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みなさん、こんにちは!Chanです。
「fWARとrWAR、どっちが本当のランキングなの?」
WARに慣れ親しんできた方なら、一度は感じた疑問ではないでしょうか。
実はこの2つ、同じ「WAR」という名前でも計算方法が異なるため、同じ選手でも数値が大きく変わることがあります。2026年5月10日時点の最新データでは、fWAR(FanGraphs)の首位はBobby Witt Jr.(ボビー・ウィット Jr.、2.3)なのに対し、rWAR(Baseball Reference)の首位はAndy Pages(アンディ・パヘス、2.6)という「全くトップが違う」状況が生まれています。
この記事では、fWAR・rWAR それぞれのTOP10を掲載し、なぜこんな乖離が生まれるのかをわかりやすく解説します。
さらに、二刀流・大谷翔平の投打合算WARの正しい読み方も詳しく紹介します。
- fWAR(FanGraphs)とrWAR(Baseball Reference)の計算の違い
- 【2026年5月時点】fWARランキングTOP10:首位はWitt Jr.(2.3)
- 【2026年5月時点】rWARランキングTOP10:首位はPages(2.6)
- 同じ選手でも数値が違う理由(特にPages・大谷)
- 大谷翔平の投打合算WAR(fWAR 2.1 / rWAR 2.4)の読み方
※ WARの基礎概念・計算式・歴代ランキングはこちらで詳しく解説しています。

fWARとrWAR、何が違うの?
fWAR(FanGraphs版)の特徴
fWAR は FanGraphs が算出します。
投手評価には FIP(Fielding Independent Pitching) を使用。
三振・四球・本塁打だけで計算するため、「守備の影響を排除した投手本来の実力」を測ります。
野手の守備評価には、Statcastデータを用いた OAA(Outs Above Average)を得点換算した指標(Fielding Runs Prevented) を採用しています(2016年シーズン以降。外野の肩・ダブルプレー成分は引き続きUZRを使用)。
rWAR(Baseball Reference版)の特徴
rWAR(bWARとも呼ばれる)は Baseball Reference が算出。
投手評価には RA9(9イニングあたりの失点数) を使用し、「実際に許した失点」を反映します。
野手の守備評価には DRS(Defensive Runs Saved) を採用しています。
どちらを信頼すべき?
どちらが正しいというわけではありません。fWAR=Statcast(OAA)とFIPベースの「実力」重視 / rWAR=DRSとRA9ベースの「実際の結果」重視。両方を見ることで、より立体的な選手評価ができます。特にシーズン序盤は守備指標のサンプルが少なくブレやすいため、乖離が大きくなりがちです。
守備の影響を除いた純粋な投球力
衛星データ×映像解析の最新指標
守備も含めた試合結果を反映
ビデオスカウティングベースの指標
【2026年5月時点】fWARランキングTOP10
※ 現地時間2026年5月10日時点。FanGraphs掲載データ。投手・野手合算の総合ランキング。
| 順位 | 選手名 | チーム | fWAR | 区分 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | Bobby Witt Jr.ボビー・ウィット Jr. | KCR | 2.3 | 野手 SS |
| 2 | Matt Olsonマット・オルソン | ATL | 2.2 | 野手 1B |
| 3 | Aaron Judgeアーロン・ジャッジ | NYY | 2.2 | 野手 OF |
| 4 | 大谷翔平Shohei Ohtani | LAD | 2.1 | 投打合算 |
| 5 | Cam Schlittlerキャム・シュリットラー | NYY | 2.1 | 投手 |
| 6 | Yordan Alvarezヨルダン・アルバレス | HOU | 2.0 | 野手 DH |
| 7 | Shea Langeliersシェイ・ランゲリアーズ | ATH | 2.0 | 野手 C |
| 8 | Ben Riceベン・ライス | NYY | 2.0 | 野手 1B |
| 9 | Dylan Ceaseディラン・シース | TOR | 1.9 | 投手 |
