こんにちは、Chanです。
近年、多くの日本人メジャーリーガーの活躍によりMLBを観る方が増えていると思います。
当ブログでは、MLB初心者の方向けにMLBの全30チームを紹介しています。
MLBを見始めたけど、色々なチームのことを知りたい!と言う方。MLBに贔屓チームを作りたい方。是非記事を読んでいただきその一助になれば幸いです。
今回はナショナル・リーグ東地区からワシントン・ナショナルズをご紹介します!
ナショナルズには今季から中日からポスティング制度を利用してメジャー移籍した小笠原慎之介投手が所属しています。
ワシントン・ナショナルズとは
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球団概要
- 創設: 1969年(モントリオール・エクスポズとして創設)
- 本拠地: ワシントンD.C.
- ホーム球場: ナショナルズ・パーク
- 所属リーグ: ナショナル・リーグ(National League)
- 地区: ナ・リーグ東地区(NL EAST)
- オーナー: マーク・ラーナー
- チーム名の由来: 19世紀に存在した「ナショナル・ベースボール・クラブ」より
- ワールドシリーズ優勝1回(2019年)
- リーグ優勝1回(2019年)
- 地区優勝5回(1981年、2012年、2014年、2016年、2017年)
- ワイルドカード1回(2019年)
参考: Wikipedia
球団の歴史
モントリオール・エクスポズ時代(1969年〜2004年)
1969年のMLBエキスパンションに伴ってカナダ・ケベック州モントリオールにカナダ初のMLB球団「モントリオール・エクスポズ」として設立されました。
創設からしばらくは低迷が続き、プレーオフ進出にはほど遠い状態でした。1977年には、後に名選手となるアンドレ・ドーソンがデビューしますが、チーム成績は振るいませんでした。
1979年からチームは急成長し、ゲーリー・カーター、アンドレ・ドーソン、ティム・レインズなどのスター選手を擁して1981年に球団史上初のプレーオフ進出を果たしました。しかし、ナショナルリーグチャンピオンシップ(NLCS)でロサンジェルス・ドジャースに敗退し、ワールドシリーズ進出は叶いませんでした。
1994年シーズンではMLB全体1位の成績(74勝40敗)だったにもかかわらず、MLBストライキによってシーズンが打ち切られ、プレーオフ進出もなりませんでした。
ストライキ後、エクスポズは経営難に陥り、スター選手を次々と放出。観客動員も減少し、球団の存続が危ぶまれるようになりました。
2002年にはMLBが球団を管理する形となり、2004年シーズン終了後、チームはワシントンD.C.への移転を決定しました。
ワシントン・ナショナルズ誕生(2005年〜現在)
2005年、チームは「ワシントン・ナショナルズ」に改名し、ワシントンD.C.に移転。
1960年代に消滅したワシントン・セネターズ以来、ワシントンにMLBチームが復活しました。
しかし、移転後もチームは低迷し、2005年から2010年までの間で、5度の地区最下位を記録。
しかし、この低迷により2009年にドラフト全体1位指名で「アマチュア最高投手」と言われたスティーブン・ストラスバーグ、2010年にはブライス・ハーパーの2大スター獲得に成功しました。
さらに、アンソニー・レンドン、ジオ・ゴンザレスらも加わり、チームは徐々に強くなっていきました。
2012年、ナショナルズとなってから、初の地区優勝を果たし、ポストシーズンに進出。
この年から2019年までの8年間で5回の地区優勝を果たすなど、強豪チームへと成長しました。
しかし、プレーオフで勝てず、ことごとくディビジョンシリーズ(NLDS)で敗退していました。
2019年、下克上により悲願のワールドシリーズ制覇
2019年、ブライス・ハーパーがFAでフィリーズに移籍し、チーム力低下が懸念されましたが、前年に19歳で鮮烈なMLBデビューを果たしたフアン・ソトがさらに好成績を記録します。
アンソニー・レンドンも打率.319、ホームラン44本、打点126、OPS.1010、rWAR7.1を記録しキャリアハイのシーズンを送ります。
