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みなさん、こんにちは!Chanです。
「fWARとrWAR、どっちが本当のランキングなの?」
WARに慣れ親しんできた方なら、一度は感じた疑問ではないでしょうか。
実はこの2つ、同じ「WAR」という名前でも計算方法が異なるため、同じ選手でも数値が大きく変わることがあります。
2026年6月時点の最新データでは、fWAR(FanGraphs)首位は大谷翔平が5.4で投打合算の単独トップ、rWAR(Baseball Reference)はサンチェスが5.5で首位・大谷は5.4で2位と、二刀流の大谷が両指標トップ級に立つ2026年らしいシーズンが続いています。
この記事では、fWAR・rWAR それぞれのTOP10を掲載し、なぜこんな乖離が生まれるのかをわかりやすく解説します。
さらに、二刀流・大谷翔平の投打合算WARの正しい読み方も詳しく紹介します。
- fWAR(FanGraphs)とrWAR(Baseball Reference)の計算の違い
- 【2026年6月時点】fWARランキングTOP10:首位は大谷(5.4単独)
- 【2026年6月時点】rWARランキングTOP10:首位はサンチェス(5.5)・大谷2位(5.4)
- 同じ選手でも数値が違う理由(特にパヘス・大谷)
- 大谷翔平の投打合算WAR(fWAR 5.4 / rWAR 5.4)の読み方
※ WARの基礎概念・計算式・歴代ランキングはこちらで詳しく解説しています。

fWARとrWAR、何が違うの?
fWAR(FanGraphs版)の特徴
fWAR は FanGraphs が算出します。
投手評価には FIP(Fielding Independent Pitching) を使用。
三振・四球・本塁打だけで計算するため、「守備の影響を排除した投手本来の実力」を測ります。
野手の守備評価には、Statcastデータを用いた OAA(Outs Above Average)を得点換算した指標(Fielding Runs Prevented) を採用しています(2016年シーズン以降。外野の肩・ダブルプレー成分は引き続きUZRを使用)。
打撃評価には、四球・単打・本塁打などの各プレーを「得点の生まれやすさ」で重み付けしたwOBA(加重出塁率)をもとにした打撃得点を使います。打率では同じ「ヒット1本」でも、wOBAでは長打ほど高く評価されるのが特長です。
rWAR(Baseball Reference版)の特徴
rWAR(bWARとも呼ばれる)は Baseball Reference が算出。
投手評価には RA9(9イニングあたりの失点数) を使用し、「実際に許した失点」を反映します。
野手の守備評価には DRS(Defensive Runs Saved) を採用しています。
打撃評価には、Baseball-Reference独自のrOBA(Rbat)という指標を使います。土台となる考え方はfWARと同じwOBAですが、時代やリーグ環境の違いまで細かく補正しているのが大きな特徴です。主な工夫は次の6点です。
昔は投手も打席に立ったため、含めると当時の野手が実際より高く見えてしまう
年代によってリーグ間で得点の入りやすさが違うため
データが少ない時代を回帰分析で補う
繰り返せる能力として、単打に近い価値を与える
ボールを前に飛ばした凡打と、三振を分けて評価する
内野安打は走者を進めにくいため、価値をやや低く見る
この精緻化によって、過去の評価が見直された選手もいます。同じ選手でもfWARとrWARで数値がずれるのは、こうした打撃評価の考え方の違いも一因です。
デレク・ジーター
内野安打・走塁・守備でも稼ぐタイプ。通算で大きくプラス修正されました。
ベーブ・ルース/バリー・ボンズ
投手を除いたリーグ平均が上がり、相対的に数値がやや下がりました。
どちらを信頼すべき?
