾーンの打球がどれくらいの割合だったかを表す指標 | |
WPA: Win probability added | 勝利貢献度を図る指標の一つ プレーの前後で変化した勝利期待値の差分 | |
WAR: Win above replacement | 打撃・守備・走塁・投球から総合評価した勝利貢献度を図る指標 replacemennt(代替可能選手)と比べてどの程度勝利を積み上げたかを推計したもの |
MLBの個人成績(スタッツ)のアドバンス、Batted ball、スタットキャストにカテゴリーされているものの中から、MLBをより楽しむために、最低限知っておくと良いと思うものを筆者の独断と偏見でピックアップしました。
- wOBA: 打者の得点貢献度を評価する指標。
先ほど得点貢献度を評価する指標の一つとしてOPSについて触れましたが、OPSは長打が多い選手ほど高くなります。そこで四球・単打・二塁打・三塁打・本塁打の各項目に妥当な加重を加えて、打席あたりで平均することで算出するwOBAが作られ、OPSがアップデートされる形となりました。
wOBAは打席あたりの得点貢献を見るために出塁率にスケールを合わせているため、どれくらいの得点を生み出したかを見ることはできません。
- wRC+: 打者の得点貢献の傑出度を評価する指標。
打者が創出した得点を表す指標としてwRCがあります。wRCは数字が大きいほど得点を生み出す貢献をしていると評価することが出来ますが、打席数が多いほど得点を生み出す機会が増えるため、wRC単体では他の打者との単純比較はできません。
そこで打席あたりの得点創出の多さにを平均的な打者は100として、球場補正をかけてリーグ内での傑出度を表した指標がwRC+です。平均が100なのでwRC+が150だと平均より1.5倍の得点貢献があることになります。
ちなみに2024年シーズンでMLB全体のwRC+のトップはアーロン・ジャッジの218です。ジャッジの得点貢献度が突出していることがわかります。
- GB %: 打球のゴロ割合を表す指標
打球の傾向を見ることが出来、割合が大きいほどゴロの打球が多いことがわかります。ゴロの割合が多いと言うことは打球が上がらず、長打になりにくいと言えます。
2015年から2022年まで短縮シーズンを除くと毎年30ホームラン以上を記録していたカージナルスのノーラン・アレナドは23年に22本、2024年は16本とホームラン数が減少するとともに2塁打、3塁打の数も減少しています。
GB%をシーズンごとに見てみると10年平均で35.7%、中央値で35.2%だったものが、2023年が38.8%、2024年が39.6%とゴロ割合が増えていることがわかります。
このように本来、長打が多い打者の長打数が減少しているときにGB%を見ると、ゴロの割合が増加し、打球が上がっていない可能性がありますので、ひとつの参考にしてみてください。
- HardH%: 打球が95マイル(約152.8キロ)を超える速度の割合。
なぜ95マイル以上かと言うと、95マイルを超える打球には価値が見出されます。
単純に速い打球はゴロは野手の間を抜けてヒットになる確率は上がり、ライナーやフライも野手が追いつけなくて長打になる確率が上がります。
そのため、Hard H%は打者が価値のある打球をどの程度の割合で打てているかを見ることが出来ます。
- barrel%: 打球がバレルゾーンに入った割合。
バレルとは打球速度と打球角度の組み合わせのことで、バレルゾーンに入った打球は長打になる確率が上がります。
打球速度が98マイル(157.7キロ)以上で、打球角度26〜30度だとバレルゾーンとなります。バレルゾーンは打球速度が上がると角度も広がります。
打球速度が116マイル(186.6キロ)以上だと8〜50度がバレルゾーンとなります。
2024年シーズンのbarrel%トップはアーロン・ジャッジの26.9%、2位は大谷翔平で21.4%、3位がフアン・ソトの19.7%となっています。OPSのトップ3もこの3選手なので、barrel%が高い選手に長打が多いことがよくわかります。
- WPA: 選手の勝利期待値の増減による勝利貢献度を計る指標。
打者が打席に入った時点の勝利期待値から打席の結果によって勝利期待値が増減します。
この勝利期待値の増減の合計がシーズンのWPAとなります。
多くの指標はプレー状況を考慮せずに、結果によって中立的に評価したものですが、WPAはプレー状況に応じて評価することで、同じヒットと言う結果でも、初回2アウトからのヒットよりも、勝利を左右する終盤の重要な場面でのヒットを評価することで、試合の臨場感を楽しむ指標と言えます。
WPAの多寡は選手の能力以外にも影響を受けることがあるので、一つの参考として見ると野球観戦を楽しめるでしょう。
- WAR: 打撃・守備・走塁・投球を総合的に評価し、代替可能選手と比べてどれだけチームの勝利数を増やしたかを評価する指標