先発投手陣はスティーブン・ストラスバーグが209イニングを投げ、防御率3.32、リーグ最多の18勝を挙げ、251奪三振、rWAR5.1の活躍を見せると、FAでパトリック・コービンを加えて、マックス・シャーザー、アニバル・サンチェスらが大活躍します。
2019年シーズンを振り返ると、ナショナルズは5月終了時点では勝率5割を切っていましたが、6月から破竹の勢いで勝ち続け、毎月勝率.600以上をマークし、最終的に93勝69敗で地区2位となり、ワイルドカードを獲得します。
当時、1試合のみのワイルドカードではミルウォーキー・ブルワーズと対戦。
8回裏2リードを許している状態から逆転に成功し、4-3で勝利。ディビジョンシリーズ(NLDS)へ進出。
NLDSではシーズンMVPを獲得することになるベリンジャーを擁して、シーズン106勝を挙げたロサンジェルス・ドジャースと対戦。
最終第5戦までもつれたシリーズは、3-1とドジャースのリードで迎えた8回表、この回からカーショウがマウンドに上がると、レンドン、ソトの連続ホームランでナショナルズが3-3の同点に追いつきます。
試合はそのまま延長に突入すると、ナショナルズは回跨ぎのケリーを攻め、ケンドリックの満塁ホームランで7-3と勝ち越しに成功。
10回裏のドジャースの攻撃を抑えてドジャースに勝利し、リーグチャンピオンシップシリーズ(NLCS)進出を果たします。
NLCSでは東地区優勝のブレーブスを破って勝ち上がってきたカージナルスをスウィープで下し、球団史上初のワールドシリーズ進出を果たしました。
ワールドシリーズではジャスティン・バーランダー、ゲリット・コールという2019年のサイ・ヤング投票1, 2位のダブルエースを擁し、黄金期を迎えていたヒューストン・アストロズと対戦。下馬評ではアストロズ圧倒的有利の予想でした。
アストロズのホームで迎えた1, 2戦はアウェーのナショナルズが2連勝を飾ります。
ホームのナショナルズ・パークに戻ったナショナルズですが、アストロズが逆襲に出て、3連勝。シリーズ王手をかけます。
再びアストロズのホームに戻った第6戦。
後がなくなったナショナルズはストラスバーグが9回途中まで5安打2失点の熱投を見せると、打線はバーランダーから2本のホームランで3点を奪います。試合はレンドンが2ランホームランと2点タイムリーツーベースを含む5打点を記録する活躍で、7-2とアストロズを下し、運命の第7戦を迎えます。
シャーザーとグレインキーの先発となった最終戦はアストロズが2点を先取します。
グレキンキーに手も足も出なかったナショナルズは0-2とリードされた7回表、レンドンのソロホームランで1点を返すと、ソトが四球を選び、グレインキーをマウンドから降ろします。
続くケンドリックが2ランホームランを放ち、逆転に成功。ナショナルズは8回と9回にも追加点を挙げ、アストロズを突き放し、9回裏のアストロズの攻撃を抑え、歓喜の瞬間が訪れます。
7戦全てアウェイチームが勝利という史上初の展開の末、ナショナルズが球団創設51年目にして、初のワールドシリーズ制覇を達成しました。
2019年のナショナルズはシーズン序盤こそ躓いたものの、中盤以降の快進撃でワイルドカードを獲得。
ポストシーズンでは終盤からの逆転劇や2度、相手チームに王手をかけられる崖っぷちの展開から勝利を掴む、粘り強い戦いが印象的なチームでした。
低迷と再建(2020年〜現在)
ワールドシリーズ制覇後、FAとなったストラスバーグと7年の長期契約を結びましたが、レンドンはエンジェルスへ移籍。
2021年にはトレイ・ターナーとシャーザーをドジャースへトレードで放出。
主力選手の移籍やチームの再建を進める中で成績は低迷。2022年には若きスター、フアン・ソトをパドレスへトレード放出し、完全な再建モードに入りました。
2019年のナショナルズの快進撃を支えたストラスバーグはチームとの再契約後、度重なる故障や手術により稼働することがほぼなくなり、2023年には重度の神経障害のため野球選手としての復帰を断念し、2024年4月に正式に現役引退が発表されました。
もう1人のナショナルズのワールドシリーズ制覇の立役者、コービンは20年以降、イニング数は投げるものの著しく成績を落としています。