どちらが正しいというわけではありません。fWAR=Statcast(OAA)とFIPベースの「守備を除いた投球結果」重視 / rWAR=DRSとRA9ベースの「実際の結果」重視。両方を見ることで、より立体的な選手評価ができます。特にシーズン序盤は守備指標のサンプルが少なくブレやすいため、乖離が大きくなりがちです。
守備の影響を除いた純粋な投球力
衛星データ×映像解析の最新指標
守備も含めた試合結果を反映
ビデオスカウティングベースの指標
よく言われるこの説明ですが、より正確にはどちらも「投手の結果」を表そうとしている点は同じです。違いは、失点という結果のうち「どこまでを投手の責任とみなすか」にあります。
- rWAR(RA9):守備や運の影響も含め、その投手が投げている間の失点を“広く”責任とみなす
- fWAR(FIP):投手が直接コントロールしやすい三振・四球・本塁打に絞り、守備の影響を取り除いて評価する
つまりfWARは「守備の運を除いた投手自身の結果」を見ているのであって、“将来の予測や球の質”をそのまま表しているわけではありません(予測を重視するならxFIPやK-BB%といった別の指標が向いています)。どちらも結果を測る指標で、責任の線引きが両極端なだけ——と理解しておくと、数値のズレの意味がより正確につかめます。
【2026年6月時点】fWARランキングTOP10(FanGraphs)
FanGraphsの公式WARリーダーボード(2026年・FIP-Based)から、打者・投手・二刀流を含む総合fWARランキングTOP10を一覧化します。
大谷翔平のように打撃WAR(Bat WAR)と投球WAR(Pit WAR)を合算した二刀流の価値も一目で確認できます。
| 順位 | 選手名 | チーム | 役割 | Bat WAR | Pit WAR | Total fWAR |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | 大谷翔平 | LAD | 二刀流 | 2.9 | 2.5 | 5.4 |
| 2位 | Pete Crow-Armstrong(ピート・クロウアームストロング) | CHC | 野手 | 4.6 | — | 4.6 |
| 3位 | Bobby Witt Jr.(ボビー・ウィットJr.) | KCR | 野手 | 4.4 | — | 4.4 |
| 4位 | Jacob Misiorowski(ジェイコブ・ミジオロウスキー) | MIL | 投手 | — | 4.2 | 4.2 |
| 5位 | Cristopher Sánchez(クリストファー・サンチェス) | PHI | 投手 | — | 3.8 | 3.8 |
| 6位タイ | Corbin Carroll(コービン・キャロル) | ARI | 野手 | 3.6 | — | 3.6 |
| 6位タイ | Cam Schlittler(キャム・シュリットラー) | NYY | 投手 | — | 3.6 | 3.6 |
| 8位タイ | Yordan Alvarez(ヨルダン・アルバレス) | HOU | 野手 | 3.5 | — | 3.5 |
| 8位タイ | Dillon Dingler(ディロン・ディングラー) | DET | 野手 | 3.5 | — | 3.5 |
| 10位 | Nick Kurtz(ニック・カーツ) | ATH | 野手 | 3.3 | — | 3.3 |
fWARランキングのポイント
- 大谷翔平が単独1位(fWAR 5.4) ― Bat WAR 2.9+Pit WAR 2.5の二刀流合算。2位のクロウアームストロング(4.6)を上回り、投打両方で稼ぐ点が唯一無二
- Pete Crow-Armstrong(CHC)が野手トップのfWAR 4.6 ― 中堅守備と走塁込みで野手最高。次点はBobby Witt Jr.(KCR・4.4)
- 投手勢はミジオロウスキー(4位・4.2)・サンチェス(5位・3.8)・シュリットラー(6位タイ・3.6)が上位 ― FIP-Basedで計算されるため、被本塁打率や奪三振が優秀な投手が上位に入りやすい
- Andy Pages(アンディ・パヘス、LAD)はrWAR 3.6でfWARより大幅に高評価 ― 一方fWARでは2.3でTOP10圏外。守備評価の計算方法の差がはっきり出る代表例です
【2026年6月時点】rWAR ALLランキングTOP10(Baseball Reference)
Baseball Referenceの「Wins Above Replacement – all」リーダーボードから、2026年6月時点の打投合算rWAR TOP10を一覧化します。
FanGraphsと違い、打者・投手を同じスケールで並べるため、二刀流選手の真の価値が直接見えるのが最大の特徴です。
| 順位 | 選手名 | チーム | rWAR | コメント |
|---|---|---|---|---|
| 🔴 1位 | Cristopher Sánchez(クリストファー・サンチェス) | PHI | 5.5 | 先発左腕として投手最高クラスのrWAR |
| 🔴 2位 | 大谷翔平 | LAD | 5.4 | 二刀流の投打合算でメジャートップクラス |
| 🔴 3位 | Pete Crow-Armstrong(ピート・クロウアームストロング) | CHC | 4.7 | 走攻守すべてで貢献する万能型 |
| 🔴 4位 | Bobby Witt Jr.(ボビー・ウィットJr.) | KCR | 4.4 | 走攻守の総合力で上位常連 |
| 🔴 5位タイ | Jacob Misiorowski(ジェイコブ・ミジオロウスキー) | MIL | 4.1 | 圧巻の奪三振を誇る新人右腕 |
| 🔴 5位タイ | Cam Schlittler(キャム・シュリットラー) | NYY | 4.1 | ヤンキース先発として急成長 |
| 🔴 7位 | Kevin McGonigle(ケビン・マゴニグル) | DET | 4.0 | 新人ながら遊撃で高い守備評価 |
| 🔴 8位タイ | Chase Burns(チェイス・バーンズ) | CIN | 3.9 | 奪三振率の高い注目の新人右腕 |
