MLBの2025年レギュラーシーズンが遂に幕を閉じました。
162試合という長丁場を戦い抜いた30チームの中から、ワールドシリーズを目指す12チームが決定。
各個人タイトルも確定しました。
この記事では、2025年シーズンの最終順位表からポストシーズン(プレーオフ)進出チーム、ポストシーズンの日程、各個人タイトルの受賞者をまとめました。
最後までお読みいただけると幸いです。
MLB 2025年シーズン最終順位表

両リーグ、各地区の最終順位表は以下のとおりです。
ア・リーグ東地区 最終順位表

162試合を終え、ブルージェイズとヤンキースが94勝68敗の同率で並びましたが、直接対決の結果、ブルージェイズが地区優勝。
ブルージェイズは昨シーズンの地区最下位から見事に地区優勝を決めました!
ア・リーグ中地区 最終順位表

ガーディアンズが最大15.5ゲーム差をひっくり返しての地区連覇を達成!
ガーディアンズは9月4日時点で69勝70敗と勝率5割を下回り、首位タイガースとは11.0ゲーム差と、この時点でのポストシーズン進出確率は2.9%とほぼ絶望的でした。
The @CleGuardians had a 2.9% chance of making the postseason on September 4th.
— MLB (@MLB) September 28, 2025
It’s 100% right now! #CLINCHED pic.twitter.com/PyPQ0FuH1c
ところが翌日から5連勝と10連勝を含む、快進撃を見せ、残り試合を19勝4敗とし、同率でタイガースと並んで最終戦を迎えます。
試合は延長10回、ロキオの逆転サヨナラ3ランホームランが飛び出し、今シーズンのガーディアンズを象徴するような劇的な最終戦となりました。
※先に試合を終えたタイガースが敗れていたため、仮にガーディアンズが敗れて同率で並んでも直接対決の結果でガーディアンズ優勝となっていた。
一方のタイガースは8月31日終了時点で80勝58敗と2位ロイヤルズに9.5ゲーム差をつけており、地区優勝は確実と見られていました。
ところが9月に入り、8連敗を含む、7勝17敗と大失速。特に9月のガーディアンズとの直接対決2カードはスイープ負けを含む、1勝5敗と大きく負け越し、地区優勝を逃してしまいました。
ア・リーグ西地区 最終順位表

マリナーズが2001年以来、24年ぶりの地区優勝を達成。前回の地区優勝はイチローのメジャー1年目シーズン以来となります。
イチローの殿堂入りと背番号51の永久欠番セレモニーが行われた今シーズン。
8月にTモバイル・パークで行われたイチローの永久欠番セレモニーのスピーチで、ダグアウトにいる選手たちにかけた「Seize the moment(その瞬間を掴め)」と言うフレーズがチームのスローガンとなり、大躍進。
9月6日から10連勝と7連勝を含む、17勝4敗と快進撃を見せ、アストロズを逆転。見事に「Seize the moment」を成し遂げました。
一方、6月から9月中旬まで首位を守っていたアストロズはマリナーズに逆転を許し、地区優勝と2017年から8年連続で進出していたポストシーズンを逃しました。
ナ・リーグ東地区 最終順位表

フィリーズが地区連覇を達成。シーズン中盤まではメッツとの首位争いが続きましたが、8月3日の首位浮上以降は一度もその座を明け渡すことなく、終わってみれば2025年シーズンのMLBで勝率2位の強さを見せました。
メッツは7月28日以降、21勝34敗と失速。シーズン序盤は好調だった投手陣が崩壊。最終戦終了でワイルドカード3枠目を争っていたレッズと同率となりますが、直接対決の結果、レッズがポストシーズン進出となりました。
メッツは昨シーズン同様、最終戦を終え、ワイルドカード3枠目のタイブレーカーとなりましたが、昨シーズンはタイブレーカーに笑い、今シーズンはタイブレーカーに泣く結果となりました。
ポストシーズン進出の決定方法やタイブレーカーについてはこの記事で解説しています。
ナ・リーグ中地区 最終順位表

ブルワーズが地区3連覇を達成!シーズン序盤はカブスが首位を快走していましたが、6月中旬以降、ブルワーズの巻き返しが始まり、7月6日から7月21日まで11連勝。
8月1日から8月16日までは14連勝と快進撃を見せます。
終わってみると、97勝65敗、勝率.599と、2025年シーズンのMLB最高勝率チームとなりました。
レッズは2020年以来のポストシーズン進出が決定(2020年は新型コロナウイルス感染拡大による特別シーズンのためポストシーズン進出枠が16チームに拡大)
特別シーズンを除くと2013年以来、12年振りのポストシーズン進出となりました。
ナ・リーグ西地区 最終順位表

