2025年のMLBトレードデッドラインは、例年以上に活発な動きを見せ、トレードデッドライン当日は史上最多の36件のトレードが成立し、多くのチームが戦力強化に向けて積極的なトレードを行いました。
本記事では、特に大きな動きを見せたパドレス、ヤンキース、アストロズ、ツインズを中心に、今回のトレードデッドラインで行われた主要なトレードを解説します。
トレードデッドラインの仕組みやルールの詳細はこちらの記事で解説しています。
今年もトレードデッドラインの主役!パドレスが大型トレードを敢行

今回のデッドラインで最も注目を集めたチームの一つはパドレスでしょう。
現在、ナ・リーグ西地区2位のパドレスは首位ドジャースの追走とプレーオフを見据えて、プロスペクト複数名を放出しての大型補強となりました。
特にメイソン・ミラーの獲得やライアン・オハーン、ラモン・ローレアーノの獲得が話題に。
パドレスの獲得選手一覧
選手名 | ポジション | チーム | 備考 |
メイソン・ミラー | RP | アスレチックス | フォーシームの平均球速101.1マイルの豪腕クローザー |
JP・シアーズ | SP | アスレチックス | 先発ローテーション強化 |
ライアン・オハーン | 1B/DH | オリオールズ | 今季wRC+131と素晴らしいパフォーマンス |
ラモン・ローレアーノ | OF | オリオールズ | wRC+144とキャリアハイのパフォーマンス |
フレディ・ファーミン | C | ロイヤルズ | キャッチャーの強化 |
ウィル・ワグナー | INF | ブルージェイズ | 内野複数ポジションをこなせるユーティリティプレイヤー |
ネスター・コルテス | SP | ブルワーズ | 先発ローテーションの強化 |
パドレスの放出選手一覧
選手名 | ポジション | チーム | 備考 |
レオ・デフリース | SS | アスレチックス | ミラー、シアーズの対価 プロスペクトランキング全体3位、アスレチックスのプロスペクトランキング1位 |
ブレイデン・ネット | RHP | アスレチックス | ミラー、シアーズの対価 アスレチックスのプロスペクトランキング5位 |
ヘンリー・バイエズ | SP | アスレチックス | ミラー、シアーズの対価 アスレチックスのプロスペクトランキング9位 |
エドゥアニエル・ヌネス | RP | アスレチックス | ミラー、シアーズの対価 アスレチックスのプロスペクトランキング17位 |
ブランドン・バレンズエラ | C | ブルージェイズ | ワグナーの対価 ブルージェイズのプロスペクトランキング28位 |
ライアン・バーゲット | SP | ロイヤルズ | ファーミンの対価 |
スティーブン・コレック | SP | ロイヤルズ | ファーミンの対価 |
ボストン・ベイトマン | LHP | オリオールズ | オハーン、ローレアーノの対価 オリオールズのプロスペクトランキング6位 |
ブランドン・バターワース | SS/2B/CF | オリオールズ | オハーン、ローレアーノの対価 |
コブ・ハイタワー | SS | オリオールズ | オハーン、ローレアーノの対価 |
ビクター・フィゲロア | 1B | オリオールズ | オハーン、ローレアーノの対価 |
タイソン・ネイバーズ | RHP | オリオールズ | オハーン、ローレアーノの対価 |
タナー・スミス | RHP | オリオールズ | オハーン、ローレアーノの対価 |
ブランドン・ロックリッジ | OF | ブルワーズ | コルテス、キンタナの対価 |
※MLB公式のプロスペクトランキングを表記しています。
プロスペクト6人を含むマイナーリーガー11人を放出する積極的な補強となりました
ヤンキースは課題のブルペンを強化

ヤンキースは今回のデッドラインで9件のトレードを成立させ、課題のブルペン強化に成功しました。
ヤンキースの獲得選手
選手名 | ポジション | チーム | 備考 |
ライアン・マクマーン | 3B | ロッキーズ | 好守のサード 2027年まで保有可能 |
アーメド・ロサリオ | SS | ナショナルズ | 内外野のユーティリティプレイヤー |
オースティン・スレイター | LF | ホワイトソックス | 左投手に強い外野手 |
