MLB全30球団紹介!ロサンゼルス・ドジャース編

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こんにちは、Chanです。

近年、多くの日本人メジャーリーガーの活躍により、MLBを見る方も増えています。

「MLBに贔屓チームを持ちたい。」

「だけど、MLBは30チームもあるし、調べるのは大変。」そう思っている方も多いのではないでしょうか。

私は2001年から20年以上のMLBファン歴があります。

当ブログではMLBに興味を持ち始めた初心者の方から、すでにMLBファンの方にまでMLBの全30球団を紹介しています。

今回はナショナル・リーグ西地区から、ロサンゼルス・ドジャースをご紹介します。

本記事ではドジャースの球団概要から歴史、過去の名選手や日本人選手、2024年シーズンの成績、注目のプロスペクトまで網羅的に解説します。

この記事を読んでMLBのチームにさらに興味を持っていただけると幸いです。

ロサンゼルス・ドジャースとは

生成AIによる画像を使用しています

球団概要

  • 創設: 1883年 (ブルックリン・グリズリーズとして創設)
  • 本拠地: カリフォルニア州ロサンゼルス
  • ホーム球場: ドジャースタジアム
  • 所属リーグ: ナショナル・リーグ(National League)
  • 地区: ナ・リーグ西地区(NL WEST)
  • 略称: LAD
  • チーム名の由来: 当時本拠地を置いていたブルックリンの路面電車を市民が巧みに避ける(dodge)ことが由来
  • オーナー: グッゲンハイム・ベースボール・マネージメント
  • 監督: デーブ・ロバーツ
  • ワールドシリーズ優勝: 8回(1955, 1959, 1963, 1965, 1981, 1988, 2020,2024)
  • リーグ優勝: 25回 (1890, 1899, 1900, 1916, 1920, 1941, 1947, 1949, 1952, 1953, 1955, 1956, 1959, 1963, 1965, 1966, 1974, 1977, 1978, 1981, 1988, 2017, 2018, 2020, 2024)
  • 地区優勝23回 (1974, 1977, 1978, 1981, 1983, 1985, 1988, 1995, 2008, 2009, 2013, 2014, 2015, 2016, 2017, 2018, 2019, 2020, 2022, 2023, 2024)
  • ワイルドカード: 3回(1996, 2006, 2021)

ドジャースの歴史

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生成AIによる画像を使用しています

ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)は、MLBのナショナル・リーグ西地区に所属する名門球団です。その歴史は19世紀末にまで遡り、伝説的な選手を数多く輩出してきました。

ブルックリン時代のドジャース

ドジャースは1883年にニューヨーク州ブルックリンにてブルックリン・グリズリーズとして創設。

1884年にはアメリカン・アソシエーションに加入。1890年にナショナル・リーグに加入します。チームは数回のチーム名改称を行い、1932年にブルックリン・ドジャースとなります。

1947年、ジャッキー・ロビンソンがMLB史上初のアフリカ系アメリカ人選手としてデビュー。

当時のオーナー、ブランチ・リッキーの決断により、ロビンソンは人種の壁を打ち破り、その後の野球界全体に大きな影響を与えることになります。

1941年、1947年、1949年、1952年、1953年にワールドシリーズに進出するも、いずれもニューヨーク・ヤンキースの牙城を崩せずに敗れます。そして 1955年、6度目の挑戦にして、ついにヤンキースを破り、初のワールドチャンピオンに輝きます。

西海岸への移転 ロサンゼルス・ドジャース誕生

1950年代、ニューヨークにはヤンキース、ドジャース、ジャイアンツの3チームがあり、競争が激化します。

チームは球場の改装や駐車場の増設ができず、観客動員数は頭打ちとなります。ドジャースはブルックリン地区内に新球場建設を希望するも承認されるには至りませんでした。

チームはナ・リーグのオーナー会議での承認を得て、新たな市場を開拓するべく、1958年にカリフォルニア州南西部のロサンゼルスへ移転。同時期には同じくニューヨークを拠点としていたジャイアンツもカルフォルニア州北西部のサンフランシスコに移転しています。