現在のナショナルズは有望な若手選手を育成しながら、再び強豪チームへの道を模索しています。
主な所属選手
エクスポズ時代
- ゲーリー・カーター(C)
オールスター11回出場の攻守に優れたキャッチャー。2003年にアメリカ野球殿堂入り。
- アンドレ・ドーソン(OF)
5ツールプレイヤー、史上4人しかいない、400本塁打・300盗塁の達成者。2010年にアメリカ野球殿堂入り。
- ティム・レインズ(OF)
エクスポズのスピードスター。1981年から84年まで4年連続の盗塁王。2017年、アメリカ野球殿堂入り。
- ブラディミール・ゲレーロ(OF)
30-30を複数回達成する俊足強打のバッター。2018年にドミニカ共和国出身の野手初のアメリカ野球殿堂入り。
兄のウィルトン、甥のガブリエル、息子のゲレーロJr.もメジャーリーガーと言う驚異の家系。
ナショナルズ黄金期の主要メンバー
- スティーブン・ストラスバーグ(SP)
豪速球と落差の大きいカーブが武器。オールスター出場3回、2019年ワールドシリーズMVP。2024年に現役引退。
- マックス・シャーザー(SP)
ナショナルズ在籍時に2度のサイ・ヤング賞受賞、7度のオールスター出場。2015年に2度のノーヒッター達成とナショナルズの黄金期を象徴するエース。
- ブライス・ハーパー(OF)
2012年、19歳でMLBデビューし、ルーキーオブザイヤー受賞。2015年のナ・リーグMVP。ナショナルズ在籍中、6度のオールスター選出。不文律を嫌い、感情を全面に出すスタイル。カリスマ性を持つスーパースター。
- フアン・ソト(OF)
19歳でデビューし、2020年に首位打者。21年にシルバースラッガー賞受賞。選球眼と長打力を兼ね備えた天才打者。
- アンソニー・レンドン(3B)
2019年に打点王とシルバースラッガー賞を受賞。勝負強いクラッチヒッターで、ワールドシリーズ制覇の立役者。
- ライアン・ジマーマン(1B, 3B)
ナショナルズ史上初のドラフト1位指名選手。ナショナルズ一筋16年のMr.ナショナルズ。2009年にゴールドグラブ受賞。2度のシルバースラッガー賞受賞。背番号11は「ナショナルズ」の選手として初の永久欠番。
過去に所属した日本人選手
ナショナルズには過去4人の日本人選手が所属していました。そのうち3人は前身のエクスポズに在籍。大家友和はエクスポズとナショナルズの両方に所属しています。
今季から小笠原慎之介が加入しましたが、ワシントン・ナショナルズが直接獲得した日本人選手としては小笠原が初となります。
- 伊良部秀樹(2001〜2002年)
登板 | 勝利 | 敗戦 | イニング | 三振 | 防御率 |
14 | 2 | 7 | 71.1 | 60 | 6.69 |
- 吉井理人(2001〜2002年)
登板 | 勝利 | 敗戦 | イニング | 三振 | 防御率 |
73 | 8 | 16 | 244.1 | 137 | 4.42 |
- 大家友和(2001〜2005年)
登板 | 勝利 | 敗戦 | イニング | 三振 | 防御率 |
101 | 31 | 34 | 1070.0 | 322 | 4.26 |
- 小笠原慎之介(2025年)
2024年シーズンの成績
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チーム戦績
勝利 | 敗戦 | 勝率 | 順位 | 最終戦績 |
71 | 91 | .438 | 地区4位 | 地区4位 |
打撃成績
試合数 | 得点 | 平均得点 | HR | 盗塁 | 打率 | 出塁率 | 長打率 | OPS |
162 | 660 | 4.07 | 135 | 223 | .243 | .309 | .375 | .684 |
投手成績
イニング数 | 平均失点 | 防御率 | HR | 失点 | 自責点 |
1434 | 4.72 | 4.30 | 168 | 764 | 685 |
野手成績
名前(ポジション) | 年齢 | 試合 | 打席 | HR | 盗塁 | 打率 | OPS | wRC+ | rWAR |