ジェイク・バード | RP | ロッキーズ | ブルペン強化 2027年まで保有可能 |
デイビッド・べドナー | RP | パイレーツ | デビン・ウィリアムズに繋ぐ8回のセットアッパー 2026年まで保有可能 |
カミロ・ドバル | RP | ジャイアンツ | べドナー・ウィリアムズに繋ぐ7回のセットアッパー |
ホセ・カバレロ | SS | レイズ | 内外野のユーティリティプレイヤー |
ウィルバーソン・デペーニャ | OF | エンゼルス | オズワルド・ペラザの対価 2025年のインターナショナルボーナスプール25万ドルも獲得 |
ヤンキースの放出選手
選手名 | ポジション | チーム | 備考 |
グリフィン・ハーリング | LHP | ロッキーズ | マクマーンの対価 ロッキーズのプロスペクトランキング5位 |
ジョシュ・グローズ | LHP | ロッキーズ | マクマーンの対価 ロッキーズのプロスペクトランキング19位 |
クレイトン・ビーター | RP | ナショナルズ | ロサリオの対価 ナショナルズのプロスペクトランキング24位 |
ブラウン・マルティネス | OF | ナショナルズ | ロサリオの対価 |
カルロス・カラスコ | SP | ブレーブス | 対価は金銭 |
ラファエル・フローレス | C | パイレーツ | べドナーの対価 パイレーツのプロスペクトランキング11位 |
エドグリーン・ペレス | C | パイレーツ | べドナーの対価 パイレーツのプロスペクトランキング15位 |
ブライアン・サンチェス | OF | パイレーツ | べドナーの対価 |
ロック・リジオ | 2B | ロッキーズ | バードの対価 |
ベン・シールズ | LHP | ロッキーズ | バードの対価 |
エバーソン・ピレイラ | OF | レイズ | カバレロの対価 レイズのプロスペクトランキング17位 |
ヘスス・ロドリゲス | C | ジャイアンツ | ドバルの対価 ジャイアンツのプロスペクトランキング16位 |
パークス・ハーバー | 3B | ジャイアンツ | ドバルの対価 |
トリスタン・ブリエリング | SP | ジャイアンツ | ドバルの対価 |
カルロス・デラロサ | LHP | ジャイアンツ | ドバルの対価 ジャイアンツのプロスペクトランキング24位 |
オズワルド・ペラザ | SS | エンゼルス | デペーニャの対価 |
チーム内のトッププロスペクトは守りつつ、3人のリリーフ投手補強に成功
カルロス・コレアがアストロズに復帰

今回のトレードデッドラインのトピックスの一つはカルロス・コレアのアストロズ復帰です。サードのイサック・パレイデスの故障、ショートのジェレミー・ペーニャもトレードデッドライン当時は故障者リスト入りしていたため、コレア復帰に白羽の矢が立ちました。
今季のコレアは本来のパフォーマンスには程遠い成績ですが、古巣への復帰が起爆剤となるか注目です。
アストロズの獲得選手
選手名 | ポジション | チーム | 備考 |
ヘスス・サンチェス | LF | マーリンズ | レフトの強化 保有期間2027年まで |
ラモン・ウリアス | 3B | オリオールズ | 守備力の高いサード |
カルロス・コレア | 3B/SS | ツインズ | 2021年以来のアストロズ復帰 |
アストロズの放出選手
選手名 | ポジション | チーム | 備考 |
ライアン・ガスト | SP | マーリンズ | サンチェスの対価 |
チェイス・ジェウォースキー | SS | マーリンズ | チンチェスの対価 マーリンズのプロスペクトランキング15位 |
トワイン・パルマー | RHP | オリオールズ | ウリアスの対価 |
マット・ミクルスキー | LHP | ツインズ | コレアの対価 |
コレアの2028年までの契約総額の残り1億34万ドルのうちツインズが3,300万ドルを負担
大量の主力選手を放出!ツインズはファイヤーセールを敢行

今季のトレードデッドラインの売り手の主役はツインズです。ジョアン・デュランら主力を含む11人を放出し、チームの解体を行いました。
ツインズの放出選手一覧
選手名 | ポジション | チーム | 備考 |