代替可能選手とはマイナーから昇格させたり、ウェーバー経由で獲得できる控えレベルの選手を指します。
WARにはfWARとrWARの2種類がありますが、前者が「FanGraphs」版、後者が「Baseball Reference」版です。双方ともにアメリカの大手ウェブサイトで専門家や野球シンクタンクと提携し、統計データを提供しています。
fWARとrWARの違いは守備位置での補正値の違いや、評価に採用している指標が異なるため、数値に乖離が生じる場合があります。
現在のMLBの各アワード(新人王・サイヤング賞・MVP)はWARが選考の際に重視されています。
守備指標
UZR: Ultimate zone rating | 守備の評価指標 同リーグの同ポジションの平均的な選手と比べて何点失点を防いだか表す | |
DRS: Defensive runs saved | 守備防御点 | 守備の評価指標 シーズンで他の平均的な選手と比べて何点防いだか、または与えたかを表す |
OAA: Outs above average | 野手の守備範囲を評価する指標 他の平均的な選手と比べてどれだけ多くのアウトを奪ったか |
- UZR: 守備の評価指標
同じポジションの平均的な選手と比べてどれだけ失点を防いだか評価する指標です。
フィールド内をゾーン分けし、飛んだ打球の種類・速度・位置を記録。各ゾーンへの打球の種類がリーグ全体でどれだけアウトが記録されたかを算出します。
これを基にリーグの同ポジションの平均的な選手と比べてどれだけ失点を防いだかを評価します。
評価項目は以下の通りです。
- RngR (Range runs) :打球処理評価
- Err (Error runs):失策抑止評価
- DPR (Double-play runs): 内野手の併殺完成評価
- ARM (Arm ratings) : 外野手の送球評価
- UZR: 1〜4を合計して算出
UZRはFanGraphs算出のWARの守備評価指標に採用されています。
- DRS: 守備の評価指標
シーズンで同ポジションで他の平均的な選手と比べて何点失点を防いだかを評価する指標です。
守備評価のコンセプトはUZRと同じですが、UZRとの違いは以下の通りです。
- ゾーンの区分: DRSの方がより細分化されています。
- 打球データの集計期間: UZRの打球集計データは複数年(6年)に対し、DRSの打球集計は評価対象となる1年のデータが採用されます。
- 投手と捕手の数値も算出されます。
DRSはBaseball reference算出のWARの守備評価指標に採用されています。
- OAA: 野手が平均よりどれだけ多くのアウトを奪ったか評価する指標
OAAはOuts above average の略で、平均よりどれだけアウトを奪ったかを評価します。
指標のコンセプトはUZRやDRSと同じですが、OAAはスタットキャストと言うトラッキングデータをベースに算出されます。
外野手のOAA
- 外野手のスタート地点(定位置ではなく、投手の投球時に立っていた地点)
- スタート地点から見た打球の落下方向
- 打球の滞空時間
- 外野フェンスの影響
以上を算出します。ある打球の捕球確率が80%だとすると、捕球に成功した場合は+0.2が加算され、捕球に失敗した場合は-0.8が減算されます。
これをシーズン単位で合計した数値がその選手のシーズンOAAとなります。
UZRやDRSの単位は防いだ「点」ですが、OAAは獲得した「アウト」が単位となります。
またUZRやDRSは比較が同じポジションの選手だけでしたが、ゾーン分割をしていないため、「外野手同士」であればポジションが異なっても外野手というカテゴリーの中での比較が可能です。
なお、外野手のOAAは打球の捕球に特化したものなので、選手の守備範囲の広さを判断することはできますが、送球は考慮されていないので、OAA単体では選手の肩の強さや送球の評価の判断ができない点には注意が必要です。
内野手のOAA
- 打球ごとに打球方向に最も近い地点にいた内野手を決定
- 打球の種類・速度・方向を計測
- 内野手のスタート地点から打球の捕球地点への移動距離
- 打球に到達するまでに要した時間
- 捕球地点から送球を選択した塁までの距離
- フォースプレーの場合は打者・走者の平均スピード(その場面での打者のスピードではない)
以上を考慮して、アウトの可能性を算出します。外野手のOAAは捕球に特化したものだったのに対して、内野手の場合は「捕球」と「送球」が評価の対象となります。
外野手OAAと同様の方法で獲得したアウトを合計し、シーズンOAAを導き出します。
外野手OAAは外野手間での比較ができたのに対して、内野手OAAは内野手間での比較ができない点に注意が必要です。
投手指標
WHIP: Walks and hits per inning pitched | (与四球+被安打)÷投球回数 投手が1イニングあたりに出したランナー数 | |