| 🔴 8位タイ | Cody Bellinger(コディ・ベリンジャー) | NYY | 3.9 | 移籍後に打撃と外野守備を両立 |
| 🔴 10位 | Nick Kurtz(ニック・カーツ) | ATH | 3.8 | 長打力が魅力の若手一塁手 |
rWAR ALLランキングのポイント
- 1位はサンチェスが5.5・大谷は5.4で2位 — 二刀流合算の大谷がエース級投手と互角に渡り合う
- ドジャース勢からは大谷(rWAR2位)がTOP10入り。Andy Pages(アンディ・パヘス)はrWAR 3.6で今回は10位圏外
- Andy Pages(アンディ・パヘス)はfWAR 2.3(TOP10圏外)からrWAR 3.6に上昇。DRS(守備評価)の差が顕著に出るケース
- 8位タイのCody Bellinger(コディ・ベリンジャー)は元ドジャース、ヤンキース移籍後にバウンスバック(rWAR 3.9)
- FanGraphs(統合ランキング)とBaseball Reference(合算)で順位が大きく入れ替わる点を理解しておきたい
大谷翔平のWARを正しく読む方法
投手WAR+打者WARの合算とは
大谷のWARは打者としての貢献+投手としての貢献の両方を合算します。
2026年6月時点の内訳は次の通りです。
| 区分 | fWAR(FanGraphs) | rWAR(BBref) |
|---|---|---|
| 🏏 打者WAR | 2.9 | 2.9 |
| ⚾ 投手WAR | 2.5 | 2.5 |
| 🏆 合計WAR | 5.4 | 5.4 |
打者WAR(2.9)と投手WAR(2.5)はほぼ同じ水準で、打席と投球の両面でバランスよく貢献していることがわかります。打席数(322打席)が投手登板の分だけ抑えられている中でこの打者WARを残しているのは、見逃せないポイントではないでしょうか。
「先発投手として73.2イニングを投げながら322打席に立てている」こと自体が過去に例のない成績であり、合算値で評価することが不可欠です。
fWARとrWARで大谷の数値が違う理由
今季はfWAR(5.4)とrWAR(5.4)がほぼ一致していますが、両指標に差が出る場合の主な要因は投手評価の差です。
大谷の場合、ERA(実際の失点率)がFIPより優れているため、RA9ベースのrWARが高く出ていると考えられます。
ドジャース勢のWAR現状
エドマン・グラスナウらがIL入りという台所事情の中、ベッツが復帰し、チームとしてWARランキング上位に複数名を送り込んでいます。
| 選手名 | fWAR | rWAR | ひとこと |
|---|---|---|---|
| Andy Pagesアンディ・パヘス | 2.3(TOP10圏外) | 3.6(10位圏外) | 守備が効いてrWARでは高評価 |
| 大谷翔平Shohei Ohtani | 5.4(1位) | 5.4(2位) | 投打合算で両指標トップクラス |
| Max Muncyマックス・マンシー | 2.9(圏外) | 3.0(圏外) | 三塁守備と長打でチームを支える |


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まとめ
- fWAR首位は大谷翔平(LAD)5.4で単独トップ——二刀流合算が野手・投手を上回る
- rWAR首位はサンチェス(PHI)5.5/大谷は5.4で2位——投手最高クラスに二刀流が肉薄
- 両指標の乖離の主因は守備評価(OAA vs DRS)の違い——シーズン序盤はブレが大きい
- 大谷翔平はfWAR 5.4・rWAR 5.4——必ず投打合算値で比較することが大切
- シーズン序盤の守備指標はサンプル不足でブレが大きい——夏以降の収束に注目
fWARとrWARの「どちらが正しいか」より、「なぜ差が生まれているのか」を追いかけるのが面白いのです。
パヘスの守備評価が今後どう変化するか、大谷の投打WARバランスがどう推移するか。
シーズンを通じてWARランキングを定点観測すると、野球観戦がさらに深くなります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。この記事が参考になれば幸いです。
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よくある質問
Q1. fWARとrWAR、どちらを参考にすればいいですか?
目的によって使い分けるのがベストです。
投手の「実力」を守備から切り離して評価したいならfWAR、実際の試合結果を含めた総合評価ならrWAR。
できれば両方を参照し、乖離が大きい選手には「なぜ差があるか」を考えると理解が深まります。
Q2. Andy Pages(アンディ・パヘス)の過去にfWARとrWARが大きく乖離していた理由は?
主な原因は守備指標の違いです。
Baseball ReferenceのDRS(Defensive Runs Saved)はパヘスの外野守備を高く評価しているのに対し、FanGraphsはStatcastベースのOAA(Outs Above Average)を守備評価に使用しており、こちらは平均的な評価にとどまっています。
シーズン序盤はサンプルが少なくブレが生じやすく、シーズンが進むにつれて収束する傾向があります。
Q3. 大谷翔平のWARはどう見ればいいですか?
必ず打者WAR+投手WARの合算値で評価してください。
打者WARだけ(2.9)を見ると低く感じますが、fWAR・rWARともに5.4という合算値が大谷の本当の貢献度を示しています。
参考・データ出典
・FanGraphs WAR Leaderboards
・Baseball Reference MLB Leaders
・FanGraphs WAR Fielding Update(OAA移行に関する公式記事)
・MLB公式スタッツ
※記事内の成績データは2026年6月22日(現地時間6月21日)時点のものです。



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