クリス・パダック | SP | タイガース | ローテーションピッチャーの1人 ツインズで21先発 |
ランディ・ドブナック | RP | タイガース | ツインズでは1登板のリリーフピッチャー |
ジョアン・デュラン | RP | フィリーズ | ツインズで今季49登板、防御率1.93と支配力のあるクローザー |
ハリソン・ベイダー | OF | フィリーズ | 好守の外野手 今季はwRC+115と打撃も好調 |
ブロック・スチュワート | RP | ドジャース | 今季は防御率2.52と好調 2019年以来のドジャース復帰 |
ルイス・バーランド | RP | ブルージェイズ | ツインズで51登板 今季ブレイクしたリリーフピッチャー |
タイ・フランス | 1B | ブルージェイズ | wRC+91と平均以下 バーランドとのパッケージで引き取らせたか |
ダニー・クーロム | RP | レンジャーズ | ツインズで今季40登板、防御率1.16と絶好調の左腕 |
グリフィン・ジャックス | RP | レイズ | 奪三振率、空振り率ともにMLBトップクラスのセットアッパー |
カルロス・コレア | 3B/SS | アストロズ | ツインズ在籍4年間で450試合、rWAR 10.4 |
ウィリー・カストロ | 2B | カブス | セカンド、ショート、外野をこなすユーティリティプレイヤー |
ツインズの獲得選手
選手名 | ポジション | チーム | 備考 |
エンリケ・ヒメネス | C | ブルージェイズ | パダック、ドブナックの対価 ツインズのプロスペクトランキング24位 |
エドゥアルド・タイト | C | フィリーズ | デュランの対価 ツインズのプロスペクトランキング4位 |
ミック・エイブル | RHP | フィリーズ | デュランの対価 ツインズのプロスペクトランキング6位 |
ヘンドリー・メンデス | OF | フィリーズ | ベイダーの対価 ツインズのプロスペクトランキング20位 |
ジェレミー・ビロリア | SP | フィリーズ | ベイダーの対価 |
ジェームズ・アウトマン | CF | ドジャース | スチュワートの対価 |
ギャレット・ホーン | LHP | レンジャーズ | クーロムの対価 |
ケンドリー・ロハス | LHP | ブルージェイズ | バーランド、フランスの対価 ツインズのプロスペクトランキング7位 |
タージ・ブラットリー | SP | レイズ | ジャックスの対価 2029年まで保有可能 |
マット・ミクルスキー | LHP | ツインズ | コレアの対価 |
ライアン・ガラガー | RHP | レイズ | レイズのプロスペクトランキング17位 |
ヘスス・ロドリゲス | C | カブス | カストロの対価 ツインズのプロスペクトランキング16位 |
サム・アームストロング | RHP | カブス | カストロの対価 |
ツインズはチームの財務状況悪化により4億2,500万ドル程度の負債を抱えているとの報道あり
The Athletic より
今回のトレードデッドラインで主力選手放出によるペイロール圧縮を行い、チーム再建・売却に向けた調整局面に入ったと見られる
レンジャーズは先発&ブルペン強化

現在、ワイルドカード圏内のレンジャーズは投手力強化を図りました。
レンジャーズの獲得選手
選手名 | ポジション | チーム | 備考 |
メリル・ケリー | SP | ダイヤモンドバックス | 先発の目玉を補強 ローテーション強化 |
ダニー・クーロム | RP | ツインズ | ブルペン強化 |
フィル・メイトン | RP | カージナルス | ブルペン強化 |
レンジャーズの放出選手
選手名 | ポジション | チーム | 備考 |
コール・ドレイク | LHP | ダイヤモンドバックス | ケリーの対価 プロスペクトランキング7位 |
ミッチ・ブラット | LHP | ダイヤモンドバックス | ケリーの対価 プロスペクトランキング10位 |
デイビッド・ハガマン | RHP | ダイヤモンドバックス | ケリーの対価 プロスペクトランキング14位 |
メイソン・モリーナ | LHP | カージナルス | メイトンの対価 プロスペクトランキング26位 |