移転翌年の1959年にはホワイトソックスを破り、移転後初のワールドシリーズ制覇を達成しています。

19年ぶりのワールドシリーズ進出 

ドジャースは1988年のワールドシリーズ制覇を最後にワールド進出から遠ざかります。

2017年、NLSCで前年敗れていたカブスにリベンジを果たし、ワールドシリーズ進出を決めます。

ワールドシリーズではアストロズと対戦。ともにシーズン100勝以上したチーム同士の対戦となります。

シリーズは最終戦まで縺れ込みますが、1-5で敗れ、ワールドシリーズ制覇とはならず。

しかしこのシリーズから2年後当時のアストロズが不正な方法でサイン盗みをしていたことが発覚し、遺恨を残すことになりました。

ドジャースは翌2018年もリーグ連覇を達成しますが、ワールドシリーズではレッドソックスに1勝4敗で敗れています。

32年ぶりのワールドシリーズ制覇

コロナウィルス流行による短縮シーズンとなった2020年。ドジャースは地区8連覇を達成し、ワイルドカード・シリーズではブルワーズをスウィープ、続くNLDCでは同地区のライバル、パドレスをスウィープ。NLCSではブレーブスとの死闘の末、4勝3敗で勝利し、ワールドシリーズ進出を決めました。

ワールドシリーズは中立地で行われる特別ルールが適用され、ア・リーグ最高勝率のレイズと対戦。

シリーズでは6試合で打率4割、ホームラン2本を放ったコリー・シーガーの活躍もあり、4勝2敗でレイズを破り、32年ぶりのワールドシリーズを達成しました。

過去の主な名選手

  • ジャッキー・ロビンソン(2B/1B)

メジャーリーグ初の黒人選手として歴史を変えた人物。背番号42は全球団で永久欠番。

  • サンディ・コーファックス(RHP)

3度のサイ・ヤング賞受賞。1965年のワールドシリーズで完全試合を達成する輝かしい活躍をしたドジャース史上に残るピッチャー。

  • フェルナンド・バレンズエラ(LHP)

1981年のルーキーイヤーにサイ・ヤング賞とルーキー・オブ・ザ・イヤーをダブル受賞した伝説の左腕。

  • エリック・ガニエ(RHP)

クローザーとして2003年にサイ・ヤング賞受賞。84試合連続セーブ成功のMLB記録保持者。

過去に所属した日本人選手

ドジャースには12人の日本人選手が所属していました。今季からは佐々木朗希が加わり、大谷翔平、山本由伸とともに3人の日本人選手が所属しています。

  • 野茂英雄(1995-1998年,2002-2004年)
  • 石井一久(2002-2004年)
  • 木田優夫(2003-2004年)
  • 中村紀洋(2005年)
  • 斎藤隆(2006-2008年)
  • 黒田博樹(2008-2011年)
  • 前田健太(2016-2019年)
  • ダルビッシュ有(2017年)
  • 筒香嘉智(2021年)
  • 大谷翔平(2024-)
  • 山本由伸(2024-)
  • 佐々木朗希(2025-)

