【2026年】MLBドラフト完全ガイド|日程・全体1位候補・注目選手とNPBとの違いを解説

MLBドラフト完全ガイド 制度・仕組み・注目選手まで徹底解説 MLB
本記事にはプロモーションが含まれています

こんにちは、Chanです!

今年も7月のオールスターウィーク期間中にMLBドラフトが開催されます。

NPBのドラフト会議はレギュラーシーズン終了後に行われるので、シーズン中にやるの?と思った方もいると思います。

また、MLBドラフトは様々な制度が絡んでいて、指名順がNPBのドラフトに比べて複雑です。

今回の記事はMLBドラフトの制度と歴史、NPBのドラフト会議との違い、ドラフトロッタリーやPPIといった近年導入された制度や注目選手について網羅的に解説します。

この記事を読むことで初心者の方から、MLBドラフトのことをもっと詳しく知りたいという方まで、

もうすぐ行われるオールスターゲームとともに、オールスターウィークのイベントの一つであるMLBドラフトをより一層楽しむことができるでしょう。

ぜひ、最後までご覧ください。

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⚾ 2026 MLB DRAFT
2026年MLBドラフト 早わかり
📅 日程
7月11〜12日日本時間 7/12〜13
📍 開催地
フィラデルフィアオールスター期間中
🥇 全体1位指名権
ホワイトソックス2025年12月の抽選で確定
📊 規模
30球団 × 20巡契約締切は7月末
💰 ボーナスプール最大はパイレーツ(約1,913万ドル・球団史上最大)

MLBドラフトの概要

MLBドラフトの概要

MLBドラフトは、正式名称を「First-Year Player Draft(ファースト・イヤー・プレイヤー・ドラフト)」と呼び、毎年夏に開催される各球団による新人選手獲得のための指名制度です。

ドラフトで高校生や大学生などのアマチュア選手を各球団が指名し、プロ契約を結ぶシステムです。

そのため、アマチュアドラフトと呼ばれたり、MLB規約の第4条に規定されていることからルール4ドラフトと呼ばれることもあります。

しかし、一般的に「ドラフト(MLBドラフト)」と言ったら、ファースト・イヤー・プレイヤー・ドラフトのことを指します。

ドラフトはMLBの戦力均衡を図る制度

ドラフトの指名順位は、前年の成績に基づいて決定されます。

MLBドラフトは完全ウェーバー制を採用しており、基本的に前年の成績が悪いチームから優先的に指名権を与えられるシステムで、戦力均衡を図る目的があります。

ただし、近年はドラフトロッタリー制度が導入され、最下位チームが必ずしも1位指名権を獲得できるわけではなくなりました

ルール5ドラフト

ルール5ドラフト

MLBドラフト(ファースト・イヤー・プレイヤー・ドラフト/アマチュアドラフト/ルール4ドラフト)とは別にルール5ドラフトと呼ばれるドラフト指名制度があります。

ルール5ドラフトはオフシーズンにロスター40人枠に空きがある球団が、他球団の40人枠に入っていないマイナー契約の選手を指名して獲得する制度です。

ルール5ドラフトは各球団のマイナーに埋もれている才能を発掘することで、選手にメジャーでの出場機会を与え、MLBの戦力均衡と出場機会に恵まれない若手の移籍を活性化させる目的で導入されました。

NPBドラフトとの違い

NPBドラフトとの違い

MLBドラフトと日本プロ野球(NPB)のドラフトには、いくつかの大きな違いがあります。

規模の違い

最も顕著な違いは、その規模です。NPBでは12球団各4〜10人程度を指名するのに対し、MLBでは30球団20巡にわたって600人以上を指名します。

これは、MLBがマイナーリーグシステムを持ち、多くの選手を育成する必要があるためです。

契約金の規模

契約金の規模も大きく異なります。NPBでは、契約金の上限として「1億円+出来高5,000万円」が目安とされています。

それに対して、MLBでは2023年に全体1位指名されたポール・スキーンズ投手が920万ドル(約13億8,300万円 1ドル=150円換算)で最高記録を更新しており、その差は9倍以上にもなります。