FIP: Fielding independent pitching | 奪三振・与四球・被本塁打から ピッチャーの能力を評価する指標 | |
xERA: Expected Earned Run average | 期待防御率 | 打たれた打球の種類や結果から予測される防御率 |
K% | 奪三振÷全対戦打席数 投手の奪三振能力を表す | |
BB% | 与四球÷全対戦打席数 打者に与四球割合を表す | |
GB%: Ground ball percentage | 被打球のゴロ割合 | |
HR% | 被本塁打÷全対戦打席数 打者に打たれた本塁打の割合を表す | |
HR/FB | フライボールに占めるホームランの割合 | |
BABIP: Batting average on balls in play | (安打ー本塁打)÷(打数ー三振ー本塁打+犠飛) ホームランを除くヒットがグラウンド内に飛んだ割合 | |
EV: Exit velocity | 被打球速度の平均値 | |
Hard hit%: hard hit percentage | 被打球のうち95マイル(約152.8キロ)を超える打球速度の割合 | |
barrel%: barrel percentage | 投手が打たれた打球のうち、バレルゾーンの打球だったかを示す | |
vFA: Fast ball velocity | 速球の平均球速 | |
WPA: Win probability added | 勝利貢献度を図る指標の一つ プレーの前後で変化した勝利期待値の差分 | |
WAR: Win above replacement | 打撃・守備・走塁・投球から総合評価した勝利貢献度を図る指標 replacemennt(代替可能選手)と比べてどの程度勝利を積み上げたかを推計したもの |
- FIP: 奪三振・与四球・被本塁打から投手を評価する指標
守備から独立した投球内容のことを言います。従来、投手の評価には防御率が使用されていましたが、三振以外のアウトやホームラン以外の被安打は運や守備に左右されるため、年単位でブレが生じます。
そこで、奪三振・与四球・被本塁打以外は投手がコントロールできないものとして、守備や運の要素を切り離して投球内容を評価した指標がFIPです。
よって防御率とFIPでは同じ投手でも数値に乖離が見られます。
FanGraphsの投手WARにはFIPが評価に採用されています。
- xERA: 打球の種類や結果から予測される防御率
従来から使用されていた防御率は、守備や運の要素に左右されるため、年ごとにばらつきが見られることがありますが、xERAは守備や運の要素を考慮した指標のため、より客観的に投球内容を評価することが可能です。
- BABIP: グラウンド内に飛んだ打球がヒットになった割合
投手のBABIPの高低は能力よりも運の要素が絡むため年単位で変動します。
BABIPが異常に高く、成績が悪い場合は相対的に成績が改善していくと見られ、逆にBABIPが低くて成績がいい投手は成績が悪化していく可能性があると見ることができます。
- vFA: 速球のスピード
年ごとに比較して球速が上がっているか下がっているかで投手のパフォーマンスの判断材料になります。
また、球速が下がってきた場合は故障を抱えている可能性があると見ることもできます。
- WAR: 打撃・守備・走塁・投球を総合的に評価し、代替可能選手と比べてどれだけチームの勝利数を増やしたかを評価する指標
打者WARでも説明しましたが、WARには算出した会社によってfWARとrWARの2種類が存在します。
投手評価ではfWARはFIP、rWARでは失点率が採用されています。
結論
野球の試合の目的は試合終了時に相手より1点でも多く得点をあげて勝利することです。
この前提から、「打者はより多くの得点に貢献したか、投手は1点でも少なく失点を防いだか、野手はより多くのアウトを積み上げたか」が重要となります。
多くの指標は「アウトを消費する間に奪う得点を最大化する」という野球の構造から運や場面の影響を排除して統計学的にデータを分析し、選手を評価することでチーム経営や戦略に役立てるものと認識してください。
また近年ではスタットキャストの導入によりBarrelやOAAなどのトラッキングデータを活用した指標も開発され、選手の能力を評価することもできるようになり、各指標を見ながら野球観戦をより楽しむことが出来るようになりました。
もちろん純粋に野球のプレーや結果を見るだけでも野球は楽しめますが、野球を更に深く掘り下げてより楽しみたいと言う方に、この記事が参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
記事の参考にしたサイト
FanGraphs
Baseball Reference
Baseball Savant
One Point Zero Two | 1.02
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