【2025 MLB】シルバースラッガー賞・ゴールドグラブ賞発表!各賞の概要・選考方法からプラチナグラブ賞も徹底解説

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こんにちは!Chanです。

MLBの栄誉ある2大アワード、シルバースラッガー賞とゴールドグラブ賞が発表されました。

この2大アワードは攻撃と守備、それぞれの分野で最高の選手を表彰する賞です。

日本人選手では大谷翔平がDH部門で4回目の受賞。日本人選手の最多受賞回数を更新しました。

本記事では、シルバースラッガー賞とゴールドグラブ賞の概要や選考方法、2025年の受賞者一覧、日本人選手の受賞歴、さらにゴールドグラブ賞受賞者の中から最も優れた守備選手に贈られる「プラチナグラブ賞」についても詳しく解説しています。

初心者でも理解できるように、選考基準や日本人選手の実績もわかりやすく紹介しますので、最後までお読みいただけると幸いです。

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シルバースラッガー賞とは?概要・選考基準と2025年受賞者一覧

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シルバースラッガー賞は、その年の各ポジションで最も打撃に優れた選手を表彰する、名誉ある賞です。

シルバースラッガー賞の概要

シルバースラッガー賞は各ポジションごとに1人ずつ、合計10人が選ばれます。(外野3人・内野5人・DH1人・ユーティリティー1人

1980年にアメリカのルイスビル・スラッガー社というバットメーカーが創設した賞で、受賞者には銀色のバットを模したトロフィーが贈呈されます。

シルバースラッガー賞の選手には守備力は考慮されず、「打撃成績のみ」が評価の対象となります。

2025年シルバースラッガー受賞者

ア・リーグのシルバースラッガー受賞者

ポジション受賞選手受賞歴
捕手カル・ローリー(シアトル・マリナーズ)初受賞
一塁手ニック・カーツ(アスレチックス)初受賞
二塁手ジャズ・チザムJr.(ニューヨーク・ヤンキース)初受賞
三塁手ホセ・ラミレス(クリーブランド・ガーディアンズ)2年連続6度目
遊撃手ボビー・ウィットJr.(カンザスシティ・ロイヤルズ)2年連続2回目
外野手アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)2年連続5度目
外野手バイロン・バクストン(ミネソタ・ツインズ)初受賞
外野手ライリー・グリーン(デトロイト・タイガース)初受賞
DHジョージ・スプリンガー(トロント・ブルージェイズ )6年ぶり3度目
ユーティリティザック・マッキンストリー(デトロイト・タイガース)初受賞

ア・リーグのシルバースラッガー賞は初受賞が6人、2年連続受賞3人を含む複数回の受賞者が4人。ホセ・ラミレスは6度目の受賞

ナ・リーグのシルバースラッガー受賞者

ポジション受賞選手受賞歴
捕手ハンター・グッドマン(コロラド・ロッキーズ)初受賞
一塁手ピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ)初受賞
二塁手ケテル・マルテ(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)2年連続2度目
三塁手マニー・マチャド(サンディエゴ・パドレス)2年連続3度目
遊撃手ヘラルド・ペルドモ(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)初受賞
外野手フアン・ソト(ニューヨーク・メッツ)6年連続6度目
外野手コービン・キャロル(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)初受賞
外野手カイル・タッカー(シカゴ・カブス)2年ぶり2度目
DH大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)3年連続4度目
ユーティリティアレック・バーレソン(セントルイス・カージナルス)初受賞

ナ・リーグのシルバースラッガー賞は初受賞5人、連続受賞者4人を含む複数回の受賞者は5人。

フアン・ソトは6年連続6度目の受賞

シルバースラッガー賞の選考基準・選考方法は?

投票は各チームの監督とコーチによって行われ、原則自チームの選手には投票できません。

打率・出塁率・長打率・本塁打数・打点数・OPSなど打撃成績や指標から総合的に評価されます

各打撃成績の単純合算ではなく、シーズンを通した安定感とリーグ内での相対順位など、総合的な視点が評価の基準となります。

ユーティリティ部門とは?新設ポジションの意味と受賞資格要件

2022年シーズンから新設されたのがユーティリティ部門です。

ユーティリティ(プレイヤー)とは複数のポジションを守ることができる「万能選手」のことを指し、現代野球では、打撃力がありながら複数のポジションを守れる選手が非常に重宝されるため、この部門が設立されました。

ユーティリティ部門の受賞資格要件

ユーティリティ部門の受賞資格を得るためには以下の2つの条件を満たす必要があります。

  • シーズンで最低100試合に出場している。
  • かつ、2つの異なるポジションにおいて最低20試合に出場している。

現役選手のシルバースラッガー賞受賞回数ランキング

現役選手のシルバースラッガー賞の受賞回数ランキング形式にしてまとめました。

今年の受賞で5回目の受賞となったジャッジが4位タイソトとラミレス6回目の受賞で3位タイとなりました。受賞回数トップはエンゼルスのマイク・トラウトの9回です。

選手名受賞回数
マイク・トラウト(ロサンゼルス・エンゼルス)9回
ホセ・アルチューベ(ヒューストン・アストロズ)7回
ムーキー・ベッツ(ロサンゼルス・ドジャース)6回
ホセ・ラミレス(クリーブランド・ガーディアンズ)6回
フアン・ソト(ニューヨーク・メッツ)6回
ノーラン・アレナド(セントルイス・カージナルス)5回
ザンダー・ボガーツ(サンディエゴ・パドレス)5回
ポール・ゴールドシュミット(ニューヨーク・ヤンキース)5回
アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)5回
サルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)5回

日本人選手のシルバースラッガー賞受賞歴は?

