【要約とレビュー】『日本一周3016湯』386日で3016湯に入った男の“温泉愛”!

書籍紹介

温泉好きなら一度は夢見る「日本全国の温泉を巡る旅」。

その夢を本気で実現した人物がいます。

温泉ライターの高橋一喜さんです。

高橋さんが386日間で3016湯を巡った壮大な旅の記録が詰まった一冊、『日本一周3016湯』(幻冬舎新書)は、温泉愛に溢れたノンフィクション作品です。

この本はこんな方におすすめ!

  • 温泉が好きでたまらない方

知識と体験談の宝庫で、温泉愛好家にとってはバイブル的存在となります。

  • 旅行先を探している方

日本各地の温泉地の情報が豊富で、次の旅行先を決める際の参考になります。

  • 好きなことに人生をかけてみたい方

高橋さんの人生観や価値観から、自分の生き方について考えるきっかけを得られるでしょう。

  • 一人旅や“ソロ温泉”に興味がある方

一人で温泉旅に出かけ、一人の時間時間を愉しむというこのスタイルは、忙しい現代人にとって新鮮な体験となります。

会社員から温泉ライターへ-運命を変えた決断

著者・高橋一喜さんは1976年、千葉県生まれ。

上智大学を卒業後、ビジネス系出版社で8年間編集の仕事に従事していました。

しかし、温泉への想いが高じて、2008年3月、会社を辞めて「日本一周3000湯の旅」へ出発するという人生の大きな決断を下します。

この旅には、「温泉文化の素晴らしさを多くの人に伝えたい」という思いが込められていたのです。

3016湯を巡った386日間の壮大な温泉旅

旅の相棒は、ナンバープレート「1126(イイフロ)」の中古車。

温泉巡りの旅は北海道から沖縄まで、都市部の銭湯から山奥の秘湯まで、日本中を網羅しました。

旅の間は1日平均7.8湯という驚異的なペースで入浴。

これは朝から晩まで温泉に入り続けないと不可能なレベルで、この旅の間はまさに「温泉に生きた1年」だったと言えます。

本書の魅力はガイド本を超えた体験型ノンフィクション

『日本一周3016湯』の魅力は、単なるガイドブックではなく、編集者目線の丁寧な構成と、著者のリアルな体験が融合している点にあります。

泉質や効能といった情報はもちろん、各地の文化や人との出会いも丁寧に描かれています。

文章から伝わってくるのは、高橋さんのすべての温泉に対する敬意と愛情です。

「ソロ温泉」のススメ 現代人に響く新しい旅のスタイル

著者が提唱する「ソロ温泉」は、一人で温泉地を訪れ、心をリセットする時間を持つという旅のスタイル。

リモートワークの普及や、コロナ禍での生活スタイルの変化を経て、「一人の時間を大切にしたい」と感じる人が増えた今、このソロ温泉の提案は非常に魅力的です。

温泉ライターとしての新たな人生

旅を終えた高橋さんは、温泉ライターとして本格的に活動を開始。

『絶景温泉100』『ソロ温泉』などを出版し、テレビ出演や講演活動も展開しています。

年間30冊以上の書籍制作に関わるなど、編集者としてのスキルも活かしながら、温泉文化の普及に努めています。

北海道移住と「温泉ワーケーション」という新章

2021年、高橋さんは東京から北海道・札幌へ移住。北海道は言わずと知れた“温泉天国”

今では温泉地で仕事をする「ワーケーション」も積極的に実践中。

働き方の多様化が進む中、温泉地での暮らしと仕事の両立は、多くの人にとって新たなライフスタイルのヒントになるでしょう。

この本が教えてくれる人生のメッセージ

『日本一周3016湯』は、単なる旅の記録ではありません。

著者の人生そのものを通じて、「情熱を持って生きることの大切さ」を教えてくれます。

また、温泉を切り口に日本文化の豊かさや、「ゆっくりと時間を過ごすことの価値」を再認識できる一冊です。

読後の感想

高橋さんの温泉への純粋な愛情と、行動力に心が動かされました。

読み終えたあと、「自分も温泉旅に出てみたい」という気持ちが湧いてきます。

私も温泉好きで、ハイキングなどのアクティビティや旅行が好きだったので、この本で紹介されていた温泉に実際に行ってみました。

知る人ぞ知る温泉地の名湯から都会にもあるあまり知られていないような温泉まで幅広く、

それぞれに魅力があり、個人的にリピーターとなった温泉もありました。

まとめ

高橋一喜さんの『日本一周3016湯』は、温泉愛に溢れた一冊です。

数字のインパクトもさることながら、「好きなことを貫く」というメッセージは、忙しい現代を生きる私たちに大きな気づきを与えてくれます。

人生に迷ったとき、新しい価値観に触れたいときにぜひ手に取ってみてください。

本を読んだ後は、きっとどこかへ旅に出たくなるはず。あなたの「お気に入りの温泉」を探す旅を始めてみましょう。

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