MLB全30球団紹介!アリゾナ・ダイヤモンドバックス編

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こんにちは、Chanです。

近年、多くの日本人メジャーリーガーの活躍により、MLBを見る方も増えています。

「MLBに贔屓チームを持ちたい。」

「MLBは30チームもあるし、調べるのは大変。」そう思っている方も多いのではないでしょうか。

私は2001年から20年以上のMLBファン歴があります。

当ブログではMLBに興味を持ち始めた初心者の方から、すでにMLBファンの方にまでMLBの全30球団を紹介しています。

今回はナショナル・リーグ西地区から、アリゾナ・ダイヤモンドバックスをご紹介します。

本記事ではダイヤモンドバックスの球団概要から歴史、過去の名選手や日本人選手、2024年シーズンの成績、注目のプロスペクトまで網羅的に解説します。

この記事を読んでMLBのチームにさらに興味を持っていただけると幸いです。

アリゾナ・ダイヤモンドバックスとは

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ダイヤモンドバックスの球団概要

  • 創設: 1998年
  • 本拠地: アリゾナ州フェニックス
  • ホーム球場: チェイス・フィールド
  • 所属リーグ: ナショナル・リーグ(National League)
  • 地区: ナ・リーグ西地区(NL WEST)
  • オーナー: ケン・ケンドリクス
  • 監督: トーリ・ロブロ
  • チーム名の由来: アリゾナ州に生息するダイヤモンドガラガラヘビ(背中に菱形の模様がある)より
  • ワールドシリーズ優勝1回(2001年)
  • リーグ優勝2回(2001年、2023年)
  • 地区優勝5回(1999年、2001年、2002年、2007年、2011年)
  • ワイルドカード2回(2017年、2023年)

参考: Wikipedia

ダイヤモンドバックスの歴史

image for team history
生成AIによる画像を使用しています

1998年にエクスパンションにより創設された新しいチームの一つです。

2001年にはランディ・ジョンソン、カート・シリングの両碗の活躍により、初のリーグ優勝を達成。

ワールドシリーズではシリーズ3連覇中のニューヨーク・ヤンキースと対戦。

第7戦までもつれ込んだシリーズは9回裏、ダイヤモンドバックス1点ビハインドからヤンキースの守護神、マリアーノ・リベラを攻め同点。さらにサヨナラヒットで球団創設4年目にしてMLB最速のワールドシリーズ制覇を達成しました。

2023年、レギュラーシーズンでは首位ドジャースに16ゲーム差をつけられて地区2位となりますが、ワイルドカードで出場したディビジョン・シリーズでは首位ドジャースをスウィープし、リーグチャンピオンシップに進出。

チャンピオンシップ・シリーズでは2勝4敗とフィリーズに王手をかけられますが、敵地シチズンバンク・パークで2連勝し、2001年以来となるワールドシリーズ進出を果たします。

ワールドシリーズではレンジャーズに1勝4敗で敗れワールドシリーズ優勝を逃しています。

過去の主な在籍選手

  • ランディ・ジョンソン(SP)

208cmの長身から100マイルを超える豪速球とサイドスローに近いスリー・クウォーターから投げ込まれる高速スライダーで歴代2位の4875奪三振を記録。

愛称はビッグ・ユニット。2015年にアメリカ野球殿堂入り。背番号51は永久欠番。

サイ・ヤング賞5回(ダイヤモンドバックス所属時に4回)

オールスター出場10回(ダイヤモンドバックス所属時に5回)

2001年、ワールドシリーズMVP

  • ルイス・ゴンザレス(LF)

500二塁打、300本塁打の達成者。2001年には打率.325、ホームラン57本、142打点、OPS1.117、rWAR7.9を記録。

ワールドシリーズではマリアーノ・リベラから逆転サヨナラヒットを放ち、球団史上初のワールドシリーズ制覇に貢献。

背番号20は永久欠番。

オールスター出場5回。

過去に所属した日本人選手

ダイヤモンドバックスには過去2人の日本人選手が所属していました。

  • 斎藤隆(2012年)
登板勝利敗戦イニング三振防御率
160012.07886.75
  • 平野佳寿(2018-2019年)
登板勝利敗戦イニング三振防御率
13798119.11203.47

