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野球の世界一を決める国際大会「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)2026」が、3月5日から17日にかけて開催されます。
今回はWBC出場チームの中から、1次ラウンドプールAのプエルトリコ代表についてご紹介します。
プエルトリコが配置された1次ラウンド、プールAの舞台はプエルトリコの首都サンファン。
文字通りホームの地で戦うプエルトリコ代表は、過去2度の準優勝を誇る強豪です。
今大会はフランシスコ・リンドーアやカルロス・コレアら主力選手を保険問題で欠くという逆境に見舞われながらも、ヤディアー・モリーナ監督のもと、ベテランと新鋭が融合したチームで悲願の初優勝を狙います。
- プエルトリコとは?
- プエルトリコと野球
- プエルトリコのWBC大会成績
- プエルトリコ代表ロスター
- プエルトリコ代表の注目選手
- プエルトリコ代表漏れした主な選手
代表漏れが続出し、参加辞退を検討するほどに発展したWBCの保険問題についてはこちらの記事で解説しています。
プエルトリコとは

プエルトリコは、カリブ海に浮かぶアメリカ合衆国の自治的連邦区(コモンウェルス)です。
要はプエルトリコはアメリカの海外領土になります。(未編入自治領)
面積は約9,104平方キロメートルで、四国の約半分ほどの大きさ。
首都サンファンのある主島のほか、ビエケス島やクレブラ島などの島々から形成されています。
地理的には、ドミニカ共和国の東隣に位置し、大アンティル諸島の東端にあたります。
公用語はスペイン語と英語の2言語ですが、住民はほぼスペイン語を使い、英語はほとんど話されていません。
住民はアメリカ市民権を持ちますが、大統領選挙の投票権はなく、独自の政治・文化的アイデンティティを強く持っています。
人口は約320万人(島内)で、同数以上のプエルトリコ系住民がアメリカ本土(特にニューヨーク周辺)に暮らしています。
| プエルトリコの概要 | |
|---|---|
| 首都 | サンファン |
| 公用語 | スペイン語・英語 |
| 気候 | 熱帯性気候 |
| 市民権 | あり |
| 大統領選挙権 | なし |
野球とプエルトリコ

プエルトリコは野球が国技ともいえるほど野球文化が根付いた地域です。
メジャーリーグで活躍した選手も数多く、ロベルト・クレメンテ、ロベルト・アロマー、イバン・ロドリゲスなど、アメリカ野球殿堂入りを果たした偉大な選手を多数輩出してきました。
毎冬開催されるウインターリーグ(プエルトリコ・ベースボールリーグ)も盛んで、島全体が野球の熱気にあふれています。
プエルトリコのWBC過去成績
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プエルトリコはWBCに2006年の第1回大会から6大会連続で出場しています。
最高成績は準優勝で、過去2回達成しています。
通算勝利数、23勝は日本に次いで2位、勝率.676は日本、ドミニカ共和国に次いで3位とWBCでは上位の成績を残しています。
| 出場回数 | 試合数 | 勝利数 | 敗戦数 | 勝率 | 最高成績 |
|---|---|---|---|---|---|
| 5 | 34 | 23 | 11 | .676 | 準優勝(2回) |
※2023年大会までの成績です。
プエルトリコのWBC過去5大会の戦績は以下のとおりです。
| 大会年 | 結果 | 備考 |
| 2006年(第1回) | 5位(2次ラウンド敗退) | |
| 2009年(第2回) | 5位(2次ラウンド敗退) | |
| 2013年(第3回) | 準優勝 | 決勝でドミニカ共和国に0-3で敗戦 |
| 2017年(第4回) | 準優勝 | 決勝でアメリカに0-8で敗戦 |
| 2023年(第5回) | ベスト8(準々決勝敗退) | 4-5でメキシコに惜敗 |
チームとして初の決勝進出を果たした2013年大会は1次ラウンド、2次ラウンド、決勝と、3度ドミニカ共和国と対戦し、いずれも惜敗。
準決勝では日本と対戦し、3-1で勝利。初の決勝進出を決めました。
2026年プエルトリコ代表ロスター

監督・コーチングスタッフ
監督:ヤディアー・モリーナ(元セントルイス・カージナルス)
カージナルスで2004〜2022年まで活躍した10度のオールスター選出、ゴールドグラブ賞9回受賞を誇る名捕手。
2023年WBCから母国プエルトリコの指揮を執っています。
2013年・2017年両大会では選手として準優勝を経験しており、WBC最優秀捕手賞を2回(2013年・2017年)受賞。