キーバート・ルイーズ(C) | 25 | 127 | 485 | 13 | 3 | .229 | .619 | 71 | 0.6 |
ジョーイ・ギャロ(CF) | 30 | 76 | 260 | 10 | 3 | .161 | .613 | 76 | 0.3 |
ルイス・ガルシアJr.(2B) | 24 | 140 | 528 | 18 | 22 | .282 | .762 | 111 | 2.2 |
CJ・エイブラムス(SS) | 23 | 138 | 602 | 20 | 31 | .246 | .747 | 107 | 3.4 |
トレイ・リプスカム(3B) | 24 | 61 | 211 | 1 | 1 | .200 | .500 | 45 | -0.1 |
ジェームズ・ウッド(LF) | 21 | 79 | 336 | 9 | 14 | .264 | .781 | 120 | 1.1 |
ジェイコブ・ヤング(CF) | 24 | 150 | 521 | 3 | 33 | .256 | .648 | 85 | 2.8 |
レーン・トーマス(RF) | 28 | 77 | 341 | 8 | 28 | .253 | .738 | 107 | 0.5 |
ジェシー・ウィンカー(DH) | 30 | 101 | 379 | 11 | 14 | .257 | .793 | 125 | 1.9 |
ディラン・クルーズ(RF) | 22 | 31 | 132 | 3 | 12 | .218 | .641 | 80 | 0.6 |
フアン・イェペズ(1B) | 26 | 62 | 249 | 6 | 2 | .283 | .764 | 113 | 0.6 |
ホセ・ティナ(3B) | 23 | 41 | 164 | 3 | 6 | .274 | .668 | 87 | 0.3 |
チーム打率は15位とちょうど中位あたりです。
HR数29位、OPS・得点が25位となっていて長打力に課題がありますが、盗塁数223はMLBトップです。
ショートのCJ・エイブラムスは23年にブレイクした有望株の1人。
24年は20ホームラン・31盗塁を記録。初のオールスターにも選出されています。
エイブラムスはシーズン終盤の9月21日に外出禁止時間にカジノにいたため、懲罰としてマイナーに降格させられてしまいました。
来季は是非プレーで見返してもらいたいですね。
24年のプロスペクトランキング14位のジェームズ・ウッドは206cmの長身で、左のジャッジとも言われており、平均92.8マイルの打球スピードとMLB上位のスプリントスピードを誇るナショナルズの次世代のスター候補がメジャーデビューを果たしています。
投手成績
名前(役割) | 年齢 | 登板 | 投球回 | 勝 | 敗戦 | 奪三振 | WHIP | 防御率 | FIP | rWAR |
ジェイク・アービン(SP) | 27 | 33 | 187.2 | 10 | 14 | 156 | 1.199 | 4.41 | 4.41 | 1.9 |
パトリック・コービン(SP) | 34 | 32 | 174.2 | 6 | 13 | 139 | 1.500 | 4.41 | 3.61 | -0.9 |
マッケンジー・ゴア(SP) | 25 | 32 | 166.1 | 10 | 12 | 181 | 1.419 | 3.90 | 3.53 | 0.8 |
ミッチェル・パーカー(SP) | 24 | 29 | 151.0 | 7 | 10 | 133 | 1.305 | 4.29 | 3.85 | 0.6 |
DJ・ハーツ(SP) | 23 | 19 | 88.2 | 4 | 9 | 106 | 1.263 | 4.16 | 3.71 | 0.7 |
トレバー・ウィリアムズ(SP) | 32 | 13 | 66.2 | 6 | 1 | 59 | 1.035 | 2.03 | 2.79 | 2.6 |
名前(役割) | 年齢 | 登板 | イニング | 勝 | 敗 | セーブ | 奪三振 | 防御率 | FIP | WHIP | rWAR |
カイル・フィネガン(CL) | 32 | 65 | 63.2 | 3 | 8 | 38 | 65 | 3.68 | 4.25 | 1.335 | 0.9 |