ドジャースの2024年シーズンの成績

チーム戦績

勝利敗戦勝率順位最終戦績
9864.605地区1位ワールドシリーズ優勝

最高勝率でリーグ制覇、32年ぶりのワールドシリーズ制覇を達成しました。

打撃成績

試合数得点平均得点HR盗塁打率出塁率長打率OPS
1628425.20233136.258.335.446.781

ほとんどのチーム打撃成績がトップクラスでチームOPS.781はメジャートップです。

投手成績

イニング数平均失点防御率四球失点自責点
1445.24.233.90501686626

野手成績

名前(ポジション)年齢試合打席HR盗塁打率OPSwRC+rWAR
ウィル・スミス(C)29128544201.248.760111
3.5
フレディ・フリーマン(1B)34147638229.282.8541374.7
ギャビン・ラックス(2B)26139487105.251.7031002.1
ミゲル・ロハス(SS)3510333768.283.748111
3.4
マックス・マンシー(3B)3373293151.232.852135
3.0
テオスカー・ヘルナンデス(LF)311546523312.271.8401344.3
アンディ・パヘズ(CF)23116443131.248.7121002.3
ムーキー・ベッツ(RF/SS)311165161916.289.8631414.8
大谷翔平(DH)291597315459.3101.036181
9.2
キケ・ヘルナンデス(UT)32126393120.229.654831.3
クリス・テイラー(UT)338724645.202.59874-0.1
トミー・エドマン(UT)293715366.237.711980.9

上位打線は大谷、ベッツ、フリーマン、テオスカー・ヘルナンデス、マンシーとMLB屈指の強力打線を誇ります。

途中ベッツやマンシーが故障により離脱しますが、大谷、フリーマン、テオスカーがシーズン通して出場し、チームを牽引。怪我明けのラックスやキケ・ヘルナンデスも中盤以降活躍。

トレードデッドラインで加入したエドマンも終盤にチームを支え、特にプレーオフでは素晴らし活躍を見せました。

23歳のアンディ・パヘズがメジャーデビューを果たし、主にセンターで出場。116試合に出場し打率.248、13HR、OPS.712とネクストブレイクを予感させる活躍をしました。

投手成績

名前(役割)年齢登板投球回敗戦奪三振WHIP防御率FIPrWAR
ギャビン・ストーン(SP)2525140.11151161.2113.534.011.8
タイラー・グラスナウ(SP)3022134.0961680.9483.492.901.9
山本由伸(SP)25189072   
105
1.1113.002.611.7
ジェームズ・パクストン(SP)351889.182641.4554.434.980.2
ウォーカー・ビューラー(SP)291675.116641.5535.385.54-1.3
ジャック・フラハティ(SP)281055.162611.2833.584.160.7

先発陣は故障者が続出し、シーズン通してローテーションを守れたピッチャーはおらず、先発の成績は全体でも下位となりました。

中盤まではギャビン・ストーン、タイラー・グラスナウが先発ローテーションを牽引し、2人が故障で離脱した終盤はトレードデッドラインで加入したジャック・フラハティが活躍しました。

名前(役割)年齢登板イニングセーブ奪三振防御率FIPWHIPrWAR
エバン・フィリップス(CL)296145.25118633.623.281.189-0.6
アレックス・ベシア(RP)286766.1515871.763.450.9951.6
ダニエル・ハドソン(RP)376563.06210633.004.181.0320.5
アンソニー・ベンダー(RP)304853.0322503.083.671.2480.5
ブレイク・トライネン(RP)365046.2731561.932.990.9431.4

一方のブルペン陣は全体でもトップクラスの成績を残し、フィリップス、ベシア、ハドソンが60試合以上に登板。

怪我から復帰したトライネンも50試合に登板し、防御率1.93と素晴らしいパフォーマンスを発揮しました。

クローザーのフィリップスが本調子でない中、トレードデッドラインでマイケル・コーペックを獲得し、見事な活躍を見せると、クローザーを固定せず、コーペック、トライネン、フィリップスが日替わりでクローザーを務めました。

2025年シーズンに向けて

開幕予想ラインナップ

ポジション名前年齢打席
DH大谷翔平30
ファーストフレディ・フリーマン35
ライトテオスカー・ヘルナンデス32
キャッチャーウィル・スミス30
サードマックス・マンシー34
セカンドトミー・エドマン29
レフトマイケル・コンフォート32
ショートミゲル・ロハス36
センターアンディ・パヘズ27

ベンチメンバー

ポジション名前年齢打席
キャッチャーオースティン・バーンズ35
ショートムーキー・ベッツ32
UTクリス・テイラー34
UTキケ・ヘルナンデス33
センタージェームズ・アウトマン28