スカイラー・ヘイルズ | RHP | カージナルス | メイトンの対価 |
ギャレット・ホーン | LHP | ツインズ | クーロムの対価 |
先発・ブルペンの堅実な補強に成功
レンジャーズの今季の課題は打撃陣だが補強に動かず
ナ・リーグ東地区優勝争いのフィリーズ、メッツはブルペン補強

ナ・リーグ東地区で優勝争いを繰り広げるフィリーズとメッツはブルペン補強を敢行。フィリーズはジョアン・デュランを獲得。
メッツはグレゴリー・ソト、ライアン・ヘルズリー、タイラー・ロジャースを獲得しました。
フィリーズの獲得選手
選手名 | ポジション | チーム | 備考 |
ジョアン・デュラン | RP | ツインズ | クローザーの獲得 ブルペン補強 |
ハリソン・ベイダー | OF | ツインズ | 外野のデプス強化 |
マット・マニング | SP | タイガース | |
ブルワー・ヒックレン | OF | タイガース |
フィリーズの放出選手
選手名 | ポジション | チーム | 備考 |
エドゥアルド・タイト | LHP | ツインズ | デュランの対価 ツインズのプロスペクトランキング4位 |
ミック・エイブル | RHP | ツインズ | デュランの対価 ツインズのプロスペクトランキング6位 |
ヘンドリー・メンデス | OF | ツインズ | ベイダーの対価 ツインズのプロスペクトランキング20位 |
ジェレミー・ビロリア | SP | ツインズ | ベイダーの対価 |
ジョシュエス・クイノネス | OF | タイガース | マニングの対価 |
フィリーズはナ・リーグ東地区連覇へ、絶対的なクローザーを補強
メッツの獲得選手
選手名 | ポジション | チーム | 備考 |
ライアン・ヘルズリー | RP | カージナルス | ディアスに繋ぐ8回のセットアッパー要員 ブルペン強化 |
セドリック・マリンズ | CF | オリオールズ | 外野のデプス強化 |
グレゴリー・ソト | RP | オリオールズ | ブルペン強化 |
タイラー・ロジャース | RP | ジャイアンツ | 右のアンダーハンド ブルペン強化 |
メッツの放出選手
選手名 | ポジション | チーム | 備考 |
キャメロン・フォスター | RHP | オリオールズ | ソトの対価 |
ウェリントン・アーセナ | RHP | オリオールズ | ソトの対価 オリオールズのプロスペクトランキング22位 |
ヘスス・バイエズ | SS | カージナルス | ヘルズリーの対価 カージナルスのプロスペクトランキング6位 |
ネイト・ドーム | RHP | カージナルス | ヘルズリーの対価 カージナルスのプロスペクトランキング15位 |
フランク・エリサルト | RHP | カージナルス | ヘルズリーの対価 |
レイモン・ゴメス | RHP | オリオールズ | マリンズの対価 |
チャンドラー・マーシュ | RP | オリオールズ | マリンズの対価 |
アンソニー・ヌネス | RHP | オリオールズ | マリンズの対価 オリオールズのプロスペクトランキング24位 |
ブレイド・ティドウェル | RHP | ジャイアンツ | ロジャースの対価 ジャイアンツのプロスペクトランキング12位 |
ドリュー・ギルバート | OF | ジャイアンツ | ロジャースの対価 ジャイアンツのプロスペクトランキング13位 |
ホセ・ブットー | RP | ジャイアンツ | ロジャースの対価 |
メッツはブルペン陣に故障者が続出しており、ブルペン強化を図るべく3人のリリーフ投手を獲得
少々見返りが大きいのは否めないが、ロジャースは耐久性もあり、故障者続出の現状を考えると必要な戦力
マリナーズは打線を強化

現在、ア・リーグ西地区2位でワイルドカード圏内のマリナーズは打線強化に着手。
マリナーズの獲得選手
選手名 | ポジション | チーム | 備考 |
ジョシュ・ネイラー | 1B | ダイヤモンドバックス | 今季wRC+120超えと好調 |
ケーレブ・ファーガソン | RP | パイレーツ | ブルペン左腕の補強 |
エウへニオ・スアレス | 3B | ダイヤモンドバックス | ホームラン37本、wRC+138と絶好調 |
マリナーズの放出選手