指名対象選手

指名対象となる選手の条件も異なります。

NPBでは日本国内の高校生、大学生、社会人、独立リーグ選手などが対象となりますが、MLBでは米国、カナダ、プエルトリコ、その他米国領に1年以上居住している選手が対象となります。

  • 対象選手:米国・カナダ・プエルトリコの高校・大学・ジュニアカレッジなどのアマチュア選手
  • 開催時期:毎年7月(かつては6月だったが、オールスター前週に移動)
  • 指名方式:30球団が1巡ずつ指名を行い、原則最大20巡

戦略性

MLBドラフトでは、ボーナスプールという契約金予算が設定されています。

予算額には制限があるため、球団は戦略的に指名を行います。

例えば、1巡目で契約金を節約できる選手を指名し、その分を他の順位で有望選手獲得に充てるという戦略が取られることがあります。

MLBドラフトとNPBドラフトの比較表

項目MLBドラフトNPBドラフト
参加球団3012
指名方式完全ウェーバー制+ロッタリー1巡目入札抽選+ウェーバー/逆ウェーバー
指名人数600人以上(20巡)100〜120人程度
指名対象アメリカ・カナダ・プエルトリコのアマチュア選手日本国内のアマチュア選手
指名権トレード原則不可 ※戦力均衡ラウンドの指名権のみトレード可能不可
指名重複時なし(独占交渉権)抽選による交渉権決定
育成・下部組織複数階層のマイナー組織
2軍・3軍
ボーナスプール契約金総額の制限ありなし
※球団ごとの総額制限はないが、1選手ごとの標準額はある

ドラフト導入の背景と歴史

ドラフト導入の背景と歴史

MLBドラフトが導入される以前、アマチュア選手の獲得は完全に自由競争でした。

そのため、各球団が独自に選手をスカウトし、契約を結んでいたため、資金力のある球団が有望選手を独占する状況が続く事態が続きます。

この状況は戦力格差の拡大を招き、リーグ全体の競争力低下が懸念されるようになりました。

1965年に初めてMLBドラフトが開催され、アマチュア選手の獲得に一定の秩序がもたらされることになります。

しかし、1960年代後半以降、代理人交渉制度が認められるようになるとドラフト指名された有望選手にも代理人がつくようになり、契約金の高騰が起こったのです。

この契約金高騰により、資金力に劣るチームは指名順位が高くても目玉選手を指名できず、指名順位が低いにもかかわらず資金力のあるチームがその選手を獲得できてしまう問題も発生しました。

こうした問題を解決するため、MLBは段階的に制度改革を行ってきました。

交渉期限の設定、スロット額(契約金推奨額)の導入、そして2012年からはボーナスプール制度を導入し、各球団の契約金総額に上限を設けることで、戦力均衡を図る取り組みを強化しています。

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2026年MLBドラフトの概要

2026年MLBドラフトの概要
開催日時2026年7月11日・12日(日本時間7月12日・13日)
開催地フィラデルフィア
全体1位指名権シカゴ・ホワイトソックス(2025年12月の抽選で確定)

2026年のMLBドラフトでは、例年通り30球団が20巡にわたって選手を指名します。

1巡目から2巡目は特に注目度が高く、メディアの中継も行われます。各球団のドラフト戦略や指名選手の動向は、ファンや関係者から大きな関心を集めています。

ドラフトの指名順序は、前年の成績とドラフトロッタリーの結果によって決定されます。

【開催直前】放送スケジュールと注目トピック

MLB公式の発表(7月7日時点)をもとに、開催直前の情報を整理します。日本から視聴する場合、Day1・Day2とも深夜から早朝の時間帯です。

日程内容日本時間
Day1:現地7月11日(土)1〜4巡目(全体1〜135位)7月12日(日)午前2時開始
Day2:現地7月12日(日)5〜20巡目7月13日(月)午前0時30分開始

Day1の全体1〜10位は米国ではNBCとPeacockが生中継し、11位以降はMLBネットワークとMLB.comで配信されます。開催直前のトピックは次の3点です。

