【2026年結果】MLBトレードデッドライン総括|スクーバル電撃移籍と候補25名の答え合わせ

MLBトレード候補25名を徹底分析 MLB
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みなさん、こんにちは!Chanです。

2026年のMLBトレードデッドラインは8月3日(現地時間)/8月4日(日本時間)

「今年の夏はどんな大型トレードが起きるの?」「ドジャースは誰かを獲りにいく?」。

この記事では、移籍確率が高い選手から条件次第の選手まで、主要移籍候補選手25名をデータ付きで完全分析します。

📊 この記事でわかること

  • 2026年トレードデッドラインの日程・基本ルール
  • 移籍確率「高・中・低」別の候補選手25名とその根拠
  • 各候補のFAR・ERA・OPSなどセイバーメトリクス指標
  • ドジャースが狙うべき補強ポイントの独自分析
  • FAQ:スクーバルは本当に動くのか?など読者の疑問に回答

※本記事の選手成績は2026年5月末時点、チーム順位は7月20日時点です。デッドライン(8月3日)に向けて随時更新します。


この記事を書いた人
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Chanです。妻と子ども2人と暮らすアラフォー会社員。MLB観戦歴20年以上。Baseball Savant・FanGraphsを使ったセイバーメトリクス分析が好きで、WAR・FIP・wRC+などの指標でMLBを深掘りしています。大谷翔平・今永昇太・村上宗隆ら日本人選手の成績を中心に、WARランキングを毎週更新中。フィットネスも実践しており、体組成改善の記録も発信しています。

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2026年トレードデッドライン基本情報

まず前提を整理します。

デッドライン日時:2026年8月3日(現地時間・EDT)/8月4日朝(日本時間・JST)

この瞬間を過ぎると、同一リーグ内・他リーグ問わずウェーバー公示なしのトレードが不可能になります。

デッドライン後はウェーバー経由のトレードのみ可能ですが、実質的な大型移籍はここで決着します。

項目内容
デッドライン日時2026年8月3日(現地時間)/8月4日(日本時間)
現在までの残り日数終了(日本時間8月4日午前7時に締切)
トレード形式選手+選手、選手+プロスペクト、選手+国際スロット等
注目キーワードセラー(売り手)/ バイヤー(買い手)/ レンタル選手

今年の市場を大きく分ける軸は以下の2点です。

  • 「レンタル vs 複数年保有権」:2026年FA予定の選手は「レンタル」扱いで評価が下がる。複数年制御可能な選手は市場価値が跳ね上がる
  • 「セラーへの転落タイミング」:7月の勝率次第でコンテンダーが一転してセラーに回る可能性がある

では候補選手の分析に入ります。


各選手のトレード価値を測る基準として欠かせないWAR。2026年シーズンの最新ランキングはこちらで確認できます👇

【2026年8月最新】MLB WARランキングTOP20|大谷翔平は何位?fWAR・rWAR比較
MLBのWARランキング2026年8月最新版。fWAR・rWAR両方のTOP20を掲載し、首位はクロウアームストロング(fWAR8.7/rWAR8.1)。大谷翔平は何位?投打合算WAR7.0の正しい読み方も解説します。

【最終結果】2026年トレードデッドライン総括|スクーバル・アラエズ・ガウスマンら大物が続々移動

2026年のトレードデッドラインは、日本時間8月4日(火)午前7時に締め切られました。ここでは最終日までに成立したトレードを、Spotracのトレード一覧とMLB公式の公示記録をもとに総括します。

🚨 最大の主役はやはりスクーバル。ドジャースがサイヤング賞2連覇左腕を獲得

現地8月1日(MLB公式の公示は8月2日)、タイガースがタリク・スクーバルをドジャースへ放出。対価はザイアー・ホープ(外野手・21歳)、リバー・ライアン(先発・27歳)、ブレイディ・スミス(投手・21歳)の3選手です。スクーバルは今季7勝5敗・防御率2.79・96回2/3・116奪三振・WHIP0.91で、今オフFAの実質レンタル獲得です。

最終日の8月3日は歴史的なラッシュとなり、オリオールズの看板捕手アドリー・ラッチマンがレッドソックスへ移籍する超大型トレードが成立。アラエズ(フィリーズへ)、ガウスマン(カブスへ)、ヌートバー(ダイヤモンドバックスへ)、バーショ(アストロズへ)、クレイ・ホームズ(カブスへ)と大物の移籍が一日で相次ぎました。