日本人選手のシルバースラッガー賞受賞者はイチローと大谷翔平の2人のみです。

イチロー

受賞回数:3回(2001年、2007年、2009年)

日本が世界に誇るヒットメーカーは外野手部門で3回の受賞歴があります。

2001年はアジア人選手として史上初のシルバースラッガー賞受賞となりました。

大谷翔平

受賞回数:4回(2021年、2023年-2025年)

二刀流スーパースターはDH部門で4回目の受賞となり、日本人選手の最多受賞回数となりました。

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ゴールドグラブ賞とは?選考方法・選考基準と2025年受賞者一覧

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MLBのゴールドグラブ賞は、各リーグの各ポジションで最も優れた守備を見せた選手に贈られる、名誉ある賞です。

ゴールドグラブ賞の概要

1957年にグラブメーカーのローリングス社が創設。

各リーグ各ポジションから1人ずつ、2022年からはユーティリティ部門1人の表彰もスタートし、合計10人が選ばれます。

守備の卓越性を評価するもので、単なる守備統計だけでなく守備全体の貢献を総合的に判断します。

守備の指標としてはSABRの守備指数(SDI)が参考にされ、投票の75%を占める監督・コーチの評価と、25%の守備データを組み合わせて決定されます。

2025年ゴールドグラブ賞受賞者

ア・リーグのゴールドグラブ受賞者

ポジション受賞選手受賞歴
投手マックス・フリード(ニューヨーク・ヤンキース)3年ぶり4度目
捕手ディロン・ディングラー(デトロイト・タイガース)初受賞
一塁手タイ・フランス(ミネソタ・ツインズ/トロント・ブルージェイズ )初受賞
二塁手マーカス・シミエン(テキサス・レンジャーズ)4年ぶり2度目
三塁手マイケル・ガルシア(カンザスシティ・ロイヤルズ)初受賞
遊撃手ボビー・ウィットJr.(カンザスシティ・ロイヤルズ)2年連続2回目
左翼手スティーブン・クワン(クリーブランド・ガーディアンズ)4年連続4度目
中堅手セダン・ラファエラ(ボストン・レッドソックス)初受賞
右翼手ウィルヤー・アブレイユ(ボストン・レッドソックス)2年連続2度目
ユーティリティマウリシオ・デュボン(ヒューストン・アストロズ)2年ぶり2度目

ア・リーグの受賞者は初受賞4人、連続受賞3人を含む複数回の受賞者6人。

フリードとクワンが4度目の受賞となりました。

ナ・リーグのゴールドグラブ受賞者

ポジション受賞選手受賞歴
投手ローガン・ウェブ(サンフランシスコ・ジャイアンツ)初受賞
捕手パトリック・ベイリー(サンフランシスコ・ジャイアンツ)2年連続2度目
一塁手マット・オルソン(アトランタ・ブレーブス )6年ぶり3度目
二塁手ニコ・ホーナー(シカゴ・カブス)2年ぶり2度目
三塁手キブライアン・ヘイズ(ピッツバーグ・パイレーツ/シンシナティ・レッズ)初受賞
遊撃手メイシン・ウィン(セントルイス・カージナルス)初受賞
左翼手イアン・ハップ(シカゴ・カブス)4年連続4度目
中堅手ピート・クロウ=アームストロング(シカゴ・カブス)初受賞
右翼手フェルナンド・タティスJr.(ボストン・レッドソックス)2年ぶり2度目
ユーティリティハビアー・サノーハ(マイアミ・マーリンズ)初受賞

ナ・リーグの受賞者は初受賞5人、連続受賞者2人を含む複数回受賞者が5人。

ハップが4度目の受賞となりました。

ゴールドグラブ賞の選考基準や選考方法は?

ポジションによって、投球イニング数や出場試合数、守備イニング数に一定の資格要件があります。


各ポジション別の資格要件

ポジション資格要件チーム138試合終了時点の最低ライン
投手投球イニング数138.0イニング
捕手出場試合数69試合
内野手・外野手守備イニング数698.0イニング
複数ポジション対象となるポジションの決定698.0イニングかつ、最も多い守備イニングに就いたポジション

選考基準と選考方法

  • 守備の卓越性について、単なるエラーの少なさだけでなく、送球精度や俊敏性、キャッチャーでは盗塁阻止率などポジションごとの守備技術全般。
  • 監督・コーチの投票が全体の75%を占める。(自チーム選手への投票は不可)
  • 残りの25%はSABRの「SABR Defensive Index(SDI)」など守備範囲、失策、送球精度、併殺数などを総合的に評価する高度な守備指標によるデータが加味される。
  • 守備成績だけでなく、印象や総合的な守備力も考慮され、必ずしも守備指標1位の選手が選ばれるわけではない。