選手名 | ポジション | チーム | 備考 |
ブランディン・ガルシア | LHP | ダイヤモンドバックス | ネイラーの対価 ダイヤモンドバックスのプロスペクトランキング20位 |
アストン・イジー | RHP | ダイヤモンドバックス | ネイラーの対価 ダイヤモンドバックスのプロスペクトランキング15位 |
ジーター・マルティネス | RHP | パイレーツ | ファーガソンの対価 パイレーツのプロスペクトランキング23位 |
タイラー・ロックリア | 1B | ダイヤモンドバックス | スアレスの対価 ダイヤモンドバックスのプロスペクトランキング6位 |
ハンター・クラントン | RHP | ダイヤモンドバックス | スアレスの対価 ダイヤモンドバックスのプロスペクトランキング23位 |
フアン・バーゴス | RHP | ダイヤモンドバックス | スアレスの対価 ダイヤモンドバックスのプロスペクトランキング25位 |
プレーオフ進出に向けて課題の打線と左のブルペン補強に成功
その他のコンテンダーチームの動き

その他のコンテンダーチームのトレードの中から印象的なトレードを中心にまとめました。
ドジャースは余剰戦力を整理しつつ、プロスペクトを獲得
ドジャースは昨年のトレードデッドラインに比べると控えめでしたが、いくつかの印象的なトレードを成立させています。
ドジャースの放出選手
選手名 | ポジション | チーム | 備考 |
ハンター・フェデューシア | C | レイズ | レイズのプロスペクトランキング30位 |
ジェームズ・アウトマン | CF | ツインズ | |
エリック・スワン | RHP | ナショナルズ | コールの対価 プロスペクトランキング12位 |
シェーン・リナン | RHP | ナショナルズ | コールの対価 |
ダスティン・メイ | SP | レッドソックス | 今季終了後FA |
ドジャースの獲得選手
選手名 | ポジション | チーム | 備考 |
アダム・サーウィノースキー | LHP | レッズ | レイズ、レッズとの三角トレードで獲得 プロスペクトランキング14位 |
ポール・ジャーベス | RP | レイズ | レイズ、レッズとの三角トレードで獲得 |
ベン・ロートベット | C | レイズ | レイズ、レッズとの三角トレードで獲得 |
アレックス・コール | OF | ナショナルズ | ライト、センター、レフトを守れる好守の外野手を補強 |
ジェームズ・デイブス3世 | OF | レッドソックス | メイの対価 チームプロスペクトランキング7位 |
ザック・エアハード | OF | レッドソックス | メイの対価 チームプロスペクトランキング25位 |
メイは残り保有期間が半年ながら、見返りでレッドソックス傘下のプロスペクト2人の獲得に成功
故障者の復帰により、先発が余剰となったためチームはメイのブルペン起用を検討していたが、本人は先発を希望 両者の意向を考慮し合意の上、トレードとなった
ロイヤルズは先発と課題の外野手を補強
ロイヤルズは勝率5割付近に位置していますが、ワイルドカードの射程圏内です。プレーオフ進出を目指し、故障者の相次ぐ先発と外野手の補強を行いました。
ロイヤルズの獲得選手
選手名 | ポジション | チーム | 備考 |
ランダル・グリチャック | RF | ダイヤモンドバックス | 2026年まで保有可能 ※2026年は相互オプション |
ライアン・バーゲット | SP | パドレス | ファーミンの対価 プロスペクトランキング7位 |
スティーブン・コレック | SP | パドレス | ファーミンの対価 先発ローテーションの補強 |
ベイリー・フォルター | SP | パイレーツ | 2028年まで保有可能 |
マイク・ヤストレムスキー | RF | ジャイアンツ | グリチャックとのツープラトン起用 |
ロイヤルズの放出選手
選手名 | ポジション | チーム | 備考 |
アンドリュー・ホフマン | RHP | ダイヤモンドバックス | グリチャックの対価 |
フレディ・ファーミン | C | パドレス | バーゲット、コレックの対価 |
エバン・シスク | LHP | パイレーツ | フォルターの対価 |