本記事の候補25名では、9名が実際に移籍しました。「高」6名中4名(アラエズ・カスティーヨ・ペラルタ・センザテラ)・「中」11名中4名(ロメロ・ウォード・ブービッチ・グリフィン)が的中した一方、「低」に置いたスクーバルが動き、ここは外れています。詳細は各選手の「✅結果」ボックスで答え合わせしています。

【最終版】今夏に成立した主なトレード一覧

発表日獲得した球団主な獲得選手相手球団
8/3レッドソックスアドリー・ラッチマン 捕手/ジェイク・ロジャース 捕手オリオールズ
8/3ダイヤモンドバックスラーズ・ヌートバー 外野カージナルス
8/3アストロズダルトン・バーショ 外野ブルージェイズ
8/3カブスクレイ・ホームズ 救援/タイロン・テイラー 外野メッツ
8/3ブルワーズアントニオ・センザテラ 救援ロッキーズ
8/3ガーディアンズフォスター・グリフィン 救援左腕ナショナルズ
8/3ガーディアンズナサニエル・ロウ 一塁レッズ
8/3パドレスケイシー・マイズ 先発タイガース
8/3ジャイアンツマルセロ・メイヤー 内野レッドソックス
8/3ヤンキースエリオット・ラモス 外野ジャイアンツ
8/3パイレーツカービー・イェーツ 救援エンゼルス
8/3ツインズジェフ・ホフマン 救援ブルージェイズ
8/3フィリーズルイス・アラエズ 内野/ケイレブ・キリアン 救援ジャイアンツ
8/3ブルワーズダスティン・メイ 先発ジョジョ・ロメロ 救援左腕カージナルス
8/3ドジャースクリス・ブービッチ 先発左腕ロイヤルズ
8/3マリナーズテイラー・ウォード 外野オリオールズ
8/3パドレスロビー・レイ 先発左腕ジャイアンツ
8/3ホワイトソックスブレントン・ドイル 中堅ロッキーズ
8/3ブルージェイズホセ・ソリアーノ 先発エンゼルス
8/3ヤンキースルイス・ガルシアJr. 内野ナショナルズ
8/2カブスケビン・ガウスマン 先発ブルージェイズ
8/2ブルージェイズジェイムソン・テイヨン 先発カブス
8/2レイズフレディ・ペラルタ 先発メッツ
8/2ホワイトソックスルイス・カスティーヨ 先発マリナーズ
8/2ブレーブスレーン・トーマス 外野/ベイリー・ファルター 投手ロイヤルズ
8/1ドジャースタリク・スクーバル 先発タイガース
8/1パイレーツカミロ・ドバル 救援ヤンキース
8/1ブルワーズボー・ネイラー 捕手/コディ・ヒューアー 救援ガーディアンズ
8/1ガーディアンズクレイグ・ヨーホー 救援/ブレイク・パーキンス 外野ブルワーズ
8/1ツインズディーン・クレマー 先発オリオールズ
7/31ツインズA.J.ミンター 救援左腕メッツ
7/30オリオールズジェイク・ロジャース 捕手タイガース
7/29レンジャーズローガン・オハピー 捕手/チェイス・シルセス 救援エンゼルス
7/27ホワイトソックスホセ・アーキディ 投手パイレーツ
7/26レッドソックスカーティス・ミード 内野ナショナルズ
7/23パイレーツロン・マリナッチオ 救援パドレス
7/22ロイヤルズネイト・ピアソン 救援アストロズ
7/20ドジャースセス・ハルボーセン 救援ロッキーズ
7/18カブスアーロン・シバーリ 投手アスレチックス
7/15ブルワーズランス・マカラーズJr. 先発/コルトン・ゴードン 救援アストロズ

太字=本記事の候補25名。日付はSpotrac掲載の発表日。選手の移動方向はMLB公式の公示記録(statsapi)と1件ずつ突き合わせて確認しました。

最終結果から読み取れる4つのこと

① 大物は最後の48時間に集中しました。7月中は救援投手と捕手の小粒な取引ばかりでしたが、8月1日のスクーバルを皮切りに、最終日にはラッチマン・アラエズ・ガウスマン・ヌートバー・バーショ・クレイ・ホームズと主力級が一気に動きました。