ドジャースが地区4連覇を達成。序盤は先発投手の相次ぐ離脱もあり、思うように勝ち星を伸ばすことができませんでした。
一方でパドレスがドジャースを追走。8月下旬の最後の直接対決でパドレスが2連勝し、一時首位を奪取しましたが、同シリーズ最終戦はドジャースが勝利して、ドジャースが再び首位浮上。
ドジャースはブルペンの不振で終盤に逆転を許す場面も見られましたが、層の厚さと自力の強さで、そのまま逃げ切り、今シーズンも地区優勝を達成しています。
ポストシーズン進出チーム決定

2025年のポストシーズン進出12チームが決定しました。
ア・リーグは最終カードまでワイルドカードの2枠が決まらない大混戦となり、161試合目にしてガーディアンズとタイガースがポストシーズン進出を決めました。
ナ・リーグはワイルドカード残り1枠をレッズとメッツが争い、最終戦でレッズがワイルドカードを獲得しました。
ア・リーグ(6チーム)
地区優勝チーム
シード | チーム |
第1シード | トロント・ブルージェイズ |
第2シード | シアトル・マリナーズ |
第3シード | クリーブランド・ガーディアンズ |
ワイルドカード
シード | チーム |
第4シード | ニューヨーク・ヤンキース |
第5シード | ボストン・レッドソックス |
第6シード | デトロイト・タイガース |
ナ・リーグ(6チーム)
地区優勝チーム
シード | チーム |
第1シード | ミルウォーキー・ブルワーズ |
第2シード | フィラデルフィア・フィリーズ |
第3シード | ロサンゼルス・ドジャース |
ワイルドカードチーム
シード | チーム |
第4シード | シカゴ・カブス |
第5シード | サンディエゴ・パドレス |
第6シード | シンシナティ・レッズ |
各リーグの地区優勝チームの中から第1・第2シードチーム(ア・リーグはブルージェイズとマリナーズ、ナ・リーグはブルワーズとフィリーズ)はワイルドカード・シリーズがスキップとなり、ディビジョン・シリーズからの登場となります。
ポストシーズンの決定方法はこちらの記事で解説しています。
ポストシーズンのスケジュール

ワイルドカード・シリーズが日本時間10月1日に開幕し、いよいよポストシーズンがスタートします。
ディビジョン・シリーズ(地区シリーズ)とリーグチャンピオンシップ・シリーズはア・リーグとナ・リーグで日程が異なるのでまとめました。
なお、日程は変更となる場合がありますので、詳細はMLB公式サイトをご確認ください。
ワイルドカード・シリーズ日程(ア・リーグ、ナ・リーグ共通)
試合 | 日付 |
第1戦 | 10月1日(水) |
第2戦 | 10月2日(木) |
第3戦 | 10月3日(金) |
日付は全て日本時間です。
ワイルドカード・シリーズは最大3試合制で、2戦先取チームがディビジョン・シリーズに進出します。
ディビジョン・シリーズ日程
ア・リーグ
試合 | 日付 |
第1戦 | 10月5日(日) |
第2戦 | 10月6日(月) |
第3戦 | 10月8日(水) |
第4戦 | 10月9日(木) |
第5戦 | 10月11日(土) |
ナ・リーグ
試合 | 日付 |
第1戦 | 10月5日(日) |
第2戦 | 10月7日(火) |
第3戦 | 10月9日(木) |
第4戦 | 10月10日(金) |
第5戦 | 10月12日(日) |
日付は全て日本時間です。
ディビジョン・シリーズは最大5試合制で、3戦先取チームがリーグチャンピオンシップ・シリーズに進出します。
リーグチャンピオンシップ・シリーズ日程
ア・リーグ
試合 | 日付 |
第1戦 | 10月13日(月) |
第2戦 | 10月14日(火) |
第3戦 | 10月16日(木) |
第4戦 | 10月17日(金) |
第5戦 | 10月18日(土) |
第6戦 | 10月20日(月) |
第7戦 | 10月21日(火) |
ナ・リーグ
試合 | 日付 |
第1戦 | 10月14日(火) |
第2戦 | 10月15日(水) |
第3戦 | 10月17日(金) |
第4戦 | 10月18日(土) |
第5戦 | 10月19日(日) |
第6戦 | 10月21日(火) |
第7戦 | 10月22日(水) |
日付は全て日本時間です。
リーグチャンピオンシップ・シリーズは最大7試合制で、4戦先取チームがリーグ優勝となり、ワールドシリーズに進出します。
ワールドシリーズ日程
試合 | 日付 |
第1戦 | 10月25日(土) |
第2戦 | 10月26日(日) |
第3戦 | 10月28日(火) |
第4戦 | 10月29日(水) |
第5戦 | 10月30日(木) |
第6戦 | 11月1日(土) |
第7戦 | 11月2日(日) |
日付は全て日本時間です。
ワールドシリーズは最大7試合制で、4戦先取チームがワールドチャンピオンとなります。
2025年シーズン個人タイトル決定!