ダイヤモンドバックスの2024年シーズンの成績

チーム戦績

勝利敗戦勝率順位最終戦績
8973.549地区3位地区3位

最後までワイルドカード枠を争い、ブレーブス、メッツと勝率で並びましたが、直接対決の成績によりワイルドカード獲得はなりませんでした。

プレーオフ進出の決定方法はこちらの記事で詳しく解説しています。

打撃成績

試合数得点平均得点HR盗塁打率出塁率長打率OPS
1628865.47211119.263.337.440.777

チーム得点数886はMLBトップ。1試合平均得点は5.47でMLBトップです。

チーム打率.263、出塁率.337もMLBトップ。OPS.777はドジャースに次いでMLB2位を記録する強力打線でした。

投手成績

イニング数平均失点防御率HR失点自責点
1443.14.864.62181788741

先発防御率がMLB全体で27位、リリーフ防御率が全体25位。

1試合あたりの平均被安打であるH/9は全体27位と、とにかく投手陣がヒットを多く許していまい、チームの失点数は全体26位と苦しい1年となりました。

野手成績

名前年齢HR盗塁打率OPSwRC+rWAR
ケテル・マルテ(2B)30367.292.932151
6.8
コービン・キャロル(CF)232235.231.7501073.4
エウヘニオ・スアレス(3B)32302.256.7881153.1
ジェイク・マッカーシー(RF)26825.285.749110
1.7
ジョク・ピーダーソン(DH)32237.275.909151
2.9
クリスチャン・ウォーカー(1B)33262.251.8031192.6
ケビン・ニューマン(INF)3038.278.686892.2
ルルデス・グリエルJr.(3B)30187.279.7571082.0
ガブリエル・モレノ(C)2453.266.7341072.6
ヘラルド・ペルドモ(SS)2453.266.7341072.6
ランダル・グリチャック(DH)32120.291.8751392.2

シーズン中盤から終盤にかけて強力打線を擁し、地区首位のドジャースを猛追していました。

攻撃陣の中心は2023年にナ・リーグのルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞したコービン・キャロルと2024年のナ・リーグMVP投票3位となったケテル・マルテです。

25歳以下の若手はキャッチャーのガブリエル・モレノと、花形のショート、ヘラルド・ペルドモが躍動しています。

モレノは空振り、三振が少なく、四球を選べて打撃アプローチが良く、キャッチャーとしての能力も高い選手です。

ペルドモも空振りや三振が少なくアプローチに長けたバッターで、ショートとしても平均以上水準があります。

投手成績

名前年齢登板投球回奪三振WHIP防御率FIPrWAR
ザック・ギャレン(SP)2828148.01561.2643.653.382.7
ブランドン・ファート(SP)2532181.21851.2394.713.610.5
ライン・ネルソン(SP)2628150.21261.2544.243.741.7
ジョーダン・モンゴメリー(SP)3125117.0831.6506.234.48-1.4
スレイド・セコーニ(SP)252077.0641.4426.665.02-1.1
メリル・ケリー(SP)352077.0631.1674.034.251.0
エドゥアルド・ロドリゲス(SP)311050381.5005.044.570.2
ジャスティン・マルティネス(RP)226472.2911.3072.482.5922
ケビン・ギンケル(RP)307270.0771.2003.212.850.8
ライアン・トンプソン(RP)326766.1521.1913.263.301.0
ジョー・マンティプリー(RP)337559.2531.1733.922.510.6
ブライス・ジャービス(RP)264459.1381.4333.195.120.8
ポール・シーウォルド(RP)344239.2431.1344.313.950.2

エースはサイ・ヤング投票5位以内2回のザック・ギャレンです。

投球は4シームが約46%、ナックルカーブが約28%で、この2つの球種を軸にチェンジアップを14%、10%未満の割合でスライダー、カッターで組み立てます。

ギャレンの最大の武器はナックルカーブで、24年シーズンは被打率.148、被長打率.230、被wOBA.207と「打たれない球」でした。空振り率は39.2%、奪三振率も38.8%と三振も多く奪える球種です。

ギャレンは右ハムストリングスの怪我で1ヶ月程故障者リストに入っており、1年間フル稼働とはなりませんでした。

また2023〜2024年のオフシーズンにFAで加入したエドゥアルド・ロドリゲスも故障に苦しみ、僅か10登板にとどまりました。

昨年のFAの目玉投手の1人、ジョーダン・モンゴメリーは契約がなかなか決まらず、ダイヤモンドバックスと契約したのは開幕直前の3月24日。

モンゴメリーは調整不足からか思うような投球ができず、一時はリリーフに回るなど、不完全なシーズンとなってしまいました。

先発ではライン・ネルソン、メリル・ケリー、クローザーのシーウォルドも故障者リスト入りがあり、怪我人の多いシーズンになってしまいました。

2025年シーズンに向けて

予想ラインナップ

スタメン

ポジション名前年齢打席
ライトコービン・キャロル24
セカンドケテル・マルテ31
ファーストジョシュ・ネイラー27
レフトルルデス・グリエルJr.31
センタージェイク・マッカーシー27
サードエウへニオ・スアレス33
DHぺイビン・スミス29
キャッチャーガブリエル・モレノ25
ショートへラルド・ペルドモ25