② ドジャースは先発を「2枚」積み増しました。スクーバル(8月1日)に続き、最終日にはロイヤルズからクリス・ブービッチも獲得。7月20日のハルボーセン(救援)、控え捕手ロートベットと合わせ、投手中心の総仕上げです。放出はザイアー・ホープら若手4人+マクダーモットで、「プロスペクトの枚数で押し切る」という見立てどおりの交渉でした。

③ 村上宗隆のホワイトソックスは「全力の買い手」でした。カスティーヨ(先発)に加え、最終日にブレントン・ドイル(中堅)とブラゾバン(救援)も獲得。地区首位のまま8月を迎え、売り手どころか今夏最大級の補強に動きました。

④ 日本人選手の移籍は最後までゼロでした。村上宗隆・吉田正尚・岡本和真・松井裕樹らはいずれも残留。所属チームの動きだけが変わった夏でした。

売り手の主役はタイガース(スクーバル)、ジャイアンツ(アラエズ・ロビー・レイ・マーレー)、エンゼルス(ソリアーノ・アデル・イェーツ・スーター)、そして看板捕手ラッチマンまで放出したオリオールズ(ほかにウォード・クレマー・ウェルズ)。買い手はドジャース・ホワイトソックス・ブルワーズ(センザテラ・メイ・ロメロと投手3人を獲得)・フィリーズ・レッドソックスが目立ちました。

締切は日本時間8月4日(火)午前7時に終了しました。以降はウェーバー経由の移籍のみ可能です。ここから先は、補強を終えた各チームのプレーオフ争いが本番です。

【2026年7月 最新】ア・リーグの買い手・売り手が鮮明に|デトロイトが最大の売り手、村上のホワイトソックスは”買い”へ

MLB公式(MLB.com)は7月上旬、ア・リーグ各球団のデッドラインの論点を公開しました。今季は25球団がプレーオフ圏から6ゲーム差以内という大混戦で、明確な売り手が少なく、先発の柱(エース級)と勝ちパターンのリリーフに需要が集中する見通しです。

球団スタンスポイント(狙い/放出候補)
タイガース🔻 売り手最大の目玉はスクーバル(2度のサイ・ヤング賞・今オフFA)。ほかトーレス・マイズ・フラハティ・フィネガン・ジャンセンも放出候補(詳細は後述)
エンゼルス🔻 売り手(推奨)ソリアーノ・デトマーズ・アデルが対象。新GMが再建へ舵を切れるかが焦点
オリオールズ🟢 買い手最優先は先発の柱。レンタルより保有権付きのジョー・ライアン/ソニー・グレイを希望
マリナーズ🟢 買い手ブルペン増強と右の中軸(三塁・コーナー外野)
ヤンキース🟢 買い手ブルペンと捕手。ジャッジら故障組が7〜8月に復帰見込み
ホワイトソックス🟢 買いへ傾く村上宗隆が7月にIL復帰見込みで補強に前向き。狙いは投手陣
ツインズ⚪ 未定買うなら投手/売るならジョー・ライアン・ジェファーズ。バクストンは完全ノートレード条項で放出不可
レイズ⚪ 未定ブルペン・二遊間・先発の層が課題。二塁にアラエズ獲得が取り沙汰
レンジャーズ🟢 買い(可能性)ファーム25位で交換要員が薄いのがネック
レッドソックス🟢 買いへ転換直近10試合9勝1敗の大型連勝でワイルドカード圏内に浮上。売り手予想から一転し、チャップマンら主力の放出は考えにくい状況に

🇯🇵 日本人選手の視点

村上宗隆(ホワイトソックス)はハムストリングの故障で10日ILですが、7月中の復帰見込みがチームの「買い手」判断を後押ししています。復帰後にチームが投手を補強できれば、村上のプレーオフ挑戦が現実味を帯びます。

出典:MLB.com「Biggest trade deadline questions for American League teams」(2026年7月)。ナ・リーグ側の動きは次章のジャイアンツを参照してください。