デレク・ロウ(RP) | 33 | 75 | 90.0 | 7 | 4 | 1 | 76 | 2.60 | 3.32 | 1.178 | 1.9 |
ジェイコブ・バーンズ(RP) | 34 | 63 | 66.0 | 8 | 3 | 0 | 55 | 4.36 | 4.38 | 1.318 | 0.1 |
ロバート・ガルシア(RP) | 28 | 72 | 59.2 | 3 | 6 | 0 | 75 | 4.22 | 2.38 | 1.190 | -0.2 |
ディラン・フローロ(RP) | 33 | 51 | 52.1 | 3 | 3 | 0 | 40 | 2.06 | 2.63 | 1.051 | 1.6 |
ローテーションのうち4人が150イニング以上を投げています。
2019年の優勝を経験しているコービンは、離脱することなく174.2イニングを投げ、8年連続の規定投球回を達成しました。
また先発陣にマッケンジー・ゴア、ミッチェル・パーカー、DJハーツと25歳以下の左腕投手が3人もおり、今季はさらに飛躍が期待されています。
32歳のトレバー・ウィリアムズは春先絶好調でしたが怪我で60日間の故障者リストに入り、6月から8月の間、離脱しましたが、rWAR2.6を記録しています。
2025シーズンに向けて
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来季の予想ラインナップ
ポジション | 名前 | 年齢 | 打席 |
ショート | CJ・エイブラムス | 24 | 左 |
ライト | ディラン・クルーズ | 22 | 右 |
レフト | ジェームズ・ウッド | 22 | 左 |
ファースト | ナサニエル・ロウ | 29 | 左 |
DH | ジョシュ・ベル | 32 | 両 |
2B | ルイス・ガルシアJr. | 24 | 左 |
キャッチャー | キーバート・ルイーズ | 26 | 両 |
サード | ホセ・ティナ | 23 | 左 |
センター | ジェイコブ・ヤング | 25 | 右 |
ベンチメンバー
ポジション | 名前 | 年齢 | 打席 |
キャッチャー | ライリー・アダムス | 28 | 両 |
ファースト | フアン・イェペズ | 27 | 右 |
ユーティリティ | アーメド・ロサリオ | 29 | 右 |
外野 | アレックス・コール | 30 | 右 |
先発ローテーション
役割 | 名前 | 年齢 | 投 |
先発1 | マッケンジー・ゴア | 25 | 左 |
先発2 | ジェイク・アービン | 28 | 右 |
先発3 | ミッチェル・パーカー | 25 | 左 |
先発4 | トレバー・ウィリアムズ | 32 | 右 |
先発5 | マイケル・ソロカ | 27 | 右 |
先発6 | DJ ・ハーツ | 24 | 左 |
役割 | 名前 | 年齢 | 投 |
クローザー | ホルヘ・ロペス | 32 | 右 |
セットアッパー | デレク・ロウ | 29 | 右 |
セットアッパー | ホセ・A・フェレーラ | 24 | 左 |
リリーフ | エドゥアルド・サラザー | 26 | 右 |
リリーフ | ザック・ブルジクシー | 25 | 右 |
リリーフ | エバン・レイファート | 25 | 右 |
リリーフ | 小笠原慎之介 | 27 | 左 |
予想ラインナップ・ベンチメンバー・先発ローテーションの引用:FanGraphs
来季の攻撃陣
注目は今季メジャーに定着したジェームズ・ウッドです。今季はウッドが3番に入る予想となっています。
Fangraphsの予想では21ホームラン、78打点、80得点、18盗塁、OPS.800が予想されており、本格的なブレイクが期待されます。
もう1人の注目は25年のプロスペクトランキング4位にランキングされたディラン・クルーズです。
クルーズはルイジアナ州立大学出身の22歳で、大学ではポール・スキーンズと同級生でした。
23年のドラフトでスキーンズが全体1番目、クルーズが2番目に指名されています。
クルーズは走攻守にハイレベルな選手です。24年はメジャー レベルの4シームに対してもプラスのバリューを残しましたので、今季のブレイクが期待されます。