  • ホワイトソックスの全体1位指名は球団史上3度目です(過去は1971年ダニー・グッドウィン、1977年ハロルド・ベインズ)。
  • Day1の指名権保有数はカージナルスの7個が最多で、アストロズとパイレーツの6個が続きます。
  • ジョージア大の捕手ダニエル・ジャクソンが、NCAA1部史上初の「同一シーズン25本塁打・25盗塁」を達成し、ゴールデンスパイクス賞(全米大学最優秀選手賞)を受賞しました。

2026年MLBドラフトの指名順位

指名順位チーム
1シカゴ・ホワイトソックス
2タンパベイ・レイズ
3ミネソタ・ツインズ
4サンフランシスコ・ジャイアンツ
5ピッツバーグ・パイレーツ
6カンザスシティ・ロイヤルズ
7ボルティモア・オリオールズ
8アスレチックス
9アトランタ・ブレーブス
10コロラド・ロッキーズ
11ワシントン・ナショナルズ
12ロサンゼルス・エンゼルス
13セントルイス・カージナルス
14マイアミ・マーリンズ
15アリゾナ・ダイヤモンドバックス
16テキサス・レンジャーズ
17ヒューストン・アストロズ
18シンシナティ・レッズ
19クリーブランド・ガーディアンズ
20ボストン・レッドソックス
21サンディエゴ・パドレス
22デトロイト・タイガース
23シカゴ・カブス
24シアトル・マリナーズ
25ミルウォーキー・ブルワーズ
26ニューヨーク・ヤンキース(贅沢税ペナルティ)
27ロサンゼルス・ドジャース(贅沢税ペナルティ)
28ニューヨーク・メッツ(贅沢税ペナルティ)
29フィラデルフィア・フィリーズ(贅沢税ペナルティ)
30トロント・ブルージェイズ(贅沢税ペナルティ)
2026年MLBドラフトの指名順位

MLBは30チームのはずなのに、指名順位が27位までしか載ってないよ?

MLBドラフトには贅沢税超過によるペナルティが課せられるため、対象のチームは当初の指名順位から10位繰り下げられます。

対象となったのはニューヨーク・メッツ、ニューヨーク・ヤンキース、ロサンゼルス・ドジャース、フィラデルフィア・フィリーズ、トロント・ブルージェイズの5球団です(実際の指名順位は本記事後半の「結果」セクションで解説します)。

  • 上位6チームはロッタリーで決定
  • 7位以降は前年の成績順が基本だが、ポストシーズン進出の有無収益分配の対象球団かどうかによって細かく調整される
  • ポストシーズン進出チームは19位以降、成績順
  • 贅沢税閾値4,000万ドルを超過すると対象チームのドラフト順位が10位繰り下げられるペナルティあり

MLBの贅沢税についてはこちらの記事で解説しています。

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ドラフトロッタリーの概要

ドラフトロッタリーの概要

ドラフトロッタリーは、MLBが戦力均衡を図るために2023年から導入した新しいシステムです。

従来は前年の成績が最も悪いチームが自動的に1位指名権を獲得する完全ウェーバー制が採用されていました。現在は抽選によって上位指名権が決定されます。

🎲 ドラフトロッタリーの仕組み(図解)
1
🏟 全30球団のうち、プレーオフ進出の12球団は対象外
2
🎯 プレーオフに進出しなかった18球団が抽選の対象
3
🎲 ウィンターミーティング中に抽選会を開催
4
🏆 全体1〜6位の指名権を抽選で決定(7位以降は前年成績などで決定)
当選確率のイメージ:成績が悪いほど高い
最下位クラス
下位
中位
対象内で上位
※実際の確率は年度や球団の状況(収益分配の対象かどうか等)で変動します(イメージ図)。
ポイント:前年に全体1位指名権を獲得した球団は、翌年の獲得確率が制限されます。意図的に負けて上位指名を狙う「タンキング」の抑制が狙いです。