【2026年6月 最新】ジャイアンツが”売り手”を表明|アダメス・チャップマンら高額契約組が候補に

サンフランシスコ・ジャイアンツが、トレードデッドラインで明確に「売り手」へ回る方針を表明しました。

チーム成績は35勝48敗とナ・リーグ西地区で低迷(首位ドジャースに18.5ゲーム差、ワイルドカードからも9.0ゲーム差)し、複数のベテランを市場に出すと他球団に伝えています。

選手(守備)契約(総額)2026成績放出のハードル
ウィリー・アダメス(遊撃手)7年1億8200万ドル(2025-31)+完全な拒否権.229/.274/.418・11本・WAR1.0大型契約と拒否権で動きにくい
マット・チャップマン(三塁手)6年1億5100万ドル(2025-30)+完全な拒否権.261/.348/.414・7本・WAR3.2三塁手不足で3人中最も現実的
ラファエル・デバース(内野手)10年3億1350万ドル(2023-33・一部繰延).235/.293/.413・9本・WAR0.2巨額契約で放出は困難

ただし、放出の最大のハードルは契約の大きさです。

ある球団幹部は「相応の対価を付けない限り(引き取り手は現れ)ない」と話しており、特にアダメスとデバースは長期・高額契約や拒否権・繰延が壁になります。

3人の中では、希少な三塁手であるマット・チャップマンが最も動かしやすいと見られています。

むしろ現実的なトレード資産とされるのが、今オフにFAを迎えるルイス・アラエズ(1年1200万ドル)。打率.324・OPS.798に加え、二塁の守備指標OAAはリーグ99パーセンタイルと高評価です。

先発では2021年ア・リーグ サイヤング賞のロビー・レイ(今季最終年・2500万ドル、防御率4.42)も候補に挙がります。

一方、エースのローガン・ウェッブと若手有望株は放出しない方針で、バスター・ポージー編成本部長が使える交渉材料は限られそうです。

※なお、5月時点では残留濃厚とみられていたデバースも、この6月のチーム方針転換で正式に放出候補となりました(ただし巨額契約のため実現は容易ではありません)。

🔥 デッドラインに向けた最新の動き2026年6月中旬
タリック・スクーバル(タイガース)に、先発3人を故障で欠くブレーブスが関心を示すと報じられました。肘の遊離体除去手術から復帰過程にあり、健康体で戻れば今夏最大の目玉になりそうです。
フレディ・ペラルタ(メッツ)は、チームの低迷で放出論が一気に強まりました。ESPNのパッサン記者は放出の可能性を約9割と高く見ており、1月に獲得した先発を半年で手放す判断もあり得ます。
ジャイアンツは売り手姿勢を鮮明にし、最も動きやすいのはFA前年のルイス・アラエズです。先発のロビー・レイも市場に出る一方、エースのローガン・ウェッブは残す方針とされています。
レンタルの目玉として、出塁特化に変わったテイラー・ウォード(オリオールズ)にコンテンダーの関心が集まっています。抑えのアロルディス・チャップマン(レッドソックス)も候補でしたが、ボストンの大型連勝で状況が一変しました。

🔴 移籍確率:高 ― 移籍濃厚な6名

🔴 確率:高

移籍濃厚な候補6名

移籍市場において最も動きが予想されるグループです。契約状況・チーム方針・個人成績の三拍子が「売り時」に揃っています。

ミッキー・モニアック(コロラド・ロッキーズ)

2026年ここまで絶好調。ホームとアウェイ成績に差がありますが、今が最大の売り時であることは間違いありません。

場所 G AB HR AVG OPS wRC+
🏠 ホーム 23 85 9 .306 1.072 166
✈️ アウェイ 20 65 3 .246 .771 116

※2026年5月28日(日本時間)時点での成績 / FanGraphs


アントニオ・センザテラ(コロラド・ロッキーズ)

今夏ナンバーワンのリリーフ候補。リリーフ転向後は防御率1.19・WHIP 0.82と圧倒的な数字を残しています。

指標数値リーグ評価
防御率(ERA)1.19トップクラス
WHIP0.82エリート水準
役割リリーバー🔥 最大の争奪戦必至

※2026年5月28日(日本時間)時点での成績 / FanGraphs

コンテンダーのブルペン強化需要は毎年7月に急騰します。センザテラの数字はその需要に完璧にフィットしています。

✅ 結果

予想的中です。最終日の現地8月3日、センザテラはブルワーズへ移籍しました。「今夏ナンバーワンのリリーフ候補」という見立てどおり、68勝41敗と独走する首位球団が争奪戦を制した形です。ブルワーズは同日にダスティン・メイ、ジョジョ・ロメロも獲得し、投手を3人積み増しています。


