MLBホームランダービー2025徹底解説 〜概要・歴代名場面・出場候補選手を紹介〜

MLB

MLBオールスターゲームの前夜祭として毎年注目を集める「ホームランダービー」。

「野球の華」であるホームランを競うホームランダービーはオールスター前夜祭にふさわしい注目のイベントの一つです。

この記事では2025年のホームランダービーのフォーマットとルールから歴史と過去の名場面を振り返ります。

ホームランダービーについて詳しく知りたい方や、オールスターウィークをより楽しみたい方は、是非最後までご覧ください。

MLBホームランダービー2025の概要

ホームランダービーの開催日時と開催地

ホームランダービーはオールスターゲームの前夜祭として開催されます。

開催日時2025年7月14日(日本時間7月15日
開催地トゥルーイスト・パーク/ Truist Park(ジョージア州カンバーランド)
優勝賞金100万ドル

オールスター全般について知りたい方やファン投票の方法を知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

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出場選手

毎年7月上旬にシーズン前半戦の成績をもとに出場選手が決定します。

現段階で2025年のホームランダービーの出場選手は決まっておりません。

出場選手が決定次第アップデート予定です。

2025年ホームランダービーのフォーマットとルール解説

フォーマット概要

ホームランダービーは8選手が参加します。2ラウンドに分かれ、1回戦は全選手が出場し、全員同じ条件でのタイムアタック形式で開催されます。

全員が同じ持ち時間と球数制限下でホームラン数を競い、上位4名が準決勝へ進出します。

準決勝以降はトーナメント形式で、より実力本位な対決が展開されます。

時間と球数制限

従来の時間制に加え、球数制限も導入。選手は時間内に球数を使い切るか、最大効率でホームランを狙うか、戦略的な判断が求められます。

  • 1回戦・準決勝:3分間/最大40球/タイムアウト1回
  • 決勝:2分間/最大27球/タイムアウト1回

ボーナス期間とボーナスルール

ボーナス期間とは通常の持ち時間や球数が終了した後、3アウトになるまで続く延長ステージです。

すべてのラウンドで「3つのボーナスアウト」が付与されます。

このボーナス期間中に425フィート(約130m)以上の特大ホームランを放つと、4つ目のボーナスアウトが追加されます。

  • ボーナス期間ではホームラン以外の打球はアウトとみなされる
  • 通常の持ち時間・球数内ではこのボーナスは発生しない

同点時の勝敗決定基準:延長戦から飛距離勝負へ

同点の場合、延長戦ではなく「最長飛距離が大きい方」が勝利となります。

選手の疲労軽減とホームランの飛距離による明確な判定が可能になりました。

MLBホームランダービーの歴史

オールスターゲーム前夜祭イベントとして定着

1985年に初開催され、以降ホームランダービーはルールやフォーマットの改正を重ね、年々進化していきました。

現在ではMLBオールスターゲーム前夜祭の恒例イベントとして定着しています。

2015年に時間制+トーナメント方式が導入され、以降もルール改正が続き、2024年には球数制限も導入され、選手の健康管理とエンタメ性向上が両立しています。

ホームランダービーの歴代優勝選手

現行ルールとなった2015年以降の歴代優勝者は以下の通りです。

年度優勝選手所属チーム
2015トッド・フレイジャーシンシナティ・レッズ
2016ジャンカルロ・スタントンマイアミ・マーリンズ
2017アーロン・ジャッジニューヨーク・ヤンキース
2018ブライス・ハーパーワシントン・ナショナルズ
2019ピート・アロンゾニューヨーク・メッツ
2020新型コロナウイルス感染症拡大の影響により未開催
2021ピート・アロンゾニューヨーク・メッツ
2022フアン・ソトワシントン・ナショナルズ
2023ブラディミール・ゲレーロJr.トロント・ブルージェイズ
2024テオスカー・ヘルナンデスロサンゼルス・ドジャース