昨シーズンとほとんどメンバーは変わりませんが、野手はベッツがショートに再転向し、ライトには再契約を結んだテオスカー・ヘルナンデス。レフトには新加入のコンフォートが入ります。

センターにはパヘズとユーティリティーのエドマン、キケが併用となります。

東京シリーズでは体調不良のベッツはロスター入りはしているものの、開幕戦は欠場予定。ロハスがショートに入ります。

投手陣

先発ローテーション

役割名前年齢
先発1山本由伸26
先発2佐々木朗希23
先発3ブレイク・スネル32
先発4タイラー・グラスナウ31
先発5ダスティン・メイ27

ブルペン

役割名前年齢
クローザータナー・スコット30
セットアッパーカービー・イェーツ38
セットアッパーブレイク・トライネン36
リリーフアレックス・ベシア28
リリーフアンソニー・バンダ31
リリーフベン・カスパリウス26
リリーフジャスティン・ロブレスキー24

東京シリーズの開幕投手を務める山本由伸が先発1番手、2番手に佐々木朗希と続き、2023年のサイヤング賞投手 ブレイク・スネル、タイラー・グラスナウと続きます。5番手にはトニー・ゴンソリンが背中の負傷により故障者リスト入りしたため、ダスティン・メイが入る見込みです。

このローテーションに大谷が投手復帰となり、6人制ローテーションが採用される予定です。

MLB屈指のローテーションが形成されますが、故障のリスクも高く、何人がシーズン通してローテーションを守れるでしょうか。

先発には6人の他に、昨年デビューしたランドン・ナックやジャスティン・ロブレスキーも控えています。

またリリーフはトライネンの再契約にタナー・スコット、カービー・イェーツといった大物リリーバーが加入。

マイケル・コーペックやエバン・フィリップスが故障者リスト入りして開幕を迎える中でも盤石のブルペン陣を形成しています。

予想ラインナップ・ベンチメンバー・先発ローテーションの引用:FanGraphs

ドジャースのプロスペクト

ドジャースにはMLB Pipelineのプロスペクトランキング100位以内に入る選手が6人います。全体1位は佐々木朗希です。

名前(ポジション)年齢プロスペクトランク順位
佐々木朗希(RHP)231
ダルトン・ラッシング(C/OF)2430
ヨシュア・デパウラ(OF)1940
ジャクソン・フェリス(LHP)2170
アレックス・フリーランド(SS)2371
ザイアー・ホープ(OF)2074
  • 佐々木朗希

ポスティングシステムによりドジャースに入団。4シームとスプリットは文句なしの一級品。

昨年低下した4シームの球速を戻し、スライダーに磨きをかけることが課題です。

懸念は耐久面。まずは怪我なくシーズンを乗り切れるかに注目です。

  • ダルトン・ラッシング

パワーと選球眼を兼ね備えるキャッチャー。メジャーにはウィル・スミスがいるため、3Aではメインはレフト。

今シーズンのメジャーデビューが期待されます。

ランキング引用:MLB.com Prospect Rankings2025

成績引用:Baseball Reference, FanGraphs

まとめ

ロサンゼルス・ドジャースは1883年にニューヨーク ブルックリンで創設され、1958年にロサンゼルスに移転します。

ドジャースは西海岸移転後も数多くの名プレーヤーを輩出し、リーグ優勝25回、ワールドシリーズ制覇8回を誇る名門チームです。

過去に多くの日本人選手が所属したこともあり、2024年からは大谷翔平と山本由伸が、今シーズンからは佐々木朗希が加入しています。

ドジャースは昨年ワールドシリーズ制覇を達成しましたが、今季も潤沢な資金源から大型補強を行い、マイナーにも数多くの有望株がいますので、今後も安定的な強さを維持しそうです。

今季は大谷翔平が投手として復帰しますので、ますます注目が高まりそうです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

今回の記事が参考になれば、幸いです。

チーム・選手成績参考:FanGraphs, Baseball Reference

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