ルイス・アラエズ(サンフランシスコ・ジャイアンツ)

打率・安打数でリーグ上位をキープ。課題だった守備もセカンド起用で改善が見られ、攻守両面での市場価値が急上昇しています。

球団PosInnDRSUZR/150OAAFRV
2022MIN2B277.2311.501
2023MIA2B1124.044.2-11-8
20242Tms2B339.0-3-11.7-7-5
2025SDP2B82.0-2-2-1
2026SFG2B436.01+9+7

※2026年5月28日(日本時間)時点での成績 / FanGraphs Advanced Fielding(2B守備のみ)

✅ 結果

予想的中です。最終日の現地8月3日、アラエズはフィリーズへ移籍しました(ケイレブ・キリアンとのパッケージ)。売り手を表明していたジャイアンツは、アラエズに加えロビー・レイ、タイラー・マーレーも放出し、明確なリセットに舵を切っています。


アラエズのOAA・FRVなど守備指標の読み方をもっと詳しく知りたい方は、こちらの解説記事がおすすめです👇

【2026年】MLB守備指標完全ガイド|UZR・DRS・OAA・FRVを徹底比較
MLBの守備指標UZR・DRS・OAA・FRVを初心者向けに徹底比較。2026年8月18日時点のOAA・FRVランキングTOP10と捕手ランキングを掲載し、指標が食い違う選手の読み解き方まで解説します。

ホルヘ・ソレア(ロサンゼルス・エンゼルス)

ワールドシリーズ制覇2回の経験を持つ長距離砲。

打線に一発が欲しいコンテンダーにとってコストパフォーマンスの高いターゲットです。エンゼルスの現状を考えると手放さない理由がありません。


ルイス・カスティーヨ(シアトル・マリナーズ)

チーム最高年俸にもかかわらず現状ローテ6番手と不振。

コスト対パフォーマンスの逆転現象が起きており、フロントとしては放出して若手に機会を与えたい状況です。マリナーズ自体はブルペンや野手の補強に動く買い手ですが、それと並行して、この不振の高年俸先発を整理したい思惑があります。

✅ 結果

予想的中です。現地8月2日、カスティーヨはホワイトソックスへ移籍しました。マリナーズはセランソニー・ドミンゲス(救援)、ノーラン・ジョーンズ(外野)、ボストン・スミス(捕手)を獲得。ホワイトソックスは2027年までの残り約3,000万ドルを引き受ける形です。村上宗隆のいるホワイトソックスが、売り手ではなく買い手として動いた点も注目です。


フレディ・ペラルタ(ニューヨーク・メッツ)

例年通りの活躍を維持していますが、メッツは大きく負け越して地区最下位に沈み、明確な売り手に転落しました。ESPNのパッサン記者は放出の可能性を約9割と高く見ており、今オフFAを控える先発を、1月に獲得したばかりで早くも手放す判断が濃厚です。

✅ 結果

予想的中です。現地8月2日、ペラルタはメッツからレイズへ移籍しました(MLB公式の公示でも確認済み)。対価はエイダン・スミス(外野・22歳)、エミリエン・ピトレ(二塁・23歳)、ゲイリー・ギル・ヒル(投手・21歳)の3選手。1月に獲得したばかりの先発を、地区最下位のメッツが早くも手放す結果になりました。


🟡 移籍確率:中 ― 条件次第で動く11名

🟡 確率:中

条件次第で動く可能性がある11名

チームの勝敗や提示される交換条件の質によって判断が分かれるグループです。

フォスター・グリフィン(ワシントン・ナショナルズ)

読売ジャイアンツ(NPB)から復帰後、安定した成績を維持。オフにFAを控え放出候補ではありますが、ナショナルズはワイルドカード争い圏内(1.5ゲーム差)におり、チームが浮上すれば売り急がない可能性もあります。