コーチングスタッフには打撃コーチとしてエドガー・マルティネス、フアン・ゴンサレスも名を連ねています。
先発投手
| 選手名 | 投 | 所属チーム |
| エドゥアルド・リベラ(22) | 左投 | ボストン・レッドソックス傘下 |
| エルマー・ロドリゲス(22) | 右投 | ニューヨーク・ヤンキース傘下 |
| ホセ・デ・レオン(33) | 右投 | デュランゴ(メキシコ) |
| セス・ルーゴ(36) | 右投 | カンザスシティ・ロイヤルズ |
ブルペン
| 選手名 | 投 | 所属チーム |
| エドウィン・ディアス(31) | 右投 | ロサンゼルス・ドジャース |
| フェルナンド・クルーズ(35) | 右投 | ニューヨーク・ヤンキース |
| ホルヘ・ロペス(33) | 右投 | FA |
| ヨバニ・モラン(28) | 左投 | ボストン・レッドソックス |
| アンヘル・レイエス(25) | 右投 | デュランゴ(メキシコ) |
| ガブリエル・ロドリゲス(26) | 右投 | FA |
| ホセ・エスパーダ(29) | 右投 | ボルティモア・オリオールズ傘下 |
| ルイス・キニョネス(28) | 右投 | ミネソタ・ツインズ傘下 |
| レイモンド・ブルゴス(27) | 左投 | オアハカ(メキシコ) |
| リカルド・ベレス(27) | 右投 | テキサス・レンジャーズ傘下 |
| リコ・ガルシア(32) | 右投 | ボルティモア・オリオールズ |
| ヤクセル・リオス(31) | 右投 | シカゴ・カブス傘下 |
野手
| 選手名 | ポジション | 所属チーム |
| マーティン・マルドナード(39) | 捕手 | ー |
| クリスチャン・バスケス(35) | 捕手 | FA |
| エマニュエル・リベラ(29) | 内野手 | FA |
| ウィリー・カストロ(28) | 内野手 | コロラド・ロッキーズ |
| エドウィン・アローヨ(22) | 内野手 | シンシナティ・レッズ傘下 |
| ダレル・ハネズ(24) | 内野手 | オークランド・アスレチックス |
| ノーラン・アレナド(34) | 内野手 | アリゾナ・ダイヤモンドバックス |
| ルイス・バスケス(26) | 内野手 | ボルティモア・オリオールズ |
| エリオット・ラモス(26) | 外野手 | サンフランシスコ・ジャイアンツ |
| エディ・ロサリオ(34) | 外野手 | FA |
| MJ・メレンデス(27) | 外野手 | ニューヨーク・メッツ |
| ブライアン・トーレス(28) | 外野手 | セントルイス・カージナルス傘下 |
| マシュー・ルーゴ(24) | 外野手 | ロサンゼルス・エンゼルス傘下 |
| カルロス・コルテス(28) | 外野手 | オークランド・アスレチックス |
プエルトリコ代表のスターティングメンバー
| 選手名 | ポジション | 2025年成績 |
| ウィリー・カストロ | 二塁手 | 試合120, 打率.226, 本塁打11, 打点 33, 盗塁10, OPS .679 |
| エリオット・ラモス | 左翼手 | 試合157, 打率.256, 本塁打21, 打点69, 盗塁6, OPS .728 |
| ノーラン・アレナド | 三塁手 | 試合107, 打率.237, 本塁打12, 打点52, 盗塁3, OPS .666 |
| カルロス・コルテス | 右翼手 | 試合42, 打率.309, 本塁打4, 打点14, 盗塁0, OPS .866 |
| ダレル・ハネズ | 遊撃手 | 試合51, 打率.231, 本塁打2, 打点16, 盗塁3, OPS .599 |
| エマニュエル・リベラ | 一塁手 | 試合43, 打率.250, 本塁打0, 打点13, 盗塁1, OPS .575 |
| エディ・ロサリオ | DH | 試合5, 打率.175, 本塁打0, 打点0, 盗塁0, OPS .250 |
| マシュー・ルーゴ | 中堅手 | 試合102, 打率.262, 本塁打13, 打点60, 盗塁11, OPS .763 |
| マーティン・マルドナード | 捕手 | 試合64, 打率.204, 本塁打4, 打点12, 盗塁0, OPS .572 |
上位打線はメジャー組で打順が組まれます。
エリオット・ラモス、アレナド、カルロス・コルテスが中軸のポイントゲッター。
8番のマシュー・ルーゴは3Aで13本塁打、OPS .763の成績を残しており、上位打線に繋ぐことができます。
WBC プエルトリコ代表の注目選手

ノーラン・アレナド ―アリゾナ・ダイヤモンドバックス