キャラン・モス | 1B | パイレーツ | フォルターの対価 |
ユニアー・マーティ | RHP | ジャイアンツ | ヤストレムスキーの対価 ジャイアンツのプロスペクトランキング25位 |
ロイヤルズは補強ポイントを堅実に強化
ブルージェイズは投手陣を中心に補強
ア・リーグ東地区首位のブルージェイズはリーグ優勝へ向けて課題の先発とリリーフを中心に強化
ブルージェイズの獲得選手
選手名 | ポジション | チーム | 備考 |
セランソニー・ドミンゲス | RP | オリオールズ | ブルペンの強化 |
シェーン・ビーバー | SP | ガーディアンズ | 先発の強化 2026年まで保有可能 ※2026年はプレーヤーオプション |
ブランドン・バレンズエラ | C | パドレス | ワグナーの対価 プロスペクトランキング28位 |
ルイス・バーランド | RP | ツインズ | ブルペンの強化 |
タイ・フランス | 1B | ツインズ | バーランドとのパッケージ |
ブルージェイズの放出選手
選手名 | ポジション | チーム | 備考 |
ジャーロン・ワッツ=ブラウン | SP | オリオールズ | ドミンゲスの対価 |
カール・スティーブン | RHP | ガーディアンズ | ビーバーの対価 ガーディアンズのプロスペクトランキング7位 |
ウィル・ワグナー | INF | パドレス | バレンズエラの対価 |
ケンドリー・ロハス | LHP | ツインズ | バーランド、フランスの対価 ツインズのプロスペクトランキング7位 |
アラン・ロデン | OF | ツインズ | バーランド、フランスの対価 |
ガーディアンズからトミー・ジョン手術明けのシェーン・ビーバーを獲得
ビーバーはマイナーでのリハビリ登板中で復帰直近と球団GMも明言している
ブルワーズは補強ポイントを堅実に強化
現在、ナ・リーグ中地区首位のブルワーズは地区優勝へ向けて堅実な補強を実施。モンゴメリーの獲得も話題に。
ブルワーズの獲得選手
選手名 | ポジション | チーム | 備考 |
ダニー・ジャンセン | C | レイズ | キャッチャーのデプス強化 2026年まで保有可能 ※2026年は相互オプション |
シェルビー・ミラー | RP | ダイヤモンドバックス | セットアッパーの補強 |
ジョーダン・モンゴメリー | SP | ダイヤモンドバックス | トミー・ジョン手術で今季全休 ミラーとのパッケージで引き取り |
ブランドン・ロックリッジ | OF | パドレス | 外野手の強化 |
ブルワーズの放出選手
選手名 | ポジション | チーム | 備考 |
ヤデアー・アレイナモ | SS | レイズ | ジャンセンの対価 レイズのプロスペクトランキング26位 |
ネスター・コルテス | SP | パドレス | ロックリッジの対価 ヤンキースから今季トレードで加入も開幕直後に故障者リスト入り |
ホルヘ・キンタナ | SS | パドレス | ロックリッジの対価 |
ミラー、モンゴメリーともにトレード時は故障者リスト入りしていたことも話題に(ミラーは復帰済み)
モンゴメリーは今季200万ドルでダイヤモンドバックスから引き受けた形となった
まとめ
2025年のMLBトレードデッドラインは、例年以上に各チーム、活発な動きが見られました。
特にプロスペクトを含む若手選手を大量放出し、大型補強を行なったパドレス。積極的なブルペン補強を行なったヤンキース。コレア復帰が話題となったアストロズ。ファイヤーセールにより主力選手を大量放出したツインズなど、買い手・売り手それぞれに話題となるチームが多く存在しました。
毎年トレードデッドライン終了目前で話題となるトレードが行われますが、今季はジョーダン・モンゴメリーのトレードが大きな話題となりました。
シーズンも残り50試合を切り、地区優勝、プレーオフを目指した戦いが繰り広げられます。
シーズン終盤戦に向けて今回のトレードデッドラインで動いたチームの動向にも注目していきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。この記事が参考になれば嬉しいです。

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