レギュラーシーズンが終了し、各個人タイトルが決定しました。
ア・リーグ主要個人タイトル
首位打者:アーロン・ジャッジ(NYY) .331
Aaron Judge adds a batting title to his impressive array of accolades! pic.twitter.com/JzFX1Dh7KA
— MLB (@MLB) September 29, 2025
ホームラン王:カル・ローリー(SEA)60本
打点王:カル・ローリー(SEA)125打点
SIXTY.
— Seattle Mariners – y (@Mariners) September 25, 2025
Cal Raleigh is just the seventh player in @MLB history with 60 home runs in a single season. #TridentsUp pic.twitter.com/lmImUJLI74
盗塁王:ホセ・カバエロ (NYY)49盗塁
José Caballero was a problem on the base paths!
— MLB (@MLB) September 29, 2025
Congrats to the MLB stolen base leader 👏 pic.twitter.com/kNxyvymc2D
最多勝利:マックス・フリード (NYY)19勝
A successful 1st season in pinstripes!
— MLB (@MLB) September 29, 2025
Max Fried is MLB’s wins leader in 2025 👏 pic.twitter.com/0QZkIZfwi5
最優秀防御率:タリク・スクーバル(DET)2.21
Tarik Skubal continues to amaze 👏 pic.twitter.com/wNjYUe1sWB
— Detroit Tigers (@tigers) August 31, 2025
最多奪三振:ギャレット・クロシェ (BOS)255奪三振
Garrett Crochet dominated in his first season in Boston!
— MLB (@MLB) September 29, 2025
He finishes 2025 with the most strikeouts in baseball 🐷 pic.twitter.com/N5URbc6PcR
ナ・リーグ主要タイトル受賞者
首位打者:トレイ・ターナー(PHI).305
1️⃣5️⃣0️⃣0️⃣ is a HOME RUN#CocaCola x #RingTheBell pic.twitter.com/kFMKodNPdo
— Philadelphia Phillies (@Phillies) August 18, 2025
ホームラン王:カイル・シュワーバー (PHI) 56本
打点王:カイル・シュワーバー(PHI)132打点
Kyle Schwarber had no trouble driving in runs this season!
— MLB (@MLB) September 29, 2025
Congrats to the 2025 RBI leader 💪 pic.twitter.com/AeEFpA1hBR
盗塁王:オニール・クルーズ(PIT) & フアン・ソト(NYM)38盗塁
Oneil Cruz joins two @Pirates legends with his 20/20 season! 👏 pic.twitter.com/Wz6NByu4TP
— MLB Network (@MLBNetwork) September 21, 2024
¡Juan Soto, magistral! 😮💨 pic.twitter.com/WVtkQBd9p7
— MLB Español (@mlbespanol) September 13, 2025
最多勝利:フレディ・ペラルタ(MIL) 17勝
Strikeout MACHINE
— Milwaukee Brewers (@Brewers) September 23, 2025
Freddy Peralta has notched 200 Ks for the third straight season ‼️ pic.twitter.com/31EBcdAcl4
最優秀防御率:ポール・スキーンズ 1.97
Extraordinary.
— Pittsburgh Pirates (@Pirates) September 10, 2025
Phenomenal.
Historic.
Paul Skenes. pic.twitter.com/EP4DFb3Ket
最多奪三振:ローガン・ウェブ(SF) 224奪三振
A dominant season for our ace ♠️ pic.twitter.com/Gv0qtqTB4N
— SFGiants (@SFGiants) September 28, 2025
まとめ
2025年のMLBレギュラーシーズンは、最終カードまで地区優勝とワイルドカード争いが白熱しました。
今シーズンはホームラン50本超えを達成した選手が4人、ローリーは史上7人目のホームラン60本を達成し、マリナーズの24年ぶりの地区優勝に大きく貢献したシーズンとなりました。
10月からは約1ヶ月にわたるポストシーズンが始まります。今シーズンのワールドシリーズ優勝を掴むのはどのチームになるのでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事が参考になれば幸いです。

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