| 10 | Otto Lopezオットー・ロペス | MIA | 1.9 | 野手 OF |
参考:Andy PagesのfWAR=1.8(12位・トップ10圏外)
fWAR 注目ポイント
🔵 1位:Bobby Witt Jr.(KCR)2.3
ロイヤルズの遊撃手が今季もWARトップに。攻守ともに安定しており、fWARでもrWARでも上位に顔を出す「本物の実力」の持ち主です。
🔵 2・3位:Olson(マット・オルソン、ATL)・Judge(アーロン・ジャッジ、NYY)ともに2.2
ブレーブスの一塁手Olsonとヤンキースの主砲Judgeが僅差で続きます。
どちらも打撃での貢献が主軸で、安定した活躍を見せています。
🔵 4位:大谷翔平(LAD)2.1
fWAR 2.1は打者WAR(0.8)+投手WAR(1.3)の合算。
詳しくは後のセクションで解説します。シーズン序盤からリーグ上位4傑に位置するのは、さすがの貢献度です。
🔵 5位:Cam Schlittler(キャム・シュリットラー、NYY)2.1
ヤンキースの若手投手が躍進。fWARよりrWARの方が高い選手で、FIPより実際の失点率(RA9)の方が低い。「守備に助けられつつも結果を出している」投手です。
【2026年5月時点】rWARランキングTOP10
※ 現地時間2026年5月10日時点。Baseball Reference掲載データ。投手・野手合算の総合ランキング。
| 順位 | 選手名 | チーム | rWAR | 区分 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | Andy Pagesアンディ・パヘス | LAD | 2.6 | 野手 OF |
| 2 | Bobby Witt Jr.ボビー・ウィット Jr. | KCR | 2.5 | 野手 SS |
| 3 | Matt Olsonマット・オルソン | ATL | 2.4 | 野手 1B |
| 4 | 大谷翔平Shohei Ohtani | LAD | 2.4 | 投打合算 |
| 4 | Cody Bellingerコディ・ベリンジャー | NYY | 2.4 | 野手 OF |
| 6 | Aaron Judgeアーロン・ジャッジ | NYY | 2.3 | 野手 OF |
| 7 | Christopher Martinクリストファー・マーティン | CHW | 2.3 | 投手 |
| 7 | José Sorianoホセ・ソリアーノ | LAA | 2.3 | 投手 |
| 9 | Jordan Walkerジョーダン・ウォーカー | STL | 2.2 | 野手 OF |
| 10 | Mike Troutマイク・トラウト | LAA | 2.1 | 野手 OF |
rWAR 注目ポイント
🔴 1位:Andy Pages(LAD)2.6——fWARとの差が衝撃的
rWAR全体トップのPagesですが、fWARは1.8(12位)。
この0.8の差は今シーズン最大の「fWAR vs rWAR 乖離」事例です。
主な原因は守備指標の違い。
BBrefはDRS(Defensive Runs Saved)、FanGraphsはStatcastベースの OAA(Outs Above Average)を守備評価に使用しており、同じ守備プレーでも両指標の評価が大きく食い違うことがあります。
シーズン序盤は守備指標のサンプルが少ないためブレが特に大きく、収束には500イニング以上の守備機会が必要とされています。
🔴 4位:大谷翔平(LAD)2.4
fWARの2.1より0.3高いrWAR 2.4。
RA9ベースの投手評価がFIPより高くなっており、実際の失点を守備陣とともに抑えていることが評価されています。
🔴 7・8位:Martin(クリストファー・マーティン、CHW)・Soriano(ホセ・ソリアーノ、LAA)ともに2.3
ホワイトソックスとエンゼルスからリーグトップクラスのWARをマーク。
チームの勝利数が少なくても個人WARは高くなり得る。
WARの「個人評価指標」としての本質がよく表れています。
🔴 ヤンキース勢が圧倒的な層の厚さ
Judge(2.3)・Bellinger(コディ・ベリンジャー、2.4)・Schlittler(fWAR 2.1)・Ben Rice(ベン・ライス、fWAR 2.0)と、ヤンキースから複数選手がTOP10に。
個人WARの積み上げがチーム力に直結しています。