ロッタリーの対象となるのは、プレーオフに進出しなかった18チームです。これらのチームが、ウィンターミーティング中に開催される抽選会に参加。

ロッタリーシステムでは、成績の悪いチームほど上位指名権を獲得する確率が高くなるよう設計。

最下位チームが1位指名権を獲得する確率が最も高く、成績が良くなるにつれて確率は下がります。

ただし、連続して同じチームが1位指名権を獲得することを防ぐため、前年1位指名権を獲得したチームは翌年の1位指名権獲得確率が制限されます。

このシステムは、意図的に負けることで高い指名権を狙う「タンキング」と呼ばれる行為を抑制する目的で導入されました。

抽選制により、最下位になっても必ずしも1位指名権を獲得できないため、チームは常に勝利を目指すインセンティブが強まります。

契約金とボーナスプール

契約金とボーナスプール

MLBドラフトにおける契約金システムは、非常に複雑かつ戦略的な要素を含んでいます。その中核となるのが「ボーナスプール」制度です。

ボーナスプールとは

ボーナスプールとは、MLBドラフトにおける「契約金の総予算」のこと。

各球団の1巡目〜10巡目の指名順位に応じて設定された「スロット金額」の合計が、その年のボーナスプール(ドラフト予算)になります。

スロット金額システム

各年のドラフト開催前にあらかじめ、10巡目までの全指名順位ごとに、契約金の目安(Pick Value)が設定されます。その合計金額が、各球団の契約金推奨額(ボーナスプール)となります。

例えば、1位指名権のスロット金額は約800万〜900万ドル、2位は約700万〜800万ドルといった具合に、指名順位が低くなるほどスロット金額も減少します。

各球団は、自分たちが持つ全指名権のスロット金額を合計した額がボーナスプールとなります。

2026年の主な球団のボーナスプール額

球団名ボーナスプール額
ピッツバーグ・パイレーツ19,130,700ドル
タンパベイ・レイズ19,009,300ドル
シカゴ・ホワイトソックス17,592,100ドル
サンフランシスコ・ジャイアンツ17,350,600ドル
ミネソタ・ツインズ16,929,600ドル
セントルイス・カージナルス16,612,300ドル
カンザスシティ・ロイヤルズ15,954,000ドル

出典 MLB.com

超過した場合のペナルティ

球団がボーナスプールを超過して契約した場合、厳しいペナルティが課されます。

超過額に応じて罰金が科せられ、さらに大幅に超過した場合は翌年のドラフト指名権を失うこともあります。

戦略的な活用

ボーナスプールシステムにより、球団は戦略的にドラフトを活用するようになりました。

1巡上位の指名権を持つチームは、契約金の総額(ボーナスプール)を分散させる戦略を取ることが多く見られます。

つまり、上位指名権であえて契約金を”節約”できるような選手を選び、2、3番目の指名権でも契約金が高くなりそうな有望選手を獲得するという手法も用いられています。

11巡目以降の特別ルール

11〜20巡目指名の選手で12万5,000ドル以上の契約金を費やした場合、その超過額はボーナスプールに加算されるという特別なルールもあります。

このルールにより、下位順位での「掘り出し物」選手の獲得にも制限がかけられています。

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PPIと戦力均衡ラウンド

PPIと戦力均衡ラウンド

MLBドラフトには、基本的な20巡以外にも特別な指名権が存在します。

その代表的なものが「PPI(Prospect Promotion Incentive)」と「戦力均衡ラウンド(Competitive Balance Round)」です。

PPI(Prospect Promotion Incentive)

PPIは、有望な新人選手を育成した球団に対するインセンティブとして設けられた制度です。

プレシーズンにMLB Pipeline、Baseball America、ESPNの各機関が発表するプロスペクトランキングのうち、2つ以上でトップ100プロスペクト入りした選手が開幕ロースターに登録され、

年俸調停権獲得前ルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞したり、MVP、サイ・ヤング賞投票で3位以内に入った場合、その球団は1巡目終了後にPPI指名権を獲得できます。