La Federación de Béisbol de Puerto Rico anunció que Nolan Arenado manifestó su intención de representar a la Isla del Encanto en el World Baseball Classic 2026. 🇵🇷 pic.twitter.com/GMYExmE0Wz
— MLB Español (@mlbespanol) December 9, 2025
過去2度のWBC(2017年、2023年)はアメリカ代表として出場。
今大会ではプエルトリコをルーツに持つ母を尊重し、プエルトリコ代表として出場することを決意しました。
10度のオールスター選出と8度のゴールドグラブ賞を誇り、MLB屈指の三塁手の1人として長年君臨してきました。
守備の安定感と経験値はプエルトリコにとって大きな戦力となります。
エドウィン・ディアス ―ロサンゼルス・ドジャース
Sound the trumpets 🎺
— MLB (@MLB) February 2, 2026
Edwin Díaz returns for a third #WorldBaseballClassic with Team Puerto Rico! pic.twitter.com/GRwNMik3Kt
2023年WBCでは試合終了後にマウンドで左膝の膝蓋腱を断裂する負傷を負ったディアス。
しかし、2025年シーズンは見事な復活を遂げ、オフにロサンゼルス・ドジャースと大型契約を結びました。
登板時のトランペット演奏で会場は大熱狂。
プエルトリコのブルペンの柱であり、絶対的クローザーです。
セス・ルーゴ ―カンザスシティ・ロイヤルズ
Ready to represent.
— Kansas City Royals (@Royals) April 24, 2025
Seth Lugo has announced that he will pitch for Team Puerto Rico in the 2026 World Baseball Classic! pic.twitter.com/YVWF2WnJOU
2017年WBC準優勝に貢献した右腕が、2大会ぶりに代表ユニフォームに袖を通します。
MLBで長年活躍を続けるベテラン右腕が、先発ローテーションの柱として、大舞台での経験と安定感をチームにもたらします。
エリオット・ラモス ―サンフランシスコ・ジャイアンツ
Heliot Ramos will join Team Puerto Rico in the #WorldBaseballClassic 🇵🇷 pic.twitter.com/I0nKn9eoKu
— World Baseball Classic (@WBCBaseball) February 2, 2026
2024・2025年と2年連続で20本塁打をクリアした長距離砲。
長打力と守備範囲を兼ね備えており、プエルトリコ野球を担う看板選手です。
WBC初出場となる今大会、故郷プエルトリコで市民の期待を背負ってプレーします。
エルマー・ロドリゲス ―ニューヨーク・ヤンキース
Here are the Minor Leaguers on Team Puerto Rico, including MLB's No. 82 prospect Elmer Rodríguez (@Yankees) 🇵🇷@WBCBaseball pic.twitter.com/X7CZH1DjTZ
— Minor League Baseball (@MiLB) March 7, 2026
ヤンキースの有望株。
2025年シーズンはマイナー3クラスに跨って防御率2.58、176奪三振という圧巻の数字を残しました。
まだMLBデビュー前ながら、その奪三振能力と将来性は折り紙付き。
WBCの舞台でパフォーマンスを発揮できれば、今後のプエルトリコを代表する投手となるポテンシャルを秘めています。
WBC プエルトリコ代表から漏れた選手

WBCプエルトリコ代表から漏れた主な選手を紹介します。
代表漏れした理由は保険問題、禁止薬物規定違反、リハビリなどさまざまですが、主力として期待されていた選手が多く、プエルトリコ代表にとって痛手となっています。
フランシスコ・リンドーア ―ニューヨーク・メッツ
Francisco Lindor will not participate in the World Baseball Classic due to insurance constraints on an elbow procedure he had during the offseason.