外野はライトにクルーズ、センターにジェイコブ・ヤング、レフトにウッドと若いタレント揃いの布陣となります。
今オフ、ファーストにはレンジャーズからナサニエル・ロウ、ダイヤモンドバックスからジョシュ・ベルを獲得しましたので、上位打線は平均以上の期待ができそうです。
来季の投手陣
先発は左腕トリオのゴア、パーカー、ハーツ。年々成長しているアービン、再契約をしたトレバー・ウィリアムズ、ブレーブスから獲得したソロカと先発を6枚揃えました。
ここに小笠原が割って入っていけるか、スプリングトレーニングから良いパフォーマンスができるかが重要になってきます。
当面はロングリリーフとしての起用となりそうですが、結果を残して先発起用されることを期待します。
ブルペンには、ノンテンダーとなったカイル・フィネガンに変わり、昨シーズン、メッツでプレーしていたホルヘ・ロペスを獲得していて、クローザーとして起用される見込みです。
プロスペクト
名前(ポジション) | 年齢 | プロスペクトランク順位 |
ディラン・クルーズ(OF) | 22 | 4 |
トラビス・シコーラ(RHP) | 20 | 70 |
ハーリン・スザーナ(RHP) | 20 | 79 |
- ディラン・クルーズ
23年ドラフト全体2位指名の5ツールプレイヤー。
24年にMLBデビューを果たしました。平均を上回る44.7%のHard-hit%を記録し、今シーズンのブレイクが期待されます。
MLBでは変化球に苦しみ、特にスライダーに対してはWhiff%(空振率)42.9%、K%(三振率)44.4%とアプローチに苦しみました。
今季は変化球に対するアプローチの改善と打球の弾道が上がるようになれば、好成績を収められそうです。
守備ではセンターでOAA 1、DRS 1、ライトでOAA 1、DRS 3とプラスを記録し、肩の強さも上位の記録を残しています。
スプリントスピードはトップクラスで、メジャーでも12盗塁(成功率80%)を記録しています。
守備・走塁は既に高いレベルにいますので、打撃のパフォーマンスが向上すれば、25年の新人王有力候補の1人となるでしょう。
Get to know Dylan Crews, the @Nationals’ No. 1 and @MLBPipeline’s No. 3 overall prospect. pic.twitter.com/A3tc0e0nMB
— MLB Stats (@MLBStats) August 26, 2024
ランキング引用:MLB.com Prospect Rankings2025
成績引用:Baseball Reference, FanGraphs
まとめ
ワシントン ・ナショナルズは1969年にカナダ初のMLBチーム、モントリオール・エクスポズとして創設されました。
今季からナショナルズとして獲得した初めての日本人選手として小笠原慎之介が所属しています。
エクスポズ時代はリーグ優勝が果たせないまま、ナショナルズとなり2019年にワイルドカードから勝ち上がり、初のリーグ優勝とワールドシリーズ制覇を達成します。
その劇的な勝ち上がり方からファンの印象に強く残るシーズンとなりました。
2020年以降は優勝に貢献した主力選手の放出や引退もあり、再建期に入っていますが、先発の若手左腕トリオや、25歳以下の才能溢れる外野陣など、今後再びコンテンダーとなっていくための土台が作られています。
現在ナショナルズにはマックス・シャーザーとパトリック・コービンの後払い契約が26年まで残っています。
この契約が終了すれば大型補強に乗り出すこともできますので、補強が成功すれば数年以内にナショナルズが優勝を目指して戦えるチームになり得ます。
再建期から再び強豪チームを目指すナショナルズに注目してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今回の記事が参考になれば、幸いです。
チーム・選手成績参考:FanGraphs, Baseball Reference
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