🎁 PPIで球団が指名権を得るまで(図解)
1
📋 条件①:主要3機関(MLB Pipeline・Baseball America・ESPN)のうち2つ以上でトップ100入り
2
🏟 条件②:その選手を開幕ロースターに登録
3
活躍:年俸調停権の獲得前に「新人王」受賞、または「MVP・サイ・ヤング賞」投票で3位以内
4
🎁 報酬:球団が1巡目終了後の追加指名権(PPI指名権)を獲得
ポイント:FA権の取得を遅らせるために有望新人の昇格を先送りする「サービスタイム調整」を防ぎ、開幕からメジャーで起用する球団が得をする設計です。

このシステムは、サービスタイムの調整により、有望選手のFA権獲得を遅らせることを防止し、積極的にメジャーで起用することを促進することで、ファンにとっても楽しみな新人選手を見る機会を増やす効果があります。

サービスタイムについてはこちらの記事で解説しています。

戦力均衡ラウンド(Competitive Balance Round)

戦力均衡ラウンドは、小市場球団や収益が比較的低い球団に対して追加の指名権を与える制度です。

この制度により、資金力に劣る球団でも有望選手を獲得するチャンスが増え、リーグ全体の戦力均衡が図られています。

戦力均衡ラウンドは、1巡目終了後(ラウンドA)と2巡目終了後(ラウンドB)の2回実施されます。

対象となる球団は、収益や市場規模などの複数の要因に基づいて選定され、これらの球団は通常の指名に加えて追加の指名機会を得ることができます。

  • 対象球団は主に市場規模下位10球団または球団収益下位10球団のいずれかの対象球団から抽選で選ばれる
  • 戦力均衡ラウンドA・Bの指名順は、前年の勝率上位順で決まる
  • ラウンドAの指名権を得た球団は、翌年はラウンドBの指名権を得るなど、毎年交互に入れ替わる
  • 戦力均衡ラウンドの指名権は特例として、選手や金銭とのトレードが可能

国際アマチュア選手枠 インターナショナルFA制度

MLBには国際アマチュア選手に対する別の獲得システムも存在します。

これは主に中南米諸国の選手を対象としており、ドラフトとは別のボーナスプールが設定されています。

日本人選手の場合、高校卒業後に直接MLBと契約する場合は、この国際枠での契約となることが一般的です。

  • インターナショナルFA制度を利用して東京の桐朋高校から森井翔太郎がアスレチックスと契約

インターナショナルFAについては過去の記事で詳しく解説しています。

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2026年MLBドラフトの注目選手

2026年MLBドラフトの注目選手

ここでは、2026年ドラフトで上位指名が予想される注目候補を紹介します(順位はMLB Pipelineの最新プロスペクトランキング〈7月7日時点〉をもとにした目安で、実際の指名順とは前後する可能性があります)。

順位選手守備所属
1グレイディ・エマーソン(Grady Emerson)SS(遊撃)高校(テキサス大進学予定)
2ロック・チョロウスキー(Roch Cholowsky)SS(遊撃)UCLA(大学)
3ヴァーン・ラッキー(Vahn Lackey)C(捕手)ジョージア工科大
4ジャクソン・フローラ(Jackson Flora)RHP(右投手)UCサンタバーバラ大
5ジェイコブ・ロンバード(Jacob Lombard)SS(遊撃)高校(マイアミ大進学予定)

本命:ロック・チョロウスキー(UCLA・遊撃手)

大学球界で最高評価を受ける遊撃手で、今季はゴールデンスパイクス賞の最終候補にも残りました。打撃・守備・走塁のバランスに優れ、開催直前のMLB Pipelineランキングではエマーソンに次ぐ2位となりましたが、全体1位指名権を持つホワイトソックスの指名先として引き続き有力な候補です。

📍結果:ホワイトソックスが予想通り全体1位で指名しました。

高校生の逸材:グレイディ・エマーソン(遊撃手)

開催直前のMLB Pipelineランキングでチョロウスキーを抜き、全体1位に浮上した高校生遊撃手です。テキサス大学への進学を表明していますが、上位指名となれば進路が変わる可能性もあります。将来性の高さが魅力ではないでしょうか。

