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みなさん、こんにちは!Chanです。
球審のストライク判定後に選手がヘルメットをコンコンと叩く。
するとスタジアムの大型ビジョンに緑や赤のグラフィックが映し出され、判定が覆る。
2026年のMLBを観ていると、こんな場面に出くわしたことがあるのではないでしょうか。
これが今シーズンから導入されたABS(Automated Ball-Strike)チャレンジシステムです。
MLBが2023年のピッチクロック以来最大の変革と位置づける、新しい制度です。
新ルールを理解するだけで、MLBの試合はグッと面白くなります。順番に見ていきましょう。
ABSチャレンジとは?──「ロボット審判」というより「ビデオ判定の進化版」
ABSチャレンジの基本的な構造はシンプルです。
- 人間の審判が判定
- 選手がおかしいと思ったらチャレンジ申告
- コンピュータが検証
- 正しければ判定覆す
球審は引き続き試合を仕切ります。
ただし、その判定に異議を申し立てる権利が選手に与えられました。
それがABSチャレンジの本質です。
テニスのホークアイ・チャレンジを野球のストライクゾーンに応用したイメージが近いでしょう。
⚾ ABSチャレンジの基本ルール
チャレンジに成功した場合、判定は覆り、なおかつそのチャレンジ権は手元に残ります。
回数が限られているからこそ、成功する自信があるときだけ使う。
だからこそ駆け引きが生まれます。
🔍 ストライクゾーンの定義
ABSが判定に使うゾーンは以下のように設定されています。
- 幅:ホームプレートと同じ17インチ(約43cm)
- 上限:選手の身長(スパイクなし)の53.5%の高さ
- 下限:身長の27%の高さ
- 判定位置:プレートの前縁ではなく中心の真上
打者ごとに異なる身長に応じてゾーンが個別設定されている点が、人間の審判による判定との最大の違いです。
背の低い選手には低いゾーンが、大柄な選手には広いゾーンが適用されます。
実際の試合での使われ方
チャレンジ申告から結果表示まで約数秒。
スタジアムのビジョンにはホークアイが計測したボールの軌道とゾーンの関係がグラフィックで表示され、観客も一目でわかる形で結果が示されます。
テレビ・配信中継では、以前は一部の放送で表示されていた「ストライクかどうかを示す色分けマーカー」が2026年から表示されなくなりました。
チャレンジシステムの緊張感を演出する意図があると言われています。
ABSシステムの導入の経緯はこちらの記事で解説しています🔽
📊 チーム別ABSチャレンジランキング(Baseball Savantデータ)
Baseball Savant(MLB公式統計サイト)のABSダッシュボードより、2026年4月13日時点のデータをまとめました。
ランキングは「攻撃側(打者チーム)」と「守備側(フィールディングチーム=投手・捕手)」に分けて見る必要があります。
同じチームでも攻守で戦略がまったく異なるからです。
「Won%(成功率)」はチャレンジしたうち判定が覆った割合を指します。
判定が覆ったらWon(勝利)、判定通りでチャレンジ失敗だったら(Lost)です。
※現地時間4月13日の試合終了時点のデータです。記事の公開時点でランキングの変動の可能性があります。
⚔️ 攻撃側:最もチャレンジを行ったチーム TOP5
打者として、見逃しストライクの判定に積極的に異議を唱えているチームのランキングです。
ツインズとヤンキースが突出した申告数を誇ります。
ヤンキースはチャレンジ率7.4%。チャレンジできる場面の約13回に1回は申告している計算です。
ただし、数を使えば勝てるわけではなく、両チームとも成功率は48%と五分に近い水準にとどまっています。
🛡️ 守備側:最もチャレンジを行ったチーム TOP5
捕手・投手として、ボール判定に対して積極的にチャレンジを行ったチームです。
マーリンズは守備側チャレンジ数でリーグ断トツの34回。
Won%は62%と量・質ともに高水準を維持しています。
ツインズは攻守両方でトップ5入りしており、現状はチームとしてABSを最も組織的に活用しているチームといえます。
🎯 攻撃側:成功率ランキング TOP5
打者がチャレンジした際に、判定が覆った回数が多いチームのランキングです。
レッズは67%という高成功率で、覆った判定のうち3回は見逃しストライクをボールに覆す(-K Flip)という、試合の流れを大きく変えるチャレンジ成功となっています。
🏹 守備側:成功率ランキング TOP5
守備側チームの投手・捕手がチャレンジした際に、判定が覆った回数が多いチームのランキングです。
守備側で最も目を引くのがタイガースの92%という成功率です。
13回申告して12回成功。直感とゾーン把握能力がズバ抜けています。
ABSだけじゃない!2026年に厳格化されたもう一つのルール
ABSチャレンジが注目を集めていますが、2026年に厳格化されたルールがあります。
ベースコーチのコーチャーズボックス運用厳格化