残り2ヶ月の成績がトレード価値を左右します。

✅ 結果

移籍しました。最終日の現地8月3日、グリフィンはガーディアンズへ移籍。ナショナルズはニック・ミッチェルら3選手を獲得しました。読売ジャイアンツからMLBに復帰した左腕は、プレーオフを狙うクリーブランドのブルペンに加わります。


ジョジョ・ロメロ(セントルイス・カージナルス)

左腕リリーバーはデッドライン市場で常に引き手数多。オフにFAを迎えるため放出候補ですが、カージナルスはワイルドカード圏内(ほぼ差なし)で踏みとどまっており、勝ちを狙うなら中継ぎを手放しにくい状況です。

✅ 結果

移籍しました。最終日の現地8月3日、ロメロはダスティン・メイとともにブルワーズへ移籍。「カージナルスはWC圏内で中継ぎを手放しにくい」と読んでいましたが、実際は首位ブルワーズへの放出となりました。左腕リリーバーの市場価値の高さが上回った形です。


ウィルデマロ・バルガス(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)

35歳にしてキャリアハイを更新中。

内外野を守れるユーティリティ性+スイッチヒッターという希少な組み合わせ。

レギュラーを埋めるというより、ロスターの柔軟性を高める選手として多くの球団が関心を持ちます。ただDバックスはワイルドカード2.5ゲーム差と圏内をうかがう位置におり、売り手に回るかは今後の戦績次第です。


マイケル・ソロカ(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)

Dバックス先発陣の中では放出候補の一人。例年以上の成績を残していますが、Dバックスがワイルドカード圏内(2.5ゲーム差)に踏みとどまれば、先発を手放さず勝負に出る展開も十分あり得ます。


ジョー・ライアン(ミネソタ・ツインズ)

安定した成績でオールスター級の評価を受けています。

2025年にファイヤーセールを行ったツインズのフロントがさらに解体に踏み切るかどうかが読めず流動的です。

アイザック・パレイデス(ヒューストン・アストロズ)

主力の復帰によるポジション渋滞で以前から噂が絶えません。

デッドラインではなくオフまでに解決する可能性もありますが、7月に入って状況が変わる余地があります。

ライリー・オブライエン(セントルイス・カージナルス)

開幕から13登板連続無失点という圧倒的なブレイク。

2030年まで保有可能なため高い対価を要求できる一方、チームも上位争いを続けており手放したくない本音も。

テイラー・ウォード(ボルティモア・オリオールズ)

出塁率4割超と高水準をキープ。オリオールズのワイルドカード争いから離脱した場合に売り手転換のキーマンとなり得ます。

✅ 結果

移籍しました。最終日の現地8月3日、ウォードはマリナーズへ移籍。オリオールズはアレックス・ホップら投手3人を獲得しています。「売り手転換のキーマン」という見立てどおり、オリオールズはウォードとクレマーを放出して若手を積み上げました。

クリス・ブービッチ(カンザスシティ・ロイヤルズ)

故障から復帰後、チームが失速すれば放出対象に。

クオリファイング・オファーを出さずに手放し、プロスペクトを積み上げる判断も十分あり得ます。

✅ 結果

移籍しました。最終日の現地8月3日、ブービッチはドジャースへ移籍。対価はカルロス・ドゥラン(救援・25歳)です。スクーバルに続く左腕の獲得で、ドジャースは先発を2枚積み増して締切を終えました。


トレバー・メギル(ミルウォーキー・ブルワーズ)

クローザー候補の台頭で余剰気味との見方もありますが、ブルワーズはナ・リーグ中地区の首位を走る買い手で、勝ちパターンの一角をこの時期に手放すかは不透明です。FA残り1年半という契約状況から、条件が合えば動く可能性が残るという位置づけです。


アロルディス・チャップマン(ボストン・レッドソックス)

38歳にして防御率0点台という、年齢を感じさせない好成績。ただしレッドソックスは直近10試合9勝1敗の大型連勝でワイルドカード圏内へ浮上し、7月初旬までの「明確な売り手」という前提は崩れました。勝ち続けるチームが抑えを手放す状況ではなく、放出の可能性は一段下がっています。