📍結果:全体1位ではなく、タンパベイ・レイズが2位で指名しました。

大学屈指の捕手:ヴァーン・ラッキー(ジョージア工科大)

今季にOPS1.270超とブレイクした捕手です。捕手として残れる守備力と強肩に加え、選球眼・コンタクト・パワーを兼ね備えています。どんなチームでも使いやすいタイプとして評価を上げています。

📍結果:ミネソタ・ツインズが予想通り3位で指名しました。

【結果】ドラフト1巡目 全30球団の指名結果

現地7月11日(日本時間12日)に開幕したドラフト1巡目で、全30球団が指名した選手は以下の通りです。「※」印は贅沢税ペナルティで指名順が繰り下げられた球団で、実際の指名順位を掲載しています。

順位チーム選手名守備出身
1シカゴ・ホワイトソックスロック・チョロウスキー遊撃手UCLA
2タンパベイ・レイズグレイディ・エマーソン遊撃手Fort Worth Christian HS(テキサス州)
3ミネソタ・ツインズヴァーン・ラッキー捕手ジョージア工科大
4サンフランシスコ・ジャイアンツジャクソン・フローラ投手UC Santa Barbara
5ピッツバーグ・パイレーツデレク・クリエル外野手LSU
6カンザスシティ・ロイヤルズザイオン・ローズ外野手ルイビル大
7ボルティモア・オリオールズエリック・ブースJr.外野手Oak Grove HS(ミシシッピ州)
8アスレチックスドリュー・バーレス外野手ジョージア工科大
9アトランタ・ブレーブスAJ・グラシア外野手バージニア大
10コロラド・ロッキーズタイラー・ベル遊撃手ケンタッキー大
11ワシントン・ナショナルズクリス・ハコピアン二塁手テキサスA&M大
12ロサンゼルス・エンゼルスジャレッド・グリンドリンガー外野手Huntington Beach HS(カリフォルニア州)
13セントルイス・カージナルストレバー・コンドン外野手Etowah HS(ジョージア州)
14マイアミ・マーリンズジェイコブ・ロンバード遊撃手Gulliver Prep HS(フロリダ州)
15アリゾナ・ダイヤモンドバックスライダー・ヘルフリック捕手アーカンソー大
16テキサス・レンジャーズジオ・ロハス投手Marjory Stoneman Douglas HS(フロリダ州)
17ヒューストン・アストロズローガン・ヒューズ外野手テキサス工科大
18シンシナティ・レッズジャスティン・レブロン遊撃手アラバマ大
19クリーブランド・ガーディアンズリアム・ピーターソン投手フロリダ大
20ボストン・レッドソックスジェイク・シャフナー遊撃手ノースカロライナ大
21サンディエゴ・パドレスコールマン・ボースウィック投手South Walton HS(フロリダ州)
22デトロイト・タイガースキャメロン・フルーキー投手コースタル・カロライナ大
23シカゴ・カブスケイド・タウンゼンド投手ミシシッピ大
24シアトル・マリナーズエース・リース三塁手ミシシッピ州立大
25ミルウォーキー・ブルワーズトレイ・エベル遊撃手Corona HS(カリフォルニア州)
27※ニューヨーク・メッツカーソン・ウィギンズ投手アーカンソー大
35※ニューヨーク・ヤンキースハンター・ディーツ投手アーカンソー大
36※フィラデルフィア・フィリーズタイラー・スパングラー遊撃手De La Salle HS(カリフォルニア州)
39※トロント・ブルージェイズコール・カーロン投手アリゾナ州立大
40※ロサンゼルス・ドジャースボー・ローランス遊撃手Christ Church Episcopal HS(サウスカロライナ州)

事前の想定では贅沢税ペナルティの対象をヤンキース・ドジャース・メッツの3球団としてご紹介していましたが、実際にはフィラデルフィア・フィリーズとトロント・ブルージェイズを含む5球団が対象でした。

繰り下げ幅は他球団が保有する追加指名権の数によっても変動するため、事前の想定順位(26〜30位)とは異なる結果(メッツ27位・ヤンキース35位・フィリーズ36位・ブルージェイズ39位・ドジャース40位)になっています。

なぜ日本人選手はMLBドラフトにいないの?