1塁・3塁のベースコーチは、投手がマウンド上にいる間はコーチャーズボックス内にとどまる必要があります。
違反があればまず警告、繰り返せば退場となります。
投手の球の握りを読み取るなどの行為を防ぐ狙いがあります。
近年のMLBルール変遷まとめ
MLBは近年毎年のようにルール改正を行ってきました。
流れを整理しておきましょう。
📅 MLBルール変遷タイムライン
ピッチクロックの効果はどれほどか
ピッチクロックによる平均試合時間の短縮は数値に表れています。
- 2022年シーズン:平均試合時間 3時間4分
- 2023年シーズン(導入初年度):平均 2時間40分(前年から約26分短縮)
- 2025年シーズン:平均 2時間38分
ピッチクロックの導入により、1試合あたり約26分短くなりました。
「野球は時間がかかる」というイメージが変わりつつあります。
ABSチャレンジで変わる試合観戦
新ルールを知ると、試合の見方が変わります。
とくにABSチャレンジには、観戦をよりドラマチックにする要素が詰まっています。
見どころ① チャレンジを温存する駆け引き
各チーム1試合につきチャレンジは2回しかありません。
序盤に2回使いきってしまうと、終盤の大事な場面で使えなくなります。
「残りチャレンジ1回で9回2アウト・フルカウント・逆転の走者が2塁」
そんな状況で選手がヘルメットを叩く。
その一瞬が生む緊張感は、これまでにはなかったものです。
見どころ② 「見逃しストライク」の判定が変わる
MLBで長年議論されてきた「低めのボール球が見逃しストライクと判定される」問題。
これまでは選手が抗議しようにも即退場のリスクがあり、泣き寝入りするしかありませんでした。
ABSチャレンジにより、選手は冷静に、ルールに則り異議申し立てができるようになりました。
フラストレーションの解消手段が与えられたことで、試合の雰囲気も変化しつつあります。
見どころ③ ストライクゾーンの「個人差」を感じる
ABSのゾーンは打者の身長によって上下が変わります。
背が低い打者へのゾーンと、長身の打者へのゾーンは別物です。
大谷翔平(193cm)のストライクゾーンと、小柄な打者のゾーンを比較しながら観ると、チャレンジが発生する場面の違いがよく理解できます。
MLBをどこで観るか迷っている方には、2026年シーズンの視聴サービスをまとめたこちらの記事がおすすめです🔽
FAQ
Q1. ABSチャレンジ(ABS)とはどんなルールですか?
A1. ABS(Automated Ball-Strike)チャレンジとは、2026年からMLBで導入された制度で、打者・投手・捕手が球審のボール・ストライク判定に異議を申し立てられる仕組みです。
各チームは1試合に2回のチャレンジ権を持ち、ヘルメットを叩くジェスチャーで判定から2秒以内に申告します。
ホークアイのトラッキング技術でボールの位置を検証し、判定が誤りであれば覆ります。チャレンジに成功した場合、権利は消費されません。
Q2. ABSチャレンジの成功率が高いチームはどこですか?
A2. 2026年シーズン序盤のBaseball Savantデータによると、攻撃側ではレッズ(67%)がトップの成功率。守備側はタイガース(92%)がトップの成功率を誇ります。
Q3. 2023年以降、MLBではどんなルール変更がありましたか?
A3. 2023年にピッチクロック(2023年導入時:走者なし15秒・走者あり20秒以内に投球)→(2024年からは走者あり18秒)、シフト禁止(内野手の守備位置制限)、ベース拡大(15→18インチ)の3つが同時導入されました。
ピッチクロックだけで試合時間が平均約26分短縮されています。
2026年にはさらにABSチャレンジ、コーチボックス厳格化、走塁妨害改正の3つが加わりました。
まとめ:2026年のMLBは「ルールを知るほど面白い」
2026年のMLBで導入された新ルール・厳格化されたルールをまとめます。
- ABSチャレンジ:各チーム2回、打者・投手・捕手が2秒以内に申告。成功率はチームで差がつきはじめている
- コーチャーズボックス厳格化:ベースコーチは投球中はボックス内に待機。2度目の違反で退場
2023年のピッチクロック・シフト禁止・ベース拡大から始まったMLBのルール改革は、2026年のABSチャレンジで新たな段階へ入りました。
「審判に判定の異議を唱えられない」「野球は時間がかかる」
そんなイメージは過去のものになりつつあります。
新ルールを頭に入れて観戦すると、チャレンジの一場面ひとつ取っても、選手がどんな判断をしているかがリアルに伝わってきます。
MLBをもっと楽しみたい方は、ぜひ今シーズンの配信にも注目してみてください。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
本記事が参考になれば幸いです。
ABSシステム導入の背景や仕組みはこちらの記事で解説しています🔽




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