— Just Baseball (@JustBB_Media) January 31, 2026
A big loss for Team Puerto Rico. pic.twitter.com/E9aCQyq7ya
走攻守揃ったMLB屈指のショートストップ。
WBCプエルトリコ代表での活躍が期待されましたが、保険の承認が下りず、代表入りとはなりませんでした。
カルロス・コレア ―ヒューストン・アストロズ
Carlos Correa will not play in the 2026 World Baseball Classic after he did not receive insurance on his contract, per @Chandler_Rome pic.twitter.com/xOEXCbjFB5
— FOX Sports: MLB (@MLBONFOX) January 27, 2026
MLBを代表する大型遊撃手で、勝負強い打撃と強肩を生かした守備が最大の特徴です。
アストロズの黄金期を支え、ゴールドグラブ賞・プラチナグラブ賞を受賞するメジャー屈指の守備力を持ち、攻守に優れたスター選手です。
コレアも保険が承認されず、代表入りとはなりませんでした。
WBCの保険問題についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
ハビアー・バエズ ―デトロイト・タイガース
It’s early, but Javier Báez's 137 OPS+ this year is the best of his 12-year career!#RepDetroit | @Tigers pic.twitter.com/rqfjnEtcXF
— MLB Network (@MLBNetwork) May 8, 2025
強肩と広い守備範囲を活かした、華麗な守備から「守備の魔術師」という異名を持っています。
三振や四球が少ない積極的なバッティングスタイルで、勝負強い打撃が特徴。
バイエズの代表漏れは保険問題ではなく、2023年大会における禁止薬物陽性によりWBSC(世界野球ソフトボール連盟)主催の大会へ出場停止処分を課されており、この影響によるものと報じられています。
キケ・ヘルナンデス ―ロサンゼルス・ドジャース
Kiké Hernández anunció que se sometió a una cirugía en el codo izquierdo debido a una lesión con la que jugó durante la mayor parte de la temporada 2025.
— MLB Español (@mlbespanol) November 15, 2025
También informó que no estará disponible para el World Baseball Classic 2026 con la novena de Puerto Rico.
📸… pic.twitter.com/ReP5JzAfZl
ポストシーズンに強い貴重なユーティリティープレイヤー。
短期決戦の強さをWBCの舞台でも期待されていましたが、オフに受けた肘の手術のリハビリのため、プエルトリコ代表入りはなりませんでした。
プエルトリコの1次ラウンドの日程
| 日程 | 対戦カード | スコア |
|---|---|---|
| 2026年3月6日 | ◯プエルトリコ vs コロンビア⚫️ | 5-0 |
| 2026年3月7日 | ◯プエルトリコ vs パナマ⚫️ | 4-3(延長10回) |
| 2026年3月9日 | プエルトリコ vs キューバ | |
| 2026年3月10日 | プエルトリコ vs カナダ |
プエルトリコ代表は1次ラウンドプールAに配属され、1次ラウンドの全試合を自国ホームのヒラム・ビットホルン・スタジアムで戦います。
プールAは各チーム実力が拮抗しており、熱戦が予想されます。
まずは1次ラウンドを突破し、悲願のWBC初優勝を目指します。
まとめ
プエルトリコはカリブ海に浮かぶアメリカの自治的連邦区です。
野球が盛んであり、WBCで過去2回の準優勝を誇ります。
2026年大会は保険問題などで多くの主力選手が大会不参加となりましたが、エドウィン・ディアス、ノーラン・アレナド、セス・ルーゴ、エリオット・ラモスなどのMLBで実績のある選手たちとエルマー・ロドリゲスなどの新鋭が融合し、悲願の初優勝を目指します。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事が参考になれば幸いです。



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