ボストンがこのまま勝ち続ければ残留が濃厚。逆に失速すれば、実績十分のレンタル・クローザーとして再び市場の目玉に戻ります。


⚪ 移籍確率:低 ― 現時点で残留濃厚な8名

⚪ 確率:低

現時点で残留濃厚な8名

チームの核心的な戦力である、あるいは契約上の問題で移籍が現実的でない選手群です。

選手名チーム残留理由
村上宗隆ホワイトソックスリーグトップ19本塁打・チームのプレーオフ圏内維持が前提
タリク・スクーバル
→ 8/1にドジャースへ移籍(予想外れ)
タイガース2年連続CY Young・FAとはいえ市場最高値級 ※後述
ジャレン・デュランレッドソックス現在不調・市場価値が低い今が売り時ではない
吉田正尚レッドソックス契約条件の特殊性が獲得障壁に
ラファエル・デバースジャイアンツ6月に球団が売り手表明も、巨額契約で放出は難航
ヨルダン・アルバレスアストロズ2028年まで契約残存・放出理由ゼロ
サンディ・アルカンタラマーリンズチームが46勝41敗と勝ち越し、ワイルドカード圏内。売り手に回る可能性が低下
CJ・エイブラムスナショナルズチームが45勝43敗と勝ち越し、WC争い圏内(1.5ゲーム差)。放出可能性は低下(今後の順位次第)

📌 スクーバルは本当に動くのか?―

本レポートではスクーバルを「確率:低」に分類していますが、英語メディアの分析とは見解が異なります。

ESPN・Bleacher Reportのスカウティング筋によると、スクーバルは今夏最大のトレード候補筆頭として扱われています。

観点内容
契約状況2026年シーズン終了後にFA(レンタル扱い)
健康状態肘遊離体除去手術から復帰・ブルペン投球再開済み
タイガースの順位AL中地区4位(50勝54敗)・首位ホワイトソックスから5.0GB・WC3.5差
獲得チームの条件本物のWSコンテンダーのみが現実的

タイガースはAL中地区4位ながら、首位ホワイトソックスから5.0ゲーム差・ワイルドカードまで3.5差と射程圏内に戻してきました。この位置なら売り手に回りにくく、スクーバル放出のハードルはむしろ上がっています。

✅ 結果

予想は外れました。現地8月1日、スクーバルはドジャースへ移籍しました。対価はザイアー・ホープ(外野手・21歳)、リバー・ライアン(先発・27歳)、ブレイディ・スミス(投手・21歳)の3選手です。

この記事が「低」と判断した根拠は「タイガースがワイルドカード射程圏内にいるから売り手に回りにくい」というものでした。実際にはタイガースは今オフFAになる左腕を確保し続けるより、若手3人を得る道を選びました。レンタル選手の価値が最も高くなる締切直前に、最大限の対価を引き出した形です。英語メディアが「今夏最大のトレード候補筆頭」と見ていた読みのほうが正しかった、ということになります。


ドジャース補強ポイント分析

今夏もトレードデッドラインでの動きが注目されるドジャースの動向を分析します。

2026年開幕時点でドジャースは多くの負傷者を抱えており(詳細は[ドジャース故障者リスト記事]参照)、先発ローテには当初不安がありましたが、タイラー・グラスナウとブレイク・スネルの復帰が見込まれ、先発の必要性は低下しています。今夏の最優先はブルペン・クローザーの再建です。

ドジャースが求める補強ポイント

ポジション優先度最適候補
ブルペン・クローザー🔴 高センザテラ、チャップマン(勝ちパターン再建が最優先)
右打ち中距離打者🟡 中ウィルデマロ・バルガス
先発投手(保険)🟡 中ルイス・カスティーヨ、マイケル・ソロカ(グラスナウ・スネル復帰で優先度低下)
捕手控え🟢 低状況次第

ドジャースの強みはプロスペクトの豊富さ。今夏は「枚数で圧倒する」交渉姿勢が予想されます。

✅ 結果

ドジャースはブルペンと先発の両方を補強しました。7月20日にセス・ハルボーセン(救援・ロッキーズから)、8月1日にタリク・スクーバル(先発・タイガースから)を獲得。

この分析では「グラスナウ・スネルの復帰で先発の優先度は低下」と読んでいましたが、実際にはサイヤング賞2連覇の左腕をレンタルで獲得するという、優先度の枠組みを超えた動きでした。プロスペクトの豊富さで押し切る交渉姿勢という見立て自体は、ホープ・ライアン・スミスの3人を出した形で当たっています。