「主観(投票)」と「客観(データ)」の両面から守備力を評価しているのが特徴です。

ユーティリティ部門とは?新設部門の意味と選考方法の違い

シルバースラッガー賞とともに2022年に新設された新しいカテゴリーで、「複数の守備位置を高いレベルでこなした選手」に贈られる賞です。

現代野球では守備の柔軟性が重視されるようになったことを反映しています。

ユーティリティ部門の選考の最大の特徴は監督やコーチによる投票が一切考慮されないことです。

選考にはSABR守備指標のみが採用されています。


伝統的な守備部門(投手・捕手など)とユーティリティ部門の選考方法の違い

部門監督・コーチ投票SABR守備指標選出の根拠
投手・捕手・内野手・外野手75%(自チームの選手不可)25%主観と客観のハイブリット
ユーティリティープレイヤー0%(適用外100%客観的な指標評価

選考対象

  • シーズン中に複数のポジション(内野・外野)で一定以上の試合数に出場した選手。
  • MLB公式では「複数ポジション守備に就いた選手」を対象としています。

「複数ポジションを守れるだけでなく、それぞれの守備でも高いレベルにある選手」が評価されます。

ゴールドグラブ賞の日本人歴代受賞者は?

ゴールドグラブ賞を受賞した日本人選手はイチローのみです。

イチローはメジャーデビューから10年連続でゴールドグラブを受賞しており、2001年はアジア人選手として史上初の受賞となりました。

受賞回数:10回(2001年-2010年)

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プラチナグラブ賞はMLBで最も守備の優れた選手を選ぶ賞

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プラチナグラブ賞 は、MLB全体の中から各リーグの「守備のベスト・オブ・ベスト」を選ぶ賞です。

プラチナグラブ賞の概要

ゴールドグラブ賞の中から、最も守備選の優れた選手を1人だけ選ぶ 特別な賞です。

ローリングス社が2011年に創設した比較的新しい賞です。

プラチナグラブ賞受賞者

ア・リーグ受賞者:ボビー・ウィットJr.(カンザスシティ・ロイヤルズ)

ボビー・ウィットJr.は守備でどれだけ多くのアウトをとったかを示す指標 OAAでMLBトップとなる24を記録。

守備範囲の広さを見せ、プラチナグラブ初受賞となりました。

ナ・リーグ受賞者:フェルナンド・タティスJr.(サンディエゴ・パドレス)

タティスJr.は2023年以来2度目のプラチナグラブ受賞

今シーズンはセイバーメトリクスの守備指標 DRSでナ・リーグの外野手トップの15を記録。圧倒的な守備力を誇っています。

選考の仕組み

プラチナグラブ賞は、ゴールドグラブ賞の結果を踏まえて選出されます。
選考の流れは次のとおりです。

  1. 各ポジションごとにゴールドグラブ賞の受賞者が決定
  2. その受賞者の中からファン投票+SABR(セイバーメトリクス)専門家の分析で、
     各リーグ(ア・リーグ、ナ・リーグ)1名ずつを選出。

ファンの意見(人気・印象)、データに基づく守備指標の両方を組み合わせた、より公正な選考となっています。

選考に使用されるセイバーメトリクスの守備指標一覧

UZR

「同一ポジションの平均的選手と比べてどれだけ失点を防いだか」を表した指標です。

DRS

UZRと同様に、「対象となる選手が平均的な選手と比べてどれだけ失点を防いだか」を表した指標です。

OAA

スタットキャストと呼ばれる高精度のデータ解析システムを利用して「平均的な選手と比べてどれだけアウトを多くとれるか」を評価する指標です。

それぞれの指標やUZRとDRSの違いについてはこちらの記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。

ゴールドグラブ賞との違い

項目ゴールドグラブ賞プラチナグラブ賞
対象各ポジションごとに選出ゴールドグラブ受賞者の中から1人
選考方法コーチ・監督投票+守備指標ファン投票+守備指標
設立年1957年2011年
評価ポジション別のベスト守備リーグ全体の最優秀守備選手

プラチナグラブ賞とは、守備の“総合MVP”のような存在。
ゴールドグラブを獲った中でも、最も光った守備選手を表彰する名誉ある賞です。

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まとめ

シルバースラッガー賞は各リーグの各ポジションごとに最も優れたバッターを選ぶ賞です。

今シーズンの受賞者の中ではホセ・ラミレスが現役選手では3位タイとなる6回目の受賞となりました。

ゴールドグラブ賞は各リーグの各ポジションごとに最も守備で優れている選手を選ぶ賞です。さらにゴールドグラブ受賞者の中でも最も優れた守備を見せた選手を選ぶのが、プラチナグラブ賞です。

今シーズンはア・リーグがボビー・ウィットJr.、ナ・リーグがフェルナンド・タティスJr.というMLB屈指の内外野の守備の名手が受賞しています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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