⚾ メジャーリーグへの「3つの入り口」
🏟️
① ドラフト

米国・カナダ・プエルトリコのアマチュア選手が対象。この記事の主役。

アマチュア(北米)
🌏
② 国際FA

日本・中南米などのアマチュアはこちら。国際ボーナスプール内で契約。日本の高校・大学生はこの枠

日本人アマはココ
🇯🇵
③ ポスティング/FA

NPBで活躍したプロの道。大谷・山本ら日本人メジャーリーガーの多くはこちら。

NPBのプロ

候補一覧を見て「日本人がいないな」と感じた方もいるはずです。MLBドラフトの対象は、アメリカ・カナダ・プエルトリコと米国領に住むアマチュア選手に限られます。そのため、日本の高校・大学の選手はこのドラフトには登場しません。

日本やドミニカ共和国など海外のアマチュア選手は、別枠の「インターナショナルFA(国際フリーエージェント)」という仕組みで、各球団に割り当てられた予算(国際ボーナスプール)の範囲内で契約します。NPBでプレーする選手がメジャーへ移る「ポスティング制度」とも、また別の入り口になっています。

【注目】佐々木麟太郎、マーリンズから8巡目指名

2026年ドラフトで日本の野球ファンから最も注目されたのが、花巻東高校(岩手)で歴代最多となる通算140本塁打を放った佐々木麟太郎選手(21)です。

高校卒業後は日本の大学ではなく米スタンフォード大学に進学し、アメリカの大学に在籍するアマチュア選手としてMLBドラフトの対象になっていました。

上記の「日本の高校・大学生は国際FA枠」という原則の、数少ない例外にあたるケースです。

現地7月12日(日本時間13日)、マイアミ・マーリンズが8巡目・全体235位で佐々木選手を指名しました。

今季はスタンフォード大で54試合に出場し、打率.262、16本塁打、OPS.952という成績を残しています。

佐々木選手は昨秋のNPBドラフトでも福岡ソフトバンクホークスから1位指名を受けており、現時点で①マーリンズと契約してプロ入り、②ソフトバンクと契約、③スタンフォード大に残り来季もプレー、という3つの選択肢が残っています。

契約金の目安は約3875万円と報じられており、7月末までに進路を決断する見通しです(2026年7月14日時点で進路は未確定)。

📋 指名された選手がメジャーに上がるまで
1
ドラフトロッタリー前年12月

下位6球団の上位指名順を抽選で決定。2026年は全体1位をホワイトソックスが獲得。

2
ドラフト本番・指名7月

30球団が20巡にわたり指名。1〜2巡目は中継もあり注目度が高い。

3
契約(ボーナスプール内)〜7月末

各球団の予算(ボーナスプール)の範囲で契約金を提示しサインを目指す。

4
マイナーで育成

多くはまずマイナー契約。ルーキー級からAAAへ段階的に昇格する。

5
メジャー昇格

実力が認められればメジャー初昇格。ここからが本当のスタート。

まとめ

MLBドラフトは、単なる新人選手獲得システムを超えて、リーグ全体の戦力均衡と競争力向上を図る重要な制度として機能しています。

ボーナスプール制度、ドラフトロッタリー、PPI、戦力均衡ラウンドなど、複数の仕組みが組み合わさることで、各球団が戦略的にチーム作りを行うことができる環境が整備されています。

NPBドラフトと比べても、その規模や制度の複雑さ、契約金の金額すべてにおいて圧倒的な差があります。これは、MLBが持つ巨大な市場規模と収益力、そして30球団×マイナーリーグシステムという大規模な育成システムを反映しています。

2026年ドラフトは、オールスターウィーク中の7月11日から12日にかけてフィラデルフィアで開催され、多くの有望選手がプロの世界への第一歩を踏み出します。

ドラフトロッタリーにより、どの球団が上位指名権を獲得するか、各球団の戦略的な指名、そして契約交渉に至るまで、全てに注目が集まります。

この記事でMLBドラフトをより楽しむことができれば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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