ベンチメンバー

ポジション名前年齢打席
キャッチャーホセ・ヘレーラ27
内野グレーズ・アレクサンダー25
ユーティリティティム・タワ25
外野アレク・トーマス24

FAでファーストのクリスチャン・ウォーカーがチームを去りましたが、ガーディアンズからトレードでジョシュ・ネイラーを獲得しています。

DHはジョク・ピーダーソンが抜け、グリエルJr.とペイビン・スミス、ジョシュ・ネイラーが入る予想となっています。

少しDH の火力が落ちそうですが、1番から9番まで得点の期待できるラインナップには変わりなさそうです。

先発ローテーション

役割名前年齢
先発1コービー・バーンズ30
先発2ザック・ギャレン29
先発3メリル・ケリー36
先発4エドゥアルド・ロドリゲス31
先発5ブランドン・ファート26
先発6ジョーダン・モンゴメリー32

オフにはFA右腕投手の最大の目玉、コービン・バーンズが加入。

2024年シーズンは怪我人が続出したローテーションでしたが、耐久性があり、長いイニングを計算できるバーンズの加入は先発ローテーションの大きなレベルアップとなります。

ここにギャレン、エドゥワルド・ロドリゲスやモンゴメリーが2023年のようなパフォーマンスを発揮出来ると一気に強力なローテーションとなります。

ブルペン投手

役割名前年齢
クローザージャスティン・マルティネス23
セットアッパーAJ・パック29
セットアッパーケビン・ギンケル30
リリーフライアン・トンプソン32
リリーフジョー・マッティンプリー33
リリーフセス・マルティネス30
リリーフブライス・ジャービス27

クローザーはシーウォルドが抜け、来季は23歳のジャスティン・マルティネスがつとめます。

マルティネスは4シームとシンカーの平均急速が100マイルを超える剛腕ですが、最も武器となるのはともに平均89.8マイルをマークしているスプリッターとスライダーです。

特にスプリッターは投球全体の約22%を投じて被打率.098、被長打率.122、被wOBA.149。

空振り率54%、奪三振率は脅威の65.9%とまさに魔球です。

四球の割合が若干多めですが、それでも支配力のあるMLB有数の剛腕クローザーとなりそうです。

予想ラインナップ・ベンチメンバー・先発ローテーションの引用:FanGraphs

ダイヤモンドバックスのプロスペクト

ダイヤモンドバックスにはMLB Pipelineのトッププロスペクトランキングトップ100にランクインした選手が1人います。

名前(ポジション)年齢プロスペクトランク順位
ジョーダン・ローラー(SS)2211

ランクは発表時期により変動します。

  • ジョーダン・ローラー

2021年のドラフト1巡目、全体6位指名。

2024年シーズンはAAAで12試合、58打席のみの出場ながら、打率.367、OPS.1.030、wOBA.445を記録。

最も評価が高いのは走塁で、スカウティンググレードは70と高評価です。 (スカウティンググレードの最高値は80)

2023年シーズンは36盗塁を決め、盗塁成功率は87%と高い成功率をマークしています。

次点で評価の高い守備も平均以上の評価で、2024年はマイナーでサードを経験しています。

今季はMLBでショートの他、セカンドとサードのオプションもありそうです。

ランキング引用:MLB.com Prospect Rankings2024

成績引用:Baseball Reference, FanGraphs

まとめ

アリゾナ・ダイヤモンドバックスは1998年にMLBのエクスパンションで創設された新しいチームです。

日本人選手は過去に2人在籍していました。

チームは創設4年目にしてワールドシリーズ制覇の快挙を成し遂げ、2023年にはそれ以来のワールドシリーズ進出を果たしています。

コービン・キャロル、ガブリエル・モレノ、ヘラルド・ペルドモと25歳以下の若く才能あふれる野手が揃っていて、今後のダイヤモンドバックスを牽引していくでしょう。

先発はバーンズをローテーションに加え、2番手以降もギャレン、エドゥアルド・ロドリゲス、モンゴメリーと本来の働きができれば強力なローテーションとなり、同地区のライバル、ドジャースの対抗馬になります。

ダイヤモンドバックスの監督はかつてヤクルトスワローズでプレーしたことがあるロブロ監督で、2023年・2024年のスプリングトレーニングでは元チームメイトの古田敦也氏を臨時コーチとして招聘しています。

2019年には横浜DeNAベイスターズと業務提携を締結しており、日本球界とも多くの繋がりのあるチームです。

ナ・リーグ西地区は日本人選手が数多く所属するドジャースやパドレスに注目が集まりがちですが、ダイヤモンドバックスにも注目してみてはいかがでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございました。

今回の記事が参考になれば幸いです。

チーム・選手成績参考:FanGraphs, Baseball Reference

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