【2026年】ドジャースのトレード獲得候補は?補強ポイントをデータで予想
2026年のドジャースはどこを補強すべきか。故障で手薄なブルペンを軸に、トレード期限(8月3日)で狙える現実的な獲得候補を、ERAやFIPなどのデータ付きで5名紹介します。チャップマンやスクーバルの獲得可能性も検証します。

スクーバル獲得には現実的な見返りを提示できる数少ないチームの一つでもあります。

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今夏のトレード市場を左右する3つの構造的要因

① リリーフ投手の争奪戦

センザテラ・メギル・ロメロらに象徴されるように、圧倒的な数字を持つリリーバーへの需要はデッドライン市場で毎年最も激化します。プレーオフ1勝を左右するブルペン強化は、コンテンダーにとって最優先課題です。

② 若手育成チームによる主力放出

マーリンズ・ロッキーズのように、ピークを越えた選手や高年俸の主力を放出して将来のプロスペクトを積み上げる戦略が今年も活発化します。この動きは通常7月初旬から加速します。

③ 「レンタル」vs「複数年保有権」の価値格差

今夏最大のテーマです。FAまで残り2ヶ月の選手(レンタル)は評価が抑えられる一方、来季以降も保有できるアルカンタラやエイブラムスのような選手にはプレミアム価値がつきます。


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まとめ ― 2026年トレードデッドラインの最終総括

2026年トレードデッドラインは、最後の48時間に大物が集中する年になりました。

✅ 今すぐ注目すべき3選手

  1. サンディ・アルカンタラ(マーリンズ):エース級だが、マーリンズが勝ち越し・ワイルドカード圏内のため放出可能性は低下。失速すれば市場最大の目玉に
  2. タリク・スクーバル(タイガース):AL中地区4位(50勝54敗)だがWC3.5差まで復調。売り手に回りにくくなり、放出の現実味は後退
  3. CJ・エイブラムス(ナショナルズ):25歳・制御可能な好打者。ナショナルズのWC争いで放出可能性は低下(今後の順位次第)
✅ 結果

最終集計:候補25名のうち、実際に移籍したのは9名でした。
・「高」6名中4名が的中(アラエズ→フィリーズ/カスティーヨ→ホワイトソックス/ペラルタ→レイズ/センザテラ→ブルワーズ)
・「中」11名中4名が移籍(ロメロ→ブルワーズ/ウォード→マリナーズ/ブービッチ→ドジャース/グリフィン→ガーディアンズ)
・「低」8名中1名が移籍(スクーバル→ドジャース=予想外れ
残留組ではアルカンタラ・CJ・エイブラムス・村上宗隆・吉田正尚らが動きませんでした。

ここから先は、補強を終えた各チームがプレーオフ争いでどう戦うかが見どころです。最新の順位とワイルドカード争いは、こちらの記事で毎週更新しています。

引き続きこのブログでは最新情報を随時更新していきます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。この記事が参考になれば幸いです。


よくある質問(FAQ)

Q1. 2026年MLBトレードデッドラインはいつですか? A1. 2026年のトレードデッドラインは8月3日(現地時間)/8月4日(日本時間)です。この日時を過ぎると、ウェーバーなしでの大型トレードができなくなります。

Q2. タリク・スクーバルはトレードされる可能性がありますか? A2. トレードされました。現地8月1日、スクーバルはザイアー・ホープら若手3選手との交換でドジャースへ移籍しています。今オフFAとなるため、ドジャースにとっては実質レンタルでの獲得です。

Q3. ドジャースは2026年夏のトレードデッドラインで動きますか? A3. 大きく動きました。7月20日にハルボーセン(救援)、8月1日にスクーバル(先発)、最終日の8月3日にブービッチ(先発)と控え捕手ロートベットを獲得。放出したのはザイアー・ホープら若手中心で、「豊富なプロスペクトを使って補強する」という下馬評どおりの夏になりました。


参考・データ出典
MLB.com – Trade Deadline Executives Poll 2026
ESPN – Olney: 2026 Trade Deadline X Factors
Bleacher Report – 2026 Trade Deadline Predictions
MLB Trade Rumors – 2026 Deadline Date
※記事内の選手成績データは2026年5月末時点です(チーム順位は7月20日時点)。

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