今大会出場の可能性が高い選手の中ではピート・アロンゾが2度優勝しています。

アーロン・ジャッジは2017年のみのホームランダービー出場でしたが、見事優勝を果たしています。

過去のホームランダービーの名場面を振り返る 

2019年:ブラディミール・ゲレーロJr.の衝撃デビュー

ブラディミール・ゲレーロJr.が第1ラウンドで2015年の新方式導入後の新記録となる29本のホームランを放ちます。

ゲレーロJr.は第2ラウンドでも29本のホームランを打ちますが、対戦相手のジョク・ピーダーソンも29本のホームランを打ち、試合は延長戦にもつれ込む大激戦となりました。

3度の延長戦という熱い戦いの末、ゲレーロJr.が勝利。

ゲレーロJr.は決勝でピート・アロンゾに敗れ、惜しくも優勝は逃しましたが、「1ラウンド最多40ホームラン」と「1大会合計91ホームラン」の記録を樹立。

一気にスター選手としての地位を確立しました。

2023年:史上初の親子優勝

ゲレーロJr.は決勝でアロザレーナを25-23で下し、2007年に優勝した父ブラディミール・ゲレーロに続くMLB史上初の「親子での優勝」を達成しました。

2024年:テオスカー・ヘルナンデスが初優勝

テオスカー・ヘルナンデスは決勝でボビー・ウィットJr.と対戦し、14-13で勝利。

ドジャースの選手として初優勝を果たしました。

2025年のホームランダービー出場選手候補

カル・ローリー(シアトル・マリナーズ)

キャッチャーとして史上最速でシーズン30ホームランを達成。

6月中での30ホームラン到達という、驚異のハイペースでホームランを量産しています。

オールスターファン投票の中間発表(6月24日発表の第2回)ではア・リーグのキャッチャー部門で190万票を超えて1位を独走。

ローリーのオールスター選出はほぼ確実な状況のため、ホームランダービーへの参加が期待されます。

ピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ)

2度のホームランダービー優勝を誇るナ・リーグ屈指のパワーヒッターです。

今シーズンもここまでチーム最多の18ホームランを放ち、Barrel %はMLB全体4位の20.5%とトップクラスをマーク。

オールスターファン投票の中間発表ではナ・リーグのファースト部門で153万6045票を獲得し、ドジャースのフレディ・フリーマン(209万5672票)に次ぐ2位となっています。

オールスターに選出されれば、ホームランダービー出場の可能性が高く、3度目の制覇に期待がかかります。

ライリー・グリーン(デトロイト・タイガース)

今シーズン絶好調のタイガースを牽引する若きスラッガー。ここまで17本のホームランを放ち、昨年を上回るパフォーマンスを見せています。

Barrel %は18.7%とMLB全体7位をマーク。

オールスターファン投票の中間発表ではア・リーグ外野手部門でアーロン・ジャッジに次ぐ2位となっています。

昨年に続いて2年連続でのオールスター出場となれば、ホームランダービーの可能性は十分にあります。

関連記事 Barrel %とは?各指標を解説しています

多くのスター選手出場の可能性が増える?

ホームランダービーは出場辞退者が多く見られました。

これはホームランダービーの疲労とホームラン狙いのスイングによるバッティングメカニズムが崩れ、シーズン後半戦のパフォーマンスに影響が出ることが懸念されていたためです。

2024年に導入された新ルールにより選手は最大でも40球(決勝では27球)しか打たないため、ホームランダービー参加へのハードルが下がり、より多くのスター選手が出場する可能性が高まりました。

しかし2024年のホームランダービーもアーロン・ジャッジや大谷翔平は不参加でした。ですが、今季も不参加になるとは限りませんので、今後の動向に注目していきましょう。

まとめ

2025年MLBホームランダービーの概要と過去の歴史、出場候補選手について解説しました。

ホームランダービーは、選手の負担を軽減しながらファンの満足度を高めるため、ルールの改良を重ね進化してきました。

今年もオールスターゲームの前夜祭として開催され新たな記録や伝説が生まれるかもしれません。

日本時間の2025年7月15日、歴史的瞬間を見届けましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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