大谷翔平のWARを正しく読む方法
投手WAR+打者WARの合算とは
大谷のWARは打者としての貢献+投手としての貢献の両方を合算します。
2026年5月10日時点の内訳は次の通りです。
| 区分 | fWAR(FanGraphs) | rWAR(BBref) |
|---|---|---|
| 🏏 打者WAR | 0.8 | 0.8 |
| ⚾ 投手WAR | 1.3 | 1.6 |
| 🏆 合計WAR | 2.1 | 2.4 |
打者WARだけ見ると「0.8」と低く見えますが、それは投手登板がある分だけ打席数(167打席)が制限されているから。
「先発投手として37イニングを投げながら167打席に立てている」こと自体が前人未到の偉業であり、合算値で評価することが不可欠です。
fWARとrWARで大谷の数値が違う理由
fWAR(2.1)よりrWAR(2.4)の方が高い主な理由は投手評価の差です。
大谷の場合、ERA(実際の失点率)がFIPより優れているため、RA9ベースのrWARが高く出ていると考えられます。
ドジャース勢のWAR現状
ベッツ・エドマン・グラスナウら多数がIL入りという台所事情の中、残った選手たちがWARランキング上位に複数名を送り込んでいます。
| 選手名 | fWAR | rWAR | ひとこと |
|---|---|---|---|
| Andy Pagesアンディ・パヘス | 1.8(12位) | 2.6(全体1位) | DRS vs OAAの評価差が顕著 |
| 大谷翔平Shohei Ohtani | 2.1(4位) | 2.4(4位) | 投打合算でリーグ上位4傑 |
| Max Muncyマックス・マンシー | 1.7 | — | 三塁守備+長打で安定貢献 |


まとめ
- fWAR首位はBobby Witt Jr.(KCR)2.3——攻守両面で安定した本物の強さ
- rWAR首位はAndy Pages(LAD)2.6——DRS高評価が押し上げ、fWARとは0.8の差
- 両指標の乖離の主因は守備評価(OAA vs DRS)の違い——シーズン序盤はブレが大きい
- 大谷翔平はfWAR 2.1・rWAR 2.4——必ず投打合算値で比較することが大切
- シーズン序盤の守備指標はサンプル不足でブレが大きい——夏以降の収束に注目
fWARとrWARの「どちらが正しいか」より、「なぜ差が生まれているのか」を追いかけるのが面白いのです。
パヘスの守備評価が今後どう変化するか、大谷の投打WARバランスがどう推移するか。
シーズンを通じてWARランキングを定点観測すると、野球観戦がさらに深くなります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。この記事が参考になれば幸いです。
よくある質問
Q1. fWARとrWAR、どちらを参考にすればいいですか?
目的によって使い分けるのがベストです。
投手の「実力」を守備から切り離して評価したいならfWAR、実際の試合結果を含めた総合評価ならrWAR。
できれば両方を参照し、乖離が大きい選手には「なぜ差があるか」を考えると理解が深まります。
Q2. Andy PagesのrWARがfWARより大幅に高い理由は?
主な原因は守備指標の違いです。Baseball ReferenceのDRS(Defensive Runs Saved)はパヘスの外野守備を高く評価しているのに対し、FanGraphsはStatcastベースのOAA(Outs Above Average)を守備評価に使用しており、こちらは平均的な評価にとどまっています。
シーズン序盤はサンプルが少なくブレが生じやすく、シーズンが進むにつれて収束する傾向があります。
Q3. 大谷翔平のWARはどう見ればいいですか?
必ず打者WAR+投手WARの合算値で評価してください。
打者WARだけ(0.8)を見ると低く感じますが、fWAR 2.1・rWAR 2.4という合算値が大谷の本当の貢献度を示しています。
参考・データ出典
・FanGraphs WAR Leaderboards
・Baseball Reference MLB Leaders
・FanGraphs WAR Fielding Update(OAA移行に関する公式記事)
・MLB公式スタッツ
※記事内の成績データは2026年5月10日(現地時間)時点のものです。


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