【2026年MLB】今永昇太復活の理由を解説!データで見る投球分析

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みなさん、こんにちは!Chanです。

「今年の今永昇太、なんか調子いいな」と感じている方も多いのではないでしょうか。

2026年シーズン序盤(8先発)の今永昇太はERA 2.28・WHIP 0.93・53奪三振と、2024年のデビューシーズンをも上回るペースで快投を続けています。

Chase%(打者がゾーン外の球を振る割合)に至ってはMLB全体で99パーセンタイルという圧倒的な数字。

しかし昨年2025年の後半を覚えていますか?怪我からの復帰後、最後の12登板でERAは5.17に跳ね上がり、69.2回で被本塁打20本という衝撃的な数字を残しました。「今永はもう限界なのか」という声すら上がったほどです。

今回の記事では、2025年後半に何が起きたのか、そして2026年にどうやって復活を遂げたのかをStatcastとFanGraphsのデータを使って徹底解析します。

※本記事のデータは2026年5月12日時点のものです。

📊 この記事でわかること

  • 今永昇太の2026年シーズン最新成績(FanGraphs・Baseball Savant)
  • 2025年後半に不振に陥った本当の理由(怪我・メカニクス崩れ・フォーシーム失速)
  • 2026年復活の3つの鍵をデータで解説
  • xERAとERAの乖離から見える「今後の懸念点」

今永昇太 2026年シーズン成績まとめ(5月12日時点)

年度W-LERAFIPxERAIPK/9HR/9WAR
202415-32.913.723.34173.19.031.403.1
20259-83.734.864.07144.27.281.930.9
20264-22.282.803.0347.110.080.761.4

出典: FanGraphs / Baseball Savant ※2026年は5月12日時点(8先発)

2026年のERA 2.28とFIP2.80は、どちらもデビュー年の2024年(ERA 2.91・FIP 3.72)を上回る数字です。

K/9が10.08と3年間でキャリアハイ、HR/9は0.76と最低値を記録しています。

今永のWAR(fWAR)値の見方や、他の日本人投手との比較はこちらの記事で詳しく解説しています。

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なぜ2025年後半は崩れたのか──不振の3つの原因

① ハムストリング怪我とアームアングルの崩れ

2025年5月、ブルワーズ戦での打球処理中に左太もも裏(ハムストリング)の肉離れを発症し、約2ヶ月の離脱を余儀なくされました。

復帰直後は持ち直し、7月19日時点では防御率2.40を維持していましたが、そこからの最後の12登板で異変が起きます。

⚠️ 2025年後半12登板の衝撃的な数字

  • ERA:5.17
  • 被本塁打:20本(69.2回)
  • HR/9:約2.59(前半比で3倍以上)

身体の違和感が投球フォームに影響し、アームアングルが3〜4度低下したと報告されています。

腕が下がることでボールに縦の回転がかかりにくくなり、スプリットの「縦割れ」が機能しなくなりました。

今永自身も「ファンを失望させて申し訳なかった」とオフに語っています。

② フォーシームの失速が──Run Value -10

実は2025年の不振、スプリットだけが問題ではありませんでした。Baseball SavantのRun Values by Pitch Typeを見ると、最大の失点源はフォーシームのRun Value -10という深刻な数字でした。スプリットは2025年も+6と機能していた一方、フォーシームが足を引っ張っていたのです。

球種2025 Run Value2026 Run Value2026 Whiff%2026 HardHit%
フォーシーム-10(失点源)+2(改善)17.9%61.2%
スプリット+6+745.0%23.9%
スウィーパー+8+242.9%25.0%

出典: Baseball Savant Run Values by Pitch Type

Percentile Rankingsでも2025年のフォーシームはわずか10パーセンタイル(リーグ最下位クラス)。これが2025年不振の「真犯人」であり、2026年に86パーセンタイルまで復活したことが数字全体の改善に直結しています。

③ K%の大幅低下と被弾の連鎖

フォーシームとスプリットが同時に機能しなくなった結果、三振が取れなくなりました。

K%は2024年の25.1%から2025年は20.6%へ約5ポイント低下

追い込んでからの決め球がなければ、カウントを悪化させた末に甘い球を痛打される悪循環に。]

バレル率も8.6%→11.6%と悪化し、xERAは4.07と表面上の防御率3.73よりさらに悪い実力を示していました。

2026年復活の3つの鍵──データが示す「本当に何が変わったか」

🏆 2026年 Percentile Rankings(今永昇太)
Chase%(追球率)
🔥 9939.9
Offspeed Run Value
🔥 997
Whiff%(空振り率)
👍 9132.8
Fastball Run Value
👍 864
K%(奪三振率)
👍 8528.3
xERA(期待防御率)
👍 823.03
BB%(四球率)
⚠️ 767.0
Barrel%(被バレル率)
⚠️ 299.9
※数値が高いほど投手として優秀 | 出典: Baseball Savant 2026年

① フォーシームの復活──Percentile 86へ上昇

2026年最大の変化はフォーシームの劇的復活です。

Percentile Rankingsで10パーセンタイル(2025年)から86パーセンタイル(2026年)へ。

Run Valueも-10から+2へ反転しました。

球速は91.9 mphと依然としてリーグ平均以下(12パーセンタイル)。なのになぜ「効く」のか。

答えはスプリットとのコンビネーションです。

アームアングルが元に戻りスプリットが本来の縦の変化を取り戻したことで、打者がフォーシームとスプリットを見分けられなくなりました。

同じ軌道で来てスプリットだけが鋭く沈む。打者の判断を鈍らせることに成功。

Fastball Run Value 86パーセンタイル・Offspeed Run Value 99パーセンタイルという二枚看板が2026年の今永を支えています。

② ゾーン戦略の大転換──意図的に「外す」ことで打者を崩す

2026年の今永はゾーン内投球率(Zone%)を43.0%まで絞っています

2025年の54.0%から11ポイントの大幅削減。一見すると制球難に見えますが、実態は正反対の「意図的な戦略転換」です。

年度Zone%Chase%Chase Contact%Whiff%
202451.6%34.7%52.4%28.3%
202554.0%31.5%60.8%24.6%
202643.0%39.9%55.0%32.8%
MLB平均48.7%28.5%58.0%25.0%

出典: Baseball Savant Plate Discipline

2025年は「ゾーンに多く投げる(54%)→打者に振ってもらえない(Chase% 31.5%)→振られても当てられる(Chase Contact% 60.8%)」という悪循環でした。

2026年は「ゾーン外に多く投げる(43%)→打者が追いかけてくる(Chase% 39.9%)→追っても空振り(Chase Contact% 55%)」という理想のサイクルが完成。

スプリットへの信頼が戦略そのものを変えたのです。

③ 被本塁打の激減と三振の爆増

2025年後半に20本を被弾したHRが、2026年は47.1回でわずか4本(HR/9=0.76)。

スプリットが低めに決まると打球は自然とゴロや弱い当たりになります。

バレル率も11.6%(2025)→9.9%(2026)と改善。

K/9は2024年の9.03から大幅アップして10.08のキャリアハイ

Statcast Pitching Run Valueでも2026年(8先発)でAll +12と、2025年フルシーズンの+6をすでに上回っています。

それでも残る懸念点──xERAとERAの乖離をどう見る

ERA 2.28に対し、xERA(期待防御率)は3.03です。xERAは打球の質・速度・角度から算出する実力指標で、ERA=2.28は「少し運が味方している」可能性を示唆します。

同様にHR/9=0.76という低率もシーズンが進むにつれてリーグ平均に近づく可能性があります。

またBB%が7.0%(76パーセンタイル)とやや高めな点も継続注視が必要です。

📌 正確な評価は?
「ERA 2.28は少し良すぎる面もあるが、xERA 3.03・FIP 2.80という実力指標を見ても間違いなくMLBトップクラスの投手に戻ってきた」。Chase% 99パーセンタイル、Whiff% 91パーセンタイルというコンタクト抑制力は本物です。

今永昇太がいるカブスの現状──首位を快走中

今永の復活はチームにも直結しています。シカゴ・カブスは2026年5月時点でナ・リーグ西地区首位を快走中。

今永はその「鍵となる存在」として米メディアにも評価されています。

同じカブスには鈴木誠也も在籍。日本人2人がNL首位チームの中核を担っています。

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まとめ

2025年不振の主な原因

  • ハムストリング怪我(約2ヶ月離脱)によるアームアングルの低下
  • フォーシームのRun Value -10(Percentile 10位)が真犯人
  • 後半12登板ERA 5.17・被HR20本の連鎖崩壊

🔥 2026年復活の3つの鍵

  • フォーシームがPercentile 86位に劇的復活(Run Value +2)
  • Zone%を43%に下げChase%99パーセンタイルの「外す戦略」を確立
  • HR/9が0.76に激減・K/9 10.08のキャリアハイ

「球速が遅くても打者を抑えられる」という今永モデルは、MLBで通用することが証明されました。

2025年の挫折を経て、むしろ精度が磨かれた投球スタイルは、シーズン終盤に向けてさらに完成度を高めていく可能性を秘めています。

WARや投球指標の読み方についてはこちらの記事も参考にしてください。

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スプリットやフォーシームの組み立て方がわかりやすく解説されています。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。この記事が参考になれば幸いです。

よくある質問(FAQ)

Q. 今永昇太は2026年もフル先発できますか?

現時点(5月12日)で8先発をすべてこなしています。

2025年のハムストリング怪我から完全に回復したとみられ、FanGraphsのプロジェクションでは26先発・149.0 IPを想定。

今季はローテの柱として機能する公算が高いです。

Q. 今永昇太のスプリットはなぜそんなに打者が打てないのですか?

フォーシームとほぼ同じ軌道から手前で急激に沈む「縦の変化」が特徴です。

打者は直球と判断してスイングしたところでボールが消えるため、対応が非常に難しい球種です。

2026年のWhiff%(空振り率)は45.0%とMLBトップクラス。

さらに今永のフォーシームはスプリットとの「見分けにくさ」で威力を発揮しており、単体ではなくコンビネーションとして機能しています。

Q. FIP・xERAとは?ERAと何が違うのですか?

ERA(防御率)は実際に取られた点数をもとに算出するため、守備のミスや運の影響を受けます。

FIPは「三振・四球・被本塁打」だけで算出した守備非依存の実力指標、xERAはStatcastの打球データ(初速・角度)から算出した期待防御率です。

今永の2026年はERA 2.28に対してFIP 2.80・xERA 3.03と若干の乖離がありますが、いずれもMLBトップクラスの水準です。

参考・データ出典

※記事内の成績データは2026年5月12日時点のものです。

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